“かはやなぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
川楊33.3%
河楊26.7%
川柳26.7%
河柳6.7%
水楊6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その作りやうはみづ木といふ木、あるひは川楊かはやなぎえだをとり、これに餅を三角又は梅桜の花形に切たるをかの枝にさし、あるひは団子をもまじふ、これを蚕玉まゆたまといふ。
河楊かはやなぎの空しい枝や、枯れた芦荻の夜風にそよいでゐる傍に、大きな船の碇泊してゐるのが二つも三つもあらはれ出して来た。黒い船体の底深く灯が覗かれるやうなのもあつた。
船路 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
わたぶね深夜しんやひとせたのでしやぶつといふひゞき舟棹ふなさをみづたびつたのである。おつぎはまた土手どてもどつておほきな川柳かはやなぎそばけた。二三交換かうくわんしてひとつたやうである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
池のべに枯れて声せぬ河柳かはやなぎちらとうごかす雀がしろく (一三二頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
池のべに枯れて声せぬ河柳かはやなぎちらとうごかす雀が白く (一三二頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
行者はいかりたるいろもなく、なにともいはず衣服きるものぬぎてかたへの水楊かはやなぎにかけ、赤裸あかはだかになりて水をかんまゐりする方をふしをがみ、武士の手をとりて引起ひきおこしければなにのくもなくおきあがり