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惡
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わ
ふりがな文庫
“
惡
(
わ
)” の例文
新字:
悪
その
靈魂
(
れいこん
)
が
生
(
い
)
きてゐる
人間
(
にんげん
)
に
惡
(
わ
)
るいことをしないために、
足部
(
そくぶ
)
をまげて
縛
(
しば
)
るといふことがあつたものと
考
(
かんが
)
へられるのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
つまみ
出
(
だ
)
して
障子
(
せうじ
)
を
締
(
し
)
めた、
殘暑
(
ざんしよ
)
といふものは
惡
(
わ
)
る
惡
(
わる
)
う
暑
(
あつ
)
い、
空氣
(
くうき
)
が
通
(
かよ
)
はないから
尚
(
な
)
ほ
更
(
さ
)
らである、
曇
(
くも
)
つてゐるから
頭痛
(
づつう
)
がする、たまらぬ。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
或
(
あ
)
る
口
(
くち
)
の
惡
(
わ
)
るきお
人
(
ひと
)
これを
聞
(
き
)
きて、
扨
(
さて
)
もひねくれし
女
(
おんな
)
かな、
今
(
いま
)
もし
學士
(
がくし
)
が
世
(
よ
)
にありて
札幌
(
さつぽろ
)
にもゆかず
以前
(
いぜん
)
の
通
(
とほ
)
り
生
(
なま
)
やさしく
出入
(
でい
)
りをなさば
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ただくわつと
逆上
(
のぼせ
)
て云ふべき
臺辭
(
せりふ
)
も忘れ、
極
(
きま
)
り
惡
(
わ
)
るさに
俯向
(
うつむ
)
いて了つた——その前を六騎の
汚
(
きた
)
ない子供らが
鼻汁
(
はな
)
を垂らし、
黒坊
(
くろんぼ
)
のやうな
赭
(
あか
)
つちやけた裸で
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「そんぢやお
内儀
(
かみ
)
さんそれ
返
(
けえ
)
して
又
(
また
)
其
(
そ
)
の
外
(
ほか
)
にも
何
(
なん
)
とかしたら
冥利
(
みやうり
)
の
惡
(
わ
)
りいやうなことも
有
(
あ
)
りあんすめえな」
彼
(
かれ
)
は
情
(
なさけ
)
なげな
目
(
め
)
で
内儀
(
かみ
)
さんをちらりと
見
(
み
)
ていつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
と、アンドレイ、エヒミチは
惡
(
わ
)
るかつたと
云
(
い
)
ふやうな
顏付
(
かほつき
)
で
云
(
い
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
頼んで來た
夫故
(
それゆゑ
)
此樣
(
こんな
)
に
遲
(
おそ
)
くなり其上
空腹
(
ひだるく
)
もありモウ/\
脇
(
わき
)
の下から
冷汗
(
ひやあせ
)
が出るはやく飯を
食
(
くはせ
)
て
呉
(
くれ
)
よと云ながら内へ
這入
(
はひり
)
長兵衞を見て
間
(
ま
)
の
惡
(
わ
)
るさうにコレハと云しのみにて
辭宜
(
じぎ
)
をなせば長兵衞は
苦笑
(
にがわら
)
ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
源
(
げん
)
さんが
聞
(
きい
)
たら
何
(
ど
)
うだらう
氣違
(
きちが
)
ひになるかも
知
(
し
)
れないとて
冷評
(
ひやかす
)
もあり、あゝ
馬車
(
ばしや
)
にのつて
來
(
く
)
る
時
(
とき
)
都合
(
つがふ
)
が
惡
(
わ
)
るいから
道普請
(
みちぶしん
)
からして
貰
(
もら
)
いたいね
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
女
(
をんな
)
はそれ
惡
(
わ
)
りいがな、そんだつて
盲目
(
めくら
)
だもの
目鼻立
(
めはなだち
)
見
(
み
)
べえぢやなし、
心底
(
しんてえ
)
せえよけりやえゝと
思
(
おも
)
つてな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
何も表向き實家の
惡
(
わ
)
るいを風聽なされて、召使ひの
婢女
(
をんな
)
どもに顏の見られるやうな事なさらずとも宜かりさうなもの
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「えゝ、
今分
(
いまぶん
)
ぢや、さうだに
惡
(
わ
)
りいつちこともねえが」と
卯平
(
うへい
)
はいつも
煮
(
に
)
え
切
(
き
)
らぬいひ
方
(
かた
)
をして、
其
(
そ
)
れを
聞
(
き
)
かれることを
有繋
(
さすが
)
に
心
(
こゝろ
)
の
内
(
うち
)
に
悦
(
よろこ
)
んで
窪
(
くぼ
)
んだ
目
(
め
)
を
蹙
(
しか
)
める
樣
(
やう
)
にした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
何
(
なに
)
も
表向
(
おもてむ
)
き
實家
(
ぢつか
)
の
惡
(
わ
)
るいを
風聽
(
ふうちやう
)
なされて、
召使
(
めしつか
)
ひの
婢女
(
をんな
)
どもに
顏
(
かほ
)
の
見
(
み
)
られるやうな
事
(
こと
)
なさらずとも
宜
(
よ
)
かりさうなもの
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我
(
わ
)
れも
矢張
(
やは
)
り
其中間
(
そのなかま
)
の一
枚板
(
まいヽた
)
にて
使
(
つか
)
ひ
道
(
みち
)
が
不向
(
ふむ
)
きなれども
流石
(
さすが
)
に
年
(
とし
)
の
功
(
こう
)
といふものか
少
(
すこ
)
しはお
前
(
まへ
)
さまより
人
(
ひと
)
が
惡
(
わ
)
るし
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夫
(
それ
)
ではお
前
(
まへ
)
加减
(
かげん
)
でも
惡
(
わ
)
るいか、まあ
何
(
ど
)
うしたと
言
(
い
)
ふ
譯
(
わけ
)
、
此處
(
こゝ
)
まで
挽
(
ひ
)
いて
來
(
き
)
て
厭
(
い
)
やに
成
(
な
)
つたでは
濟
(
す
)
むまいがねと
聲
(
こゑ
)
に
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れて
車夫
(
しやふ
)
を
叱
(
しか
)
れば、
御免
(
ごめん
)
なさいまし
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
惡
(
わ
)
るくすると
取
(
とり
)
かへしの
付
(
つ
)
かぬ
事
(
こと
)
になると
申
(
まをし
)
まして、
夫
(
そ
)
れで
其時
(
そのとき
)
申
(
まをし
)
ました、
私
(
わたし
)
が
郷里
(
きやうり
)
の
幼
(
おさ
)
な
友達
(
ともだち
)
に
是
(
こ
)
れ/\
斯
(
か
)
う
言
(
い
)
ふ
娘
(
こ
)
が
有
(
あ
)
つて、
肝
(
かん
)
もちの、はつきりとして
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今朝
(
けさ
)
から
美登利
(
みどり
)
の
機嫌
(
きげん
)
が
惡
(
わる
)
くて
皆
(
みん
)
なあぐねて
困
(
こま
)
つて
居
(
ゐ
)
ます、
遊
(
あそ
)
んでやつて
下
(
くだ
)
されと
言
(
い
)
ふに、
正太
(
しようた
)
は
大人
(
おとな
)
らしう
惶
(
かしこま
)
りて
加减
(
かげん
)
が
惡
(
わ
)
るいのですかと
眞面目
(
まじめ
)
に
問
(
と
)
ふを、いゝゑ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
幸
(
さいは
)
ひ
海軍
(
かいぐん
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
が
知人
(
ちじん
)
の
子
(
こ
)
に
素性
(
すぜう
)
も
惡
(
わ
)
るからで
利發
(
りはつ
)
に
生
(
うま
)
れつきたる
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
あるよし、
其方
(
そなた
)
に
異存
(
いぞん
)
なければ
其
(
そ
)
れを
貰
(
もら
)
ふて
丹精
(
たんせい
)
したらばと
思
(
おも
)
はるゝ、
悉皆
(
しつかい
)
の
引受
(
ひきう
)
けは
鳥居
(
とりゐ
)
がして
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
門
(
もん
)
をしめて
内
(
うち
)
へ
入
(
い
)
れずに
泣
(
な
)
かしてやらん、と
言
(
い
)
ふを
止
(
と
)
めて、
其樣
(
そのやう
)
な
意地
(
いぢ
)
わるは
仰
(
おつ
)
しやるな、
母樣
(
かあさま
)
がお
聞
(
きヽ
)
にならば
惡
(
わ
)
るし、
夫
(
そ
)
れでも
姉樣
(
ねえさま
)
たちは
自分
(
じぶん
)
ばかり
演藝會
(
えんげいくわい
)
や
花見
(
はなみ
)
に
行
(
ゆ
)
きて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
文
(
ふみ
)
を
懷
(
ふところ
)
にして
令孃
(
ひめ
)
の
部屋
(
へや
)
に
來
(
き
)
し
時
(
とき
)
は、
末
(
すゑ
)
の
姉君
(
あねぎみ
)
此處
(
こヽ
)
にありて、お
細工物
(
さいくもの
)
の
最中
(
もなか
)
なるに、
今
(
いま
)
見
(
み
)
せては
惡
(
わ
)
るかるべしと、
情實
(
わけ
)
は
素
(
もと
)
より
知
(
し
)
る
筈
(
はず
)
なけれど、
吾助
(
ごすけ
)
とも
言
(
い
)
はで
遊
(
あそ
)
び
居
(
ゐ
)
けるが
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
長吉
(
ちようきち
)
づれが
草履
(
ざうり
)
の
泥
(
どろ
)
を
額
(
ひたい
)
にぬられては
踏
(
ふ
)
まれたも
同
(
おな
)
じだからとて、
背
(
そむ
)
ける
顏
(
かほ
)
のいとをしく、
本當
(
ほんと
)
に
堪忍
(
かんにん
)
しておくれ、みんな
己
(
お
)
れが
惡
(
わ
)
るい、だから
謝
(
あやま
)
る、
機嫌
(
きげん
)
を
直
(
なほ
)
して
呉
(
く
)
れないか
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
亥之助
(
ゐのすけ
)
も
何
(
なに
)
か
極
(
きま
)
りを
惡
(
わ
)
るがつて
其樣
(
そのやう
)
な
物
(
もの
)
はお
止
(
よし
)
なされと
言
(
い
)
ふし、十五
夜
(
や
)
にあげなんだから
片月見
(
かたつきみ
)
に
成
(
な
)
つても
惡
(
わ
)
るし、
喰
(
た
)
べさせたいと
思
(
おも
)
ひながら
思
(
おも
)
ふばかりで
上
(
あげ
)
る
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
なんだに
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
母
(
はゝ
)
さんと
言
(
い
)
ふは
目
(
め
)
の
惡
(
わ
)
るい
人
(
ひと
)
だから
心配
(
しんぱい
)
をさせないやうに
早
(
はや
)
く
締
(
しま
)
つてくれゝば
宜
(
い
)
いが、
私
(
わたし
)
はこれでも
彼
(
あ
)
の
人
(
ひと
)
の
半纒
(
はんてん
)
をば
洗濯
(
せんたく
)
して、
股引
(
もゝひき
)
のほころびでも
縫
(
ぬ
)
つて
見
(
み
)
たいと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
るに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
前
(
まへ
)
の
命令
(
いひつけ
)
を
聞
(
き
)
かなかつたは
惡
(
わ
)
るからうけれど、
今
(
いま
)
怒
(
おこ
)
られては
法
(
かた
)
なしだ、お
前
(
まへ
)
といふ
後
(
うしろ
)
だてが
有
(
あ
)
るので
己
(
お
)
らあ
大舟
(
おほぶね
)
に
乘
(
の
)
つたやうだに、
見
(
み
)
すてられちまつては
困
(
こま
)
るだらうじや
無
(
な
)
いか
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
坊
(
ぼつ
)
ちやんが
歳
(
とし
)
もことしは
十歳
(
とを
)
か十一には
成
(
なら
)
う、
都合
(
つがう
)
の
惡
(
わ
)
るいは
此處
(
こゝ
)
の
家
(
うち
)
には
一人
(
ひとり
)
も
子寳
(
こだから
)
が
無
(
な
)
うて、
彼方
(
あちら
)
に
立派
(
りつぱ
)
の
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
といふ
物
(
もの
)
だから、
行々
(
ゆく/\
)
を
考
(
かんが
)
へるとお
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なは
此處
(
こゝ
)
の
奧
(
おく
)
さま
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
惡
(
わ
)
るくお
聞
(
き
)
き
遊
(
あそ
)
ばせば
夫
(
そ
)
れまで、さりとは
方圖
(
はうづ
)
のなきお
我
(
わが
)
まヽと
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つて
呵
(
しか
)
りつけしが
是
(
こ
)
れも
主
(
しゆ
)
思
(
おも
)
ひの一
部
(
ぶ
)
なり、もとよりお
園
(
その
)
に
惡
(
わ
)
る
氣
(
ぎ
)
のあるではなく
唯
(
たゞ
)
おさな
子
(
ご
)
の
人
(
ひと
)
ぎらひして
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
歎
(
なげ
)
く
事
(
こと
)
かは
萬
(
よろづ
)
は
我
(
わ
)
れに
委
(
まか
)
せよかし
惡
(
わ
)
るき
樣
(
やう
)
にはなすまじければ
今日
(
けふ
)
より
此處
(
こゝ
)
に
身
(
み
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
僕
(
ぼく
)
らに
言
(
い
)
つては
惡
(
わ
)
るい
事
(
こと
)
かと
問
(
と
)
はれるに、いゑ
貴君
(
あなた
)
には
聞
(
きい
)
て
頂
(
いたゞ
)
きたいのでござんす、
醉
(
ゑ
)
ふと
申
(
まをし
)
ますから
驚
(
おどろ
)
いてはいけませぬと
嫣然
(
につこり
)
として、
大湯呑
(
おほゆのみ
)
を
取
(
とり
)
よせて二三
杯
(
ばい
)
は
息
(
いき
)
をもつかざりき。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まだ
縁
(
ゑん
)
づかぬ
妹
(
いもと
)
どもが
不憫
(
ふびん
)
、
姉
(
あね
)
が
良人
(
おつと
)
の
顏
(
かほ
)
にもかゝる、
此山村
(
このやまむら
)
は
代〻
(
だい/\
)
堅氣
(
かたぎ
)
一
方
(
ぱう
)
に
正直
(
しようじき
)
律義
(
りちぎ
)
を
眞向
(
まつかう
)
にして、
惡
(
わ
)
い
風説
(
うわさ
)
を
立
(
た
)
てられた
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
き
筈
(
はづ
)
を、
天魔
(
てんま
)
の
生
(
うま
)
れがはりか
貴樣
(
きさま
)
といふ
惡者
(
わる
)
の
出來
(
でき
)
て
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
惡
部首:⼼
12画
“惡”を含む語句
惡戲
惡戯
惡氣
惡臭
惡漢
意地惡
惡寒
惡業
善惡
惡計
折惡
惡巧
惡口
惡魔
憎惡
惡者
好惡
惡事
惡感
惡賢
...