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しにん
ふりがな文庫
“
死人
(
しにん
)” の例文
すると、幸門の上の
樓
(
ろう
)
へ上る、幅の廣い、之も丹を塗つた
梯子
(
はしご
)
が眼についた。
上
(
うへ
)
なら、人がゐたにしても、どうせ
死人
(
しにん
)
ばかりである。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ところが、
死人
(
しにん
)
は耳がきこえません。うんともすんともいわず、ぼろ着物はもえほうだいです。
若者
(
わかもの
)
はぷんぷん
腹
(
はら
)
をたてて、いいました。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
例の喫茶店さえ、どこに
死人
(
しにん
)
があったかというような
賑
(
にぎや
)
かさで、陽気な若い男の笑い声が高く大きく街路へまで響いていました。
三角形の恐怖
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
傳「旦那もう過去ったから構わねえが、此の人が
死人
(
しびと
)
と知らずに帯に
掴
(
つかま
)
って出ると、
死人
(
しにん
)
が出たので到頭ぼくが割れて縛られて
往
(
い
)
きました」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
改められけるに
死人
(
しにん
)
の宿所は幸手宿と云ふ事
知
(
しれ
)
ければ
早速
(
さつそく
)
其所へ人を遣はし尋ねられける所三五郎と
知
(
しれ
)
しにより三五郎の女房を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
猫
(
ねこ
)
が
死人
(
しにん
)
を
越
(
こ
)
えて
渡
(
わた
)
ると
化
(
ば
)
けるといつて
杼
(
ひ
)
は
猫
(
ねこ
)
の
防禦
(
ばうぎよ
)
であつた。
杼
(
ひ
)
を
乘
(
の
)
せて
置
(
お
)
けば
猫
(
ねこ
)
は
渡
(
わた
)
らないと
信
(
しん
)
ぜられて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
死人
(
しにん
)
のような目で空を
睨
(
にら
)
むように人の顔を見ています。おお、気味が悪い。あれは人間ではございませんぜ。
旦那様
(
だんなさま
)
、お
怒
(
おこり
)
なすってはいけません。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
又
(
また
)
此時
(
このとき
)
の
死人
(
しにん
)
は
首府
(
しゆふ
)
總人口
(
そうじんこう
)
の
三分
(
さんぶん
)
の
二
(
に
)
を
占
(
し
)
めたことも
記
(
しる
)
されてあるから、
地震
(
ぢしん
)
が
餘程
(
よほど
)
激烈
(
げきれつ
)
であつたことも
想像
(
そう/″\
)
される。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
むずかしい
病気
(
びょうき
)
をなおしたり
鬼
(
おに
)
をおいはらったり、ときには、
死人
(
しにん
)
をよみがえらしたりするほど、ふしぎな力をそなえていられるという
評
(
ひょう
)
ばんでした。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
その時お寺で
素麪
(
そうめん
)
が煮てあったんです。それから、「これは
不味
(
まず
)
い物ですけれど」ってその
梵妻
(
だいこく
)
が持って来たんです。そうしてそれをその
死人
(
しにん
)
の前へ出した。
□本居士
(新字新仮名)
/
本田親二
(著)
山田にては
土葬
(
どそう
)
するもの少く、多くは荼毘するゆえ、今も
死人
(
しにん
)
あれば此竈を
使
(
つか
)
うなり。村はずれの薬師堂の前にて、いわなの大なるを
買
(
か
)
いて
宿
(
やど
)
の婢に
笑
(
わら
)
わる。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
したが、マンチュアへは
改
(
あらた
)
めて
書送
(
かきおく
)
り、ロミオがお
來
(
き
)
やるまでは、
姫
(
ひめ
)
を
庵室
(
あんじつ
)
にかくまっておかう。
不便
(
ふびん
)
や、
生
(
い
)
きた
骸
(
むくろ
)
となって、
死人
(
しにん
)
の
墓
(
はか
)
の
中
(
なか
)
に
埋
(
うも
)
れてゐやる!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
けれども鶴だって
乃公
(
おれ
)
に喰わせなければ
死人
(
しにん
)
も同じ事だと答えたような
塩梅式
(
あんばいしき
)
で、
何時
(
いつ
)
も
冷
(
ひや
)
かして面白がって居る中に、
或
(
あ
)
るとき
長与専斎
(
ながよせんさい
)
か
誰
(
だ
)
れかと相談して
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
死人
(
しにん
)
のやうな
顏
(
かほ
)
をして
僕
(
ぼく
)
の
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
たのを
見
(
み
)
て、
宿
(
やど
)
の
者
(
もの
)
は
如何
(
どん
)
なに
驚
(
おどろ
)
いたらう。
其驚
(
そのおどろき
)
よりも
僕
(
ぼく
)
の
驚
(
おどろ
)
いたのは
此日
(
このひ
)
お
絹
(
きぬ
)
が
來
(
き
)
たが、
午後
(
ごゝ
)
又
(
また
)
實家
(
じつか
)
へ
歸
(
かへ
)
つたとの
事
(
こと
)
である。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
女は
死人
(
しにん
)
のような
顔色
(
かおいろ
)
になって、口を
開
(
あ
)
いたままで聞いている。男の言う事が分らない。分らせたくない。冷やかな、恐しいある物が
吭
(
のど
)
を締め
付
(
つけ
)
ているようである。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
死人
(
しにん
)
に口無しで、誰に
何
(
ど
)
うされたのか判らないが、祖父さんは
他
(
ひと
)
から
恨
(
うらみ
)
を受けるような
記憶
(
おぼえ
)
も無し、又普通の
追剥
(
おいはぎ
)
ならば
斯
(
こ
)
んな残酷な殺し方をする筈がない。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それから
保名
(
やすな
)
の
血
(
ち
)
だらけになった
手足
(
てあし
)
と、ぼろぼろに
裂
(
さ
)
けた
着物
(
きもの
)
と、それに
何
(
なに
)
よりも
死人
(
しにん
)
のように
青
(
あお
)
ざめた
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ると、
思
(
おも
)
わずあっとさけび
声
(
ごえ
)
をたてました。
保名
(
やすな
)
は
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
そうに
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
一時間
(
いちぢかん
)
の
後
(
のち
)
、代助は大きな黒い
眼
(
め
)
を
開
(
あ
)
いた。其
眼
(
め
)
は、しばらくの
間
(
あひだ
)
一つ
所
(
ところ
)
に
留
(
とゞ
)
まつて全く
動
(
うご
)
かなかつた。
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
寐
(
ね
)
てゐた時の姿勢を少しも
崩
(
くづ
)
さずに、丸で
死人
(
しにん
)
のそれの様であつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
又
(
また
)
何
(
なん
)
とか
云
(
い
)
ふ
可恐
(
おそろし
)
い
島
(
しま
)
でね、
人
(
ひと
)
が
死
(
し
)
ぬ、と
家屬
(
かぞく
)
のものが、
其
(
そ
)
の
首
(
くび
)
は
大事
(
だいじ
)
に
藏
(
しま
)
つて、
他人
(
たにん
)
の
首
(
くび
)
を
活
(
い
)
きながら
切
(
き
)
つて、
死人
(
しにん
)
の
首
(
くび
)
へ
繼合
(
つぎあ
)
はせて、
其
(
それ
)
を
埋
(
うづ
)
めると
云
(
い
)
ふ
習慣
(
ならはし
)
があつて、
工面
(
くめん
)
のいゝのは
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ニールスは、
牝牛
(
めうし
)
が話しつづけるのを、もう聞いてはいませんでした。牛小屋の戸をあけて、
中庭
(
なかにわ
)
をよこぎり、さっきまではあんなにこわがっていた、
死人
(
しにん
)
のいる
部屋
(
へや
)
にはいっていきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
其側
(
そのそば
)
を
小使
(
こづかひ
)
や、
看護婦
(
かんごふ
)
が
靴
(
くつ
)
で
煉瓦
(
れんぐわ
)
の
床
(
ゆか
)
を
音高
(
おとたか
)
く
踏鳴
(
ふみなら
)
して
往來
(
わうらい
)
し、
病院服
(
びやうゐんふく
)
を
着
(
き
)
てゐる
瘠
(
や
)
せた
患者等
(
くわんじやら
)
が
通
(
とほ
)
つたり、
死人
(
しにん
)
も
舁
(
かつ
)
ぎ
出
(
だ
)
す、
不潔物
(
ふけつぶつ
)
を
入
(
い
)
れた
器
(
うつは
)
をも
持
(
も
)
つて
通
(
とほ
)
る。
子供
(
こども
)
は
泣
(
な
)
き
叫
(
さけ
)
ぶ、
通風
(
とほりかぜ
)
はする。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
一千二百五十人
(
いつせんにひやくごじゆうにん
)
の
死人
(
しにん
)
と
二千四百五十人
(
にせんしひやくごじゆうにん
)
の
負傷者
(
ふしようしや
)
を
出
(
だ
)
した
外
(
ほか
)
に、
船
(
ふね
)
の
流失
(
りゆうしつ
)
三千六百八十隻
(
さんぜんろつぴやくはちじつせき
)
、
家
(
いへ
)
の
流
(
なが
)
れたり、こはれたりしたのが
七十二萬九千六百餘棟
(
しちじゆうにまんくせんろつぴやくよむね
)
、
田畑
(
たはた
)
の
荒
(
あら
)
されたこと
七十八萬五千餘町
(
しちじゆうはちまんごせんよちよう
)
に
上
(
のぼ
)
り
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
このとき、
場内係
(
じょうないがかり
)
の、
自由画
(
じゆうが
)
を
受
(
う
)
け
持
(
も
)
つ
若
(
わか
)
い
先生
(
せんせい
)
もやってきて、
先生
(
せんせい
)
は二
度
(
ど
)
びっくりしました。
死人
(
しにん
)
の
頭
(
あたま
)
がはげて、ひげのある
丸
(
まる
)
い
顔
(
かお
)
は、
秀吉
(
ひできち
)
のいつもかく、お
化
(
ば
)
けの
顔
(
かお
)
そっくりだったからでした。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
死人
(
しにん
)
の
棺
(
かん
)
の
中
(
なか
)
に、
何
(
なに
)
かの
理由
(
りゆう
)
で
入
(
い
)
れなかつたものと
考
(
かんが
)
へられます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
波風
(
なみかぜ
)
に
揉
(
も
)
まれて
死人
(
しにん
)
のようになつて
磯端
(
いそばた
)
に
倒
(
たふ
)
れてゐました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
死人
(
しにん
)
の顔のように青い月があった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「よくも
死人
(
しにん
)
をまねたり」と
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
生
(
い
)
きている
死人
(
しにん
)
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ニーナも、
死人
(
しにん
)
のように、青ざめた顔をしている。彼女は、大きな眼をあいて、不安げに、しきりに、あたりを見まわしている。
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
下人には、勿論、何故老婆が
死人
(
しにん
)
の髮の毛を
拔
(
ぬ
)
くかわからなかつた。從つて、
合理的
(
がふりてき
)
には、それを善惡の何れに
片
(
かた
)
づけてよいか知らなかつた。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それから、お妃さまはあのへやにむすめをつれていって、
扉
(
とびら
)
をあけて、かんなくずと、
死人
(
しにん
)
のためのまくらまでもはいっている十二のお
棺
(
かん
)
を見せました。
十二人兄弟
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
家來筋と
言
(
いは
)
るゝや
死人
(
しにん
)
に口なし
所詮
(
しよせん
)
爰
(
こゝ
)
にて
兎
(
と
)
や
角
(
かく
)
云とも
理非
(
りひ
)
は
解
(
わか
)
らず
夜
(
よ
)
明
(
あけ
)
なば
是非
(
ぜひ
)
にも
駿州
(
すんしう
)
まで同道なし
善惡
(
ぜんあく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此時
(
このとき
)
リスボンには
津浪
(
つなみ
)
も
襲來
(
しゆうらい
)
し、こゝだけの
死人
(
しにん
)
でも
六萬人
(
ろくまんにん
)
に
上
(
のぼ
)
つた。
震原
(
しんげん
)
は
大西洋底
(
たいせいようてい
)
にあつたものであらう。
津浪
(
つなみ
)
は
北
(
きた
)
アメリカの
東海岸
(
ひがしかいがん
)
に
於
(
おい
)
ても
氣附
(
きづ
)
かれた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
ヂュリ おゝ、
如何
(
どう
)
せうぞ!
心
(
こゝろ
)
めが
忌
(
いまは
)
しい
取越苦勞
(
とりこしぐらう
)
をさせをる。
下
(
した
)
にゐやしゃるのを
此處
(
こゝ
)
から
見
(
み
)
ると、どうやら
墓
(
はか
)
の
底
(
そこ
)
の
死人
(
しにん
)
のやう。
目
(
め
)
の
故
(
せゐ
)
か
知
(
し
)
らねども、お
前
(
まへ
)
の
顏
(
かほ
)
が
蒼
(
あを
)
う
見
(
み
)
ゆる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
すると
彼
(
あ
)
れから其の響けで永禪和尚が
逃
(
の
)
げたので、逃げる時、藤屋の
女房
(
じゃアまア
)
と眞達を連れて逃げたのだが、眞達を途中で切殺して逃げたので、ところが眞達は
死人
(
しにん
)
に口なしで罪を負うて仕舞い
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その
側
(
そば
)
を
小使
(
こづかい
)
や、
看護婦
(
かんごふ
)
が
靴
(
くつ
)
で
煉瓦
(
れんが
)
の
床
(
ゆか
)
を
音高
(
おとたか
)
く
踏鳴
(
ふみなら
)
して
往来
(
おうらい
)
し、
病院服
(
びょういんふく
)
を
着
(
き
)
ている
瘠
(
や
)
せた
患者等
(
かんじゃら
)
が
通
(
とお
)
ったり、
死人
(
しにん
)
も
舁
(
かつ
)
ぎ
出
(
だ
)
す、
不潔物
(
ふけつぶつ
)
を
入
(
い
)
れた
器
(
うつわ
)
をも
持
(
も
)
って
通
(
とお
)
る。
子供
(
こども
)
は
泣
(
な
)
き
叫
(
さけ
)
ぶ、
通風
(
とおりかぜ
)
はする。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
直
(
すぐ
)
はあ
死人
(
しにん
)
の
衣物
(
きもの
)
から
始末
(
しまつ
)
して
掛
(
かゝ
)
つたつちんですから
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
市郎は
死人
(
しにん
)
の口を開けて見た。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
キャーッと
魂切
(
たまぎ
)
る悲鳴が起った。
死人
(
しにん
)
の胸のようなドームの
壁体
(
へきたい
)
がユラユラと振動してウワンウワンウワンと奇怪な唸り音がそれに応じたようであった。
空中墳墓
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
殊に門の上の空が、
夕燒
(
ゆふや
)
けであかくなる
時
(
とき
)
には、それが
胡麻
(
ごま
)
をまいたやうにはつきり見えた。
鴉
(
からす
)
は、勿論、門の上にある
死人
(
しにん
)
の肉を、啄みに來るのである。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そいつらは
死人
(
しにん
)
の
骨
(
ほね
)
を九つと、されこうべをふたつもってきて、
金
(
かね
)
をかけて、
九柱戯
(
きゅうちゅうぎ
)
(ボーリングににたあそび)をはじめました。若者もやってみたくなって
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
明暦大火
(
めいれきたいか
)
の
際
(
さい
)
、
濱町河岸
(
はまちようがし
)
の
本願寺境内
(
ほんがんじけいだい
)
に
於
(
おい
)
て、
又
(
また
)
關東大地震
(
かんとうだいぢしん
)
東京大火災
(
とうきようだいかさい
)
の
際
(
さい
)
、
本所
(
ほんじよ
)
被服廠跡
(
ひふくしようあと
)
に
於
(
おい
)
て、
旋風
(
せんぷう
)
のために、
死人
(
しにん
)
の
集團
(
しゆうだん
)
が
出來
(
でき
)
たことはよく
知
(
し
)
られた
悲慘事
(
ひさんじ
)
であつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
なし
然樣
(
さやう
)
ならば申
上
(
あげ
)
ます
此脇差
(
このわきざし
)
は一昨々年の七月廿八日の夜の事成しが
死人
(
しにん
)
に火を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
……
死人
(
しにん
)
どのよ、
死人
(
しにん
)
の
手
(
て
)
で
埋
(
う
)
められて、
其處
(
そこ
)
で
臥
(
ね
)
やれ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
王さまは、ほんとうに、十二のお
棺
(
かん
)
までもこしらえさせました。そのなかには、すでにかんなくずもつめてあって、ひとつひとつに、
死人
(
しにん
)
のための小さなまくらまでもいれてありました。
十二人兄弟
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
僅
(
わづか
)
に
三十分間
(
さんじつぷんかん
)
同方向
(
どうほうこう
)
に
降
(
ふ
)
り
續
(
つゞ
)
いた
火山灰
(
かざんばひ
)
が、
山
(
やま
)
の
北東
(
ほくとう
)
にあるオッタヤーノの
町
(
まち
)
に
九十糎
(
くじゆうせんちめーとる
)
も
積
(
つも
)
り、
多
(
おほ
)
くの
屋根
(
やね
)
を
打
(
う
)
ち
拔
(
ぬ
)
いて
二百二十人
(
にひやくにじゆうにん
)
の
死人
(
しにん
)
を
生
(
しよう
)
じたことによつても、うなづかれるであらう。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
一頭の恐竜でも、ぞおーッとするところへ、このふしぎな洞窟を発見し、その中に四頭もの恐竜が一つところへ集っているのを見たのだから、一同が
死人
(
しにん
)
のように青ざめたのもむりはなかろう。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
大男たちは
棺
(
かん
)
を
床
(
ゆか
)
におろしました。
若者
(
わかもの
)
はそのそばへいって、ふたをとってみました。すると、なかにはひとりの
死人
(
しにん
)
がねていました。顔にさわってみますと、まるで
氷
(
こおり
)
のようにつめたいのです。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“死人”で始まる語句
死人花
死人焼
死人箱
死人色
死人之事