“酒気”のいろいろな読み方と例文
旧字:酒氣
読み方割合
しゅき40.0%
さかけ30.0%
さけけ20.0%
しゆき10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神慮しんりょをおそれぬばちあたり、土足どそく、はだかの皎刀こうとうを引っさげたまま、酒気しゅきにまかせてバラバラッと八神殿しんでん階段かいだんをのぼりかけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ああ貴君のやうにもないお力が無理にも商売してゐられるはこのちからと思し召さぬか、私に酒気さかけが離れたら坐敷は三昧堂さんまいどうのやうに成りませう
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「はあ、」と言って、梅次は、団扇うちわを下に、胸をすっと手をいた。が、黒繻子くろじゅす引掛ひっかけ結びの帯のさがりをななめすべる、指の白さも、団扇の色の水浅葱みずあさぎも、酒気さけけの無い、寂しい茶の間に涼し過ぎた。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
きよろ/\四辺あたりを見廻して居たがほつ酒気しゆきを吐き、舌打して再び内によろめき込んだ。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)