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盗
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ぬす
ふりがな文庫
“
盗
(
ぬす
)” の例文
旧字:
盜
勿論学んで
悉
(
つく
)
したりとは言はず。
且
(
かつ
)
又先生に学ぶ所はまだ
沢山
(
たくさん
)
あるやうなれば、何ごとも僕に
盗
(
ぬす
)
めるだけは盗み置かん心がまへなり。
田端人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「さあおあがりなさい。これは天国の天ぷらというもんですぜ。
最上等
(
さいじょうとう
)
のところです」と
言
(
い
)
いながら
盗
(
ぬす
)
んで来た
角
(
かく
)
パンを出しました。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
なぜなら、近所の男の子たちにリスを
盗
(
ぬす
)
まれないように、
家
(
うち
)
の子どもたちが戸に
錠
(
じょう
)
をかけておいたのを、ちゃんと知っていたからです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
だから、その仕返しに洞白の
仮面
(
めん
)
を
盗
(
ぬす
)
ッ
人
(
と
)
市
(
いち
)
へたたき出してやったまでのこと、今さら、主家の仇呼ばわりは片腹痛いというものだ
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おまえは、どこから、この
町
(
まち
)
へなどやってきたのだ。このごろは
町
(
まち
)
にろくなことがない。
火事
(
かじ
)
があったり、
方々
(
ほうぼう
)
でものを
盗
(
ぬす
)
まれたりする。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
どんな場合でも
盗
(
ぬす
)
み
食
(
ぐひ
)
はうまいものであるが、とりわけ学者が気むつかしい顔をしてゐる隣りの
室
(
へや
)
でする盗み食はまた格別のものである。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
先方
(
むこう
)
の知らぬを幸いに地底を深く
螺旋形
(
らせんけい
)
に掘り、大富金山に属すべきものを我らが方へ横取りするは、天意に
背
(
そむ
)
いたいわば
盗
(
ぬす
)
み。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
踊
(
をど
)
つて
唄
(
うた
)
うて
渇
(
かつ
)
した
喉
(
のど
)
に
其處
(
そこ
)
に
瓜
(
うり
)
が
作
(
つく
)
つてあるのを
知
(
し
)
れば
竊
(
ひそか
)
に
瓜
(
うり
)
や
西瓜
(
すゐくわ
)
を
盗
(
ぬす
)
んで
路傍
(
みちばた
)
の
草
(
くさ
)
の
中
(
なか
)
に
打
(
う
)
ち
割
(
わ
)
つた
皮
(
かは
)
を
投
(
な
)
げ
棄
(
す
)
てゝ
行
(
ゆ
)
くのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ところがその
都
(
みやこ
)
に、四、五人で
組
(
くみ
)
をなした
盗賊
(
とうぞく
)
がいまして、甚兵衛の人形の
評判
(
ひょうばん
)
をきき、それを
盗
(
ぬす
)
み取ろうとはかりました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
翌日
(
よくじつ
)
の
新聞
(
しんぶん
)
には、
此
(
こ
)
の
闇
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
に
摸摸
(
すり
)
が
何人
(
なんにん
)
とやら
入
(
い
)
り
込
(
こ
)
んで、
何々
(
なに/\
)
の
品
(
しな
)
が
盗
(
ぬす
)
まれたとのことを
挙
(
あ
)
げて、
盛
(
さかん
)
に
会社
(
くわいしや
)
の
不行届
(
ふゆきとどき
)
を
攻撃
(
こうげき
)
したのがあつた。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
自分の
貯
(
たくわ
)
えの中から、お産の金を出すと云う事は、隆吉に顔むけならない気持ちで、自分の自転車は
盗
(
ぬす
)
まれた事にすればよいと思っていたのだ。
河沙魚
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
ヘルンが学校に行ってる間、夫人は
暇
(
ひま
)
を
盗
(
ぬす
)
んで熱心に読書をし、手の
及
(
およ
)
ぶ限り、日本の古い伝説や怪談の本を
漁
(
あさ
)
りよんだ。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
あなたの
盗
(
ぬす
)
み見た横顔は、
苦悩
(
くのう
)
と
疲労
(
ひろう
)
のあとが、ありありとしていて、いかにも
醜
(
みにく
)
く、ぼくは眼を
塞
(
ふさ
)
ぎたい想いでした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
私
(
わし
)
は
余
(
あま
)
り
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さに
顔
(
かほ
)
も
上
(
あ
)
げられないで
密
(
そ
)
つと
盗
(
ぬす
)
むやうにして
見
(
み
)
ると、
婦人
(
をんな
)
は
何事
(
なにごと
)
も
別
(
べつ
)
に
気
(
き
)
に
懸
(
か
)
けては
居
(
を
)
らぬ
様子
(
やうす
)
、
其
(
その
)
まゝ
後
(
あと
)
へ
跟
(
つ
)
いて
出
(
で
)
やうとする
時
(
とき
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そいつは、まっ黒なきれを、頭からかぶって、手もそのきれに包んで、巻き物の箱を、
盗
(
ぬす
)
み去ろうとしたのです。
おれは二十面相だ
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
彼は
牌
(
こま
)
を握る
合間
(
あいま
)
合間に顔をあげて、星尾助教授の手の内を後からみたり、川丘みどりの真白な
襟足
(
えりあし
)
のあたりを
盗
(
ぬす
)
み
視
(
み
)
して
万更
(
まんざら
)
でない気持になっていた。
麻雀殺人事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「これで
弟子
(
でし
)
たちに
自慢
(
じまん
)
ができるて。きさまたちが
馬鹿
(
ばか
)
づらさげて、
村
(
むら
)
の
中
(
なか
)
をあるいているあいだに、わしはもう
牛
(
うし
)
の
仔
(
こ
)
をいっぴき
盗
(
ぬす
)
んだ、といって。」
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
『
地方自治
(
ちほうじち
)
に
銭
(
ぜに
)
を
渡
(
わた
)
したら、それこそ
彼等
(
かれら
)
は
皆
(
みな
)
盗
(
ぬす
)
んでしまいましょう。』と、ブロンジンのドクトルは
笑
(
わら
)
い
出
(
だ
)
す。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「もし
盗
(
ぬす
)
まなかったのなら、なぜ
泣
(
な
)
くのだ?」と生徒監はいった。「わたしは何もお
前
(
まえ
)
が
盗
(
ぬす
)
んだとはいやしない。ただ
間違
(
まちが
)
ってしたろうと
想像
(
そうぞう
)
するまでだ。 ...
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
しばらく彼女が眼を上げないのに乗じて、わたしは彼女をつくづく眺め始めたが、それも初めは
盗
(
ぬす
)
み
見
(
み
)
だったものが、やがてだんだん
大胆
(
だいたん
)
になっていった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「金がなければ、ぼくの
研究
(
けんきゅう
)
をつづけることはできない。やむをえず、おやじの
金
(
かね
)
を
盗
(
ぬす
)
んでしまったんだ……」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「さてはその方、あらかじめ自分で
盗
(
ぬす
)
み、松の根元にかくし
置
(
お
)
いたものにちがいあるまい。
不届
(
ふとど
)
きもの
奴
(
め
)
!」
とんまの六兵衛
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
するとその
辺
(
へん
)
に
住
(
す
)
んでゐた
太郎
(
たらう
)
ぢやない、
次郎
(
じらう
)
といふ
子供
(
こども
)
が、その
鸚鵡
(
あうむ
)
を
盗
(
ぬす
)
んでポツケツトへ
入
(
い
)
れました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
この
馬
(
うま
)
をうかうか
京都
(
きょうと
)
まで
引
(
ひ
)
っ
張
(
ぱ
)
って
行
(
い
)
って、もし
知
(
し
)
っている
者
(
もの
)
にでも
逢
(
あ
)
って、
盗
(
ぬす
)
んで
来
(
き
)
たなぞと
疑
(
うたが
)
われでもしたら、とんだ
迷惑
(
めいわく
)
な
目
(
め
)
にあわなければならない。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
お
豊
(
とよ
)
は
長吉
(
ちやうきち
)
が久しい以前から
屡
(
しば/\
)
学校を休む
為
(
た
)
めに自分の
認印
(
みとめいん
)
を
盗
(
ぬす
)
んで
届書
(
とゞけしよ
)
を
偽造
(
ぎざう
)
してゐた事をば、暗黒な運命の
前兆
(
ぜんてう
)
である
如
(
ごと
)
く、声まで
潜
(
ひそ
)
めて長々しく物語る………
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
するとお使いの
根臣
(
ねのおみ
)
は、
乱暴
(
らんぼう
)
にも、その玉かずらを途中で自分が
盗
(
ぬす
)
み取ったうえ、天皇に向かっては
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
えゝ、
何
(
なに
)
かソノ
承
(
うけたま
)
はりまして
驚入
(
おどろきい
)
りましたがね。真「エ、
何
(
なに
)
を
驚
(
おどろ
)
いた。甚「
何
(
なん
)
だか
貴方
(
あなた
)
はソノお
邸
(
やしき
)
から
持
(
もつ
)
てお
出
(
いで
)
なすつたてえことで。真「エ。甚「
盗
(
ぬす
)
んで
来
(
き
)
たつてね。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
西の空には遙かに、浅間山が薄い煙を越後の方へ
靡
(
なび
)
かせていた。雲雀の雄親は子供へ餌をやる寸暇を
盗
(
ぬす
)
んで自慢の美声に陶酔するのであろうか。高い空で快く啼いている。
探巣遅日
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
もっともその拍子にかの女の様子をちらりと
盗
(
ぬす
)
み
視
(
み
)
したけれども、かの女はどこの夫人にもあり勝ちな癖だからと、別にこれをこの夫人の特色とも認めることは出来なかった。
母子叙情
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
そんな母親を蝶子はみっともないとも
哀
(
あわ
)
れとも思った。それで、母親を
欺
(
だま
)
して買食いの金をせしめたり、天婦羅の売上箱から小銭を
盗
(
ぬす
)
んだりして来たことが、ちょっと
後悔
(
こうかい
)
された。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
忠太郎 一両出したとて怪しむな、俺あ
盗
(
ぬす
)
ッ
人
(
と
)
じゃねえ、見る通りのヤクザなんだ。汗をかいて稼いだ金じゃなし、多寡が出たとこ勝負、
賭博場
(
ばくちば
)
の賽の目次第で転げ込んだ
泡沫銭
(
あぶくぜに
)
だ。
瞼の母
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
弱虫の
癖
(
くせ
)
に四つ目垣を乗りこえて、栗を
盗
(
ぬす
)
みにくる。ある日の夕方
折戸
(
おりど
)
の
蔭
(
かげ
)
に
隠
(
かく
)
れて、とうとう勘太郎を
捕
(
つら
)
まえてやった。その時勘太郎は
逃
(
に
)
げ
路
(
みち
)
を失って、
一生懸命
(
いっしょうけんめい
)
に飛びかかってきた。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
何分激しい業務の
余暇
(
よか
)
に
睡眠
(
すいみん
)
時間を
盗
(
ぬす
)
んでは稽古するのであるから次第に寝不足が
溜
(
たま
)
って来て暖い所だとつい
居睡
(
いねむ
)
りが
襲
(
おそ
)
って来るので、秋の末頃から夜な夜なそっと
物干台
(
ものほしだい
)
に出て弾いた。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その家の品物を
盗
(
ぬす
)
み了ると、一行は舟岡山へ引き取ってそこで品物を各自に分配してくれたが、その男は女に云われた通り、自分は見習いのためについて来たのだから、物はいらないと云って
女強盗
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
泥棒
(
どろぼう
)
するの罪悪なることは誰でも知っているが、人が見ていないところにものが落ちていると、十に七、八人までは持っていってもよいか知らという気が起きる。
盗
(
ぬす
)
む気はなくとも欲しい気はある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
漁夫一 (それを見つける)
盗
(
ぬす
)
みやがったな。
太
(
ふと
)
いやつだ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
盗
(
ぬす
)
んだ
棗
(
なつめ
)
。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
作家 それは五円や十円
盗
(
ぬす
)
まれても、暮しに困らない人がある場合、盗んでも
好
(
い
)
いと云ふ論法ですよ。盗まれる方こそ
好
(
い
)
い
面
(
つら
)
の皮です。
売文問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「金もねえくせに、賭場のぞきをしやがって、さては、隙があったら、銭を
攫
(
さら
)
って行こうという量見だったにちげえねえ、この
盗
(
ぬす
)
っ
人
(
と
)
め」
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それはね、
盗
(
ぬす
)
みや
悪
(
わる
)
いことをゆるさないもの、つまり、いままでノロ公と言われていた、この白いはねのわたしがえらばれたんです。」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「
貴様
(
きさま
)
どもは
悪
(
わる
)
い
奴
(
やつ
)
だ。
甚兵衛
(
じんべえ
)
さんの
生人形
(
いきにんぎょう
)
を
盗
(
ぬす
)
んだろう。あれをすぐここにだせ、だせば
命
(
いのち
)
は
助
(
たす
)
けてやる。ださなければ
八裂
(
やつざ
)
きにしてしまうぞ」
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「いいえ、
盗
(
ぬす
)
んだり、
拾
(
ひろ
)
ってきたりしたものではありません。あの
沖
(
おき
)
にきている
船
(
ふね
)
からもらってきたのです。」
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
婦人
(
をんな
)
はよく/\あしらひかねたか、
盗
(
ぬす
)
むやうに
私
(
わし
)
を
見
(
み
)
て
颯
(
さつ
)
と
顔
(
かほ
)
を
赤
(
あか
)
らめて
初心
(
しよしん
)
らしい、
然様
(
そん
)
な
質
(
たち
)
ではあるまいに、
羞
(
はづ
)
かしげに
膝
(
ひざ
)
なる
手拭
(
てぬぐひ
)
の
端
(
はし
)
を
口
(
くち
)
にあてた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
にもかかわらず
正九郎
(
しょうくろう
)
はしばしば空気入れの方を
盗
(
ぬす
)
みみないではおれなかった。気になってしかたがない。
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「へいへい。ありがとう
存
(
ぞん
)
じます。どんな
事
(
こと
)
でもいたします。少しとうもろこしを
盗
(
ぬす
)
んで
参
(
まい
)
りましょうか」
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「ばかなやつが、ぼくの
金
(
かね
)
を
盗
(
ぬす
)
もうとしたんだ。そいつはぼくがなかまにしようと思ってた男だのに……」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
ちょうどその
頃
(
ころ
)
、その国の
殿
(
との
)
様のお
屋敷
(
やしき
)
につたわっている
家宝
(
かほう
)
の名刀が、だれかのために
盗
(
ぬす
)
まれました。
とんまの六兵衛
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
皆
(
みんな
)
にまた
口汚
(
くちぎた
)
なくいわれる
疑懼
(
ぎく
)
と、ひとつは
日頃
(
ひごろ
)
嘲弄
(
ちょうろう
)
される
復讐
(
ふくしゅう
)
の気持もあって、実に男らしくないことですが、手近にあった東海さんの上着からバッジを
盗
(
ぬす
)
み
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
台所
(
だいどころ
)
や
戸棚
(
とだな
)
の
食
(
た
)
べ
物
(
もの
)
を
盗
(
ぬす
)
み
出
(
だ
)
すどころか、
戸障子
(
としょうじ
)
をかじったり、たんすに
穴
(
あな
)
をあけて、
着物
(
きもの
)
をかみさいたり、
夜
(
よる
)
も
昼
(
ひる
)
も
天井
(
てんじょう
)
うらやお
座敷
(
ざしき
)
の
隅
(
すみ
)
をかけずりまわったりして
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
よくお
聴
(
き
)
きなさい、
私
(
わたし
)
はまだ
何
(
なん
)
にも
盗
(
ぬす
)
んだこともなし、
貴方
(
あなた
)
に
何
(
なに
)
も
致
(
いた
)
したことは
無
(
な
)
いのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
盗
常用漢字
中学
部首:⽫
11画
“盗”を含む語句
盗賊
盗人
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