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事柄
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ことがら
ふりがな文庫
“
事柄
(
ことがら
)” の例文
友人、芹川進君を紹介します、先生の御指南を得たい
由
(
よし
)
にて
云々
(
うんぬん
)
という大まかな文章である。具体的な
事柄
(
ことがら
)
には一つも触れていない。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
『えゝ
只今
(
たゞいま
)
、
足下
(
そくか
)
に
御關係
(
ごくわんけい
)
の
有
(
あ
)
る
事柄
(
ことがら
)
で、
申上
(
まをしあ
)
げたいと
思
(
おも
)
ふのですが。』と、
市役所員
(
しやくしよゐん
)
は
居並
(
ゐなら
)
ぶ
人々
(
ひと/″\
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
が
濟
(
す
)
むと
恁
(
か
)
う
切
(
き
)
り
出
(
だ
)
した。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
可愛相
(
かあいさう
)
にねえ
貴方
(
あなた
)
。
其
(
その
)
書面
(
しよめん
)
によると
亞尼
(
アンニー
)
は、
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
沈沒
(
ちんぼつ
)
を
聞
(
き
)
いて、
私共
(
わたくしども
)
に
濟
(
す
)
まぬと
尼
(
あま
)
になつたのですよ。
其
(
その
)
事柄
(
ことがら
)
は
一塲
(
いちじやう
)
の
悲劇
(
トラジデー
)
です。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
御
呼出
(
よびいだ
)
しに相成
白洲
(
しらす
)
に於て越前守殿其人物を御覽あるに人の
惡
(
あく
)
を
揚
(
あげ
)
意趣遺恨
(
いしゆゐこん
)
などを
含
(
ふく
)
み又有りもせぬ
事柄
(
ことがら
)
を申懸る樣成者に非ざる事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
國許
(
くにもと
)
にござります、
其
(
そ
)
の
話
(
はなし
)
につきまして、
其
(
それ
)
を
饒舌
(
しやべ
)
りますのに、
實
(
まこと
)
にこまりますことには、
事柄
(
ことがら
)
の
續
(
つゞき
)
の
中
(
なか
)
に、
歌
(
うた
)
が
一
(
ひと
)
つござります。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
之
(
これ
)
は
政府
(
せいふ
)
の
指導
(
しだう
)
又
(
また
)
は
消費節約
(
せうひせつやく
)
の
奬勵
(
しやうれい
)
の
行
(
ゆ
)
き
渡
(
わた
)
つたと
云
(
い
)
ふよりも、
寧
(
むし
)
ろ
國民自體
(
こくみんじたい
)
が
此
(
こ
)
の
事柄
(
ことがら
)
の
必要
(
ひつえう
)
を
感
(
かん
)
じて
居
(
を
)
つたからだと
思
(
おも
)
ふのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
で、
自然
(
しぜん
)
私達
(
わたくしたち
)
の
対話
(
はなし
)
は
死
(
し
)
んでから
後
(
のち
)
の
事柄
(
ことがら
)
に
限
(
かぎ
)
られることになりました。
私
(
わたくし
)
が
真先
(
まっさ
)
きに
訊
(
き
)
いたのは
良人
(
おっと
)
の
死後
(
しご
)
の
自覚
(
じかく
)
の
模様
(
もよう
)
でした。——
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それに
事柄
(
ことがら
)
が別段悪事というのではなく、彼自身の財産を、彼が勝手に使うのであってみれば、ほかにどう分別のつけようもないのでした。
鏡地獄
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「あなたの許諾を得ない以上は、たといどんなに書きたい
事柄
(
ことがら
)
が出て来てもけっして書く
気遣
(
きづかい
)
はありませんから御安心なさい」
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この
事柄
(
ことがら
)
は敢て議論ではない、吾等の大教師にして仏の化身たる親鸞僧正がまのあたり肉食を行い
爾来
(
じらい
)
わが本願寺は代々これを行っている。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
いや私が
書生仲間
(
しょせいなかま
)
には
随分
(
ずいぶん
)
かようなる事に
常々
(
つねづね
)
注意
(
ちゅうい
)
し、当時の
秘密
(
ひみつ
)
を
探
(
さぐ
)
り出し、互に
語
(
かた
)
り合いたることあり、なお
洩
(
も
)
れたる
事柄
(
ことがら
)
も多かるべし
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
そんな序曲的な会話を少し続けてから葉子はおもむろに探り知っておかなければならないような
事柄
(
ことがら
)
に話題を向けて行った。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
だが前にも一度ふれたように、仏体における写実の「実」とは、仏自身であって、人間像への近接の度合によって推測さるべき
事柄
(
ことがら
)
ではない。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
返事として、彼女は、私の一身上の
事柄
(
ことがら
)
に就いては、もう久しい間干渉しないことにしてゐるから、私の好きなやうにしていゝと云つて來た。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
これは
全
(
まつた
)
く
愛
(
あい
)
ちやんには
耳新
(
みゝあたら
)
しい
事柄
(
ことがら
)
でした、
愛
(
あい
)
ちやんは
暫
(
しばら
)
く
考
(
かんが
)
へてゐましたが、『それで
十一日目
(
じふいちにちめ
)
には
日曜
(
にちえふ
)
だつたでせう』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
今も
昂奮
(
こうふん
)
と
憂鬱
(
ゆううつ
)
とが、かわるがわる彼を襲ってくるのだった。彼は、手術のことについて、博士に聞きただしたいたくさんの
事柄
(
ことがら
)
をもっていた。
脳の中の麗人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それは、誰もが一向に
怪
(
あや
)
しもうとしない
事柄
(
ことがら
)
だ。
邪
(
じゃ
)
が栄えて正が
虐
(
しいた
)
げられるという・ありきたりの事実についてである。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
假
(
か
)
りに
俺
(
おれ
)
が
其
(
そ
)
の
地位
(
ちゐ
)
に
立
(
た
)
つたとして
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ても、
事柄
(
ことがら
)
の
如何
(
いかん
)
に
係
(
かゝ
)
はらず、
毎日
(
まいにち
)
葉書
(
はがき
)
で
何
(
なん
)
のかのと
云
(
い
)
つて
來
(
こ
)
られた
日
(
ひ
)
にや、
實際
(
じつさい
)
やり
切
(
き
)
れまいと
思
(
おも
)
ふよ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
子供が
事柄
(
ことがら
)
について判断を下すを見るに、事の
曲直
(
きょくちょく
)
、物の善悪をそのままに見ることはほとんどなく、たいがい頭から好き
嫌
(
きら
)
いという立場から判断する。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
彼
(
かれ
)
は、
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
昨日
(
きのう
)
あった
事柄
(
ことがら
)
を
村
(
むら
)
の
人々
(
ひとびと
)
に
語
(
かた
)
って、
自分
(
じぶん
)
がうまくおおかみをだましてやったと
誇
(
ほこ
)
りました。
おおかみと人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
皆さん自分で想像してごらんなさい。けれど恐らく皆さんの想像も、その昼から夜へかけて王子が見ました
事柄
(
ことがら
)
の、千分の一、万分の一にも及ばないでしょう。
夢の卵
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そうはいえ、
事柄
(
ことがら
)
もむずかしかった。恋愛至上主義者も、この事件について、
一家言
(
いっかげん
)
をたてるものも、家庭にあって、子女を前にしては、説が矛盾するといった。
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
斯樣
(
かやう
)
な
事柄
(
ことがら
)
を一々
申
(
まを
)
せば
限
(
かぎ
)
りのない
事
(
こと
)
で、
居家處世
(
きよかしよせい
)
の
上
(
うへ
)
に
種々
(
しゆ/″\
)
間違
(
まちがひ
)
が
多
(
おほ
)
く、さればと
言
(
い
)
つて、これを一々
前以
(
ぜんもつ
)
て
命令
(
めいれい
)
するといふは
實際
(
じつさい
)
に
行
(
おこな
)
はれ
難
(
がた
)
い
事
(
こと
)
であるから
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
それで
博物館
(
はくぶつかん
)
には、どうしても
一
(
ひと
)
つ/\の
品物
(
しなもの
)
の
名前
(
なまへ
)
、その
他
(
ほか
)
必要
(
ひつよう
)
の
事柄
(
ことがら
)
を
書
(
か
)
き
記
(
しる
)
した
目録
(
もくろく
)
が
出版
(
しゆつぱん
)
せられなくてはならないのであつて、その
目録
(
もくろく
)
の
中
(
なか
)
には
簡單
(
かんたん
)
な
品物
(
しなもの
)
の
説明
(
せつめい
)
と
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
右
(
みぎ
)
の
外
(
ほか
)
、
體驗
(
たいけん
)
した
地震動
(
ぢしんどう
)
の
大
(
おほ
)
いさを
器械觀測
(
きかいかんそく
)
の
結果
(
けつか
)
に
比較
(
ひかく
)
するのも
亦
(
また
)
興味
(
きようみ
)
ある
事柄
(
ことがら
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
我
(
わが
)
封建
(
ほうけん
)
の時代、百万石の大藩に
隣
(
となり
)
して一万石の大名あるも、大名はすなわち大名にして
毫
(
ごう
)
も
譲
(
ゆず
)
るところなかりしも、
畢竟
(
ひっきょう
)
瘠我慢の
然
(
しか
)
らしむるところにして、また
事柄
(
ことがら
)
は異なれども
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
かく植物界のことに気をつけると、なかなかおもしろい
事柄
(
ことがら
)
が見いだされるのである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
以上の
事柄
(
ことがら
)
は書物によって多少の相違はあるのだが、
南山巡狩録
(
なんざんじゅんしゅろく
)
、南方紀伝、
桜雲記
(
おううんき
)
、十津川の記等にも
皆
(
みな
)
載
(
の
)
っているし、
殊
(
こと
)
に上月記や赤松記は当時の実戦者が老後に自ら書き
遺
(
のこ
)
したものか
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
続けた——「もとはと言えば、無名の手紙からでございます。
誰
(
だれ
)
が書いたものやら、それはわかりませんが、それさえなければ、こんな
事柄
(
ことがら
)
が
表沙汰
(
おもてざた
)
になるわけは、少しもありませんですよ」
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
自分の考え方と明らかに矛盾しているような
事柄
(
ことがら
)
には決して賛成することが出来ず、馬鹿を利口と言ったり、とりわけ他人の笛におどらされるなどということには、断じて承服できないらしい。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
主人
(
しゆじん
)
から
與
(
あた
)
へられた
穀物
(
こくもつ
)
は
彼
(
かれ
)
の一
家
(
か
)
を
暖
(
あたゝ
)
めた。
彼
(
かれ
)
は
近來
(
きんらい
)
にない
心
(
こころ
)
の
餘裕
(
よゆう
)
を
感
(
かん
)
じた。
然
(
しか
)
しさういふ
僅
(
わづか
)
な
彼
(
かれ
)
に
幸
(
さいは
)
ひした
事柄
(
ことがら
)
でも
幾
(
いく
)
らか
他人
(
たにん
)
の
嫉妬
(
しつと
)
を
招
(
まね
)
いた。
他
(
た
)
の
百姓
(
ひやくしやう
)
にも
悶躁
(
もが
)
いて
居
(
ゐ
)
る
者
(
もの
)
は
幾
(
いく
)
らもある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
かかる
事柄
(
ことがら
)
は
固
(
もと
)
より行わるべきに非ず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
事柄
(
ことがら
)
によるわ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
『ええ
只今
(
ただいま
)
、
足下
(
そっか
)
に
御関係
(
ごかんけい
)
のある
事柄
(
ことがら
)
で、
申上
(
もうしあ
)
げたいと
思
(
おも
)
うのですが。』と、
市役所員
(
しやくしょいん
)
は
居並
(
いなら
)
ぶ
人々
(
ひとびと
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
が
済
(
す
)
むとこう
切
(
き
)
り
出
(
だ
)
した。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
イヤしかしそなたの
質問
(
とい
)
は
大分
(
だいぶん
)
俺
(
わし
)
の
領分外
(
りょうぶんがい
)
の
事柄
(
ことがら
)
に
亘
(
わた
)
って
来
(
き
)
た。
産土
(
うぶすな
)
のことなら、
俺
(
わし
)
よりもそなたの
指導役
(
しどうやく
)
の
方
(
ほう
)
が
詳
(
くわ
)
しいであろう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
國許
(
くにもと
)
にござります
其
(
そ
)
の
話
(
はなし
)
につきまして、
其
(
それ
)
を
饒舌
(
しやべ
)
りますのに
實
(
じつ
)
にこまりますことには、
事柄
(
ことがら
)
の
續
(
つゞき
)
の
中
(
うち
)
に
歌
(
うた
)
が
一
(
ひと
)
つござりますので。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
御
掛
(
かけ
)
なされて御たすけ下さる樣に願に
罷
(
まか
)
り出しと云ければ
可睡齋
(
かすゐさい
)
は
眉
(
まゆ
)
を
顰
(
ひそ
)
め夫は如何樣の儀なるやと
言
(
いは
)
るゝに三五郎は九助が是までの
事柄
(
ことがら
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
過ぎし
想
(
おも
)
い出の地、道場の森、私は窓辺によりかかり、静かに人生の新しい一
頁
(
ページ
)
とも
云
(
い
)
うべき
事柄
(
ことがら
)
を頭に描きつつ、寄せては返す波を
眺
(
なが
)
めている。
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そうなんです。これが
頗
(
すこぶ
)
る重大な
事柄
(
ことがら
)
なんですが、田鍋さん、博士はその男女の顔をよく
覚
(
おぼ
)
えているといって、人相を
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
今日の我々から見ても孝かも知れないが、よし娘が拒絶したって、
事柄
(
ことがら
)
が事柄だから不孝とは思いますまい。それだけ孝の評価が下落したのであります。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
シャク自身にしても、自分の
近頃
(
ちかごろ
)
している
事柄
(
ことがら
)
の意味を知ってはいない。もちろん、普通のいわゆる憑きものと違うらしいことは、シャクも気がついている。
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
もう一度二階へ戻るというのは、その際の彼に取って、殆ど不可能に近い
事柄
(
ことがら
)
ではあったけれど、彼は死にもの狂いの気力を
奮
(
ふる
)
って、更に家の中へ取って返した。
灰神楽
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それから
後
(
のち
)
のことです。
学者
(
がくしゃ
)
はなにかの
記録
(
きろく
)
から、
偶然
(
ぐうぜん
)
つぎのような
事柄
(
ことがら
)
を
見
(
み
)
いだしたのであります。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかしてこの人となりの表裏は、他の
事柄
(
ことがら
)
と異って、一も二もなく
卑
(
いや
)
しきもののように思われる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
その
事柄
(
ことがら
)
を次にあげなされたじゃ。或は夜陰を以て、小禽の家に至ると。みなの衆、
他人事
(
ひとごと
)
ではないぞよ。よくよく
自
(
みずか
)
らの胸にたずねて見なされ。夜陰とは夜のくらやみじゃ。
二十六夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その時間になつてもまだ、私と同じ部屋にゐる一人の教師が、つまらない話を、長たらしく、くど/\と話しかけて、再び考へてみたくて仕方のない
事柄
(
ことがら
)
を考へさせては呉れなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
附
(
つき
)
ものを
當
(
あて
)
にせずして、
本
(
もと
)
に
由
(
よつ
)
て
暦
(
こよみ
)
を
立
(
たつ
)
るは、
事柄
(
ことがら
)
に
於
(
おい
)
て
正
(
たゞ
)
しき
道
(
みち
)
といふべし。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
まづ
責任
(
せきにん
)
を
閑過
(
かんくわ
)
する一
例
(
れい
)
を
申
(
まを
)
しませう。それは
重
(
おも
)
に
外出
(
ぐわいしゆつ
)
などに
就
(
つい
)
て
起
(
おこ
)
る
事柄
(
ことがら
)
で、
塾生
(
じゆくせい
)
の
身
(
み
)
は
無論
(
むろん
)
私
(
わたくし
)
が
其
(
そ
)
の
親
(
おや
)
から
責任
(
せきにん
)
を
持
(
もつ
)
て
預
(
あづか
)
つてゐるのですから
出入
(
ではいり
)
に
就
(
つき
)
ては
行先
(
ゆくさき
)
を
明瞭
(
めいれう
)
にして
置
(
お
)
きます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
また
有珠山
(
うすさん
)
の
明治四十三年
(
めいじしじゆうさんねん
)
の
噴火
(
ふんか
)
は
數日前
(
すうじつぜん
)
から
地震
(
ぢしん
)
を
先發
(
せんぱつ
)
せしめたので、
時
(
とき
)
の
室蘭警察署長
(
むろらんけいさつしよちよう
)
飯田警視
(
いひだけいし
)
が
爆發
(
ばくはつ
)
を
未然
(
みぜん
)
に
察
(
さつ
)
し、
機宜
(
きゞ
)
に
適
(
てき
)
する
保安上
(
ほあんじよう
)
の
手段
(
しゆだん
)
を
取
(
と
)
つたことは
特筆
(
とくひつ
)
すべき
事柄
(
ことがら
)
である。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
人力車がその店に近づくに従って葉子はその
女将
(
おかみ
)
というのにふとした懸念を持ち始めた。未知の女同志が出あう前に感ずる一種の軽い
敵愾心
(
てきがいしん
)
が葉子の心をしばらくは余の
事柄
(
ことがら
)
から切り放した。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
柄
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“事”で始まる語句
事
事情
事件
事実
事業
事實
事故
事蹟
事毎
事務所