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小高
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こだか
ふりがな文庫
“
小高
(
こだか
)” の例文
そして
間
(
ま
)
もなく、
私
(
わたくし
)
の
住宅
(
すまい
)
として、
海
(
うみ
)
から二三
丁
(
ちょう
)
引込
(
ひっこ
)
んだ、
小高
(
こだか
)
い
丘
(
おか
)
に、
土塀
(
どべい
)
をめぐらした、ささやかな
隠宅
(
いんたく
)
を
建
(
た
)
ててくださいました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一
方
(
ぱう
)
が
小高
(
こだか
)
い
土手
(
どて
)
に
成
(
な
)
ると、いまゝで
吹
(
ふ
)
いて
居
(
ゐ
)
た
風
(
かぜ
)
が
留
(
や
)
むだ。
靄
(
もや
)
も
霞
(
かすみ
)
もないのに、
田畑
(
たはた
)
は一
面
(
めん
)
にぼうとして、
日中
(
ひなか
)
も
春
(
はる
)
の
夜
(
よ
)
の
朧
(
おぼろ
)
である。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ある
名
(
な
)
も
知
(
し
)
れない、
北国
(
ほっこく
)
の
村
(
むら
)
に、あれはてたお
寺
(
てら
)
がありました。そのお
寺
(
てら
)
のあるところは、
小高
(
こだか
)
くなった、さびしいところでありました。
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小高
(
こだか
)
い丘になった陸地は、キラキラ光る湾のあいだに、美しくよこたわっていました。あちこちの島々には、小屋や小さな家が見えました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
海岸
(
かいがん
)
に
近
(
ちか
)
き
山
(
やま
)
、
山
(
やま
)
には
松柏
(
しようはく
)
茂
(
しげ
)
り、
其頂
(
そのいたゞき
)
には
古城
(
こじやう
)
の
石垣
(
いしがき
)
を
殘
(
のこ
)
したる、
其麓
(
そのふもと
)
の
小高
(
こだか
)
き
處
(
ところ
)
に
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
るのが
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
であります。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
参謀本部下の
堀端
(
ほりばた
)
を通りながら眺めると、閑地のやや
小高
(
こだか
)
くなっている処に、雑草や
野蔦
(
のづた
)
に
蔽
(
おお
)
われたまま崩れた石垣の残っているのが見える。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
海岸
(
かいがん
)
に
沿
(
そ
)
ふて
行
(
ゆ
)
く
事
(
こと
)
七八
町
(
ちやう
)
、
岩層
(
がんそう
)
の
小高
(
こだか
)
い
丘
(
をか
)
がある、
其
(
その
)
丘
(
をか
)
を
越
(
こ
)
ゆると、
今迄
(
いまゝで
)
見
(
み
)
えた
海
(
うみ
)
の
景色
(
けしき
)
も
全
(
まつた
)
く
見
(
み
)
えずなつて、
波
(
なみ
)
の
音
(
おと
)
も
次第
(
しだい
)
/\に
遠
(
とう
)
く/\。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其
(
その
)
小高
(
こだか
)
い
所々
(
ところ/″\
)
に、
下
(
した
)
から
石段
(
いしだん
)
を
疊
(
たゝ
)
んで、
寺
(
てら
)
らしい
門
(
もん
)
を
高
(
たか
)
く
構
(
かま
)
へたのが二三
軒目
(
げんめ
)
に
着
(
つ
)
いた。
平地
(
ひらち
)
に
垣
(
かき
)
を
繞
(
めぐ
)
らして、
點在
(
てんざい
)
してゐるのは、
幾多
(
いくら
)
もあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
取
(
とり
)
にがしては
殘念
(
ざんねん
)
であらうと
人
(
ひと
)
の
愁
(
うれ
)
ひを
串談
(
じようだん
)
に
思
(
おも
)
ふものもあり、
諸説
(
しよせつ
)
みだれて
取止
(
とりと
)
めたる
事
(
こと
)
なけれど、
恨
(
うらみ
)
は
長
(
なが
)
し
人魂
(
ひとだま
)
か
何
(
なに
)
かしらず
筋
(
すぢ
)
を
引
(
ひ
)
く
光
(
ひか
)
り
物
(
もの
)
のお
寺
(
てら
)
の
山
(
やま
)
といふ
小高
(
こだか
)
き
處
(
ところ
)
より
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
日本
(
につぽん
)
の
古墳
(
こふん
)
は
元來
(
がんらい
)
小高
(
こだか
)
い
丘
(
をか
)
の
上
(
うへ
)
なぞに
少
(
すこ
)
しく
手
(
て
)
を
加
(
くは
)
へた
圓
(
まる
)
い
塚
(
つか
)
だとか、
前方後圓
(
ぜんぽうこうえん
)
の
塚
(
つか
)
を
築
(
きづ
)
いたのでありまして、その
頂上
(
ちようじよう
)
には
石
(
いし
)
の
棺
(
かん
)
を
收
(
をさ
)
めるといふのが
普通
(
ふつう
)
のやり
方
(
かた
)
でありました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
桃林和尚
(
たうりんをしやう
)
が
御奉公
(
ごほうこう
)
して
居
(
ゐ
)
た
永昌寺
(
えいしやうじ
)
は、
小高
(
こだか
)
い
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
にありました。そのお
寺
(
てら
)
の
高
(
たか
)
い
屋根
(
やね
)
は
村中
(
むらぢう
)
の
家
(
いへ
)
の一
番
(
ばん
)
高
(
たか
)
いところでした。
狐
(
きつね
)
が
來
(
き
)
て
言
(
い
)
つた
通
(
とほ
)
り、
村中
(
むらぢう
)
一
番
(
ばん
)
の
建築物
(
けんちくぶつ
)
でもありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ふりかえってニヤリと
笑
(
わら
)
う。そして
小高
(
こだか
)
いところへのぼった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
小高
(
こだか
)
る
市
(
いち
)
の
高處
(
つかさ
)
二〇
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
小高
(
こだか
)
き山に岩とがり
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
小高
(
こだか
)
い
岡
(
をか
)
に突き当り
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
沿海線
(
えんかいせん
)
に
沿
(
そ
)
うて、レールが
走
(
はし
)
っていました。
小高
(
こだか
)
い
丘
(
おか
)
の
上
(
うえ
)
に、
停車場
(
ていしゃじょう
)
があって、
待合室
(
まちあいしつ
)
は
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
きさらしになっています。
死と話した人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たしか
走水
(
はしりみず
)
という
所
(
ところ
)
は
浦賀
(
うらが
)
の
入江
(
いりえ
)
からさまで
遠
(
とお
)
くもない、
海
(
うみ
)
と
山
(
やま
)
との
迫
(
せ
)
り
合
(
あ
)
った
狭
(
せま
)
い
漁村
(
ぎょそん
)
で、そして
姫
(
ひめ
)
のお
祠
(
やしろ
)
は、その
村
(
むら
)
の
小高
(
こだか
)
い
崖
(
がけ
)
の
半腹
(
はんぷく
)
に
建
(
た
)
って
居
(
お
)
り
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
……さあ、
此
(
これ
)
も
邸
(
やしき
)
あとと
思
(
おも
)
はれる
一條
(
ひとつ
)
で、
其
(
そ
)
の
小高
(
こだか
)
いのは、
大
(
おほ
)
きな
築山
(
つきやま
)
だつたかも
知
(
し
)
れません。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
また少しく
小高
(
こだか
)
い処は直ちに
峨々
(
がゝ
)
たる山岳の如く、
愛宕山
(
あたごやま
)
道灌山
(
どうかんやま
)
待乳山
(
まつちやま
)
なぞと呼ばれてゐる。
水 附渡船
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
斯程
(
かほど
)
の
島
(
しま
)
だから、
何
(
なに
)
か
食物
(
しよくもつ
)
の
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
もあるまいと
四方
(
よも
)
を
見渡
(
みわた
)
すと、
果
(
はた
)
して二三
町
(
ちやう
)
距
(
へだゝ
)
つた
小高
(
こだか
)
い
丘
(
をか
)
の
中腹
(
なかば
)
に、
一帶
(
いつたい
)
の
椰子
(
やし
)
、バナヽの
林
(
はやし
)
があつて、
甘美
(
うるは
)
しき
果實
(
くわじつ
)
は
枝
(
えだ
)
も
垂折
(
しを
)
れんばかりに
成熟
(
せいじゆく
)
して
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
小高
(
こだか
)
い丘の上へ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
そして、一つ
大
(
おお
)
きいほうを
花壇
(
かだん
)
に、もう一つを、
小高
(
こだか
)
くなっている、つつじのはえたところへ、うえたのであります。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
元禄
(
げんろく
)
の
頃
(
ころ
)
の
陸奥千鳥
(
むつちどり
)
には——
木川村
(
きがわむら
)
入口
(
いりぐち
)
に
鐙摺
(
あぶみずり
)
の
岩
(
いは
)
あり、
一騎立
(
いつきだち
)
の
細道
(
ほそみち
)
なり、
少
(
すこ
)
し
行
(
ゆ
)
きて
右
(
みぎ
)
の
方
(
かた
)
に
寺
(
てら
)
あり、
小高
(
こだか
)
き
所
(
ところ
)
、
堂
(
だう
)
一宇
(
いちう
)
、
次信
(
つぎのぶ
)
、
忠信
(
たゞのぶ
)
の
両妻
(
りやうさい
)
、
軍立
(
いくさだち
)
の
姿
(
すがた
)
にて
相双
(
あひなら
)
び
立
(
た
)
つ。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
また少しく
小高
(
こだか
)
い処は直ちに
峨々
(
がが
)
たる山岳の如く、
愛宕山
(
あたごやま
)
道灌山
(
どうかんやま
)
待乳山
(
まつちやま
)
なぞと呼ばれている。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
やがて
前面
(
ぜんめん
)
に、やや
小高
(
こだか
)
い
砂丘
(
すなやま
)
の
斜面
(
しゃめん
)
が
現
(
あら
)
われ、
道
(
みち
)
はその
頂辺
(
てっぺん
)
の
所
(
ところ
)
に
登
(
のぼ
)
って
行
(
ゆ
)
きます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
また
彼方
(
かなた
)
では、
一團
(
いちだん
)
の
水兵
(
すいへい
)
がワイ/\と
騷
(
さわ
)
いで
居
(
を
)
るので、
何事
(
なにごと
)
ぞと
眺
(
なが
)
めると、
其處
(
そこ
)
は
小高
(
こだか
)
い
丘
(
をか
)
の
麓
(
ふもと
)
で、
椰子
(
やし
)
や
橄欖
(
かんらん
)
の
葉
(
は
)
が
青々
(
あほ/\
)
と
茂
(
しげ
)
り、
四邊
(
あたり
)
の
風景
(
けしき
)
も
一際
(
ひときわ
)
美
(
うる
)
はしいので、
今夜
(
こんや
)
は
此處
(
こゝ
)
に
陣屋
(
ぢんや
)
を
構
(
かま
)
へて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ある
日
(
ひ
)
、
清作
(
せいさく
)
さんは、
村
(
むら
)
の
子供
(
こども
)
たちをつれて、
帰
(
かえ
)
ったら、かならずいこうと
思
(
おも
)
っていた、
源吉
(
げんきち
)
さんのお
墓
(
はか
)
へお
詣
(
まい
)
りをしました。そこは、
小高
(
こだか
)
い
山
(
やま
)
でありました。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今
(
いま
)
其
(
そ
)
の
祠
(
ほこら
)
は
沼
(
ぬま
)
に
向
(
むか
)
つて
草
(
くさ
)
に
憩
(
いこ
)
つた
背後
(
うしろ
)
に、なぞへに
道芝
(
みちしば
)
の
小高
(
こだか
)
く
成
(
な
)
つた
小
(
ちひ
)
さな
森
(
もり
)
の
前
(
まへ
)
にある。
鳥居
(
とりゐ
)
が
一基
(
いつき
)
、
其
(
そ
)
の
傍
(
そば
)
に
大
(
おほき
)
な
棕櫚
(
しゆろ
)
の
樹
(
き
)
が、五
株
(
かぶ
)
まで、一
列
(
れつ
)
に
並
(
なら
)
んで、
蓬々
(
おどろ/\
)
とした
形
(
かたち
)
で
居
(
ゐ
)
る。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
小学校
(
しょうがっこう
)
は、
小高
(
こだか
)
いところにありました。
学校
(
がっこう
)
の
窓
(
まど
)
からは、よく
紫色
(
むらさきいろ
)
の
海
(
うみ
)
が
見
(
み
)
えました。
窓
(
まど
)
の
際
(
きわ
)
には、オレンジの
木
(
き
)
があって、
夏
(
なつ
)
は、
白
(
しろ
)
い
香
(
かお
)
りの
高
(
たか
)
い
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
きました。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
然
(
さ
)
うは
言
(
い
)
つても、
小高
(
こだか
)
い
場所
(
ばしよ
)
に
雪
(
ゆき
)
が
積
(
つも
)
つたのではありません、
粉雪
(
こゆき
)
の
吹溜
(
ふきだま
)
りがこんもりと
積
(
つも
)
つたのを、
哄
(
どつ
)
と
吹
(
ふ
)
く
風
(
かぜ
)
が
根
(
ね
)
こそぎに
其
(
そ
)
の
吹
(
ふ
)
く
方
(
はう
)
へ
吹飛
(
ふきと
)
ばして
運
(
はこ
)
ぶのであります。
一
(
ひと
)
つ
二
(
ふた
)
つの
數
(
すう
)
ではない。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
はるか、かなたには、
海岸
(
かいがん
)
の
小高
(
こだか
)
い
山
(
やま
)
にある、
神社
(
じんじゃ
)
の
燈火
(
あかり
)
がちらちらと
波間
(
なみま
)
に
見
(
み
)
えていました。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村
(
むら
)
は、
小高
(
こだか
)
いところにありました。
春
(
はる
)
から、
夏
(
なつ
)
にかけて、
養蚕
(
ようさん
)
に
忙
(
いそが
)
しく、
秋
(
あき
)
に、また、
果物
(
くだもの
)
が
美
(
うつく
)
しく
圃
(
たんぼ
)
に
実
(
みの
)
りました。
大
(
おお
)
きな
池
(
いけ
)
があって、
池
(
いけ
)
のまわりは、しらかばの
林
(
はやし
)
でありました。
愛は不思議なもの
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小高
(
こだか
)
い
丘
(
おか
)
のようなところへたどりつくと、みんなは、こういって
休
(
やす
)
みました。
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なるほど、りっぱな
大
(
おお
)
きな
船
(
ふね
)
だ。この
船
(
ふね
)
を
逃
(
に
)
がしたら、いつまた
乗
(
の
)
れるというあてはありますまい。すぐに、
合図
(
あいず
)
をしましょう。」といって、
近所
(
きんじょ
)
の
人々
(
ひとびと
)
を
呼
(
よ
)
び
集
(
あつ
)
めて、
海岸
(
かいがん
)
の
小高
(
こだか
)
いところで
青いランプ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
“小高”で始まる語句
小高坂
小高見