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礼
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れい
ふりがな文庫
“
礼
(
れい
)” の例文
旧字:
禮
「ありがとう。」と、
礼
(
れい
)
をいって、
自分
(
じぶん
)
の
持
(
も
)
ってきたものを
出
(
だ
)
して、
二人
(
ふたり
)
は、
並
(
なら
)
んで
話
(
はな
)
しながら、お
菓子
(
かし
)
や、
果物
(
くだもの
)
を
食
(
た
)
べたのでした。
生きぬく力
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おかみさんは
礼
(
れい
)
をいい、テーブルかけをひろげて、
食事
(
しょくじ
)
のしたくをととのえ、
逃
(
に
)
げるように
部屋
(
へや
)
をでていった。
台所
(
だいどころ
)
へもどりながら
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
糟谷
(
かすや
)
は
次男
(
じなん
)
芳輔
(
よしすけ
)
三
女
(
じょ
)
礼
(
れい
)
の
親子
(
おやこ
)
四人の
家族
(
かぞく
)
であるが、その四人の生活が、いまの
糟谷
(
かすや
)
の
働
(
はたら
)
きでは、なかなかほねがおれるのであった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
といって、
何遍
(
なんべん
)
も
何遍
(
なんべん
)
も
藤太
(
とうだ
)
にお
礼
(
れい
)
をいいました。そしてたくさんごちそうをして、
女
(
おんな
)
たちに
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
わせたり
舞
(
まい
)
を
舞
(
ま
)
わせたりしました。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「さあ、おいでったら。おまえがあたしの耳にハチを入れてくれたお
礼
(
れい
)
を、いましてあげるよ!」と、グルリリアはさけびました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
と
親
(
した
)
しげに
身
(
み
)
を
寄
(
よ
)
せて、
顔
(
かほ
)
を
差覗
(
さしのぞ
)
いて、いそ/\していふと、
白痴
(
ばか
)
はふら/\と
両手
(
りやうて
)
をついて、ぜんまいが
切
(
き
)
れたやうにがつくり一
礼
(
れい
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そうして
出版社
(
しゅっぱんしゃ
)
にまかせておいたのでは、そのいいなりのお
礼
(
れい
)
しかもらえないことがわかりましたので、
自分
(
じぶん
)
で
出版社
(
しゅっぱんしゃ
)
をつくりました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
こいつは
私
(
わたし
)
の
言
(
い
)
いそこないだ。が、ともかく、お
礼
(
れい
)
のつもりで、いいものを
持
(
も
)
つてきましたよ。
旦那
(
だんな
)
は
金魚
(
きんぎょ
)
が
好
(
す
)
きだそうですね。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
それを、たった一人の農夫に対して、
三顧
(
さんこ
)
の
礼
(
れい
)
を尽すなど、実に、愚の至りというべきだ。孔明を招くには、一条の麻縄があれば足りる。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これと
申
(
もう
)
すも
偏
(
ひとえ
)
に
御指導役
(
ごしどうやく
)
のお
爺
(
じい
)
さまのお
骨折
(
ほねおり
)
、
私
(
わたくし
)
からも
厚
(
あつ
)
くお
礼
(
れい
)
を
申上
(
もうしあ
)
げます。この
後
(
のち
)
とも
何分
(
なにぶん
)
宜
(
よろ
)
しうお
依
(
たの
)
み
申
(
もう
)
しまする……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
老人は、
黙
(
だま
)
って
礼
(
れい
)
を
返
(
かえ
)
しました。何か
云
(
い
)
いたいようでしたが黙って
俄
(
にわ
)
かに
向
(
むこ
)
うを
向
(
む
)
き、今まで私の来た方の
荒地
(
あれち
)
にとぼとぼ歩き出しました。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ハバトフはその
間
(
あいだ
)
何故
(
なにゆえ
)
か
黙
(
もく
)
したまま、さッさと六
号室
(
ごうしつ
)
へ
這入
(
はい
)
って
行
(
い
)
ったが、ニキタは
例
(
れい
)
の
通
(
とお
)
り
雑具
(
がらくた
)
の
塚
(
つか
)
の
上
(
うえ
)
から
起上
(
おきあが
)
って、
彼等
(
かれら
)
に
礼
(
れい
)
をする。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
えゝ
成程
(
なるほど
)
、
夫
(
それ
)
ぢやア
先刻
(
さつき
)
お
前
(
まへ
)
さん
所
(
ところ
)
へお
赤飯
(
せきはん
)
を
上
(
あ
)
げた
其
(
そ
)
の
礼
(
れい
)
に
来
(
き
)
なすつたのかね。甚「ヘイ
能
(
よ
)
く知つて
居
(
ゐ
)
ますね、
横着者
(
わうちやくもの
)
。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
わしは、むすめをわらわせたものに、むすめをやると
約束
(
やくそく
)
してあるのだ。おまえは、
幸運
(
こううん
)
のお
礼
(
れい
)
を
神
(
かみ
)
さまにもうすがよい。
うまい商売
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「
折目高
(
おりめだか
)
なる
武家
(
ぶけ
)
挨拶
(
あいさつ
)
」と云う様な切口上で挨拶をするのが癖である。今日も
朝方
(
あさがた
)
蓄音器招待の
礼
(
れい
)
に、季節には珍らしい
筍
(
たけのこ
)
二本持て来てくれた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その
換
(
かわ
)
りお
礼
(
れい
)
は二
分
(
ぶ
)
まではずもうし、
羽織
(
はおり
)
もお
前
(
まえ
)
に
進呈
(
しんてい
)
すると、これこの
通
(
とお
)
りお
羽織
(
はおり
)
まで
下
(
くだ
)
すったんじゃござんせんか。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
蜀漢
(
しょくかん
)
の
劉備
(
りゅうび
)
、
諸葛孔明
(
しょかつこうめい
)
の
草廬
(
そうろ
)
を三たび
訪
(
と
)
う。これを三
顧
(
こ
)
の
礼
(
れい
)
と言うてナ。
臣
(
しん
)
、もと
布衣
(
ほい
)
……作阿弥殿、御名作をお残しになるよう、祈っておりますぞ。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
おれがききとれていたら、
爺
(
じい
)
さんはにこにこしながら、三つ
長
(
なが
)
い
曲
(
きょく
)
をきかしてくれました。おれは、お
礼
(
れい
)
に、とんぼがえりを七へん、つづけざまにやって
見
(
み
)
せました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
思いがけない喜びであり、きゅうには
礼
(
れい
)
のことばも出てこなかったのだ。それをごまかしでもするように、さっきから、やっぱりだまっている娘の大石先生に気がつくと
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
加藤清正公
(
かとうきよまさこう
)
が
朝鮮征伐
(
ちようせんせいばつ
)
にいらした
時
(
とき
)
、
私
(
わたくし
)
の
先祖
(
せんぞ
)
が
道案内
(
みちあんない
)
をしたので、そのお
礼
(
れい
)
に
清正公
(
きよまさこう
)
の
紋所
(
もんどころ
)
をこうして
身体
(
からだ
)
へつけて
下
(
くだ
)
すつて
代々
(
だい/\
)
まあこうして
宝物
(
ほうもつ
)
にしてゐるやうなわけですよ
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
もうものを言うこともできなかったので、かすかにわたしは首をうなずかせて、お
礼
(
れい
)
を言った。よし、わたしがものを言えたとしても、父親が口をきかせるひまをあたえなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
されば先生は常に
袴
(
はかま
)
をも着せず、
一書生
(
いちしょせい
)
の
風体
(
ふうたい
)
なるにかかわらず、予が家の
婢僕等
(
ひぼくら
)
皆
尊敬
(
そんけい
)
して、呼ぶに先生を以てし、
門番
(
もんばん
)
、先生を見れば
俄
(
にわ
)
かに衣を
纒
(
まと
)
いてその
裸体
(
らたい
)
を
蔽
(
おお
)
いて
礼
(
れい
)
を
為
(
な
)
せり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
「
何
(
ど
)
うだい。
此間
(
このあひだ
)
は
色々
(
いろ/\
)
難有う。其
後
(
ご
)
一寸
(
ちよつと
)
礼
(
れい
)
に
行
(
い
)
かうと思つて、まだ
行
(
い
)
かない」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お
礼
(
れい
)
に、なにかよいものをおあげしたいが、
旅
(
たび
)
のことで、なにもなくお気のどくです。けれどこれからあと六日の
滞在
(
たいざい
)
ちゅう、毎夜来て、こよいの物語を聞かしてくだされば、ありがたいことです。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
抽斎は『
礼
(
れい
)
』の「
清明在躬
(
せいめいみにあれば
)
、
志気如神
(
しきしんのごとし
)
」の句と、『
素問
(
そもん
)
』の
上古天真論
(
じょうこてんしんろん
)
の「
恬惔虚無
(
てんたんとしてきょむならば
)
、
真気従之
(
しんきこれにしたがう
)
、
精神内守
(
せいしんうちにまもれば
)
、
病安従来
(
やまいいずくんぞしたがいきたらん
)
」の句とを
誦
(
しょう
)
して、修養して心身の
康寧
(
こうねい
)
を致すことが出来るものと信じていた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
いかにも
恥
(
はぢ
)
たるさまにて
礼
(
れい
)
をのべて立さりけるとぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「お
礼
(
れい
)
、今帰ったよ」
銭形平次捕物控:087 敵討果てて
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そんなに、お
礼
(
れい
)
をいわれると
困
(
こま
)
ります。
私
(
わたし
)
は、
良心
(
りょうしん
)
が、
不正
(
ふせい
)
を
許
(
ゆる
)
さないために、
戦
(
たたか
)
いましたばかりです。」と、
若者
(
わかもの
)
は
答
(
こた
)
えました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
竹童は
遠退
(
とおの
)
く
跫音
(
あしおと
)
へいくども
礼
(
れい
)
をいったが、
両手
(
りょうて
)
で顔をおさえているので、それがどんな
風
(
ふう
)
の人であったか、見送ることができなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
本
(
ほん
)
をお
礼
(
れい
)
をとってかしたり、それをうつしたいといえば、うつすためのお
礼
(
れい
)
をとるというわけで、そのお
礼
(
れい
)
が
山本家
(
やまもとけ
)
の
収入
(
しゅうにゅう
)
になります。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
それで
坊
(
ぼう
)
さんも、
見
(
み
)
かけによらないこれはいい
家
(
うち
)
に
泊
(
とま
)
り合わせたと、すっかり
安心
(
あんしん
)
して、くり
返
(
かえ
)
しくり
返
(
かえ
)
しおばあさんにお
礼
(
れい
)
をいっていました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
福の子は鬼のおかあさんに、こまっているところをたすけてもらったお
礼
(
れい
)
をくりかえしいって、
地獄
(
じごく
)
をたちさりました。
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
あああ、八年の間、夜ひる
寝
(
ね
)
ないでめんどうを見てやってそのお
礼
(
れい
)
がこれか。ああ
情
(
なさ
)
けない、もう世の中はみだれてしまった。ああもうおしまいだ。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
が、その
中
(
うち
)
、
妊娠
(
にんしん
)
ということが
次第
(
しだい
)
に
判
(
わか
)
って
来
(
き
)
たので、
夫婦
(
ふうふ
)
の
歓
(
よろこ
)
びは
一
(
ひ
)
と
通
(
とお
)
りでなく、
三崎
(
みさき
)
に
居
(
い
)
る
間
(
あいだ
)
は、よく
二人
(
ふたり
)
で
連
(
つ
)
れ
立
(
だ
)
ちてお
礼
(
れい
)
にまいりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「いまさら、ぐずぐず言うな。
透明人間
(
とうめいにんげん
)
のわしが、おまえをえらんだんだ。おれのために
働
(
はたら
)
いてくれ。そうすればお
礼
(
れい
)
はたっぷりやるよ。わかったな」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
しかしわたしは、ことばでお
礼
(
れい
)
を言うよりも、おこないでお礼をしたいほうなのです。それで、オヤユビさん、いまそのご
恩
(
おん
)
がえしができると思います。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
斯
(
か
)
ういふお
慈悲
(
なさけ
)
深
(
ぶか
)
い
旦那様
(
だんなさま
)
がおありなさるから、
八百膳
(
やほぜん
)
の
料理
(
れうり
)
を
無宿者
(
やどなし
)
に
下
(
くだ
)
されるのだ、お
礼
(
れい
)
を
申
(
まう
)
して
戴
(
いたゞ
)
けよ、お
膳
(
ぜん
)
で
戴
(
いたゞ
)
くことは、
最
(
も
)
う
汝
(
きさま
)
生涯
(
しやうがい
)
出来
(
でき
)
ないぞ。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
案
(
あん
)
ずるに、
此
(
こ
)
の
車
(
くるま
)
を
以
(
も
)
つて、
我
(
わ
)
が
作品
(
さくひん
)
を
礼
(
れい
)
するのであらう。
其
(
そ
)
の
厚志
(
かうし
)
、
敢
(
あへ
)
て、
輿
(
こし
)
と
駕籠
(
かご
)
と
破
(
やぶ
)
れ
傘
(
がさ
)
とを
択
(
えら
)
ばぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「馬鹿野郎! 七輪じゃアねえ。五
徳
(
とく
)
だ。
仁
(
じん
)
義
(
ぎ
)
礼
(
れい
)
智
(
ち
)
信
(
しん
)
、これを五徳といってナ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「
先達
(
せんだつ
)
ては
難有
(
ありがと
)
う」と
礼
(
れい
)
を
述
(
の
)
べた。三四郎には此御礼の意味が
明
(
あき
)
らかに
解
(
わか
)
つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
恥
(
はず
)
かしいこたァありゃァしない。
子
(
こ
)
を
賞
(
ほ
)
める
親
(
おや
)
は、
世間
(
せけん
)
には
腐
(
くさ
)
る
程
(
ほど
)
あるけれど、どれもこれも、これ
見
(
み
)
よがしの
自慢
(
じまん
)
たらたら。それと
違
(
ちが
)
ってあたしのは、おまえに
聞
(
き
)
かせるお
礼
(
れい
)
じゃないか。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
と
紹介
(
しょうかい
)
する。其尾について、彼は
両手
(
りょうて
)
をついて
鄭重
(
ていちょう
)
にお
辞儀
(
じぎ
)
をする。皆が
一人〻〻
(
ひとりひとり
)
来ては挨拶する。石山氏の注意で、
樽代
(
たるだい
)
壱円仲間入のシルシまでに包んだので、皆がかわる/″\みやげの
礼
(
れい
)
を云う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それから五
人
(
にん
)
の
盗人
(
ぬすびと
)
は、お
礼
(
れい
)
をいって
村役人
(
むらやくにん
)
の
家
(
いえ
)
を
出
(
で
)
ました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
旦那
(
だんな
)
にも、お
礼
(
れい
)
を
言
(
い
)
いてえと
思
(
おも
)
いましてね
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
お
母
(
かあ
)
さんが、くず
屋
(
や
)
さんのお
家
(
うち
)
をきいておいてくださったので、きよは、お
礼
(
れい
)
にいくのに、そう
捜
(
さが
)
して
歩
(
ある
)
かなくともよかったのです。
雪の降った日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
くすり
屋
(
や
)
の
主人
(
しゅじん
)
も、これにはこまったとみえて、ひらあやまりにあやまり、
酒
(
さけ
)
を五しょうに、にわとりとさかななどをお
礼
(
れい
)
としてだしました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
網代笠
(
あじろがさ
)
をかぶった三人の僧形は、
黙々
(
もくもく
)
として、その
礼
(
れい
)
をうけ、やがてあんないにしたがって、
菊亭殿
(
きくていどの
)
の奥へ、スーッと
姿
(
すがた
)
をかくしてしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「どんなお
礼
(
れい
)
でもして
上
(
あ
)
げたいところだけれど、
途中
(
とちゅう
)
でどうすることもできないから、ほんのおしるしにさし
上
(
あ
)
げます。」
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして、小人たちにお
礼
(
れい
)
をいって、ひとりひとりに
握手
(
あくしゅ
)
をしました。それから、まま母にのぞみのものをもっていってあげようと、走ってかえりました。
森のなかの三人の小人
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
まして
当人
(
とうにん
)
はよほど
有難
(
ありがた
)
かったらしく、
早速
(
さっそく
)
さまざまのお
供物
(
くもつ
)
を
携
(
たずさ
)
えてお
礼
(
れい
)
にまいったばかりでなく、その
後
(
ご
)
も
終生
(
しゅうせい
)
私
(
わたくし
)
の
許
(
もと
)
へ
参拝
(
さんぱい
)
を
欠
(
か
)
かさないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“礼”の解説
儒教用語の「礼」(様々な規定の体系)
礼(れい、旧字体:禮、Lǐ)とは、さまざまな行事のなかで規定されている動作や言行、服装や道具などの総称。春秋戦国時代、儒家によって観念的な意味が付与され、人間関係を円滑にすすめ社会秩序(儒家にとっては身分制階級秩序)を維持するための道徳的な規範をも意味するようになった。
(出典:Wikipedia)
礼
常用漢字
小3
部首:⽰
5画
“礼”を含む語句
無礼
葬礼
礼拝
礼拝堂
祭礼
失礼
巡礼
大礼服
敬礼
帰命頂礼
儀礼
礼服
婚礼
礼儀
御礼
順礼
洗礼
礼心
御祭礼
御無礼
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