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間違
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まちがひ
ふりがな文庫
“
間違
(
まちがひ
)” の例文
御持參有しに
間違
(
まちがひ
)
も有まじと思ひ右品
引換
(
ひきかへ
)
に金子御渡し申したりと
櫛
(
くし
)
を
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
して見せければ傳吉は再び
仰天
(
ぎやうてん
)
なしたりしが心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「さうだともさね、さういふ
心掛
(
こゝろがけ
)
で
居
(
ゐ
)
さへすりや
決
(
けつ
)
して
間違
(
まちがひ
)
はないからね」
内儀
(
かみ
)
さんはいつて
更
(
さら
)
に
以前
(
いぜん
)
からの
噺
(
はなし
)
に
幾
(
いく
)
らか
釣
(
つ
)
り
込
(
こ
)
まれて
居
(
ゐ
)
るやうで
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
……
狂人
(
きちがひ
)
でも
何
(
なん
)
でも
構
(
かま
)
はん。
自分
(
じぶん
)
が
生命
(
いのち
)
がけの
女房
(
にようばう
)
を
自分
(
じぶん
)
が
救
(
すく
)
ふに
間違
(
まちがひ
)
は
有
(
あ
)
るまい。
凡
(
すべ
)
て
任
(
まか
)
して
貰
(
もら
)
はう。
何
(
なん
)
でも
私
(
わたし
)
のするまゝに
為
(
さ
)
して
下
(
くだ
)
さい。……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
だが、親の
間違
(
まちがひ
)
で(親といふものはよく間違を言つたり、
為
(
し
)
たりするものなのだ)その四人が五人に殖えたからといつて、何も首を
縊
(
くゝ
)
つて死ぬるにも及ぶまい。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
斯樣
(
かやう
)
な
事柄
(
ことがら
)
を一々
申
(
まを
)
せば
限
(
かぎ
)
りのない
事
(
こと
)
で、
居家處世
(
きよかしよせい
)
の
上
(
うへ
)
に
種々
(
しゆ/″\
)
間違
(
まちがひ
)
が
多
(
おほ
)
く、さればと
言
(
い
)
つて、これを一々
前以
(
ぜんもつ
)
て
命令
(
めいれい
)
するといふは
實際
(
じつさい
)
に
行
(
おこな
)
はれ
難
(
がた
)
い
事
(
こと
)
であるから
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
▼ もっと見る
別に
退屈
(
たいくつ
)
も
致
(
いた
)
しちやア
居
(
ゐ
)
ませぬが、
何
(
なん
)
ですい。甚「いえ、お
宅
(
たく
)
にお
出
(
いで
)
なせえますかツてんで…エヘ…
御在宅
(
ございたく
)
かてえのと
間違
(
まちがひ
)
たんで。書生「さうか、ま
此方
(
こつち
)
へお
上
(
あが
)
り。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
何
(
なに
)
かの
多分
(
たぶん
)
間違
(
まちがひ
)
です。』とアンドレイ、エヒミチは
肩
(
かた
)
を
縮
(
ちゞ
)
めて
云
(
い
)
ふ。『
間違
(
まちがひ
)
に
相違
(
さうゐ
)
ないです。』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
僕に、下さつた
貴女
(
あなた
)
の愛の言葉を、貴女の真実だと思つたのが、僕の誤りでした。真実の愛を以て、貴女の真実な愛を購ふことが出来ると思つたのは、僕の
間違
(
まちがひ
)
でした。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
殊
(
こと
)
に舞台面の装置、背景、光線の使用
等
(
とう
)
が
巧
(
うま
)
く出来て居るし、役者の
扮装
(
きつけ
)
も、
初
(
はじめ
)
の幕から義士が討入の晩の装束をして居たり、
左袵
(
ひだりまへ
)
に着て居たりする
間違
(
まちがひ
)
は多いにしても
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「大切な事だから、
間違
(
まちがひ
)
の無いやうに
二人
(
ふたり
)
で
往
(
い
)
けと、吉見のをぢさんが言ひ附けました。」
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
よし
産婆
(
さんば
)
の
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
に
間違
(
まちがひ
)
があつて、
腹
(
はら
)
の
兒
(
こ
)
の
發育
(
はついく
)
が
今迄
(
いままで
)
のうちに
何處
(
どこ
)
かで
止
(
とま
)
つてゐたにした
所
(
ところ
)
で、それが
直
(
すぐ
)
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
されない
以上
(
いじやう
)
、
母體
(
ぼたい
)
は
今日
(
こんにち
)
迄
(
まで
)
平氣
(
へいき
)
に
持
(
も
)
ち
應
(
こた
)
へる
譯
(
わけ
)
がなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『
屑
(
くづ
)
だなんて
云
(
い
)
つては
間違
(
まちがひ
)
だ』と
海龜
(
うみがめ
)
が
云
(
い
)
ひました、『
屑
(
くづ
)
は
皆
(
みん
)
な
海
(
うみ
)
の
中
(
なか
)
で
洗
(
あら
)
ひ
流
(
なが
)
す。でも、
其
(
そ
)
の
中
(
なか
)
には
尾
(
を
)
のやうなものがある、
其
(
そ
)
の
理由
(
わけ
)
は——』
海龜
(
うみがめ
)
は
欠
(
あくび
)
をして、それから
目
(
め
)
を
瞑
(
つぶ
)
り
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
願度依て推參致せりとの言葉の
端々
(
はし/″\
)
未
(
いまだ
)
十五歳の
若年者
(
じやくねんもの
)
には
怪敷
(
あやしく
)
思へども又名奉行大岡樣の御吟味に
間違
(
まちがひ
)
のあるべき樣なし
由無事
(
よしなきこと
)
を訴へ
其許迄
(
そのもとまで
)
御咎
(
おとがめ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
同伴
(
つれ
)
は
帰
(
かへ
)
つたらうね。』と
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
、
雪枝
(
ゆきえ
)
は
其
(
そ
)
の
間違
(
まちがひ
)
の
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
を
信
(
しん
)
じながら、
何
(
なん
)
だか
胸
(
むね
)
がドキ/\した。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
又
(
また
)
作文
(
さくぶん
)
にしても
間違
(
まちが
)
つた
處
(
ところ
)
があれば
唯
(
た
)
だ
印
(
しるし
)
を
附
(
つ
)
けて
置
(
お
)
く
丈
(
だけ
)
で、
滅多
(
めつた
)
に
間違
(
まちがひ
)
の
點
(
てん
)
を
説明
(
せつめい
)
して
聞
(
き
)
かさない。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
「さうだ、岩田にしよう。岩田なら
間違
(
まちがひ
)
つこはなからう、あの男は名代の釣道楽なんだからな。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
或
(
あるひ
)
は
公書
(
こうしよ
)
の
如
(
ごと
)
きものに
詐欺
(
さぎ
)
同樣
(
どうやう
)
の
間違
(
まちがひ
)
でも
爲
(
し
)
はせぬか、
他人
(
たにん
)
の
錢
(
ぜに
)
でも
無
(
な
)
くしたり
爲
(
し
)
はせぬか。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
去年
老爺
(
おやぢ
)
の一人息子が
此
(
この
)
客室
(
サロン
)
で風来の労働者の客に勘定の
間違
(
まちがひ
)
から
拳銃
(
ピストル
)
で殺されて以来、気丈な
老爺
(
おやぢ
)
も「暗殺」と云ふ
詞
(
ことば
)
を
忌
(
い
)
んで別名の方
許
(
ばか
)
りを用ゐようとして居るのだが
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
朝
(
あさ
)
の
内
(
うち
)
は
役所
(
やくしよ
)
で
常
(
つね
)
の
如
(
ごと
)
く
事務
(
じむ
)
を
執
(
と
)
つてゐたが、
折々
(
をり/\
)
昨夕
(
ゆうべ
)
の
光景
(
くわうけい
)
が
眼
(
め
)
に
浮
(
うか
)
ぶに
連
(
つ
)
れて、
自然
(
しぜん
)
御米
(
およね
)
の
病氣
(
びやうき
)
が
氣
(
き
)
に
罹
(
かゝ
)
るので、
仕事
(
しごと
)
は
思
(
おも
)
ふ
樣
(
やう
)
に
運
(
はこ
)
ばなかつた。
時
(
とき
)
には
變
(
へん
)
な
間違
(
まちがひ
)
をさへした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼
(
かれ
)
はまだお
品
(
しな
)
が
死
(
し
)
んだ
年
(
とし
)
の
小作米
(
こさくまい
)
の
滯
(
とゞこほ
)
りも
拂
(
はら
)
つてはないし、
加之
(
それのみでなく
)
卯平
(
うへい
)
から
譲
(
ゆづ
)
られた
借財
(
しやくざい
)
の
残
(
のこ
)
りもちつとも
極
(
きま
)
りがついて
無
(
な
)
いのに
又
(
また
)
今度
(
こんど
)
の
間違
(
まちがひ
)
から
僅
(
わづか
)
ながら
新
(
あらた
)
な
負擔
(
ふたん
)
が
加
(
くは
)
はつたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
云聞
(
いひきか
)
せければ十兵衞は又
間違
(
まちがひ
)
の品が出たかとて家主同道にて下谷の自身番へ來りしかば早速
呼出
(
よびいだ
)
し原田は十兵衞に向ひ
去月中
(
きよげつぢう
)
爾
(
なん
)
ぢが宿にて此治助が脇差を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おしろは
後
(
うしろ
)
のなまりと
知
(
し
)
るべし。
此
(
こ
)
の
類
(
るゐ
)
あまたあり。
茸狩
(
たけが
)
りの
唄
(
うた
)
に、(
松
(
まつ
)
みゝ、
松
(
まつ
)
みゝ、
親
(
おや
)
に
孝行
(
かうかう
)
なもんに
當
(
あた
)
れ。)
此
(
こ
)
の
松
(
まつ
)
みゝに
又
(
また
)
註
(
ちう
)
して、
松茸
(
まつたけ
)
とあり。
飛
(
と
)
んだ
間違
(
まちがひ
)
なり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
といふと、あの池田めがと頭からてんで相手にしない人があるかも知れないが、事実二十万円といふのは、池田氏自身の
算盤
(
そろばん
)
から割出した勘定だから、
間違
(
まちがひ
)
つこのある筈がない。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
故意
(
こい
)
ならず
犯罪
(
はんざい
)
を
爲
(
な
)
すことが
無
(
な
)
いとも
云
(
い
)
はれぬ、
人
(
ひと
)
の
讒言
(
ざんげん
)
、
裁判
(
さいばん
)
の
間違
(
まちがひ
)
などは
有
(
あ
)
り
得
(
う
)
べからざる
事
(
こと
)
だとは
云
(
い
)
はれぬ、
抑
(
そもそ
)
も
裁判
(
さいばん
)
の
間違
(
まちがひ
)
は、
今日
(
こんにち
)
の
裁判
(
さいばん
)
の
状態
(
じやうたい
)
にては、
最
(
もつと
)
も
有
(
あ
)
り
有
(
う
)
べき
事
(
こと
)
なので
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
後
(
あと
)
で
厄介
(
やくかい
)
に
成
(
な
)
らなくちや
成
(
な
)
らないんだから
子供
(
こども
)
の
面倒
(
めんだう
)
は
見
(
み
)
ないな
間違
(
まちがひ
)
だよ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「ぢや、
己
(
おれ
)
はこれから、
一寸
(
ちよつと
)
他所
(
わき
)
へ
回
(
まは
)
るから、
間違
(
まちがひ
)
のない様に
来
(
き
)
てくれ」と相変らず多忙に見えた。代助はもう度胸を据ゑたから、
何
(
ど
)
うでも構はないといふ気で、先方に都合の
好
(
い
)
い返事を与へた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
婆さんは日本のオト大将と
島川
(
しまかは
)
少将とを一度
泊
(
と
)
めた事があると話したが「オト」は
奥
(
おく
)
の
間違
(
まちがひ
)
かも知れない。
此
(
この
)
婆さんは「
戦
(
そよ
)
ぐ麦」の中の「
小作女
(
こさくをんな
)
」と云ふ詩に歌はれた人
好
(
ずき
)
のする
快濶
(
くわいくわつ
)
な婆さんである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
あゝ
前刻
(
さツき
)
のお
百姓
(
ひやくしやう
)
がものゝ
間違
(
まちがひ
)
でも
故道
(
ふるみち
)
には
蛇
(
へび
)
が
恁
(
か
)
うといつてくれたら、
地獄
(
ぢごく
)
へ
落
(
お
)
ちても
来
(
こ
)
なかつたにと
照
(
て
)
りつけられて、
涙
(
なみだ
)
が
流
(
なが
)
れた、
南無阿弥陀仏
(
なむあみだぶつ
)
、
今
(
いま
)
でも
悚然
(
ぞツ
)
とする。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
女の名家がどんな物を好くかといふ事は、余り興味の無い事で、女は男のお世辞とお菓子とを等分に好くと思へば
間違
(
まちがひ
)
はない。だが、
何方
(
どちら
)
も人によつて砂糖の加減をしなくてはなるまい。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
其
(
そ
)
の
無禮講
(
ぶれいかう
)
と
申
(
まを
)
す
事
(
こと
)
で、
從前
(
じうぜん
)
にも
向後
(
これから
)
も、
他
(
ほか
)
なりません
此
(
こ
)
のお
邸
(
やしき
)
、
決
(
けつ
)
して、
然
(
さ
)
やうな
事
(
こと
)
はござりますまいが、
羽目
(
はめ
)
をはづして
醉
(
よ
)
ひますると、
得
(
え
)
て
間違
(
まちがひ
)
の
起
(
おこ
)
りやすいものでござります。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あんさんのお考へどすさかい、
間違
(
まちがひ
)
はおへんやろ。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
り、お
銀
(
かね
)
に
間違
(
まちがひ
)
は
無
(
な
)
いんですから、
何
(
ど
)
うでせう、
一
(
ひと
)
ツ
人參
(
にんじん
)
を
澤山
(
たくさん
)
持
(
も
)
つて、
一所
(
いつしよ
)
に
宿
(
やど
)
まで
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さいませんか。
主人
(
しゆじん
)
に
選
(
え
)
らせりや、いさくさなし、
私
(
わたし
)
を
助
(
たす
)
けるんです、
何
(
ど
)
うでせう。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
の
無禮講
(
ぶれいかう
)
と
申
(
まを
)
す
事
(
こと
)
で、
從前
(
じうぜん
)
にも
向後
(
かうご
)
にも
他
(
ほか
)
ありません
此
(
こ
)
のお
邸
(
やしき
)
、
決
(
けつ
)
して
然
(
さ
)
やうな
事
(
こと
)
はござりますまいが、
羽目
(
はめ
)
をはづしてたべ
醉
(
よ
)
ひますると、
得
(
え
)
て
間違
(
まちがひ
)
の
起
(
おこ
)
りやすいものでござります
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さて、どつち
道
(
みち
)
、
靜岡
(
しづをか
)
を
通
(
とほ
)
るには
間違
(
まちがひ
)
のない
汽車
(
きしや
)
だから、
人
(
ひと
)
に
教
(
をしへ
)
を
受
(
う
)
けないで
濟
(
す
)
ましたが、
米原
(
まいばら
)
で
𢌞
(
まは
)
るのか、
岡山
(
をかやま
)
へ
眞直
(
まつすぐ
)
か、
自分
(
じぶん
)
たちの
乘
(
の
)
つた
汽車
(
きしや
)
の
行方
(
ゆくへ
)
を
知
(
し
)
らない、
心細
(
こゝろぼそ
)
さと
言
(
い
)
つてはない。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
女房
(
かみさん
)
の
料簡
(
れうけん
)
ぢやあ、
廓外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
て——それこそ
新橋
(
しんばし
)
なぞは、
近來
(
きんらい
)
吉原
(
よしはら
)
の
者
(
おの
)
も
大勢
(
おほぜい
)
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
るから——
彼處等
(
あすこら
)
へ
行
(
い
)
つて
待合
(
まちあひ
)
でもすれば、
一番
(
いちばん
)
間違
(
まちがひ
)
は
無
(
な
)
いと
思
(
おも
)
つたのだが、
此議
(
これ
)
は
又
(
また
)
その
娘
(
むすめ
)
が
大反對
(
だいはんたい
)
で
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
成程
(
なるほど
)
——
町名
(
ちやうめい
)
に
間違
(
まちがひ
)
はない
筈
(
はず
)
だが、
言
(
い
)
ひ
方
(
かた
)
が
違
(
ちが
)
ふかな。」
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
違
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“間違”で始まる語句
間違いよ