トップ
>
施
>
ほどこ
ふりがな文庫
“
施
(
ほどこ
)” の例文
彼の望むところは、お馴染の魔窟であり、悪習慣である。友は友を呼び、類は類を
以
(
もっ
)
て集まるのであるから、
施
(
ほどこ
)
す
術
(
すべ
)
がないのである。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
何とか手段の
施
(
ほどこ
)
しやうがあつたゞらうに、———いよ/\蘆屋を追ひ出される間際にだつて、もつと頑張つてみたらよかつたらうに
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
仁
(
じん
)
を
施
(
ほどこ
)
すとか、仁政を
布
(
し
)
くとか——口のさきでは余りいわないそうだが、老公の仁は、老公のする事なす事が自然それになっていた。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
貧乏人への
施
(
ほどこ
)
しにする約束で掘ると、
土竈
(
へつゝひ
)
の下、床板を剥いで、一尺五寸ほどの深さの地中から、古い小さい
梅干瓶
(
うめぼしがめ
)
が一つ出ましたよ。
銭形平次捕物控:306 地中の富
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
が十
分
(
ぶん
)
に
当
(
あ
)
たり、それに、
施
(
ほどこ
)
した
肥料
(
ひりょう
)
がよくきいたとみえて、
山吹
(
やまぶき
)
は、
夏
(
なつ
)
のはじめに、
黄金色
(
こがねいろ
)
の
花
(
はな
)
を三つばかりつけました。
親木と若木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
然
(
しか
)
るに南蛮宗は一切の
施物
(
せもつ
)
を受けず、
却
(
かえ
)
つて
之
(
これ
)
を
施
(
ほどこ
)
して
下民
(
げみん
)
……いや人民の甘心を買ひ、わが一党の邪魔をすること
尤
(
もっと
)
も奇怪なり。
ハビアン説法
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
隆吉からは同情的な
施
(
ほどこ
)
しを受けてはならないと思った。
殴
(
なぐ
)
るか、
蹴
(
け
)
るか、どんなにひどい仕打ちをされてもかまわないと思うのである。
河沙魚
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
一郎に狂人
制御
(
せいぎょ
)
用袖無しシャツを着せ、
足枷
(
あしかせ
)
を加えて七号室に監禁する一方、被害者シノ以下四名の男女患者に応急の手当を
施
(
ほどこ
)
したが
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
何一つ悪事を働かない代りに、どのくらい善行を
施
(
ほどこ
)
した時には、嬉しい心もちになるものか、——そんな事も
碌
(
ろく
)
には知らないのですから。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それが急に生れかわったような美人になったんだそうで、そこにはそれ瀬尾教授の
施
(
ほどこ
)
した美顔整形手術の匂いがぷうんとするじゃないか。
大脳手術
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
思
(
おも
)
ふにコロボックルも石槍をば兩樣に用ゐ、時としては
其働
(
そのはたら
)
きを
食用動物
(
しよくようどうぶつ
)
の上に
施
(
ほどこ
)
し、時としては之を人類の上に施せしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
勤
(
つとめ
)
たるも
先例
(
せんれい
)
なければ此時忠相ぬしは町奉行を
止
(
やめ
)
られて
更
(
さら
)
に寺社奉行に任ぜられしなど未だ
例
(
ためし
)
なき
美目
(
びもく
)
を
施
(
ほどこ
)
し
士庶
(
ししよ
)
人をして其徳を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
世間が余の辞退を認むるか、または文部大臣の授与を認むるかは、世間の常識と、世間が学位令に向って
施
(
ほどこ
)
す解釈に依って
極
(
き
)
まるのである。
博士問題の成行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし
本來
(
ほんらい
)
耐震性
(
たいしんせい
)
に
富
(
と
)
む
木造建築
(
もくざうけんちく
)
に、
特別
(
とくべつ
)
に
周到
(
しうたう
)
精巧
(
せいかう
)
なる
工作
(
こうさく
)
を
施
(
ほどこ
)
したのであるから、
自然
(
しぜん
)
耐震的能率
(
たいしんてきのうりつ
)
を
増
(
ま
)
すのは
當然
(
たうぜん
)
である。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
うなわれた畑には化学肥料が
施
(
ほどこ
)
された。それからその次ぎには
種子
(
たね
)
が
蒔
(
ま
)
かれた。先生が自分の畑でして見せるように生徒達はそれを
真似
(
まね
)
た。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
己
(
おの
)
れを
捨
(
す
)
つるには、その
疑
(
うたが
)
いを処するなかれ。その疑いを処すればすなわち
捨
(
しゃ
)
を
用
(
もち
)
うるの
志
(
こころざし
)
多く
愧
(
は
)
ず。人に
施
(
ほどこ
)
すにはその
報
(
ほう
)
を
責
(
せ
)
むるなかれ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
さりとて病状は一途に悪化を
辿
(
たど
)
るばかりで、人力の
施
(
ほどこ
)
す術も見えないので、附添いの男は、暇あるたびに、坐禅三昧の和尚の膝をゆさぶって
閑山
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
「全くです。小川君のいう通りです。僕も一緒にあちらの部屋に運んで取りあえず僕が人工呼吸を
施
(
ほどこ
)
したけれど駄目でした」
殺人鬼
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
しかしこの間において不思議な事は、私が予期しなかった
謀事
(
はかりごと
)
がずんずんその場合に臨んで
施
(
ほどこ
)
されるように、向うから
仕向
(
しむ
)
けてくれた一事である。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
然
(
しか
)
し、
夫人
(
ふじん
)
は
氣
(
き
)
を
鎭
(
しづ
)
めて、
近
(
ちか
)
くにゐる
同志
(
どうし
)
の
婦人達
(
ふじんたち
)
を
招
(
よ
)
び
集
(
あつ
)
めた。
近所
(
きんじよ
)
から
醫師
(
いし
)
も
來
(
き
)
て、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
應急手當
(
おふきふてあて
)
が
施
(
ほどこ
)
された。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
平八郎の
著
(
あらは
)
した
大学刮目
(
だいがくくわつもく
)
の
訓点
(
くんてん
)
を
施
(
ほどこ
)
した一
人
(
にん
)
で、大塩の門人中学力の
優
(
すぐ
)
れた方である。此宇津木が一昨年九州に遊歴して、連れて来た孫弟子がある。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
玉村氏は警察署に頼み込んで、門前に見張りの刑事をつけて貰うやら、新しく男の召使を雇入れるやら、見えぬ敵に対して手落ちなく防備を
施
(
ほどこ
)
した。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
幼君
(
えうくん
)
これを
御覽
(
ごらう
)
じて、
嬉
(
うれ
)
しげに
見
(
み
)
えたまへば、
彼
(
かの
)
勸
(
すゝ
)
めたる
何某
(
なにがし
)
面目
(
めんぼく
)
を
施
(
ほどこ
)
して、
件
(
くだん
)
の
籠
(
かご
)
を
左瞻右瞻
(
とみかうみ
)
、「よくこそしたれ」と
賞美
(
しやうび
)
して、
御喜悦
(
おんよろこび
)
を
申上
(
まをしあ
)
ぐる。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ビリング医師が
一瞥
(
いちべつ
)
して
施
(
ほどこ
)
すべき策のないことをブラドンに告げると、彼は医師に取り
縋
(
すが
)
って、何度も繰り返した。
浴槽の花嫁
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
心を
留
(
とめ
)
てその力の及ぶだけを
施
(
ほどこ
)
さば、その児またその子を教育するの
己
(
おの
)
が職たるを知り、ついに一家、風を成し、一郷、俗を成すに至らんことを希望す。
教育談
(新字新仮名)
/
箕作秋坪
(著)
百姓
(
ひやくしやう
)
は
忙
(
いそが
)
しい
田植
(
たうゑ
)
が
畢
(
をは
)
れば
何處
(
どこ
)
の
家
(
いへ
)
でも
秋
(
あき
)
の
收穫
(
しうくわく
)
を
待
(
ま
)
つ
準備
(
じゆんび
)
が
全
(
まつた
)
く
施
(
ほどこ
)
されたので、
各自
(
かくじ
)
の
勞
(
らう
)
を
劬
(
ねぎら
)
ふ
爲
(
ため
)
に
相當
(
さうたう
)
な
饗應
(
もてなし
)
が
行
(
おこな
)
はれるのである。
其
(
それ
)
が
早苗振
(
さなぶり
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
新子は、小太郎の
後姿
(
うしろすがた
)
を見送りながら、これは大変なことになったと思ったが、今更
施
(
ほどこ
)
すべき策がなかった。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
私
(
わたくし
)
などは
修行
(
しゅぎょう
)
も
未熟
(
みじゅく
)
、それに
人情味
(
にんじょうみ
)
と
言
(
い
)
ったようなものが、まだまだ
大
(
たい
)
へんに
強過
(
つよす
)
ぎて、
思
(
おも
)
い
切
(
き
)
ってきびしい
躾
(
しつけ
)
を
施
(
ほどこ
)
す
勇気
(
ゆうき
)
のないのが
何
(
なに
)
よりの
欠点
(
けってん
)
なのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
甲州屋としては、もうほかに
施
(
ほどこ
)
すべき手だてもないので、半七は今更なんの助言をあたえようもなかった。
半七捕物帳:35 半七先生
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
施
(
ほどこ
)
して求むるところなきもので、その徳天地に等しという広大無辺なものになるものだが、英雄豪傑の徳というものは、一種の
人心収攬術
(
じんしんしゅうらんじゅつ
)
に過ぎんのだからな。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その人びとの間に交って一人の
道人
(
どうじん
)
が薬を売り
符水
(
ふすい
)
を
施
(
ほどこ
)
していた。道人は許宣の顔を見ると驚いて叫んだ。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
前川虎造氏の
誘引
(
ゆういん
)
により
和歌
(
わか
)
の
浦
(
うら
)
を見物し、翌日は
田辺
(
たなべ
)
という所にて、またも演説会の催しあり、有志者の歓迎と厚き待遇とを受けて大いに面目を
施
(
ほどこ
)
したりき。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
施与
(
ほどこし
)
ということは妙なもので、
施
(
ほどこ
)
された人も
幸福
(
しあわせ
)
ではあろうが、施した当人の方は尚更心嬉しい。自分は饑えた人を
捉
(
つかま
)
えて、説法を聞かせたとも気付かなかった。
朝飯
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
すなわち彼等の
目的
(
もくてき
)
は
時機
(
じき
)
に投じて
恩威
(
おんい
)
並
(
なら
)
び
施
(
ほどこ
)
し、
飽
(
あ
)
くまでも自国の
利益
(
りえき
)
を
張
(
は
)
らんとしたるその中には、公使始めこれに
附随
(
ふずい
)
する
一類
(
いちるい
)
の
輩
(
はい
)
にも種々の
人物
(
じんぶつ
)
ありて
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
かねて
見当
(
けんとう
)
をつけておいた
質屋
(
しちや
)
の蔵へ行って、その戸口で術を
施
(
ほどこ
)
しますと、不思議にも、戸と壁とのわずかな
隙間
(
すきま
)
から、すーっと中にはいり込むことが出来ました。
泥坊
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
是を信心すれば海の音という如来さまが降って来るというのじゃ、この経は
妙月長者
(
みょうげつちょうじゃ
)
という人が、貧乏人に金を
施
(
ほどこ
)
して悪い病の
流行
(
はや
)
る時に救ってやりたいと思ったが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
吾が家常に
草鞋
(
わらんづ
)
をつくらせおきてかゝる
者
(
もの
)
に
施
(
ほどこ
)
すゆゑ、それをも銭をもあたへしに、此順礼の
翁
(
おきな
)
立さらでとりみだしたる年賀の帖を心あるさまに見いれたるが
云
(
いふ
)
やう
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それ以外の場所には、守備工事は
施
(
ほどこ
)
されなかった。柿本は、折角、兵士としてやってきながら、この土塁や、拒馬にかこまれた区域からは、離れることが出来なかった。
武装せる市街
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
聲
(
こえ
)
に
應
(
おう
)
じて、
家
(
いへ
)
に
殘
(
のこ
)
つて
居
(
を
)
つた
一團
(
いちだん
)
の
水兵
(
すいへい
)
は
一同
(
みな
)
部室
(
へや
)
から
飛
(
と
)
んで
出
(
で
)
た。いづれも
鬼神
(
きじん
)
を
挫
(
ひし
)
がんばかりなる
逞
(
たく
)
ましき
男
(
をとこ
)
が、
家
(
いへ
)
の
前面
(
ぜんめん
)
に
一列
(
いちれつ
)
に
並
(
なら
)
んで、
恭
(
うやうや
)
しく
敬禮
(
けいれい
)
を
施
(
ほどこ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
あなた以外の者が、私にこんな恩を
施
(
ほどこ
)
して恩人の資格になつたら、私にとつてはこれより我慢のならないものはあるまいと思ふ位だ。だがあなたのは——それとは違ふ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
しかれども
世運
(
せいうん
)
ようやく
下
(
くだ
)
るに
及
(
およん
)
で人事日に
繁
(
しげ
)
く、天然の教いまだもって邪を
正
(
ただ
)
すに足らず。これをもって名教を
布
(
し
)
き
施
(
ほどこ
)
せり。しかしてまた、いまだ
下愚
(
かぐ
)
を移すに足らず。
教門論疑問
(新字新仮名)
/
柏原孝章
(著)
いつしか
恭助
(
けうすけ
)
ぬしが
耳
(
みゝ
)
に
入
(
い
)
れば、
安
(
やす
)
からぬ
事
(
こと
)
に
胸
(
むね
)
さわがれぬ、
家
(
いゑ
)
つきならずは
施
(
ほどこ
)
すべき
道
(
みち
)
もあれども、
浮世
(
うきよ
)
の
聞
(
きこ
)
え、これを
別居
(
べつきよ
)
と
引離
(
ひきはな
)
つこと、
如何
(
いか
)
にもしのびぬ
思
(
おも
)
ひあり
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
女の肌のように白い背中には、一という字の
刺青
(
いれずみ
)
が
施
(
ほどこ
)
されているのだ。一——1——一代。
競馬
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
人のわたくしをもて奪ふとも
得
(
う
)
べからぬことわりなるを、たとへ
重仁王
(
しげひとぎみ
)
の
即位
(
みくらゐ
)
は民の仰ぎ望む所なりとも、徳を
布
(
し
)
き
和
(
くわ
)
を
施
(
ほどこ
)
し給はで、道ならぬみわざをもて
代
(
よ
)
を乱し給ふ
則
(
とき
)
は
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
少数者への教育を、全般へ
施
(
ほどこ
)
すなんて、ずいぶんむごいことだとも思われる。学校の修身と、世の中の
掟
(
おきて
)
と、すごく違っているのが、だんだん大きくなるにつれてわかって来た。
女生徒
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
○予あえて言う、一国その国教の情状により他教を禁ずるをもってその国の本分となすは、
妨
(
さまた
)
げなかるべしと。しかれどもこれがため
惨酷
(
ざんこく
)
の所業を
施
(
ほどこ
)
すも可なりと云うにはあらず。
「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)
(新字新仮名)
/
ロバート・フィリモア
(著)
申子
(
しんし
)
は
(一二五)
卑卑
(
ひひ
)
、
(一二六)
之
(
これ
)
を
名實
(
めいじつ
)
に
施
(
ほどこ
)
す。
韓子
(
かんし
)
は
(一二七)
繩墨
(
じようぼく
)
を
引
(
ひ
)
いて
事情
(
じじやう
)
に
切
(
せつ
)
に、
是非
(
ぜひ
)
を
明
(
あきら
)
かにす、
其
(
そ
)
れ
極
(
きは
)
めて
(一二八)
慘礉
(
さんかく
)
にして
恩
(
おん
)
少
(
すくな
)
し。
皆
(
みな
)
道徳
(
だうとく
)
の
意
(
い
)
に
原
(
もと
)
づく。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
たとえば神は我々より無限に優秀なる者であるから、我々はこれに服従せねばならぬとか、他人が己に
施
(
ほどこ
)
して不正なる事は自分が他人に為しても不正であるというような訳である。
善の研究
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
ヴェーッサンタラ大王は
檀波羅蜜
(
だんばらみつ
)
の
行
(
ぎょう
)
と云ってほしいと云われるものは何でもやった。
宝石
(
ほうせき
)
でも
着物
(
きもの
)
でも
喰
(
た
)
べ物でもそのほか家でもけらいでも何でもみんな
乞
(
こ
)
われるままに
施
(
ほどこ
)
された。
学者アラムハラドの見た着物
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかも
道行
(
みちゆき
)
の多い
街道筋
(
かいどうすじ
)
、ことに大きな神社や霊場に参詣する
路
(
みち
)
では、今も時々は旅客の
袂
(
たもと
)
について
施
(
ほどこ
)
しを求める風儀が残っているぐらいで、もちろん江戸近郊だけの特例ではなかった。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“施”の解説
施(し)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
施
常用漢字
中学
部首:⽅
9画
“施”を含む語句
施行
施物
施術
法施
大施餓鬼
施主
施与
施薬院
施米
施療
施為
御布施
小布施
布施物
施策
施療院
施療所
信施
布施
西施
...