“梅干瓶”の読み方と例文
読み方割合
うめぼしがめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貧乏人へのほどこしにする約束で掘ると、土竈へつゝひの下、床板を剥いで、一尺五寸ほどの深さの地中から、古い小さい梅干瓶うめぼしがめが一つ出ましたよ。
「あの梅干瓶うめぼしがめには、どうしても千兩は入つてゐた筈だ。眼の惡い主人が、床下に隱すのをお絹は何時の間にやら見てゐたのだらう」
早速取寄せた提灯を入れて、床下を覗くと、土は散々に掘り起されて、その掘り起した土の上に散亂するのは、五升も入らうと思ふ梅干瓶うめぼしがめ破片かけらではありませんか。