トップ
>
指輪
>
ゆびわ
ふりがな文庫
“
指輪
(
ゆびわ
)” の例文
「どうも
腹
(
はら
)
のなかがおもくるしくてしかたがない。お
妃
(
きさき
)
さまの
窓
(
まど
)
の下にあった
指輪
(
ゆびわ
)
を、あわてて、いっしょにのみこんじまったんだ。」
白ヘビ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
千
円
(
えん
)
、二千
円
(
えん
)
という
札
(
ふだ
)
のついた、ダイヤモンドの
指輪
(
ゆびわ
)
が、
装飾品
(
そうしょくひん
)
の
売
(
う
)
り
場
(
ば
)
にならべてありました。それを
見
(
み
)
ただけでもびっくりしたのです。
都会はぜいたくだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
乳母 もしえ、この
指輪
(
ゆびわ
)
は
姫
(
ひい
)
さまから、わしに
貴下
(
こなた
)
へ
上
(
あ
)
げませいと
言
(
い
)
うて。さ、
速
(
はや
)
う、
急
(
いそ
)
がしゃれ、
甚
(
いか
)
う
夜
(
よ
)
が
深
(
ふ
)
けたによって。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「そうよ、あたしアラビアンナイトで見たわ」
姉
(
あね
)
は
細
(
ほそ
)
い
銀
(
ぎん
)
いろの
指輪
(
ゆびわ
)
をいじりながらおもしろそうにはなししていました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その指には、一ぽんのこらず、ダイヤモンドの
指輪
(
ゆびわ
)
がきらきら光っていました。しかも、それはみんなほんものです。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
まほう使はこう言いながら、おまもりだといって、まほうの
指輪
(
ゆびわ
)
をアラジンの指にはめてくれました。そして、すぐに出かけるようにと
命令
(
めいれい
)
しました。
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
良
(
りやう
)
さん
今朝
(
けさ
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
はめて
下
(
くだ
)
さいましたかと
云
(
い
)
ふ
声
(
こゑ
)
の
細
(
ほそ
)
さよ
答
(
こた
)
へは
胸
(
むね
)
にせまりて
口
(
くち
)
にのぼらず
無言
(
むごん
)
にさし
出
(
だ
)
す
左
(
ひだり
)
の
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
き
寄
(
よ
)
せてじつとばかり
眺
(
なが
)
めしが。
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
人造金の
指輪
(
ゆびわ
)
売りや、暗記術速習の本を売る書生風の男や、それから薄暗い横町の電柱の陰では
鍔
(
つば
)
の
垂
(
た
)
れた帽子で目隠しをしたヴァヰオリン
弾
(
ひき
)
の唄売りなど
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
時々、あひまに、彼女は、彼女の
指輪
(
ゆびわ
)
や
鋏
(
はさみ
)
を探し、またはひよつとすると私に夕飯として、なにか——甘ぱんだとかチーズのパイだとか——を持つてやつて來た。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
廊下伝ひに坐敷へ案内された
三千代
(
みちよ
)
は今代助の前に
腰
(
こし
)
を掛けた。さうして奇麗な手を
膝
(
ひざ
)
の
上
(
うへ
)
に
畳
(
かさ
)
ねた。
下
(
した
)
にした手にも
指輪
(
ゆびわ
)
を
穿
(
は
)
めてゐる。
上
(
うへ
)
にした手にも
指輪
(
ゆびわ
)
を
穿
(
は
)
めてゐる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
といつて
肩書
(
かたがき
)
の
処
(
ところ
)
を
指
(
ゆびさ
)
した、
恐
(
おそ
)
ろしくみぢかい
指
(
ゆび
)
で、
黄金
(
きん
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
の
太
(
ふと
)
いのをはめて
居
(
ゐ
)
る。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
中に
深
(
み
)
雪つもる夜の明星かとばかり紫匂ふダイヤモンド、此
指輪
(
ゆびわ
)
は彼人の手に日頃光しそれよ白ばらは二人が
紀念
(
きねん
)
の、さゝやきし其時の息やこもるなつかしやとばかりつく息も
苦氣
(
くるしげ
)
なり。
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
細君が
指輪
(
ゆびわ
)
をなくしたので、此頃勝手元の
手伝
(
てつだ
)
いに来る
隣字
(
となりあざ
)
のお
鈴
(
すず
)
に頼み、
吉
(
きち
)
さんに見てもらったら、
母家
(
おもや
)
の
乾
(
いぬい
)
の
方角
(
ほうがく
)
高い処にのって居る、
三日
(
みっか
)
稲荷様
(
いなりさま
)
を信心すると出て来る、と云うた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
料理番がカモの
首
(
くび
)
をちょんぎって、はらわたをだしてみますと、はたして、
胃
(
い
)
ぶくろのなかにお
妃
(
きさき
)
さまの
指輪
(
ゆびわ
)
がはいっていました。
白ヘビ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
娘
(
むすめ
)
は、いい
値
(
ね
)
に
指輪
(
ゆびわ
)
が
売
(
う
)
れたので、たいそうよろこんで、これもお
母
(
かあ
)
さんのおかげだと
思
(
おも
)
って、はやく
弟
(
おとうと
)
の
治療
(
ちりょう
)
をするために
立
(
た
)
ち
去
(
さ
)
りました。
トム吉と宝石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
土手
(
どて
)
にひざまずいて、死ぬ前のおいのりをしようとして、両手をしっかりとにぎりあわせました。その時、知らずにまほうの
指輪
(
ゆびわ
)
をこすったのでした。
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
ヂュリ おゝ、
速
(
はや
)
う
逢
(
あ
)
うて! そして
此
(
この
)
指輪
(
ゆびわ
)
を
予
(
わし
)
の
勳爵士
(
ナイト
)
どのに
手渡
(
てわた
)
して、
訣別
(
いとまごひ
)
にござるやう
傳
(
つた
)
へてたも。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
明日
(
あす
)
からは
車
(
くるま
)
のおとも
止
(
と
)
まるまじ、
思
(
おも
)
へば
何故
(
なぜ
)
に
彼
(
あ
)
の
人
(
ひと
)
のあの
樣
(
やう
)
に
嫌
(
い
)
やなりしかと
長
(
なが
)
き
袂
(
たもと
)
を
打
(
うち
)
かへし
打
(
うち
)
かへし
見
(
み
)
る
途端
(
とたん
)
、
紅絹
(
もみ
)
の八ツ
口
(
くち
)
ころ/\と
洩
(
も
)
れて
燈下
(
とうか
)
に
耀
(
かヾ
)
やく
黄金
(
わうごん
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
午後三時頃、スミス先生が、二ヤァドばかしのモスリンの
端切
(
はしきれ
)
を、針や
指輪
(
ゆびわ
)
と一緒に私に渡して、教室の靜かな隅つこの方へ引つぱつて行つて、この
縁
(
ふち
)
をとるようにと
指圖
(
さしづ
)
してくれた時は嬉しかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そうして、
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
の
朝
(
あさ
)
、
目
(
め
)
を
開
(
あ
)
いてみますと、
不思議
(
ふしぎ
)
にも、
一人
(
ひとり
)
の
娘
(
むすめ
)
のまくらもとには、みごとなくしと、
光
(
ひか
)
った
高価
(
こうか
)
な
指輪
(
ゆびわ
)
がありました。
夕焼け物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若者
(
わかもの
)
は、さっそく海べにつれていかれました。そして、若者の目のまえで
金
(
きん
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
が海のなかにほうりこまれました。
白ヘビ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そして、このまほうのランプと、ふしぎな
指輪
(
ゆびわ
)
の使い方がわかったから、これからは、この二つをうまく使って、くらしむきのたすけにしようと思う、と言いました。
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
予
(
わし
)
が
廟
(
たまや
)
へ
降
(
お
)
りるは、
姫
(
ひめ
)
の
面
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ようがためでもあるが、それよりも
姫
(
ひめ
)
が
身
(
み
)
に
着
(
つ
)
けた
貴
(
たふと
)
い
指輪
(
ゆびわ
)
を
或
(
ある
)
大切
(
たいせつ
)
な
用
(
よう
)
に
使
(
つか
)
はうため
取外
(
とりはづ
)
して
來
(
く
)
るのが
主
(
おも
)
な
目的
(
もくてき
)
ぢゃによって、
早
(
はや
)
う
往
(
い
)
ね。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
身分
(
みぶん
)
は
高
(
たか
)
からずとも
誠
(
まこと
)
ある
良人
(
おつと
)
の
情心
(
なさけごゝろ
)
うれしく、六
疊
(
でう
)
、四
疊
(
でう
)
二
間
(
ま
)
の
家
(
いへ
)
を、
金殿
(
きんでん
)
とも
玉樓
(
ぎよくろう
)
とも
心得
(
こゝろえ
)
て、いつぞや四
丁
(
てう
)
目
(
め
)
の
藥師樣
(
やくしさま
)
にて
買
(
か
)
ふて
貰
(
もら
)
ひし
洋銀
(
ようぎん
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
を
大事
(
だいじ
)
らしう
白魚
(
しらを
)
のやうな、
指
(
ゆび
)
にはめ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
指輪
(
ゆびわ
)
についている
宝石
(
ほうせき
)
からは、
青
(
あお
)
い
光
(
ひかり
)
や、
金色
(
きんいろ
)
の
光
(
ひかり
)
が、
女
(
おんな
)
たちのからだを
動
(
うご
)
かし、
手
(
て
)
をふるたびにひらめいたのでした。
雪の上の舞踏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、いちばんおしまいのさかずきのなかに、うちからもってきた、かわいい
指輪
(
ゆびわ
)
をおとしておきました。
七羽のカラス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
蒲田屋
(
かばたや
)
の
旦那
(
だんな
)
のやうに
角袖外套
(
かくそでぐわいとう
)
か
何
(
なに
)
か
着
(
き
)
てね、
祖母
(
おばあ
)
さんが
仕舞
(
しま
)
つて
置
(
お
)
く
金時計
(
きんどけい
)
を
貰
(
もら
)
つて、そして
指輪
(
ゆびわ
)
もこしらへて、
卷煙草
(
まきたばこ
)
を
吸
(
す
)
つて、
履
(
は
)
く
物
(
もの
)
は
何
(
なに
)
が
宜
(
よ
)
からうな、
己
(
おい
)
らは
下駄
(
げた
)
より
雪駄
(
せつた
)
が
好
(
す
)
きだから
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「お
嬢
(
じょう
)
ちゃん、なにを
拾
(
ひろ
)
いました。ちょっとお
見
(
み
)
せなさい、
金
(
きん
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
でないこと。」と、そばへ
寄
(
よ
)
ってきて、ゆり
子
(
こ
)
ちゃんの
手
(
て
)
の
中
(
なか
)
をのぞきました。
金色のボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、七ばんめのカラスがさかずきをのみほしたとき、かわいい
指輪
(
ゆびわ
)
がころがりでました。よく見ますと、それはたしかに、見おぼえのある、おとうさんとおかあさんの指輪です。
七羽のカラス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
指輪
(
ゆびわ
)
のかゝやく
白
(
しろ
)
き
指先
(
ゆびさき
)
を、
籐編
(
とあ
)
みの
火鉢
(
ひばち
)
の
縁
(
ふち
)
にぞ
懸
(
か
)
けたる。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その
店
(
みせ
)
には、ガラス
戸
(
ど
)
の
内側
(
うちがわ
)
に、
宝石
(
ほうせき
)
の
入
(
はい
)
った
指輪
(
ゆびわ
)
や、
金時計
(
きんどけい
)
や、
銀
(
ぎん
)
の
細工
(
さいく
)
をしたえり
飾
(
かざ
)
りや、
寒暖計
(
かんだんけい
)
や、いろいろなものが
並
(
なら
)
べてありましたが、
中
(
なか
)
にも
角笛吹く子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おとうさんとおかあさんの
思
(
おも
)
い
出
(
で
)
に小さな
指輪
(
ゆびわ
)
をひとつ、それから、おなかがへったときのためにパンをひとかたまり、のどがかわいたときのために小さいつぼに水を一ぱい、それに
七羽のカラス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
呼
(
よ
)
びたりとか
病
(
やまい
)
の
元
(
もと
)
はお
前様
(
まへさま
)
と
云
(
い
)
はるゝも
道理
(
どうり
)
なり
知
(
し
)
らざりし
我
(
われ
)
恨
(
うら
)
めしくもらさぬ
君
(
きみ
)
も
恨
(
うら
)
めしく
今朝
(
けさ
)
見舞
(
みま
)
ひしとき
痩
(
や
)
せてゆるびし
指輪
(
ゆびわ
)
ぬき
取
(
と
)
りてこれ
形見
(
かたみ
)
とも
見給
(
みたま
)
はゞ
嬉
(
うれ
)
しとて
心細
(
こゝろぼそ
)
げに
打
(
う
)
ち
笑
(
ゑ
)
みたる
其心
(
そのこゝろ
)
今少
(
いますこ
)
し
早
(
はや
)
く
知
(
し
)
らば
斯
(
か
)
くまでには
衰
(
おとろ
)
へさせじを
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
といって、
小
(
ちい
)
さな
紙包
(
かみづつ
)
みの
中
(
なか
)
から、
赤
(
あか
)
い
魚
(
うお
)
の
目
(
め
)
のように、
美
(
うつく
)
しく
光
(
ひか
)
る
石
(
いし
)
のはいった
指輪
(
ゆびわ
)
を
出
(
だ
)
してみせました。
トム吉と宝石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなが、いちばんいい
着物
(
きもの
)
をきて、
持
(
も
)
っているだけの
指輪
(
ゆびわ
)
をはめてきたからです。そして、
男
(
おとこ
)
も、
女
(
おんな
)
も、
調子
(
ちょうし
)
をとって、おもしろそうにおどったのでした。
雪の上の舞踏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「その
指輪
(
ゆびわ
)
は、だれからもらったのか。」と、その
青年
(
せいねん
)
は、
問
(
と
)
うたのであります。いつか、
約束
(
やくそく
)
にもらった
指輪
(
ゆびわ
)
は、いまはかえって、
邪魔
(
じゃま
)
となったのでした。
海のまぼろし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
またほかの
二人
(
ふたり
)
の
娘
(
むすめ
)
らは、
一人
(
ひとり
)
は、
美
(
うつく
)
しいくしを
頭
(
あたま
)
に
差
(
さ
)
し、きれいな
指輪
(
ゆびわ
)
をはめています。
一人
(
ひとり
)
は、いい
音色
(
ねいろ
)
のするオルガンを
鳴
(
な
)
らして
歌
(
うた
)
をうたっています。
夕焼け物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
指輪
(
ゆびわ
)
を
売
(
う
)
って、
弟
(
おとうと
)
の
病気
(
びょうき
)
を
快
(
よ
)
くしようというやさしい
情
(
じょう
)
に
感心
(
かんしん
)
せずにはいられなかったのでした。
トム吉と宝石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こう
女
(
おんな
)
にいわれて、
喜
(
よろこ
)
ばぬ
男
(
おとこ
)
はなかったでありましょう。
若者
(
わかもの
)
は、
大
(
おお
)
いにはしゃいで、このあいだもらって、
秘蔵
(
ひぞう
)
していた
指輪
(
ゆびわ
)
を、その
娘
(
むすめ
)
に
与
(
あた
)
え、
指
(
ゆび
)
にはめてやりました。
海のまぼろし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、ちぢれ
髪
(
げ
)
の
少女
(
おとめ
)
は、
友
(
とも
)
だちにあってみますと、
一人
(
ひとり
)
は、
美
(
うつく
)
しいくしと
指輪
(
ゆびわ
)
を
持
(
も
)
っているし、
一人
(
ひとり
)
は、いい
音色
(
ねいろ
)
のするオルガンを
持
(
も
)
っていますので、なんとなく
夕焼け物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、
永久
(
えいきゅう
)
になくしてしまったと
思
(
おも
)
っていた、お
母
(
かあ
)
さんの
形見
(
かたみ
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
でありました。
海のまぼろし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ぜいたくな
女
(
おんな
)
の
指
(
ゆび
)
にはめた、
指輪
(
ゆびわ
)
についていたのだ。まあ、あすこをごらん、あんなにぴかぴか
光
(
ひか
)
っているものがある。あれは、
強欲
(
ごうよく
)
なじいさんが
大事
(
だいじ
)
にしまっておいた
黄金
(
こがね
)
の
塊
(
かたまり
)
だ。
塩を載せた船
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
下
(
した
)
には
窓
(
まど
)
があって、一つのガラス
窓
(
まど
)
の
中
(
なか
)
には、それは
美
(
うつく
)
しいものばかりがならべてありました。
金銀
(
きんぎん
)
の
時計
(
とけい
)
や、
指輪
(
ゆびわ
)
や、
赤
(
あか
)
・
青
(
あお
)
・
紫
(
むらさき
)
、いろいろの
色
(
いろ
)
の
宝石
(
ほうせき
)
が
星
(
ほし
)
のように
輝
(
かがや
)
いていました。
青い時計台
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
西洋流
(
せいようりゅう
)
ですと、
婚約
(
こんやく
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
をおくる
風習
(
ふうしゅう
)
がありますが、
東洋
(
とうよう
)
は
日本
(
にっぽん
)
でも、
昔
(
むかし
)
から、
女
(
おんな
)
の
心
(
こころ
)
をうつすといって、
鏡
(
かがみ
)
をたいせつにしましたが、
婚約
(
こんやく
)
にも
用
(
もち
)
いられはしなかったでしょうか?」
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
、
行商人
(
ぎょうしょうにん
)
が、
村
(
むら
)
へはいってきました。
黒
(
くろ
)
いふろしきに、
箱
(
はこ
)
を
包
(
つつ
)
んだのをせおっていました。
箱
(
はこ
)
の
中
(
なか
)
には、
女
(
おんな
)
のほしそうな、
指輪
(
ゆびわ
)
や、かんざしや、いろいろのものがはいっていました。
お母さんのかんざし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そしてもう一
軒
(
けん
)
、
念
(
ねん
)
のために、かすかに
燈火
(
ともしび
)
のもれる
大
(
おお
)
きな
家
(
いえ
)
の
窓
(
まど
)
さきに
近寄
(
ちかよ
)
って、
戸
(
と
)
のすきまからのぞいてみますと、へやのうちでは、
美
(
うつく
)
しい
姉
(
あね
)
と
妹
(
いもうと
)
が、
真珠
(
しんじゅ
)
や、ルビーのはいった
指輪
(
ゆびわ
)
や、
腕輪
(
うでわ
)
を
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人間
(
にんげん
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
についている
宝石
(
ほうせき
)
の
光
(
ひかり
)
の
類
(
るい
)
ではなかったのでした。
雪の上の舞踏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
指輪
(
ゆびわ
)
でしょう。」と、
春子
(
はるこ
)
さんは、
答
(
こた
)
えました。
玉虫のおばさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“指輪”の解説
指輪・指環(ゆびわ)は、手(まれに足)の指にはめる環状の装飾品。
(出典:Wikipedia)
指
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“指”で始まる語句
指
指環
指図
指揮
指頭
指貫
指示
指金
指物師
指先