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太陽
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たいやう
ふりがな文庫
“
太陽
(
たいやう
)” の例文
見
(
み
)
ると、
太陽
(
たいやう
)
がキラ/\と
輝
(
かゞや
)
いて
居
(
を
)
る
東
(
ひがし
)
の
方
(
ほう
)
の、
赤裸
(
あかはだか
)
の
山
(
やま
)
の
頂
(
いたゞき
)
を
斜
(
なゝめ
)
に
掠
(
かす
)
めて、
一個
(
いつこ
)
の
大輕氣球
(
だいけいききゆう
)
が
風
(
かぜ
)
のまに/\
此方
(
こなた
)
に
向
(
むか
)
つて
飛
(
と
)
んで
來
(
き
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
が、
中根
(
なかね
)
は
營庭
(
えいてい
)
に
輝
(
かがや
)
く
眞晝
(
まひる
)
の
太陽
(
たいやう
)
を
眩
(
まぶ
)
しさうに、
相變
(
あひかは
)
らず
平
(
ひら
)
べつたい、
愚鈍
(
ぐどん
)
な
顏
(
かほ
)
を
軍曹
(
ぐんそう
)
の
方
(
はう
)
に
差
(
さ
)
し
向
(
む
)
けながらにやにや
笑
(
わら
)
ひを
續
(
つづ
)
けてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
はあと
嘉十
(
かじふ
)
もこつちでその
立派
(
りつぱ
)
な
太陽
(
たいやう
)
とはんのきを
拝
(
おが
)
みました。
右
(
みぎ
)
から三ばん
目
(
め
)
の
鹿
(
しか
)
は
首
(
くび
)
をせはしくあげたり
下
(
さ
)
げたりしてうたひました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
陽炎
(
かげらふ
)
が
膝
(
ひざ
)
に
這
(
は
)
つて、
太陽
(
たいやう
)
はほか/\と
射
(
さ
)
して
居
(
ゐ
)
る。
空
(
そら
)
は
晴
(
は
)
れたが、
草
(
くさ
)
の
葉
(
は
)
の
濡色
(
ぬれいろ
)
は、
次第
(
しだい
)
に
霞
(
かすみ
)
に
吸取
(
すひと
)
られやうとする
風情
(
ふぜい
)
である。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから一
時間
(
じかん
)
すると、
大地
(
だいち
)
を
染
(
そ
)
める
太陽
(
たいやう
)
が、
遮
(
さへ
)
ぎるものゝない
蒼空
(
あをぞら
)
に
憚
(
はゞか
)
りなく
上
(
のぼ
)
つた。
御米
(
およね
)
はまだすや/\
寐
(
ね
)
てゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
それは
太陽
(
たいやう
)
の
強烈
(
きやうれつ
)
な
光線
(
くわうせん
)
が
私
(
わたし
)
の
瞳
(
ひとみ
)
を
射
(
い
)
つたからではなかつた。
反對
(
はんたい
)
に、
光
(
ひかり
)
は
柔
(
やはら
)
かに
私
(
わたし
)
の
胸
(
むね
)
に
滲
(
し
)
み
入
(
い
)
つたのである……。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
予
(
わし
)
の
戀人
(
こひびと
)
よりも
美
(
うつく
)
しい!
何
(
なに
)
もかも
見通
(
みとほ
)
しの
太陽
(
たいやう
)
でも、
現世
(
このよ
)
創
(
はじま
)
って
以來
(
このかた
)
、
又
(
また
)
とは
彼女程
(
あれほど
)
の
女
(
をなご
)
をば
見
(
み
)
なんだのぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
キバタン「なあに、
昔
(
むかし
)
は
黒
(
くろ
)
かつたんですが、あんまり
太陽
(
たいやう
)
の
光
(
ひかり
)
がきついもんですからはげてしまつたんです」
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
〔譯〕人心の
靈
(
れい
)
、
太陽
(
たいやう
)
の如く然り。但だ
克伐
(
こくばつ
)
怨欲
(
えんよく
)
、
雲霧
(
うんむ
)
四塞
(
しそく
)
せば、此の
靈
(
れい
)
烏
(
いづ
)
くに在る。故に意を
誠
(
まこと
)
にする工夫は、
雲霧
(
うんむ
)
を
掃
(
はら
)
うて白日を
仰
(
あふ
)
ぐより先きなるは
莫
(
な
)
し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
モハメッドの僧侶ひとりが
路上
(
ろじやう
)
にてただに
太陽
(
たいやう
)
の
礼拝
(
れいはい
)
をする
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
道
(
みち
)
と
空
(
そら
)
との
間
(
あひだ
)
に
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
我
(
わし
)
ばかり、
凡
(
およ
)
そ
正午
(
しやうご
)
と
覚
(
おぼ
)
しい
極熱
(
ごくねつ
)
の
太陽
(
たいやう
)
の
色
(
いろ
)
も
白
(
しろ
)
いほどに
冴
(
さ
)
え
返
(
かへ
)
つた
光線
(
くわうせん
)
を、
深々
(
ふか/″\
)
と
頂
(
いたゞ
)
いた
一重
(
ひとへ
)
の
檜笠
(
ひのきがさ
)
に
凌
(
しの
)
いで、
恁
(
か
)
う
図面
(
づめん
)
を
見
(
み
)
た。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ぢゃによって、
戀
(
こひ
)
の
神
(
かみ
)
の
御輦
(
みくるま
)
は
翼輕
(
はねがる
)
の
鳩
(
はと
)
が
牽
(
ひ
)
き、
風
(
かぜ
)
のやうに
速
(
はや
)
いキューピッドにも
双
(
ふた
)
つの
翼
(
はね
)
がある。あれ、もう
太陽
(
たいやう
)
は、
今日
(
けふ
)
の
旅路
(
たびぢ
)
の
峠
(
たうげ
)
までも
達
(
とゞ
)
いてゐる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
鹿
(
しか
)
のめぐりはまただんだんゆるやかになつて、たがひにせわしくうなづき
合
(
あ
)
ひ、やがて一
列
(
れつ
)
に
太陽
(
たいやう
)
に
向
(
む
)
いて、それを
拝
(
おが
)
むやうにしてまつすぐに
立
(
た
)
つたのでした。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
さう
思
(
おも
)
つて
私
(
わたし
)
はまだ
自分
(
じぶん
)
の
眼
(
め
)
には
隱
(
かく
)
されてゐる
太陽
(
たいやう
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
を
想像
(
さうざう
)
の
中
(
なか
)
に
探
(
さが
)
し
求
(
もと
)
めた。けれども
私
(
わたし
)
はそれをさう
長
(
なが
)
く
待
(
ま
)
つには
及
(
およ
)
ばなかつた。
小松
(
こまつ
)
は
刻々
(
こく/\
)
に
輝
(
かゞや
)
きを
増
(
ま
)
して
行
(
い
)
つた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
巨大
(
おほき
)
な
岩
(
いわ
)
の
裂目
(
さけめ
)
があつて、
其處
(
そこ
)
から
太陽
(
たいやう
)
の
光
(
ひかり
)
は
不足
(
ふそく
)
なく
洞中
(
どうちう
)
を
照
(
てら
)
してをるのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
眼
(
め
)
が
覺
(
さ
)
めてゐる
時
(
とき
)
は、
之
(
これ
)
がために
名状
(
めいじやう
)
し
難
(
がた
)
い
一種
(
いつしゆ
)
の
壓迫
(
あつぱく
)
を
受
(
う
)
けつゞけに
受
(
う
)
けた。
從
(
したが
)
つて
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れて
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けて、
寺
(
てら
)
で
見
(
み
)
る
太陽
(
たいやう
)
の
數
(
かず
)
が
重
(
かさ
)
なるにつけて、
恰
(
あたか
)
も
後
(
うしろ
)
から
追
(
お
)
ひ
掛
(
か
)
けられでもする
如
(
ごと
)
く
氣
(
き
)
を
焦
(
いら
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
太陽
(
たいやう
)
をマタハリといひて
礼拝
(
らいはい
)
すまた「
感天大帝
(
かんてんたいてい
)
」の
文字
(
もじ
)
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
太陽
(
たいやう
)
はこのとき、ちやうどはんのきの
梢
(
こずゑ
)
の
中
(
なか
)
ほどにかかつて、
少
(
すこ
)
し
黄
(
き
)
いろにかゞやいて
居
(
を
)
りました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ヂュリ あの
光明
(
ひかり
)
は
朝
(
あさ
)
ぢゃない、いえ/\、
朝日
(
あさひ
)
ではないわいの。ありゃ
太陽
(
たいやう
)
がお
前
(
まへ
)
の
爲
(
ため
)
に、
今宵
(
こよひ
)
マンチュアへの
道案内
(
みちしるべ
)
に
炬火持
(
たいまつもち
)
の
役
(
やく
)
さしょとて、
急
(
きふ
)
に
呼出
(
よびだ
)
した
光
(
ひか
)
り
物
(
もの
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
何
(
ど
)
うぢや、それとも、
御身達
(
おみたち
)
に、
煙草
(
たばこ
)
の
吸殻
(
すゐがら
)
を
太陽
(
たいやう
)
の
炎
(
ほのほ
)
に
変
(
か
)
へ、
悪魔
(
あくま
)
の
煩脳
(
ぼんなう
)
を
焼亡
(
やきほろ
)
ぼいて
美女
(
びぢよ
)
を
助
(
たす
)
ける
工夫
(
くふう
)
があるか、すりや
格別
(
かくべつ
)
ぢや。よもあるまい。
有
(
あ
)
るか、
無
(
な
)
からう。……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『あゝ、
何故
(
なぜ
)
此樣
(
こん
)
な
不運
(
ふうん
)
に
出逢
(
であ
)
つたのであらう。』と
私
(
わたくし
)
は
昨夜
(
さくや
)
海
(
うみ
)
に
浸
(
ひた
)
つて、
全濡
(
びつしより
)
になつた
儘
(
まゝ
)
、
黎明
(
あかつき
)
の
風
(
かぜ
)
に
寒
(
さむ
)
相
(
さう
)
に
慄
(
ふる
)
へて
居
(
を
)
る、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
をば
膝
(
ひざ
)
に
抱上
(
いだきあ
)
げ、
今
(
いま
)
しも、
太陽
(
たいやう
)
が
暫時
(
しばし
)
浮雲
(
うきぐも
)
に
隱
(
かく
)
れて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
太陽
(
たいやう
)
が、
朝日
(
あさひ
)
が、
彼
(
かれ
)
自
(
みづか
)
らが、
山
(
やま
)
と
空
(
そら
)
とを
劃
(
かぎ
)
つた
雪
(
ゆき
)
の
線
(
せん
)
に、その
輝
(
かゞや
)
く
面
(
おもて
)
を
表
(
あら
)
はしかけてゐた。
光
(
ひかり
)
は
直線
(
ちよくせん
)
をなしてその
半圓
(
はんゑん
)
の
周圍
(
しうゐ
)
に
散
(
ち
)
つた。
彼
(
かれ
)
を
見
(
み
)
ようと
思
(
おも
)
へば
私
(
わたし
)
は
眼
(
め
)
をつぶらなければならなかつた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
くだり来し
谷際
(
たにあひ
)
にして
一時
(
ひととき
)
を
白
(
しろ
)
くちひさき
太陽
(
たいやう
)
を見し
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
其
(
そ
)
の
濃
(
こ
)
く
暗
(
くら
)
い
奥
(
おく
)
から、
黄金色
(
こがねいろ
)
に
赤味
(
あかみ
)
の
注
(
さ
)
した
雲
(
くも
)
が、むく/\と
湧出
(
わきだ
)
す、
太陽
(
たいやう
)
は
其処
(
そこ
)
まで
上
(
のぼ
)
つた——
汀
(
みぎは
)
の
蘆
(
あし
)
の
枯
(
か
)
れた
葉
(
は
)
にも、さすがに
薄
(
うす
)
い
光
(
ひかり
)
がかゝつて、
角
(
つの
)
ぐむ
芽生
(
めばえ
)
もやゝ
煙
(
けぶ
)
りかけた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
東雲
(
しのゝめ
)
の
太陽
(
たいやう
)
の
惠
(
めぐみ
)
の、
宛然
(
さながら
)
處女
(
しよぢよ
)
の
血
(
ち
)
の
如
(
ごと
)
く、
爽
(
さわやか
)
に
薄紅
(
うすくれなゐ
)
なるに、
難有
(
ありがた
)
や、
狐
(
きつね
)
とも
成
(
な
)
らず、
狸
(
たぬき
)
ともならず、
紳士
(
しんし
)
と
成
(
な
)
り、
貴婦人
(
きふじん
)
となり、
豪商
(
がうしやう
)
となり、
金鎖
(
きんぐさり
)
となり、
荷物
(
にもつ
)
と
成
(
な
)
り、
大
(
おほい
)
なる
鞄
(
かばん
)
と
成
(
な
)
る。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鄙
(
ひな
)
はさて
都
(
みやこ
)
はもとより、
衣
(
きぬ
)
輕
(
かろ
)
く
戀
(
こひ
)
は
重
(
おも
)
く、
褄
(
つま
)
淺
(
あさ
)
く、
袖
(
そで
)
輝
(
かゞや
)
き
風
(
かぜ
)
薫
(
かを
)
つて、
緑
(
みどり
)
の
中
(
なか
)
の
涼傘
(
ひがさ
)
の
影
(
かげ
)
、
水
(
みづ
)
にうつくしき
翡翠
(
ひすゐ
)
の
色
(
いろ
)
かな。
浮草
(
うきくさ
)
、
藻
(
も
)
の
花
(
はな
)
。
雲
(
くも
)
の
行方
(
ゆくへ
)
は
山
(
やま
)
なりや、
海
(
うみ
)
なりや、
曇
(
くも
)
るかとすれば
又
(
また
)
眩
(
まばゆ
)
き
太陽
(
たいやう
)
。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
陽
常用漢字
小3
部首:⾩
12画
“太陽”で始まる語句
太陽様
太陽汗
太陽神
太陽の岸
太陽光
太陽樣
太陽虫
太陽の門
太陽崇拜
太陽広場