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川楊
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かはやなぎ
ふりがな文庫
“
川楊
(
かはやなぎ
)” の例文
堀
(
ほり
)
は
雨
(
あめ
)
の
後
(
あと
)
の
水
(
みづ
)
を
聚
(
あつ
)
めてさら/\と
岸
(
きし
)
を
浸
(
ひた
)
して
行
(
ゆ
)
く。
青
(
あを
)
く
茂
(
しげ
)
つて
傾
(
かたむ
)
いて
居
(
ゐ
)
る
川楊
(
かはやなぎ
)
の
枝
(
えだ
)
が一つ
水
(
みづ
)
について、
流
(
なが
)
れ
去
(
さ
)
る
力
(
ちから
)
に
輕
(
かる
)
く
動
(
うご
)
かされて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その作りやうはみづ木といふ木、あるひは
川楊
(
かはやなぎ
)
の
枝
(
えだ
)
をとり、これに餅を三角又は梅桜の花形に切たるをかの枝にさし、あるひは団子をもまじふ、これを
蚕玉
(
まゆたま
)
といふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
未だ宵ながら月は高く澄んで
冴
(
さ
)
えた光を野にも山にも漲ぎらし、野末には
靄
(
もや
)
かゝりて夢の如く、林は煙をこめて浮ぶが如く、背の低い
川楊
(
かはやなぎ
)
の葉末に置く露は珠のやうに輝いて居る。
少年の悲哀
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
川楊
(
かはやなぎ
)
が押し流されて、河原へ仆れてゐる……
葛
(
くず
)
の二ツ葉の細い蔓が、大石の上を捲いて、一端が川に垂れかゝつて、又反曲して空を握まうとしてゐる……崖の庇石には、ツツジが生えてゐる
天竜川
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
「どうしたんでえ、よきは」おつぎは
見
(
み
)
ると
針
(
はり
)
が
向
(
むかふ
)
の
岸
(
きし
)
から
出
(
で
)
た
低
(
ひく
)
い
川楊
(
かはやなぎ
)
の
枝
(
えだ
)
に
纏
(
まつは
)
つて
絲
(
いと
)
の
端
(
はし
)
が
水
(
みづ
)
について
下流
(
かりう
)
へ
向
(
む
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
その作りやうはみづ木といふ木、あるひは
川楊
(
かはやなぎ
)
の
枝
(
えだ
)
をとり、これに餅を三角又は梅桜の花形に切たるをかの枝にさし、あるひは団子をもまじふ、これを
蚕玉
(
まゆたま
)
といふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
譬
(
たとへ
)
て
見
(
み
)
れば
彼等
(
かれら
)
は
狹
(
せば
)
いとはいひながら
跳
(
はね
)
ては
越
(
こ
)
せぬ
堀
(
ほり
)
を
隔
(
へだ
)
てゝ、
然
(
し
)
かも
繁茂
(
はんも
)
した
野茨
(
のばら
)
や
川楊
(
かはやなぎ
)
に
身
(
み
)
を
沒
(
ぼつ
)
しつゝ
女
(
をんな
)
の
軟
(
やはら
)
かい
手
(
て
)
を
執
(
と
)
らうとするのである。
其
(
そ
)
れは
到底
(
たうてい
)
相
(
あひ
)
觸
(
ふ
)
れることさへ
不可能
(
ふかのう
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
楊
漢検準1級
部首:⽊
13画
“川”で始まる語句
川
川面
川柳
川上
川岸
川下
川原
川越
川端
川辺