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河楊
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かはやなぎ
ふりがな文庫
“
河楊
(
かはやなぎ
)” の例文
河楊
(
かはやなぎ
)
が
痩
(
や
)
せて、
赤
(
あか
)
い
實
(
み
)
を
隱
(
かく
)
した
枸杞
(
くこ
)
の
枝
(
えだ
)
がぽつさりと
垂
(
た
)
れて、
大
(
おほ
)
きな
蓼
(
たで
)
の
葉
(
は
)
が
黄色
(
きいろ
)
くなつて
居
(
ゐ
)
る
岸
(
きし
)
へ
船
(
ふね
)
はがさりと
舳
(
へさき
)
を
突
(
つ
)
つ
込
(
こ
)
んだのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
河楊
(
かはやなぎ
)
の空しい枝や、枯れた芦荻の夜風に
戦
(
そよ
)
いでゐる傍に、大きな船の碇泊してゐるのが二つも三つもあらはれ出して来た。黒い船体の底深く灯が覗かれるやうなのもあつた。
船路
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
垂りふかき
河楊
(
かはやなぎ
)
の根のそよそよ風鯉捕る網はすばしこく張る
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それでも
其處
(
そこ
)
にはもう
幾度
(
いくたび
)
か
船
(
ふね
)
がつけられたと
見
(
み
)
えて
足趾
(
あしあと
)
らしいのが
階段
(
かいだん
)
のやうに
形
(
かたち
)
づけられてある。
勘次
(
かんじ
)
は
河楊
(
かはやなぎ
)
の
枝
(
えだ
)
に
手
(
て
)
を
掛
(
か
)
けて
他人
(
ひと
)
の
足趾
(
あしあと
)
を
踏
(
ふ
)
んだ。
枝
(
えだ
)
や
葉
(
は
)
がざら/\と
彼
(
かれ
)
の
蓙
(
ござ
)
に
觸
(
ふ
)
れて
鳴
(
な
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
鯉ひそむ
河楊
(
かはやなぎ
)
の根の底明りがぼがぼと棹に掻きみだしたれ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
夏ごとに出水に
水漬
(
みづ
)
く
河楊
(
かはやなぎ
)
の
絮
(
わた
)
白うして老いにけるかも
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
古池のそばにすがれし
河楊
(
かはやなぎ
)
不意
(
ふい
)
にうごかす雀が白く
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
河
常用漢字
小5
部首:⽔
8画
楊
漢検準1級
部首:⽊
13画
“河”で始まる語句
河岸
河
河童
河内
河豚
河原
河鹿
河馬
河水
河獺