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戦
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たたか
ふりがな文庫
“
戦
(
たたか
)” の例文
旧字:
戰
「そんなに、お
礼
(
れい
)
をいわれると
困
(
こま
)
ります。
私
(
わたし
)
は、
良心
(
りょうしん
)
が、
不正
(
ふせい
)
を
許
(
ゆる
)
さないために、
戦
(
たたか
)
いましたばかりです。」と、
若者
(
わかもの
)
は
答
(
こた
)
えました。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これは
戦
(
たたか
)
いにやぶれて、海のそこに
沈
(
しず
)
んだ人びとが、
残念
(
ざんねん
)
のあまり、そういうかにに、生まれかわってきたのだろうと、人びとはいいました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
保名
(
やすな
)
も
家来
(
けらい
)
たちもみんな
強
(
つよ
)
い
侍
(
さむらい
)
でしたから、
負
(
ま
)
けずに
防
(
ふせ
)
ぎ
戦
(
たたか
)
って、とうとう
乱暴
(
らんぼう
)
な
侍共
(
さむらいども
)
を
残
(
のこ
)
らず
追
(
お
)
い
払
(
はら
)
ってしまいました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
さてそこで、ネズミとの
戦
(
たたか
)
いに力をかすのはごめんだ、だれかほかのものにでも助けてもらうがいい、とアッカに言ってやろうというわけです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
戦
(
たたか
)
い
熄
(
や
)
んで、一かたまりになった時、雨も
熄
(
や
)
み、陽も照り、
濛々
(
もうもう
)
と、三千の武者いきれから白い湯気が立ちのぼっていた。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
しかしペテロは、
戦
(
たたか
)
いのあと、馬とともに死んでいるのが発見されました。ペテロ、ペテロと、わかいペテロは、いちどに有名になってしまいました。
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
太古
(
たいこ
)
の神がみのこらずが、その大きな広間をとおっていきましたか。
古代
(
こだい
)
の
英雄
(
えいゆう
)
が、そこで
戦
(
たたか
)
っていましたか。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「それが本当なら、こっちも全く、
戦
(
たたか
)
い
甲斐
(
がい
)
があるというものサ」千手大尉は、まだ
減
(
へ
)
らず
口
(
ぐち
)
を
止
(
や
)
めなかった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
妾
(
しょう
)
が過ぎ
来
(
こ
)
し
方
(
かた
)
は
蹉跌
(
さてつ
)
の上の蹉跌なりき。されど妾は常に
戦
(
たたか
)
えり、蹉跌のためにかつて
一度
(
ひとたび
)
も
怯
(
ひる
)
みし事なし。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
お父様、あんな男に起訴されて、泣寝入りになさるような、
腑甲斐
(
ふがい
)
ないことをして下さいますな。飽くまでも
戦
(
たたか
)
って、相手の悪意を
懲
(
こら
)
しめてやって下さいませ。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
まだ
眠
(
ねむ
)
らないで
南京虫
(
なんきんむし
)
と
戦
(
たたか
)
っている
者
(
もの
)
もあろう、
或
(
あるい
)
は
強
(
つよ
)
く
繃帯
(
ほうたい
)
を
締
(
し
)
められて
悩
(
なや
)
んで
呻
(
うな
)
っている
者
(
もの
)
もあろう、また
或
(
あ
)
る
患者等
(
かんじゃら
)
は
看護婦
(
かんごふ
)
を
相手
(
あいて
)
に
骨牌遊
(
かるたあそび
)
をしている
者
(
もの
)
もあろう
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
一方にはおおかみどもは犬にとびかかって、はげしく
戦
(
たたか
)
ったしるしが
残
(
のこ
)
っていた。こちらにはおおかみがえものをつかんでゆっくり食べて歩いて行った足あとが残っていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
わからなくても
戦
(
たたか
)
わねばならぬ、自分ひとりではない、ここに三人がいる、
船底
(
ふなぞこ
)
にはさらに十一人の少年がいる、
同士
(
どうし
)
のためにはけっして心配そうな顔を見せてはならぬのだ。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
さすがの
透明人間
(
とうめいにんげん
)
も、トーマスをつかまえていて、二人を
相手
(
あいて
)
では、
戦
(
たたか
)
えるわけがない。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
人が
喰合
(
くいあ
)
う都会では、人口の増加は
苦痛
(
くつう
)
の問題だが、自然を相手に人間の
戦
(
たたか
)
う田舎の村では、味方の人数が多い事は何よりも力で
強味
(
つよみ
)
である。
小人数
(
こにんず
)
の家は、田舎では
惨
(
みじめ
)
なものだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
やがてぐるぐる
廻
(
まわ
)
って上になったり下になったり、どっちがどっちかわからず暴れてわめいて
戦
(
たたか
)
ううちに、とうとうすてきに大きな音を立てて、引っ組んだまま坂をころげて落ちて来ました。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「自分はなにを持ってくまと
戦
(
たたか
)
ったらいいだろうか?」
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
学生服
(
がくせいふく
)
を
着
(
き
)
た
少年
(
しょうねん
)
の
目
(
め
)
から、
熱
(
あつ
)
い
涙
(
なみだ
)
がながれました。つねに
彼
(
かれ
)
はほがらかだったのです。お
父
(
とう
)
さんは、お
国
(
くに
)
のために
戦
(
たたか
)
って、
死
(
し
)
んだのだ。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おお、あれはいつの年か、このへんで
戦
(
たたか
)
いのあったとき焼けのこった
文殊閣
(
もんじゅかく
)
にちがいない。もしかすると、
六部
(
ろくぶ
)
の
巣
(
す
)
も、あれかもしれぬぞ……」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とおっしゃって、
弓矢
(
ゆみや
)
と
太刀
(
たち
)
をお
取
(
と
)
りになり、
身方
(
みかた
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
のまっ
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
って
勇
(
いさ
)
ましく
戦
(
たたか
)
って、
仏
(
ほとけ
)
さまの
敵
(
てき
)
を
残
(
のこ
)
らず
攻
(
せ
)
め
滅
(
ほろ
)
ぼしておしまいになりました。
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
グリンミンゲ城の近くに住んでいる灰色ネズミたちは、しょっちゅう
戦
(
たたか
)
いをしむけては、このお城をのっとる
機会
(
きかい
)
を、いまかいまかと待っていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
カピはおどおどした様子で、
平伏
(
へいふく
)
した。わたしはかれのかたっぽの耳から血の出ているのを見た。わたしはそれで様子をさとった。ゼルビノはこの
憲兵
(
けんぺい
)
に
戦
(
たたか
)
いをしかけてきたのである。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
月のないくらい
夜
(
よる
)
には、この壇ノ浦の
浜辺
(
はまべ
)
や海の上に、
数
(
かず
)
しれぬ
鬼火
(
おにび
)
、——めろめろとした
青
(
あお
)
い
火
(
ひ
)
が音もなくとびまわり、すこし風のある夜は、波の上から、
源氏
(
げんじ
)
と
平家
(
へいけ
)
とが
戦
(
たたか
)
ったときの
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
戦
(
たたか
)
うものの
内的感情
(
ないてきかんじょう
)
です。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
私
(
わたし
)
は、なんのために、いつまでも、あなたがじっとしていなさるのかわからなかったのです。
私
(
わたし
)
は、いま
雪
(
ゆき
)
と
戦
(
たたか
)
っているのです。
月とあざらし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこで
義家
(
よしいえ
)
は
身方
(
みかた
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
を
率
(
ひき
)
いて、こんども
餓
(
う
)
えと
寒
(
さむ
)
さになやみながら、三
年
(
ねん
)
の
間
(
あいだ
)
わき
目
(
め
)
もふらずに
戦
(
たたか
)
いました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
毎晩
(
まいばん
)
毎晩
(
まいばん
)
、毎年毎年、攻めるものと守るものとのあいだには、くりかえしくりかえし、
戦
(
たたか
)
いがつづけられました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
蛾次郎
(
がじろう
)
の
争闘力
(
そうとうりょく
)
は、いつも、この
腕
(
うで
)
よりは口である。
度胸
(
どきょう
)
よりは
舌
(
した
)
である。三
尺
(
じゃく
)
の
剣
(
つるぎ
)
よりは三
寸
(
ずん
)
の
毒舌
(
どくぜつ
)
、よく身をふせぎ
敵
(
てき
)
を
翻弄
(
ほんろう
)
し、ときには
戦
(
たたか
)
わずして
勝
(
か
)
つことがある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わたしはカピを
保護
(
ほご
)
するためには、かれら二人と
戦
(
たたか
)
うつもりでいた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「
秀作
(
しゅうさく
)
や、
私
(
わたし
)
は、さっきからここで、おまえを
見
(
み
)
ているのだよ。どうかりっぱに
戦
(
たたか
)
って、
日本男児
(
にっぽんだんじ
)
として、はじない
働
(
はたら
)
きをしておくれ。」
しらかばの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それで
戦
(
たたか
)
えば
戦
(
たたか
)
うたんびに
八幡太郎
(
はちまんたろう
)
の
名
(
な
)
が
高
(
たか
)
くなりました。さすがの
荒
(
あら
)
えびすもふるえ
上
(
あ
)
がって、しまいには
八幡太郎
(
はちまんたろう
)
の
名
(
な
)
を
聞
(
き
)
いただけで
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
すようになりました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
天下
統
(
とう
)
一の
先駆
(
さきが
)
けにあせって、
戦
(
たたか
)
って勝つという
信条
(
しんじょう
)
の
下
(
もと
)
には、どんな
犠牲
(
ぎせい
)
も
惜
(
お
)
しまない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
またその
足
(
あし
)
で、
勇敢
(
ゆうかん
)
に
敵
(
てき
)
と
戦
(
たたか
)
ったこともあったでしょう。それがために、かぎは、
金色
(
きんいろ
)
にぴかぴかとみがかれて
光
(
ひか
)
っていました。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それが
土台石
(
どだいいし
)
の下で、
今
(
いま
)
だに
生
(
い
)
きていて、
夜
(
よる
)
も
昼
(
ひる
)
もにらみ
合
(
あ
)
って
戦
(
たたか
)
っている。
蛇
(
へび
)
と
蛙
(
かえる
)
がおこって
吹
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
す
息
(
いき
)
が
炎
(
ほのお
)
になって、
空
(
そら
)
まで
立
(
た
)
ちのぼると、こんどは
天
(
てん
)
が
乱
(
みだ
)
れる。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
母
(
はは
)
の
戦
(
たたか
)
い
新書太閤記:04 第四分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いままで
勇敢
(
ゆうかん
)
に
戦
(
たたか
)
っていた
戦友
(
せんゆう
)
が、ばたり、ばたりと
前後
(
ぜんご
)
にたおれていきました。それにつらかったのは、たまのつきかかったことでした。
しらかばの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
火
(
ひ
)
のような
息
(
いき
)
をはきかけはきかけ
戦
(
たたか
)
っている
蛇
(
へび
)
と
蛙
(
かえる
)
を
見
(
み
)
つけて、
追
(
お
)
い
出
(
だ
)
して、
捨
(
す
)
てました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「いっしょに
戦
(
たたか
)
って、いっしょに
死
(
し
)
にたいものだ。」と、
徳蔵
(
とくぞう
)
さんに、いいました。もとより
温
(
あたた
)
かな、
誠
(
まこと
)
の
情
(
なさ
)
けを
持
(
も
)
った
徳蔵
(
とくぞう
)
さんですから
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それはもう
長
(
なが
)
い
長
(
なが
)
い九
年
(
ねん
)
の
戦
(
たたか
)
いもそろそろおしまいになろうという
時分
(
じぶん
)
のことでした。ある日はげしい
戦
(
いくさ
)
のあとで、
義家
(
よしいえ
)
は
敵
(
てき
)
の
大将
(
たいしょう
)
の
貞任
(
さだとう
)
とただ
二人
(
ふたり
)
、一
騎
(
き
)
打
(
う
)
ちの
勝負
(
しょうぶ
)
をいたしました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ああまた、
長
(
なが
)
い、
物憂
(
ものう
)
い
冬
(
ふゆ
)
の
間
(
あいだ
)
、この
年
(
とし
)
とった
木
(
き
)
と、
北風
(
きたかぜ
)
と、
雪
(
ゆき
)
との
戦
(
たたか
)
いがはじまるのであります。そして、かしの
木
(
き
)
は、ついに
孤独
(
こどく
)
でした。
大きなかしの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたくしは
久
(
ひさ
)
しく
九州
(
きゅうしゅう
)
に
居
(
お
)
りまして、
何
(
なん
)
十
度
(
ど
)
となくいくさをいたしましたが、こちらから
寄
(
よ
)
せて
敵
(
てき
)
を
攻
(
せ
)
めますにも、
敵
(
てき
)
を
引
(
ひ
)
きうけて
戦
(
たたか
)
いますにも、
夜討
(
よう
)
ちにまさるものはございません。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
双方
(
そうほう
)
とも
死力
(
しりょく
)
をつくして
戦
(
たたか
)
いましたから、
容易
(
ようい
)
に
勝敗
(
しょうはい
)
はつきませんでしたが、
多
(
おお
)
くの
犠牲
(
ぎせい
)
をはらって
最後
(
さいご
)
に、ふじの
花
(
はな
)
咲
(
さ
)
く
国
(
くに
)
は
勝
(
か
)
ったのでした。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ここでいちばん
死
(
し
)
にもの
狂
(
ぐる
)
いに
猫
(
ねこ
)
と
戦
(
たたか
)
って、うまく
勝
(
か
)
てば、もうこれからは
世
(
よ
)
の中に
何
(
なに
)
もこわいものはない、
天井裏
(
てんじょううら
)
だろうが、
台所
(
だいどころ
)
だろうが、
壁
(
かべ
)
の
隅
(
すみ
)
だろうが、
天下
(
てんか
)
はれてわれわれの
領分
(
りょうぶん
)
になるし
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
かえりみると、この
木
(
き
)
が、
野原
(
のはら
)
で
大
(
おお
)
きくなった
歴史
(
れきし
)
は、まったく
風
(
かぜ
)
との
戦
(
たたか
)
いであったといえるでありましょう。
木
(
き
)
はけっしてこのことを
忘
(
わす
)
れません。
曠野
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
驚
(
おどろ
)
いて、
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
をしっかりとくわえて
暗
(
くら
)
い
空
(
そら
)
に
舞
(
ま
)
い
上
(
あ
)
がり、
死
(
し
)
にもの
狂
(
ぐる
)
いで
夜
(
よる
)
の
間
(
あいだ
)
を
暴風
(
ぼうふう
)
と
戦
(
たたか
)
いながらかけりました。
赤い船とつばめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小
(
ちい
)
さな
弟
(
おとうと
)
が、
風
(
かぜ
)
と
雪
(
ゆき
)
と
戦
(
たたか
)
って、やっと
家
(
うち
)
に
帰
(
かえ
)
ると、すぐに
末
(
すえ
)
の
弟
(
おとうと
)
の
世話
(
せわ
)
をさせられることを
思
(
おも
)
うと、もう、なにもいうことができなかったからです。
おきくと弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天使
(
てんし
)
は、この
長
(
なが
)
い
年月
(
としつき
)
を、
生活
(
せいかつ
)
と
戦
(
たたか
)
ってきて、いまこのように
疲
(
つか
)
れて
見
(
み
)
えるおじいさんの
清
(
きよ
)
らかな
目
(
め
)
をうつしながら
いいおじいさんの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
昔
(
むかし
)
から、
正義
(
せいぎ
)
のために
戦
(
たたか
)
った
人々
(
ひとびと
)
は、その
少
(
すく
)
ない
中
(
なか
)
の
人
(
ひと
)
であって、
多
(
おお
)
くの
人
(
ひと
)
たちから、
迫害
(
はくがい
)
されたのだ。
君
(
きみ
)
が
空想
(
くうそう
)
をして、
不安
(
ふあん
)
になるのも
無理
(
むり
)
はない。
世の中のために
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人間
(
にんげん
)
だって
同
(
おな
)
じようにいわれる。なに
不足
(
ふそく
)
なく
育
(
そだ
)
つばかりが、その
人
(
ひと
)
をりっぱな
人間
(
にんげん
)
とするものでない。
苦
(
くる
)
しみと
艱難
(
かんなん
)
に
戦
(
たたか
)
って、
人格
(
じんかく
)
が
磨
(
みが
)
かれるのです。
さまざまな生い立ち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どうして
私
(
わたし
)
とあなたとが
敵
(
かたき
)
どうしでしょう。
私
(
わたし
)
の
敵
(
てき
)
は、ほかになければなりません。
戦争
(
せんそう
)
はずっと
北
(
きた
)
の
方
(
ほう
)
で
開
(
ひら
)
かれています。
私
(
わたし
)
は、そこへいって
戦
(
たたか
)
います。
野ばら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
戦
常用漢字
小4
部首:⼽
13画
“戦”を含む語句
戦慄
合戦
戦闘
戦争
戦々兢々
大戦
戦場
挑戦
戦袍
戦人
打戦
戦車
戦死
勝戦
戦線
戦争中
一戦
復讐戦
戦争後
戦巧者
...