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塩梅式
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あんばいしき
ふりがな文庫
“
塩梅式
(
あんばいしき
)” の例文
黒天鵞絨
(
くろびろうど
)
の薄い小形の不断使いの座蒲団が順好く
并
(
なら
)
んで、その間に煙草盆が、五歩に一楼十歩に一閣という
塩梅式
(
あんばいしき
)
に置かれてある。
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
なかなかの読書家で、手紙も改良仮名遣いで押し通し、良人のこともドミートリイと呼ばずにヂミートリイと呼ぶといった
塩梅式
(
あんばいしき
)
だった。
犬を連れた奥さん
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
夫
(
そ
)
れから又母は
素
(
も
)
と中津生れであるが、長く大阪に居たから大阪の
風
(
ふう
)
に慣れて、小供の髪の
塩梅式
(
あんばいしき
)
、着物の塩梅式、一切大阪風の着物より
外
(
ほか
)
にない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
きのう
舞台
(
ぶたい
)
で
倒
(
たお
)
れたまま、
今
(
いま
)
が
今
(
いま
)
まで、
楽屋
(
がくや
)
で
寝
(
ね
)
てえたんじゃないか。それをお
前
(
まえ
)
さん、どうでも
家
(
うち
)
へ
帰
(
かえ
)
りたいと
駄々
(
だだ
)
をこねて、とうとうあんな
塩梅式
(
あんばいしき
)
に、お
医者
(
いしゃ
)
と
見
(
み
)
せて
帰
(
かえ
)
る
途中
(
とちゅう
)
だッてことさ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
けれども鶴だって
乃公
(
おれ
)
に喰わせなければ
死人
(
しにん
)
も同じ事だと答えたような
塩梅式
(
あんばいしき
)
で、
何時
(
いつ
)
も
冷
(
ひや
)
かして面白がって居る中に、
或
(
あ
)
るとき
長与専斎
(
ながよせんさい
)
か
誰
(
だ
)
れかと相談して
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
大抵
(
たいてい
)
当時の世の中の
塩梅式
(
あんばいしき
)
が分るであろう、と云うのは
是
(
こ
)
れは必ずしも中津一藩に限らず、日本国中
悉
(
ことごと
)
く漢学の世の中で、西洋流など云うことは
仮初
(
かりそめ
)
にも通用しない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
塩
常用漢字
小4
部首:⼟
13画
梅
常用漢字
小4
部首:⽊
10画
式
常用漢字
小3
部首:⼷
6画
“塩梅”で始まる語句
塩梅