“しゅき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シュキ
語句割合
酒気44.4%
酒旗33.3%
朱貴11.1%
朱熹11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして自分の寝ようとする頃に必ず酒気しゅきを帯びて帰って来た。ある時は宿で酒を飲んで、芸者を呼べと怒鳴どなっていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「おや……酒旗しゅきが見える。……おう小酒屋ではない。すばらしい酒楼ではないか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前夜もう、客の口からこの事を知った朱富は、奥に隠れている兄の朱貴しゅきはかって「どうしたものか?」と、まったく顔色も失っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その日、朱貴しゅき(茶亭の亭主、実は山寨の一員)が呼んだ早舟に乗せられて、対岸の金沙灘きんさたんで舟を下りた林冲りんちゅうは、行く行く、その要害には舌を巻いた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(中略)宋の時程頤ていい朱熹しゅきおのが学を建てしより、近来伊藤源佐いとうげんさ荻生惣右衛門おぎゅうそうえもんなどとふやから、みなおのれの学を学とし、是非を争ひてやまず。世の儒者みな真闇まっくらになりてわからず。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)