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氣持
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きもち
ふりがな文庫
“
氣持
(
きもち
)” の例文
新字:
気持
同
(
おな
)
じ
不正
(
ふせい
)
を
企
(
くわだて
)
るのならば、百三十六
個
(
こ
)
の
麻雀牌
(
マアジヤンパイ
)
の
背中
(
せなか
)
の
竹
(
たけ
)
の
木目
(
もくめ
)
を
暗記
(
あんき
)
するなどは、その
努力感
(
どりよくかん
)
だけでも
僕
(
ぼく
)
には
寧
(
むし
)
ろ
氣持
(
きもち
)
がいい。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「もうぢきに
冬
(
ふゆ
)
が來るぞ、ぐづ/\してはゐられやしない。」とでもいつてるやうに思へて、なんとなくものわびしい
氣持
(
きもち
)
がするのでした。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
此所
(
こゝ
)
で
余
(
よ
)
に
餘裕
(
よゆう
)
が
有
(
あ
)
ると、
之
(
これ
)
を
開
(
ひら
)
くのを
拒
(
こば
)
んで、
一狂言
(
ひときやうげん
)
するのであるが、そんな
氣
(
き
)
は
却々
(
なか/\
)
出
(
で
)
ぬ。ぶる/\
顫
(
ふる
)
へさうで、
厭
(
いや
)
アな
氣持
(
きもち
)
がして
來
(
き
)
た。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
平凡
(
へいぼん
)
な
會話
(
くわいわ
)
じやアないか。
平常
(
ふだん
)
なら
當然
(
あたりまへ
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
だ。
併
(
しか
)
し
自分
(
じぶん
)
は
友
(
とも
)
と
別
(
わか
)
れて
電車
(
でんしや
)
に
乘
(
の
)
つた
後
(
あと
)
でも
氣持
(
きもち
)
がすが/\して
清涼劑
(
せいりやうざい
)
を
飮
(
の
)
んだやうな
氣
(
き
)
がした。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
體
(
からだ
)
はエレベーターのやうに、
地下
(
ちか
)
へ
地下
(
ちか
)
へと
降下
(
かうか
)
してゆくやうな
氣持
(
きもち
)
だつた。そして
遂
(
つひ
)
に
彼女
(
かのぢよ
)
は
意識
(
いしき
)
を
失
(
うしな
)
つて
了
(
しま
)
つた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
▼ もっと見る
別
(
べつ
)
に
自分
(
じぶん
)
がそれについて
弱味
(
よわみ
)
を
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
ないにしてもさ、
永
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
には
何
(
なん
)
だか
斯
(
か
)
う
不安
(
ふあん
)
を感じて
來
(
き
)
さうな
氣持
(
きもち
)
がするね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
それは
油氣
(
あぶらけ
)
のない
髮
(
かみ
)
をひつつめの
銀杏返
(
いてふがへ
)
しに
結
(
ゆ
)
つて、
横
(
よこ
)
なでの
痕
(
あと
)
のある
皸
(
ひび
)
だらけの
兩頬
(
りやうほほ
)
を
氣持
(
きもち
)
の
惡
(
わる
)
い
程
(
ほど
)
赤
(
あか
)
く
火照
(
ほて
)
らせた、
如何
(
いか
)
にも
田舍者
(
ゐなかもの
)
らしい
娘
(
むすめ
)
だつた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
園
(
その
)
さまにも
言
(
い
)
ひきかせたきこと
多
(
おほ
)
くあれど
我
(
わ
)
が
口
(
くち
)
よりいはヾ
又
(
また
)
耳
(
みヽ
)
に
兩手
(
りようて
)
なるべし、
不思議
(
ふしぎ
)
に
縁
(
ゑん
)
のない
人
(
ひと
)
に
縁
(
ゑん
)
があるか
馬鹿
(
ばか
)
らしきほど
置
(
お
)
いてゆくが
嫌
(
い
)
やな
氣持
(
きもち
)
と
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
すると、
即
(
やが
)
て
慄然
(
ぞっ
)
として
眠
(
ねむ
)
たいやうな
氣持
(
きもち
)
が
血管中
(
けっくわんぢゅう
)
に
行渡
(
ゆきわた
)
り、
脈搏
(
みゃくはく
)
も
例
(
いつも
)
のやうではなうて、
全
(
まった
)
く
止
(
や
)
み、
生
(
い
)
きてをるとは
思
(
おも
)
はれぬ
程
(
ほど
)
に
呼吸
(
こきふ
)
も
止
(
とま
)
り、
體温
(
ぬくみ
)
も
失
(
う
)
する。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『まア
好
(
い
)
い
氣持
(
きもち
)
だこと!
望遠鏡
(
ばうゑんきやう
)
のやうに
締
(
し
)
めつけられるやうだわ』と
愛
(
あい
)
ちやんが
云
(
い
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
氣※
(
きかう
)
の
工合
(
ぐあひ
)
や、
草木
(
さうもく
)
の
種類
(
しゆるい
)
などで
觀
(
み
)
ると、
亞弗利加
(
アフリカ
)
の
沿岸
(
えんがん
)
にも
近
(
ちか
)
い
樣
(
やう
)
な
氣持
(
きもち
)
もする。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
またその
蒼々
(
あを/\
)
とした
大
(
おほ
)
きな
海
(
うみ
)
を
無事
(
ぶじ
)
にわたり
切
(
き
)
つて、
陸
(
をか
)
からふりかへつてその
海
(
うみ
)
を
沁々
(
しみ/″\
)
眺
(
なが
)
める、あの
氣持
(
きもち
)
つたら……あの
時
(
とき
)
ばかりは
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にかゐなくなつてゐる
友達
(
ともだち
)
や
親族
(
みうち
)
もわすれて
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
御米
(
およね
)
も
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶり
)
に
綿
(
わた
)
の
入
(
い
)
つた
重
(
おも
)
いものを
脱
(
ぬ
)
ぎ
棄
(
す
)
てゝ、
肌
(
はだ
)
に
垢
(
あか
)
の
觸
(
ふ
)
れない
輕
(
かる
)
い
氣持
(
きもち
)
を
爽
(
さわ
)
やかに
感
(
かん
)
じた。
春
(
はる
)
と
夏
(
なつ
)
の
境
(
さかひ
)
をぱつと
飾
(
かざ
)
る
陽氣
(
やうき
)
な
日本
(
にほん
)
の
風物
(
ふうぶつ
)
は、
淋
(
さむ
)
しい
御米
(
およね
)
の
頭
(
あたま
)
にも
幾分
(
いくぶん
)
かの
反響
(
はんきやう
)
を
與
(
あた
)
へた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
文章
(
ぶんしやう
)
も如何にもすつきりと
垢脱
(
あかぬ
)
けがして居て、讀んで居ては、實に
氣持
(
きもち
)
の
好
(
い
)
いものですが、
特
(
とく
)
に氏の長所である
心理描寫
(
しんりべうしや
)
といふ點に就て云へば
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『でも、
知
(
し
)
らしてだけは
置
(
お
)
く
方
(
はう
)
が
好
(
い
)
いんですのよ、
來
(
き
)
ようと
思
(
おも
)
ふ
氣持
(
きもち
)
がありさへしたら、すぐに
來
(
き
)
てくれるかもしれませんからね、ね、
電報
(
でんぱう
)
を
打
(
う
)
ちませうね?』
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
何
(
ど
)
うも
何
(
なん
)
とも
言
(
い
)
はれぬ
氣持
(
きもち
)
に
成
(
なり
)
ました、
貴郎
(
あなた
)
には
笑
(
わら
)
はれて、
叱
(
し
)
かられる
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
で
御座
(
ござ
)
りましよと
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いて
在
(
おは
)
するに、
見
(
み
)
れば
涙
(
なみだ
)
の
露
(
つゆ
)
の
玉
(
たま
)
、
膝
(
ひざ
)
にこぼれて
怪
(
あや
)
しう
思
(
おも
)
はれぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『どうせ
待
(
ま
)
つなら
品川
(
しながは
)
で
待
(
ま
)
ちましようか、
同
(
おな
)
じことでも
前程
(
さき
)
へ
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
る
方
(
はう
)
が
氣持
(
きもち
)
が
可
(
い
)
いから』
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
今
(
いま
)
まで
注意
(
ちうい
)
せずに
何度
(
なんど
)
も/\
歩
(
ある
)
いて
居
(
ゐ
)
た
其路
(
そのみち
)
から、三千
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
の
遺物
(
ゐぶつ
)
を
幾個
(
いくこ
)
となく
發見
(
はつけん
)
するので、
何
(
な
)
んだか
金剛石
(
こんがうせき
)
がゴロ/\
足下
(
あしもと
)
に
轉
(
ころ
)
がつて
居
(
ゐ
)
る
樣
(
やう
)
な
氣持
(
きもち
)
までして、
嬉
(
うれ
)
しくて
溜
(
たま
)
らなかつた。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
さて、
此
(
この
)
死切
(
しにき
)
ったらしい
相
(
すがた
)
で四十二
時
(
とき
)
經
(
た
)
つときは、
氣持
(
きもち
)
の
好
(
よ
)
い
睡
(
ねむり
)
から
醒
(
さ
)
むるやうに、
自然
(
しねん
)
と
起
(
お
)
きさッしゃらう。
然
(
しか
)
るに、
翌朝
(
あくるあさ
)
、あの
新郎殿
(
むこどの
)
が
卿
(
おこと
)
を
迎
(
むか
)
ひにとて
來
(
わ
)
するころは、
卿
(
おこと
)
は
恰
(
ちゃう
)
ど
死
(
し
)
んでゐる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
それに
自分
(
じぶん
)
でも
可成
(
かな
)
り
後悔
(
こうくわい
)
しかけてゐる
矢先
(
やさき
)
だつたのが、
反撥的
(
はんぱつてき
)
に、
夫
(
をつと
)
の
氣持
(
きもち
)
をあまのじやくにした。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
又
(
また
)
あの
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
すかと
胸
(
むね
)
の
中
(
なか
)
もやくやして、
何
(
なに
)
とも
言
(
い
)
はれぬ
厭
(
い
)
やな
氣持
(
きもち
)
なり、さりながら
事
(
こと
)
ごとに
怒
(
おこ
)
りつける
譯
(
わけ
)
にもゆかねば、
成
(
な
)
るだけは
知
(
し
)
らぬ
體
(
てい
)
をして、
平氣
(
へいき
)
をつくりて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
はかうして
皆
(
みな
)
さんに
圍
(
かこ
)
まれてゐると、
氣持
(
きもち
)
の
好
(
い
)
いサナトリウムにでも
來
(
き
)
てゐるやうですよ、
私達
(
わたしたち
)
の
爲
(
ため
)
にも、
病院
(
びやうゐん
)
やサナトリウムが
設備
(
せつび
)
されてゐたら、
此間
(
このあひだ
)
亡
(
な
)
くなつたSさんなんか、
屹度
(
きつと
)
また
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
一
家族
(
かぞく
)
が
無人島
(
むじんたう
)
へ
漂着
(
へうちやく
)
した
樣
(
やう
)
な
氣持
(
きもち
)
である。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
で、たとへば「
思
(
おも
)
はぬ
大利
(
たいり
)
あり」とか「
物事
(
ものごと
)
に
蹉跌
(
さてつ
)
あり、
西方
(
せいはう
)
凶
(
きやう
)
」などといふ、
考
(
かんが
)
へれば
馬鹿
(
ばか
)
らしい
暗示
(
あんじ
)
が
卓子
(
テーブル
)
を
圍
(
かこ
)
む
氣持
(
きもち
)
を
變
(
へん
)
に
動
(
うご
)
かすこと
我
(
われ
)
ながらをかしいくらゐだ。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
これの
濟
(
す
)
までは
箸
(
はし
)
も
取
(
と
)
られず、一日
怠
(
おこた
)
る
事
(
こと
)
のあれば
終日
(
ひねもす
)
氣持
(
きもち
)
の
唯
(
たゞ
)
ならず、
物足
(
ものた
)
らぬやうに
氣
(
き
)
に
成
(
な
)
るといふも、
聞
(
き
)
く
人
(
ひと
)
の
耳
(
みゝ
)
には
洒落者
(
しやれもの
)
の
蕩樂
(
だうらく
)
と
取
(
と
)
られぬべき
事
(
こと
)
、
其身
(
そのみ
)
に
成
(
な
)
りては
誠
(
まこと
)
に
詮
(
せん
)
なき
癖
(
くせ
)
をつけて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
蜂
(
はち
)
の
眞劍
(
しんけん
)
さが、その
子供
(
こども
)
に
對
(
たい
)
する
用意周到
(
よういしうたう
)
さが
何
(
なに
)
か
皮肉
(
ひにく
)
に
胸
(
むね
)
に
呼
(
よ
)
びかけてゐるやうな
氣持
(
きもち
)
だつた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
朝
(
あさ
)
の
半日
(
はんにち
)
をアトリエに
籠
(
こも
)
つた
夫
(
をつと
)
は
庭
(
には
)
で
二人
(
ふたり
)
の
子供
(
こども
)
と
快活
(
くわいくわつ
)
な
笑聲
(
わらひごゑ
)
を
立
(
た
)
ててゐた
長女
(
ちやうぢよ
)
の
夏繪
(
なつゑ
)
と四つになる
長男
(
ちやうなん
)
の
敏樹
(
としき
)
と、
子供
(
こども
)
好
(
ず
)
きの
夫
(
をつと
)
は
氣持
(
きもち
)
よく
仕事
(
しごと
)
が
運
(
はこ
)
んだあとでひどく
上機嫌
(
じやうきげん
)
だつた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
麻雀
(
マアジヤン
)
と
文藝
(
ぶんげい
)
との
間
(
あひだ
)
には
何
(
なに
)
か一
種
(
しゆ
)
のつながりがあるやうな
氣持
(
きもち
)
さへする。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
自分自身
(
じぶんじしん
)
まるで
地上
(
ちじやう
)
を
歩
(
ある
)
いてゐるやうな
氣持
(
きもち
)
はしなかつた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
氣
部首:⽓
10画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“氣持”で始まる語句
氣持惡