“惡賢”のいろいろな読み方と例文
新字:悪賢
読み方割合
わるがし75.0%
わるがしこ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「つまらねえことに氣が付くんだな。ところが、今度といふ今度はさじを投げたよ。曲者の方が、俺より餘つ程惡賢わるがしこい」
辰三が、弱氣の巾着切と見せかけたのは、大盜の正體を隱すためで、善人らしく立廻つて柄にもない僞善的なことをするより、小盜人の諜者てふじやと見せたのは、辰三の惡賢わるがしこさでした。
「それに、死骸のそばに落ちて居た剃刀かみそりは、一度血を拭いて、改めて思ひ付いて捨てたもので、あれは、餘程惡賢わるがしこい奴のやつたことで御座います」