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必
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かな
ふりがな文庫
“
必
(
かな
)” の例文
観念は、いつでも、又
必
(
かな
)
らず文字の形で表現なし得るかのように思われるけれども、人間は万能の神ではなく優秀な機械ですらない。
文字と速力と文学
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
『
汝
(
おまえ
)
にもいろいろ
世話
(
せわ
)
になりました……。』
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
でそう
思
(
おも
)
った
丈
(
だけ
)
でしたが、それは
必
(
かな
)
らず
馬
(
うま
)
にも
通
(
つう
)
じたことであろうと
考
(
かんが
)
えられます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
殺人罪
(
さつじんざい
)
は
必
(
かな
)
らずしも或見ゆべき原因によりて成立つものにあらざるなり、
必
(
かな
)
らずしも
酬報
(
しゆうほう
)
の
理論
(
りろん
)
若
(
もし
)
くは
勸善懲惡
(
くわんぜんてふあく
)
の
算法
(
さんほう
)
より
割出
(
わりだ
)
し
得
(
う
)
るものにあらざるなり
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
実に学問の独立に
由
(
よ
)
るものなれば、その国を独立せしめんと欲せば、
必
(
かな
)
らず
先
(
ま
)
ずその民を独立せしめざるを得ず(大喝采)、その民を独立せしめんと欲せば
祝東京専門学校之開校
(新字新仮名)
/
小野梓
(著)
是非
(
ぜひ
)
吾助
(
ごすけ
)
も
拜見
(
はいけん
)
が
仕
(
し
)
たければ、
此頃
(
このごろ
)
に
姉樣
(
ねえさま
)
にお
願
(
ねが
)
ひなされ、お
書
(
か
)
き
捨
(
す
)
てを
頂
(
いたゞ
)
きて
給
(
たま
)
はれ、
必
(
かな
)
らず、
屹度
(
きつと
)
と
返事
(
へんじ
)
の
通路
(
つうろ
)
を
此處
(
こヽ
)
にをしへ、
一日
(
いちにち
)
を
待
(
ま
)
ち
二日
(
ふつか
)
を
待
(
ま
)
ち
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
B
僕
(
ぼく
)
の
友人
(
いうじん
)
には、
旅行中
(
りよかうちう
)
、
毎日
(
まいにち
)
必
(
かな
)
らず三
度
(
ど
)
、
留守番
(
るすばん
)
の
細君
(
さいくん
)
に
葉書
(
はがき
)
を
出
(
だ
)
す
人
(
ひと
)
があるよ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
拵
(
こし
)
らへるには毎日々々時を
違
(
たが
)
へず其所を
回
(
まは
)
れば今何やが來たから
最
(
もう
)
何時成んと家々にて其商人を
當
(
あて
)
にするやうになり
然
(
さ
)
すれば商ひも
必
(
かな
)
らず
殖
(
ふえ
)
るものゆゑ
御前
(
おまへ
)
も町内は申に及ばず
裏々
(
うら/\
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
王曰く、彼
衆
(
おお
)
く、我
寡
(
すくな
)
し、
然
(
しか
)
れども彼
新
(
あらた
)
に集まる、其心
未
(
いま
)
だ一ならず、之を撃たば
必
(
かな
)
らず破れんと。精兵八千を率い、
甲
(
こう
)
を
捲
(
ま
)
き道を倍して進み、
遂
(
つい
)
に戦って
克
(
か
)
ち、忠と瑱とを
獲
(
え
)
て之を斬る。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
喧嘩好
(
けんくわず
)
きの
少年
(
せうねん
)
、おまけに
何時
(
いつ
)
も
級
(
くらす
)
の一
番
(
ばん
)
を
占
(
し
)
めて
居
(
ゐ
)
て、
試驗
(
しけん
)
の
時
(
とき
)
は
必
(
かな
)
らず
最優等
(
さいゝうとう
)
の
成績
(
せいせき
)
を
得
(
う
)
る
處
(
ところ
)
から
教員
(
けうゐん
)
は
自分
(
じぶん
)
の
高慢
(
かうまん
)
が
癪
(
しやく
)
に
觸
(
さは
)
り、
生徒
(
せいと
)
は
自分
(
じぶん
)
の
壓制
(
あつせい
)
が
癪
(
しやく
)
に
觸
(
さは
)
り、
自分
(
じぶん
)
にはどうしても
人氣
(
にんき
)
が
薄
(
うす
)
い。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ただし、いかにすぐれた
人霊
(
じんれい
)
が
御本体
(
ごほんたい
)
でありましても、その
控
(
ひか
)
えとしては、
必
(
かな
)
らず
有力
(
ゆうりょく
)
な
竜神様
(
りゅうじんさま
)
がお
附
(
つ
)
き
遊
(
あそ
)
ばして
居
(
お
)
られますようで……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
必
(
かな
)
らず
深
(
ふか
)
き
子細
(
しさい
)
ありて
尋常
(
なみ
)
ならぬ
思
(
おも
)
ひを
振袖
(
ふりそで
)
に
包
(
つヽ
)
む
人
(
ひと
)
なるべし、
扨
(
さて
)
もゆかしや
其
(
その
)
ぬば
玉
(
たま
)
の
夜半
(
よは
)
の
夢
(
ゆめ
)
。
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
居士
(
コジ
)
は、
人命犯
(
じんめいはん
)
には
必
(
かな
)
らず萬已むを得ざる原因ある
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひ、
財主
(
ざいしゆ
)
の
老婆
(
ろうば
)
が、
貪慾
(
どんよく
)
を
憤
(
いきど
)
ふるのみの
一事
(
いちじ
)
にして
忽
(
たちま
)
ち
殺意
(
さつい
)
を
生
(
せう
)
ずるは殺人犯の原因としては甚だ淺薄なりと
言
(
い
)
ひ
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
其の
道衍
(
どうえん
)
と
識
(
し
)
るに及びたるは、道衍が
嵩山寺
(
すうざんじ
)
に在りし時にあり。
袁珙
(
えんこう
)
道衍が相をつく/″\と
観
(
み
)
て、
是
(
こ
)
れ何ぞ異僧なるや、目は三角あり、形は
病虎
(
びょうこ
)
の如し。性
必
(
かな
)
らず殺を
嗜
(
たしな
)
まん。
劉秉忠
(
りゅうへいちゅう
)
の
流
(
りゅう
)
なりと。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
申
(
もう
)
すまでもなく、
生
(
うま
)
れる
人間
(
にんげん
)
には
必
(
かな
)
らず
一人
(
ひとり
)
の
守護霊
(
しゅごれい
)
が
附
(
つ
)
けられますが、これも
皆
(
みな
)
上
(
うえ
)
の
神界
(
しんかい
)
からのお
指図
(
さしず
)
で
決
(
き
)
められるように
承
(
うけたまわ
)
って
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
母
(
かあ
)
さまが
何處
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
くにしろ
坊
(
ばう
)
は
必
(
かな
)
らず
置
(
お
)
いては
行
(
ゆ
)
かない、
私
(
わたし
)
の
物
(
もの
)
だ
私
(
わたし
)
のだとて
頬
(
ほゝ
)
を
吸
(
す
)
ひますと
何
(
なん
)
とも
言
(
い
)
はれぬ
解
(
と
)
けるやうな
笑顏
(
ゑがほ
)
をして、
莞爾々々
(
にこ/\
)
とします
樣子
(
やうす
)
の
可愛
(
かあい
)
い
事
(
こと
)
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
田舍
(
ゐなか
)
に
居
(
を
)
りし
時
(
とき
)
は
先生
(
せんせい
)
なりし
故
(
ゆゑ
)
、
其和歌
(
そのわか
)
を
姉樣
(
ねえさま
)
にお
目
(
め
)
にかけて
驚
(
おどろ
)
かし
給
(
たま
)
へ、
夫
(
それ
)
こそ
必
(
かな
)
らず
若樣
(
わかさま
)
の
勝
(
かち
)
に
成
(
な
)
るべしと
言
(
い
)
へば、
早
(
はや
)
く
其歌
(
そのうた
)
を
詠
(
よ
)
めとせがむに
懷中
(
ふところ
)
より
彼
(
か
)
の
綴
(
と
)
ぢ
文
(
ぶみ
)
を
出
(
いだ
)
し
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
十六日は
必
(
かな
)
らず
待
(
まち
)
まする
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
されと
言
(
い
)
ひしをも
何
(
なに
)
も
忘
(
わす
)
れて、
今
(
いま
)
まで
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
しもせざりし
結城
(
ゆふき
)
の
朝
(
とも
)
之
助
(
すけ
)
に
不圖
(
ふと
)
出合
(
であひ
)
て、あれと
驚
(
おどろ
)
きし
顏
(
かほ
)
つきの
例
(
れい
)
に
似合
(
にあは
)
ぬ
狼狽
(
あわて
)
かたがをかしきとて
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
遁
(
の
)
がれたしのと
突
(
つ
)
きつめた
御心
(
おこゝろ
)
に
必
(
かな
)
らずお
成
(
な
)
り
遊
(
あそ
)
ばすなと
宥
(
なだ
)
める
身
(
み
)
さへ
眼
(
め
)
はうるみぬ
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
晝前
(
ひるまへ
)
のうちに
必
(
かな
)
らず
必
(
かな
)
らず
支度
(
したく
)
はして
置
(
おき
)
まするとて、
首尾
(
しゆび
)
よく
受合
(
うけあ
)
ひてお
峰
(
みな
)
は
歸
(
かへ
)
りぬ。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一人は
必
(
かな
)
らず
手傳
(
てつだ
)
はすると
言
(
い
)
ふて
下
(
くだ
)
され、さてさて
御苦勞
(
ごくらう
)
と
蝋燭代
(
ろうそくだい
)
などを
遣
(
や
)
りて、やれ
忙
(
いそ
)
がしや
誰
(
た
)
れぞ
暇
(
ひま
)
な
身躰
(
からだ
)
を
片身
(
かたみ
)
かりたき
物
(
もの
)
、お
峯
(
みね
)
小松菜
(
こまつな
)
はゆでゝ
置
(
お
)
いたか、
數
(
かず
)
の
子
(
こ
)
は
洗
(
あら
)
つたか
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
表
(
おもて
)
の
鹽物
(
しほもの
)
やが
野郎
(
やらう
)
と一
處
(
しよ
)
に、
蜆
(
しゞみ
)
を
買
(
か
)
ひ
出
(
だ
)
しては
足
(
あし
)
の
及
(
およ
)
ぶだけ
擔
(
かつ
)
ぎ
廻
(
まわ
)
り、
野郎
(
やらう
)
が八
錢
(
せん
)
うれば十
錢
(
せん
)
の
商
(
あきなひ
)
ひは
必
(
かな
)
らずある、一つは
天道
(
てんたう
)
さまが
奴
(
やつこ
)
の
孝行
(
かう/\
)
を
見徹
(
みとほ
)
してか、
兎
(
と
)
なり
角
(
かく
)
なり
藥代
(
くすりだい
)
は三が
働
(
はたら
)
き
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
は
何
(
ど
)
んな
愁
(
つ
)
らき
事
(
こと
)
ありとも
必
(
かな
)
らず
辛抱
(
しんぼう
)
しとげて一
人前
(
にんまへ
)
の
男
(
をとこ
)
になり、
父
(
とゝ
)
さんをもお
前
(
まへ
)
をも
今
(
いま
)
に
樂
(
らく
)
をばお
爲
(
さ
)
せ
申
(
まをし
)
ます、
何
(
ど
)
うぞ
夫
(
そ
)
れまで
何
(
なん
)
なりと
堅氣
(
かたぎ
)
の
事
(
こと
)
をして
一人
(
ひとり
)
で
世渡
(
よわた
)
りをして
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
され
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
種々
(
いろ/\
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ふたと
思
(
おぼ
)
し
召
(
め
)
せ、
學校
(
がくかう
)
にては
物
(
もの
)
も
言
(
い
)
ひましたろ、
顏
(
かほ
)
も
見
(
み
)
ましたろ、
夫
(
そ
)
れだけでは
面白
(
おもしろ
)
う
無
(
な
)
うて
心
(
こゝろ
)
いられのするに、
日曜
(
にちよう
)
の
時
(
とき
)
は
其家
(
そのや
)
の
前
(
まへ
)
の
川
(
かは
)
へ
必
(
かな
)
らず
釣
(
つり
)
をしに
行
(
ゆ
)
きましたさうな
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さればとて
香爐峯
(
かうろほう
)
の
雪
(
ゆき
)
に
簾
(
みす
)
をまくの
才女
(
さいぢよ
)
めきたる
行
(
おこな
)
ひはいさゝかも
無
(
な
)
く
深窓
(
しんそう
)
の
春
(
はる
)
深
(
ふか
)
くこもりて
針仕事
(
はりしごと
)
に
女性
(
によしやう
)
の
本分
(
ほんぶん
)
を
盡
(
つく
)
す
心懸
(
こゝろが
)
け
誠
(
まこと
)
に
殊勝
(
しゆしよう
)
なりき、
家
(
いへ
)
に
居
(
ゐ
)
て
孝順
(
かうじゆん
)
なるは
出
(
いで
)
て
必
(
かな
)
らず
貞節
(
ていせつ
)
なりとか
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
又
(
また
)
逢
(
あ
)
ふ
場所
(
ばしよ
)
は
某
(
それ
)
の
辻
(
つじ
)
某
(
それ
)
の
處
(
ところ
)
に
待給
(
まちたま
)
へ
必
(
かな
)
らずよと
契
(
ちぎ
)
りて
別
(
わか
)
れし
其夜
(
そのよ
)
のこと
誰
(
た
)
れ
知
(
し
)
るべきならねば
心安
(
こゝろやす
)
けれど
心安
(
こゝろやす
)
からぬは
松澤
(
まつざは
)
が
今
(
いま
)
の
境涯
(
きやうがい
)
あらましは
察
(
さつ
)
しても
居
(
ゐ
)
たものゝそれ
程
(
ほど
)
までとは
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らざりしが
其御難儀
(
そのごなんぎ
)
も
誰
(
たれ
)
がせし
業
(
わざ
)
ならず
勿躰
(
もつたい
)
なけれど
我
(
わ
)
が
親
(
おや
)
うらみなり
聞
(
き
)
かれぬまでも
諫
(
いさ
)
めて
見
(
み
)
んか
否
(
いな
)
父
(
ちゝ
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
必
常用漢字
小4
部首:⼼
5画
“必”を含む語句
必定
必要
必竟
必然
必死
必須
必死的
忽必烈
生者必滅
甲必丹
必至
必要品
不必要
盛者必衰
必需
必要條件
必用
必須条件
必殺
必要上
...