トップ
>
階段
>
かいだん
ふりがな文庫
“
階段
(
かいだん
)” の例文
おかみさんは、ちょうど
階段
(
かいだん
)
の上に立っていて、いまなかにはいろうとしているところでした。おかみさんは漁師の手をとって
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ウィスキーのびんをさげて、ひっかえしてきたとき、
階段
(
かいだん
)
の下にしかれているマットに、ひと所、黒いしみができているのが目についた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
神慮
(
しんりょ
)
をおそれぬ
罰
(
ばち
)
あたり、
土足
(
どそく
)
、はだかの
皎刀
(
こうとう
)
を引っさげたまま、
酒気
(
しゅき
)
にまかせてバラバラッと八
神殿
(
しんでん
)
の
階段
(
かいだん
)
をのぼりかけた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
慌
(
あわ
)
てて顔をあげた私の眼に、大きな建築の入口の
階段
(
かいだん
)
らしいところを急ぎ足におりてゆく着物を着た男のうしろ姿が映った。
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
命
(
みこと
)
は、それをもすかさず、
階段
(
かいだん
)
の下に追いつめて、手早く
背中
(
せなか
)
をひっつかみ、ずぶりとおしりをお突き
刺
(
さ
)
しになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
ゴウ、ゴウ、と、ひびきをたて、
電車
(
でんしゃ
)
がホームへ
入
(
はい
)
ると、まもなく、どやどやと
階段
(
かいだん
)
を
降
(
お
)
りて、
人々
(
ひとびと
)
が
先
(
さき
)
を
争
(
あらそ
)
って、
改札口
(
かいさつぐち
)
から
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
てきました。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
スモーランドは、
屋根
(
やね
)
にエゾマツの
生
(
は
)
えている高い家のようなものです。この家の前には広い
階段
(
かいだん
)
があって、それには三つの段々がついています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「ガロフォリというのは、ルミ、おまえに話した親方だよ。ここが住まいだ」
階段
(
かいだん
)
を上がりながら親方はこう言った。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
王女はなきじゃくりながら、高い
塔
(
とう
)
の
階段
(
かいだん
)
をころがるように走りおりて、お父さまの王様の部屋にとびこみました。
巨男の話
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
その
娘
(
こ
)
はまるで
半狂乱
(
はんきょうらん
)
、
頭髪
(
かみ
)
を
振
(
ふ
)
り
乱
(
みだ
)
して
階段
(
かいだん
)
の
下
(
もと
)
に
伏
(
ふ
)
しまろび、一
生
(
しょう
)
懸命
(
けんめい
)
泣
(
な
)
き
乍
(
なが
)
ら
祈願
(
きがん
)
するのでした。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
燈光
(
とうくわう
)
はパツと
消
(
き
)
える、
船長
(
せんちやう
)
驚
(
おどろ
)
いて
身
(
み
)
を
躱
(
かわ
)
す
拍子
(
へうし
)
に
足
(
あし
)
踏滑
(
ふみすべ
)
らして、
船橋
(
せんけう
)
の
階段
(
かいだん
)
を二三
段
(
だん
)
眞逆
(
まつさかさま
)
に
落
(
お
)
ちた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
おかあさんはまた入り口の
階段
(
かいだん
)
を上ってみますと、はえしげった草の中に
桃金嬢
(
てんにんか
)
と白薔薇との花輪が置いてありましたが、花よめの持つのにしては大き過ぎて見えました。
真夏の夢
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
しかしこの
三
(
みつ
)
つの
階段
(
かいだん
)
は、あらゆる
人類
(
じんるい
)
が
必
(
かなら
)
ずこの
順序
(
じゆんじよ
)
でもつて
通過
(
つうか
)
するものではありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
すぐ
突
(
つ
)
きあたりの大きな室は、たしか
階段
(
かいだん
)
室らしく、
射
(
さ
)
し
込
(
こ
)
む稲光りが見せたのでした。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
私
(
わたし
)
たちは、
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
を、
階段
(
かいだん
)
に
預
(
あづ
)
けて、——
如何
(
いか
)
に
梅雨時
(
つゆどぎ
)
とはいへ……
本來
(
ほんらい
)
は
小舟
(
こぶね
)
でぬれても、
雨
(
あめ
)
のなゝめな
繪
(
ゑ
)
に
成
(
な
)
るべき
土地柄
(
とちがら
)
に
對
(
たい
)
して、かう
番
(
ばん
)
ごと、
繻子張
(
しゆすばり
)
を
持出
(
もちだ
)
したのでは
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
侍従長は御殿じゅうの
階段
(
かいだん
)
を上ったり
下
(
お
)
りたり、
廊下
(
ろうか
)
や
広間
(
ひろま
)
のこらずかけぬけました。でもたれにあってきいても、さよなきどりのはなしなんか、きいたというものはありません。
小夜啼鳥
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それでも
其處
(
そこ
)
にはもう
幾度
(
いくたび
)
か
船
(
ふね
)
がつけられたと
見
(
み
)
えて
足趾
(
あしあと
)
らしいのが
階段
(
かいだん
)
のやうに
形
(
かたち
)
づけられてある。
勘次
(
かんじ
)
は
河楊
(
かはやなぎ
)
の
枝
(
えだ
)
に
手
(
て
)
を
掛
(
か
)
けて
他人
(
ひと
)
の
足趾
(
あしあと
)
を
踏
(
ふ
)
んだ。
枝
(
えだ
)
や
葉
(
は
)
がざら/\と
彼
(
かれ
)
の
蓙
(
ござ
)
に
觸
(
ふ
)
れて
鳴
(
な
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
町立病院
(
ちやうりつびやうゐん
)
の
庭
(
には
)
の
内
(
うち
)
、
牛蒡
(
ごばう
)
、
蕁草
(
いらぐさ
)
、
野麻
(
のあさ
)
などの
簇
(
むらが
)
り
茂
(
しげ
)
つてる
邊
(
あたり
)
に、
小
(
さゝ
)
やかなる
別室
(
べつしつ
)
の一
棟
(
むね
)
がある。
屋根
(
やね
)
のブリキ
板
(
いた
)
は
錆
(
さ
)
びて、
烟突
(
えんとつ
)
は
半
(
なかば
)
破
(
こは
)
れ、
玄關
(
げんくわん
)
の
階段
(
かいだん
)
は
紛堊
(
しつくひ
)
が
剥
(
は
)
がれて、
朽
(
く
)
ちて、
雜草
(
ざつさう
)
さへのび/\と。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
先生は磯吉の手をとって、いっしょに
階段
(
かいだん
)
をあがろうとした。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
さあ この入口から
階段
(
かいだん
)
を下りませう
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
するとベッドは、まるで六
頭
(
とう
)
の馬にでもひかれているように、
敷居
(
しきい
)
をこえ、
階段
(
かいだん
)
をのぼったりおりたりして、ごろごろとうごきつづけました。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
やがて
時計
(
とけい
)
が、十一
時半
(
じはん
)
になろうとしたときです。ゴウ、ゴウといって
新
(
あら
)
たに
電車
(
でんしゃ
)
がつくと、まもなく
人々
(
ひとびと
)
が、ばらばらと
階段
(
かいだん
)
へ
降
(
お
)
りてきました。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ホールは気がるにひきうけ、じぶんの
部屋
(
へや
)
からいいつかったびんをとりだし、
穴蔵
(
あなぐら
)
へゆく
階段
(
かいだん
)
をかけおりようとした。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
そこには
凱歌
(
がいか
)
をあげた
忍剣
(
にんけん
)
、
小文治
(
こぶんじ
)
、
民部
(
みんぶ
)
、
咲耶子
(
さくやこ
)
などが、あらためて、伊那丸を宮の
階段
(
かいだん
)
に腰かけさせ、無事をよろこんでほッと一息ついていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
塔
(
とう
)
の
階段
(
かいだん
)
も、あまりひどくきしむので、だれもきみわるがって、のぼらなくなりました。そこである年、村人たちは、教会をたてなおそうという、
相談
(
そうだん
)
をしました。
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
大体
(
だいたい
)
日本
(
にほん
)
の
言葉
(
ことば
)
が、
肉眼
(
にくがん
)
に
見
(
み
)
えないものを
悉
(
ことごと
)
く
神
(
かみ
)
と
言
(
い
)
って
了
(
しま
)
うから、
甚
(
はなは
)
だまぎらわしいのでございます。
神
(
かみ
)
という一
字
(
じ
)
の
中
(
なか
)
には
飛
(
と
)
んでもない
階段
(
かいだん
)
があるのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
黒ネズミたちが一階にいくのに使っていた
壁
(
かべ
)
の中の通路を、すぐに発見したのです。しかし、このせまい急な
階段
(
かいだん
)
をよじのぼるまえに、またもやあたりに気をくばりました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
白
(
しろ
)
い
踵
(
くびす
)
を
揚
(
あ
)
げました、
階段
(
かいだん
)
を
辷
(
すべ
)
り
下
(
お
)
りる、と、
後
(
あと
)
から、ころ/\と
轉
(
ころ
)
げて
附着
(
くツつ
)
く。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
階段
(
かいだん
)
は
厚
(
あつ
)
いどろがこちこちに
積
(
つ
)
もって、ややもするとすべって足を取られそうになった。
街
(
まち
)
といい、家といい、はしご
段
(
だん
)
といい、いよいよわたしを安心させる
性質
(
せいしつ
)
のものではなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
私
(
わたくし
)
は
二人
(
ふたり
)
の
案内
(
あんない
)
に
從
(
したが
)
つて、
鐵門
(
てつもん
)
を
窬
(
くゞ
)
つたが、はじめ十
歩
(
ぽ
)
ばかりの
間
(
あひだ
)
は
身
(
み
)
を
屈
(
かゞ
)
めて
歩
(
あゆ
)
む
程
(
ほど
)
で、
稍
(
や
)
や
廣
(
ひろ
)
くなつたと
思
(
おも
)
ふと、
直
(
す
)
ぐ
前
(
まへ
)
には、
岩
(
いわ
)
に
刻
(
きざ
)
んで
設
(
まう
)
けられた
險
(
けわ
)
しい
階段
(
かいだん
)
がある、
其
(
その
)
階段
(
かいだん
)
を
降
(
お
)
り
盡
(
つく
)
すと
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
この
高句麗時代
(
こうくりじだい
)
の
古墳
(
こふん
)
は
平壤
(
へいじよう
)
附近
(
ふきん
)
のほか
朝鮮
(
ちようせん
)
の
北
(
きた
)
、
支那
(
しな
)
との
國境
(
こつきよう
)
にもありまして、そこには
將軍塚
(
しようぐんづか
)
などといふ
名
(
な
)
のついてゐる、
石
(
いし
)
で
造
(
つく
)
つたエヂプトの
階段
(
かいだん
)
ぴらみっとのような
大
(
おほ
)
きな
墓
(
はか
)
があります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
町立病院
(
ちょうりつびょういん
)
の
庭
(
にわ
)
の
内
(
うち
)
、
牛蒡
(
ごぼう
)
、
蕁草
(
いらぐさ
)
、
野麻
(
のあさ
)
などの
簇
(
むらが
)
り
茂
(
しげ
)
ってる
辺
(
あたり
)
に、
小
(
ささ
)
やかなる
別室
(
べっしつ
)
の一
棟
(
むね
)
がある。
屋根
(
やね
)
のブリキ
板
(
いた
)
は
錆
(
さ
)
びて、
烟突
(
えんとつ
)
は
半
(
なかば
)
破
(
こわ
)
れ、
玄関
(
げんかん
)
の
階段
(
かいだん
)
は
紛堊
(
しっくい
)
が
剥
(
は
)
がれて、
朽
(
く
)
ちて、
雑草
(
ざっそう
)
さえのびのびと。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
階段
(
かいだん
)
からつきおとしてさ、おかげでうちのひとは、かたっぽうの足をおっちまったんだよ。あんなろくでなしは、さっさとうちからつれてっとくれ。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
伊那丸
(
いなまる
)
はしずかに、
階段
(
かいだん
)
からおりて、
梅雪入道
(
ばいせつにゅうどう
)
の手をとり、宮の
板縁
(
いたえん
)
へ迎えあげて、礼儀ただしてこういった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
暗
(
くら
)
い
塔
(
とう
)
の
中
(
なか
)
は、
冷
(
つめ
)
たい、しめった
空気
(
くうき
)
がみなぎっていました。また
階段
(
かいだん
)
には、
人
(
ひと
)
の
骨
(
ほね
)
だか、
獣物
(
けもの
)
の
骨
(
ほね
)
だかわからぬようなものが、
散
(
ち
)
らばっていたりしました。
黒い塔
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
怪物
(
かいぶつ
)
と戦う
博士
(
はくし
)
は、倒されたり起きあがったりしながら、二階の
廊下
(
ろうか
)
から
階段
(
かいだん
)
のおどり場へのがれてきた。怪物のガウンが宙を飛んできて、博士におそいかかって倒した。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
この大きな石の
建物
(
たてもの
)
は、
壁
(
かべ
)
と
天井
(
てんじょう
)
がたいへん
厚
(
あつ
)
いので、内がわには、ただ厚い壁だけがあるようなありさまです。
階段
(
かいだん
)
も
廊下
(
ろうか
)
もせまくて、
部屋
(
へや
)
はほんのわずかしかありません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
無論
(
むろん
)
これ
等
(
ら
)
の
元
(
もと
)
の
生神様
(
いきがみさま
)
からは、
沢山
(
たくさん
)
の
御分霊
(
ごぶんれい
)
……つまり
御子様
(
おこさま
)
がお
生
(
うま
)
れになり、その
御分霊
(
ごぶんれい
)
から
更
(
さら
)
に
又
(
また
)
御分霊
(
ごぶんれい
)
が
生
(
うま
)
れ、
神界
(
しんかい
)
から
霊界
(
れいかい
)
、
霊界
(
れいかい
)
から
幽界
(
ゆうかい
)
へと
順々
(
じゅんじゅん
)
に
階段
(
かいだん
)
がついて
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
かように
人類
(
じんるい
)
が
石
(
いし
)
から
銅
(
どう
)
、あるひは
青銅
(
せいどう
)
をへて、
次
(
つ
)
ぎに
鐵
(
てつ
)
をもつて
刃物
(
はもの
)
をつくる
時代
(
じだい
)
となりました。この
三
(
みつ
)
つの
時代
(
じだい
)
を
考古學者
(
こうこがくしや
)
は、
文化
(
ぶんか
)
の
三時代
(
さんじだい
)
、あるひは
文化
(
ぶんか
)
の
三
(
みつ
)
つの
階段
(
かいだん
)
と
名
(
な
)
づけるのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
松吉のうしろの
階段
(
かいだん
)
をのぼって、二階へ上がってしまいました。
いぼ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
その塔には、
階段
(
かいだん
)
もなければ、入り口もありません。ただ、ずっと高いところに
小窓
(
こまど
)
がひとつあるきりでした。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
かの
女
(
じょ
)
は、それを
大事
(
だいじ
)
そうにもって、
階段
(
かいだん
)
を
下
(
くだ
)
り
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
ました。つめたい
風
(
かぜ
)
に、セルロイドのかざぐるまは、さらさらと、かわいた
音
(
おと
)
をたてて、まわるのでありました。
かざぐるま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
でも、王子は、きょうは
計略
(
けいりゃく
)
をめぐらして、
階段
(
かいだん
)
じゅうにチャンというべたべたする
薬
(
くすり
)
をぬらせておきました。
灰かぶり
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、
白
(
しろ
)
い
百合
(
ゆり
)
の
花
(
はな
)
と、
赤
(
あか
)
いカーネーションの
花
(
はな
)
を
求
(
もと
)
めました。
彼
(
かれ
)
は、
駅
(
えき
)
の
階段
(
かいだん
)
を
上
(
のぼ
)
りながら
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おかみさんはおもいかごをかかえて、
階段
(
かいだん
)
を三つあがって、仕立屋さんのところへきました。そして、いわれるままに、ジャムのつぼをのこらずあけてみせました。
いさましい ちびの仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そのなかに、
肩
(
かた
)
をそびやかして、
胸
(
むね
)
を
張
(
は
)
り、
元気
(
げんき
)
な
歩
(
ある
)
きつきで、
階段
(
かいだん
)
を
下
(
お
)
りるとまっすぐに
改札口
(
かいさつぐち
)
へ
向
(
む
)
かってきたのは、
達夫
(
たつお
)
でありました。お
母
(
かあ
)
さんは
見
(
み
)
ると
走
(
はし
)
り
寄
(
よ
)
りました。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから、ヨハネスはお城じゅうの
階段
(
かいだん
)
をのぼったりおりたりして、わかい王さまを案内してまわりました。そして、
宝
(
たから
)
ものも、りっぱなへやも、ひとつのこらず見せました。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
おじいさんは、
神前
(
しんぜん
)
の
階段
(
かいだん
)
から
身
(
み
)
を
起
(
お
)
こました。そして、
命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
けてくだされた
神
(
かみ
)
さまに
向
(
む
)
かって、
手
(
て
)
を
合
(
あ
)
わせて
拝
(
おが
)
んでから、
道
(
みち
)
の
方
(
ほう
)
へ、
雪
(
ゆき
)
の
中
(
なか
)
を
泳
(
およ
)
ぐようにして
出
(
で
)
ていきました。
夜の進軍らっぱ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だけど、あそこのひびき
穴
(
あな
)
のむかいがわの
階段
(
かいだん
)
の上に、だれだか立っていましたよ。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
二人
(
ふたり
)
は、
階段
(
かいだん
)
を
下
(
お
)
りて、
話
(
はな
)
しながら
校門
(
こうもん
)
の
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
たのでありました。
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“階段”の解説
階段(かいだん)は、高低差のある場所への移動を行うための構造物。人間の足で昇降可能な高さ(蹴上げ)をもつ、いくつもの水平な段(踏みづら)に分割されている。日本語の古語および雅語では、きざはし(階)と言う。
(出典:Wikipedia)
階
常用漢字
小3
部首:⾩
12画
段
常用漢字
小6
部首:⽎
9画
“階”で始まる語句
階下
階
階子段
階子
階梯
階上
階級
階子壇
階隠
階建