川柳かはやなぎ)” の例文
まちは、いつまでもいつまでもたれなにはなかつたら、その青白あをしろほそ川柳かはやなぎつめてゐたかもしれない。この川柳かはやなぎ古郷こきやうおほい。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
わたぶね深夜しんやひとせたのでしやぶつといふひゞき舟棹ふなさをみづたびつたのである。おつぎはまた土手どてもどつておほきな川柳かはやなぎそばけた。二三交換かうくわんしてひとつたやうである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
川原には短い禾本くわほん科の草などのほかに一めんに川柳かはやなぎが生えてゐる。
南京虫日記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
えヽなんとせう川柳かはやなぎ
桜さく島:春のかはたれ (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
まちつかれた身體からだをそつと椅子いすにもたれて、しづかなしたみちをのぞこふとまどをのぞくと、窓際まどぎは川柳かはやなぎ青白あをしろほそよるまどうつくしくのびてた。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)