“塩梅式”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんばいしき80.0%
あんべいしき20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒天鵞絨くろびろうどの薄い小形の不断使いの座蒲団が順好くならんで、その間に煙草盆が、五歩に一楼十歩に一閣という塩梅式あんばいしきに置かれてある。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
なかなかの読書家で、手紙も改良仮名遣いで押し通し、良人のこともドミートリイと呼ばずにヂミートリイと呼ぶといった塩梅式あんばいしきだった。
そこの芸者、いけねえよ、その刷毛先はけさきをパラッと……こういう塩梅式あんべいしきに、鬼門をよけてパラッと散らして……そうだ、そう行って山王さんのうのお猿様が……と来なくっちゃ江戸前でねえ。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)