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馬車
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ばしや
ふりがな文庫
“
馬車
(
ばしや
)” の例文
通常
(
つうじやう
)
の
人間
(
にんげん
)
は、
可
(
い
)
い
事
(
こと
)
も、
惡
(
わる
)
い
事
(
こと
)
も
皆
(
みな
)
身外
(
しんぐわい
)
から
求
(
もと
)
めます。
即
(
すなは
)
ち
馬車
(
ばしや
)
だとか、
書齋
(
しよさい
)
だとかと、
然
(
しか
)
し
思想家
(
しさうか
)
は
自身
(
じしん
)
に
求
(
もと
)
めるのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
源
(
げん
)
さんが
聞
(
きい
)
たら
何
(
ど
)
うだらう
氣違
(
きちが
)
ひになるかも
知
(
し
)
れないとて
冷評
(
ひやかす
)
もあり、あゝ
馬車
(
ばしや
)
にのつて
來
(
く
)
る
時
(
とき
)
都合
(
つがふ
)
が
惡
(
わ
)
るいから
道普請
(
みちぶしん
)
からして
貰
(
もら
)
いたいね
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まあ、父さんも、どんなに
幼少
(
ちひさ
)
い
子供
(
こども
)
だつたでせう。
東京行
(
とうきやうゆき
)
の
馬車
(
ばしや
)
の
中
(
なか
)
には、
一緒
(
いつしよ
)
に
乘合
(
のりあは
)
せた
他所
(
よそ
)
の
小母
(
をば
)
さんもありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
市街
(
まち
)
はづれの
停車塲
(
ステーシヨン
)
から
客待
(
きやくまち
)
の
馬車
(
ばしや
)
で、
海岸
(
かいがん
)
附近
(
まぢか
)
の
或
(
ある
)
旅亭
(
はたごや
)
に
着
(
つ
)
き、
部室
(
へや
)
も
定
(
さだ
)
まり
軈
(
やが
)
て
晝餉
(
ひるげ
)
もすむと
最早
(
もはや
)
何
(
なに
)
も
爲
(
す
)
る
事
(
こと
)
がない、
船
(
ふね
)
の
出港
(
しゆつこう
)
までは
未
(
ま
)
だ十
時間
(
じかん
)
以上
(
いじやう
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それに
関口
(
せきぐち
)
さんと
肥田
(
ひだ
)
さんは
鉄道
(
てつだう
)
には
懲
(
こ
)
りたと
云
(
い
)
つて、
何日
(
いつ
)
でもお
馬車
(
ばしや
)
で。岩「
何
(
なに
)
しろ
奇態
(
きたい
)
なもので……。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
蒋生
(
しやうせい
)
ニタリとなり、つかず
離
(
はな
)
れず
尾之
(
これをびす
)
、とある
工合
(
ぐあひ
)
が、
彼
(
か
)
の
地
(
ち
)
の
事
(
こと
)
で、
婦
(
たぼ
)
の
乘
(
の
)
つたは
牛車
(
うしぐるま
)
に
相違
(
さうゐ
)
ない。
何
(
ど
)
うして
蜻蛉
(
とんぼ
)
に
釣
(
つ
)
られるやうでも、
馬車
(
ばしや
)
だと
然
(
さ
)
うは
呼吸
(
いき
)
が
續
(
つゞ
)
かぬ。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
春
(
はる
)
の
野路
(
のぢ
)
をガタ
馬車
(
ばしや
)
が
走
(
はし
)
る、
野
(
の
)
は
菜
(
な
)
の
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
き
亂
(
みだ
)
れて
居
(
ゐ
)
る、フワリ/\と
生温
(
なまぬる
)
い
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
ゐて
花
(
はな
)
の
香
(
かほり
)
が
狹
(
せま
)
い
窓
(
まど
)
から
人
(
ひと
)
の
面
(
おもて
)
を
掠
(
かす
)
める、
此時
(
このとき
)
御者
(
ぎよしや
)
が
陽氣
(
やうき
)
な
調子
(
てうし
)
で
喇叭
(
らつぱ
)
を
吹
(
ふ
)
きたてる。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
馬車
(
ばしや
)
のあと見もやらず、
意味
(
いみ
)
もなく歌ひ
倒
(
たふ
)
るる。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
『
今頃
(
いまごろ
)
は
馬車
(
ばしや
)
にでも
乘
(
の
)
つて、
郊外
(
かうぐわい
)
へ
行
(
い
)
つたらさぞ
好
(
い
)
いでせう。』と、イワン、デミトリチは
赤
(
あか
)
い
眼
(
め
)
を
擦
(
こす
)
りながら
云
(
い
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それから
父
(
とう
)
さんは
伯父
(
をぢ
)
さんや
吉
(
きち
)
さんや
友伯父
(
ともをぢ
)
さんと
一緒
(
いつしよ
)
に
東京行
(
とうきやうゆき
)
の
馬車
(
ばしや
)
に
乘
(
の
)
りまして、
長
(
なが
)
い
長
(
なが
)
い
中仙道
(
なかせんだう
)
の
街道
(
かいだう
)
を
晝
(
ひる
)
も
夜
(
よる
)
も
乘
(
の
)
りつゞけに
乘
(
の
)
つて
行
(
い
)
きました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其昔
(
そのむか
)
し
大部屋
(
おほべや
)
あるきのお
人
(
ひと
)
成
(
なり
)
しを一
念
(
ねん
)
ばかりにて
彼
(
あ
)
の
御出世
(
ごしゆつせ
)
、
馬車
(
ばしや
)
に
乘
(
の
)
つてのお
姿
(
すがた
)
は
何
(
ど
)
のやうの
髭武者
(
ひげむしや
)
だとて
立派
(
りつぱ
)
らしう
見
(
み
)
えるでは
御座
(
ござ
)
んせぬか、お
前樣
(
まへさま
)
も
男
(
をとこ
)
なりや
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
上野
(
うへの
)
の
汽車
(
きしや
)
最後
(
さいご
)
の
停車場
(
ステエシヨン
)
に
達
(
たつ
)
すれば、
碓氷峠
(
うすひたうげ
)
の
馬車
(
ばしや
)
に
搖
(
ゆ
)
られ、
再
(
ふたゝ
)
び
汽車
(
きしや
)
にて
直江津
(
なほえつ
)
に
達
(
たつ
)
し、
海路
(
かいろ
)
一文字
(
いちもんじ
)
に
伏木
(
ふしき
)
に
至
(
いた
)
れば、
腕車
(
わんしや
)
十
錢
(
せん
)
富山
(
とやま
)
に
赴
(
おもむ
)
き、
四十物町
(
あへものちやう
)
を
通
(
とほ
)
り
拔
(
ぬ
)
けて、
町盡
(
まちはづれ
)
の
杜
(
もり
)
を
潛
(
くゞ
)
らば
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
頓
(
やが
)
て、
此
(
この
)
集會
(
つどひ
)
も
終
(
をは
)
ると、十
時
(
じ
)
間近
(
まぢか
)
で、いよ/\
弦月丸
(
げんげつまる
)
へ
乘船
(
のりくみ
)
の
時刻
(
じこく
)
とはなつたので、
濱島
(
はまじま
)
の
一家族
(
いつかぞく
)
と、
私
(
わたくし
)
とは
同
(
おな
)
じ
馬車
(
ばしや
)
で、
多
(
おほく
)
の
人
(
ひと
)
に
見送
(
みおく
)
られながら
波止塲
(
はとば
)
に
來
(
きた
)
り、
其邊
(
そのへん
)
の
或
(
ある
)
茶亭
(
ちやてい
)
に
休憇
(
きうけい
)
した
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
自分
(
じぶん
)
は
如何
(
どう
)
いふものかガタ
馬車
(
ばしや
)
の
喇叭
(
らつぱ
)
が
好
(
す
)
きだ。
回想
(
くわいさう
)
も
聯想
(
れんさう
)
も
皆
(
み
)
な
面白
(
おもしろ
)
い。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
雲赤くもだゆる日、
悩
(
なや
)
ましく
馬車
(
ばしや
)
駆
(
か
)
るやから
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
父
(
とう
)
さんは
馬車
(
ばしや
)
の
上
(
うへ
)
からそれを
眺
(
なが
)
めて、
子供心
(
こどもごゝろ
)
にめづらしく
思
(
おも
)
つて
行
(
い
)
きました。
伯父
(
をぢ
)
さんの
話
(
はなし
)
で、そこが
上州
(
じやうしう
)
の
松井田
(
まつゐだ
)
といふ
町
(
まち
)
だといふことも
知
(
し
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
澁
(
しぶ
)
を
買
(
か
)
ひに
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
かすりでも
取
(
と
)
つて
吹矢
(
ふきや
)
の
一本
(
いつぽん
)
も
當
(
あた
)
りを
取
(
と
)
るのが
好
(
い
)
い
運
(
うん
)
さ、お
前
(
まへ
)
さんなぞは
以前
(
もと
)
が
立派
(
りつぱ
)
な
人
(
ひと
)
だといふから
今
(
いま
)
に
上等
(
じやうとう
)
の
運
(
うん
)
が
馬車
(
ばしや
)
に
乘
(
の
)
つて
迎
(
むか
)
ひに
來
(
き
)
やすのさ
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
正午
(
ひる
)
になると
毎日
(
まいにち
)
警察署長
(
けいさつしよちやう
)
が、
町盡頭
(
まちはづれ
)
の
自分
(
じぶん
)
の
邸
(
やしき
)
から
警察
(
けいさつ
)
へ
行
(
い
)
くので、
此
(
こ
)
の
家
(
いへ
)
の
前
(
まへ
)
を二
頭馬車
(
とうばしや
)
で
通
(
とほ
)
る、するとイワン、デミトリチは
其度毎
(
そのたびごと
)
、
馬車
(
ばしや
)
が
餘
(
あま
)
り
早
(
はや
)
く
通
(
とほ
)
り
過
(
す
)
ぎたやうだとか
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
春
(
はる
)
の
夜
(
よ
)
の
夢
(
ゆめ
)
のうき
橋
(
はし
)
、と
絶
(
だ
)
えする
横
(
よこ
)
ぐもの
空
(
そら
)
に
東京
(
とうけう
)
を
思
(
おも
)
ひ
立
(
た
)
ちて、
道
(
みち
)
よりもあれば
新宿
(
しゆじゆく
)
までは
腕車
(
くるま
)
がよしといふ、八
王子
(
わうじ
)
までは
汽車
(
きしや
)
の
中
(
なか
)
、をりればやがて
馬車
(
ばしや
)
にゆられて
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
卒業
(
そつげふ
)
なされて
何
(
なん
)
といふお
役
(
やく
)
か
知
(
し
)
らず
高帽子
(
たかぼうし
)
立派
(
りつぱ
)
に
黒
(
くろ
)
ぬりの
馬車
(
ばしや
)
にのりて
西洋館
(
せいやうくわん
)
へ
入
(
い
)
り
給
(
たま
)
ふ
所
(
ところ
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
嘘
(
うそ
)
ではないよ
何時
(
いつ
)
かお
前
(
まへ
)
が
言
(
い
)
つた
通
(
とほ
)
り
上等
(
じやうとう
)
の
運
(
うん
)
が
馬車
(
ばしや
)
に
乘
(
の
)
つて
迎
(
むか
)
ひに
來
(
き
)
たといふ
騷
(
さわ
)
ぎだから
彼處
(
あすこ
)
の
裏
(
うら
)
には
居
(
ゐ
)
られない、
吉
(
きつ
)
ちやん
其
(
その
)
うちに
糸織
(
いとおり
)
ぞろひを
調製
(
こしら
)
へて
上
(
あげ
)
るよと
言
(
い
)
へば、
厭
(
いや
)
だ
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
だけれどもお
妾
(
めかけ
)
になるといふ
謎
(
なぞ
)
では
無
(
な
)
いぜ、
惡
(
わる
)
く
取
(
と
)
つて
怒
(
おこ
)
つてお
呉
(
く
)
んなさるな、と
火
(
ひ
)
なぶりをしながら
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
を
歎
(
なげ
)
くに、
左樣
(
さう
)
さ
馬車
(
ばしや
)
の
代
(
かは
)
りに
火
(
ひ
)
の
車
(
くるま
)
でも
來
(
く
)
るであらう、
隨分
(
ずゐぶん
)
胸
(
むね
)
の
燃
(
も
)
える
事
(
こと
)
があるからね
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
ど
)
うで
我
(
お
)
れは
此樣
(
このやう
)
な
活地
(
いくぢ
)
なし、
馬車
(
ばしや
)
は
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬ
事
(
こと
)
、
此後
(
このご
)
辻車
(
つぢぐるま
)
ひくやら
知
(
し
)
れた
物
(
もの
)
で
無
(
な
)
ければ、
今
(
いま
)
のうち
身
(
み
)
の
納
(
おさま
)
りを
考
(
かんが
)
へて、
利口
(
りこう
)
で
物
(
もの
)
の
出來
(
でき
)
る、
學者
(
がくしや
)
で
好男子
(
いろをとこ
)
で、
年
(
とし
)
の
若
(
わか
)
いに
乘
(
のり
)
かへるが
隨
(
ずゐ
)
一であらう
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
といふ
夢
(
ゆめ
)
は
逆夢
(
さかゆめ
)
ぞ
馬車
(
ばしや
)
にでも
曳
(
ひ
)
かれはせぬかと
大笑
(
おほわらひ
)
すれば
美
(
うつく
)
しき
眉
(
まゆ
)
ひそめて
気
(
き
)
になる
事
(
こと
)
おつしやるよ
今日
(
けふ
)
の
日曜
(
にちえう
)
は
最早
(
もう
)
何処
(
どこ
)
へもお
出
(
い
)
で
遊
(
あそ
)
ばすなと
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
教育
(
けういく
)
うけた
身
(
み
)
に
似合
(
にあは
)
しからぬ
詞
(
ことば
)
も
真実
(
しんじつ
)
大事
(
だいじ
)
に
思
(
おも
)
へばなり
此方
(
こなた
)
に
隔
(
へだ
)
てなければ
彼方
(
あちら
)
に
遠慮
(
ゑんりよ
)
もなくくれ
竹
(
たけ
)
のよのうきと
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
二人
(
ふたり
)
が
中
(
なか
)
には
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“馬車”の解説
馬車(ばしゃ)とは、人を乗せたり、荷物を運搬したりする、馬などに引かせる車である。ウマだけでなく、ロバやラバなどに引かせることもある。
現在は世界的に自動車にとって代わられつつあるが、農業の機械化が進展していない国や地域の農村部では、現在でも荷馬車を日常的に見ることができる。
(出典:Wikipedia)
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
“馬車”で始まる語句
馬車屋
馬車馬
馬車廻
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