“河楊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かはやなぎ66.7%
かわやなぎ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
河楊かはやなぎせて、あかかくした枸杞くこえだがぽつさりとれて、おほきなたで黄色きいろくなつてきしふねはがさりとへさきんだのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
河楊かはやなぎの空しい枝や、枯れた芦荻の夜風にそよいでゐる傍に、大きな船の碇泊してゐるのが二つも三つもあらはれ出して来た。黒い船体の底深く灯が覗かれるやうなのもあつた。
船路 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
その河原に茂っている多分河楊かわやなぎだろう細かく春浅い枝をひろげた灌木、山又山とほんのり芽ぐみつつまだ冬枯れの密林が連った光景、そこへそのような屋根を点々と
夏遠き山 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
谷の幅が少し広くなって、やや西南の方向を指すようになると、細かい沙地に河楊かわやなぎなどのこんもり生えている場所に来た、傍の林の中には古い小屋の屋根が見えなどする。ここが今宵の野営地であった。