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あんばいしき
夫れから又母は
素と中津生れであるが、長く大阪に居たから大阪の
風に慣れて、小供の髪の
塩梅式、着物の塩梅式、一切大阪風の着物より
外にない。
きのう
舞台で
倒れたまま、
今が
今まで、
楽屋で
寝てえたんじゃないか。それをお
前さん、どうでも
家へ
帰りたいと
駄々をこねて、とうとうあんな
塩梅式に、お
医者と
見せて
帰る
途中だッてことさ
鱗が重なり重なッて髪の
外面を包んで居ます丁度筍の皮の様な
按排式に鱗は皆根から
梢へ向て居るのです