河楊かわやなぎ)” の例文
その河原に茂っている多分河楊かわやなぎだろう細かく春浅い枝をひろげた灌木、山又山とほんのり芽ぐみつつまだ冬枯れの密林が連った光景、そこへそのような屋根を点々と
夏遠き山 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
谷の幅が少し広くなって、やや西南の方向を指すようになると、細かい沙地に河楊かわやなぎなどのこんもり生えている場所に来た、傍の林の中には古い小屋の屋根が見えなどする。ここが今宵の野営地であった。