トップ
>
匹
>
ひき
ふりがな文庫
“
匹
(
ひき
)” の例文
もう一
匹
(
ぴき
)
の
牝鹿
(
めじか
)
は、
海
(
うみ
)
を一つへだてた
淡路国
(
あわじのくに
)
の
野島
(
のじま
)
に
住
(
す
)
んでいました。
牡鹿
(
おじか
)
はこの二
匹
(
ひき
)
の
牝鹿
(
めじか
)
の
間
(
あいだ
)
を
始終
(
しじゅう
)
行ったり
来
(
き
)
たりしていました。
夢占
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
二
匹
(
ひき
)
のはちが
小
(
ちい
)
さな
口
(
くち
)
にくわえてきた
材料
(
ざいりょう
)
を、
自分
(
じぶん
)
の
口
(
くち
)
から
出
(
で
)
るつばでかためていくのでありましたから、なかなかたいへんなことです。
はちの巣
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「見うけるところ、二
匹
(
ひき
)
とも、
乞食
(
こじき
)
にちかい
六部
(
ろくぶ
)
と
雲水
(
うんすい
)
。
下手
(
へた
)
なところへでしゃばると、
足腰
(
あしこし
)
たたぬ
片端者
(
かたわもの
)
にしてくれるぞ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二
匹
(
ひき
)
の
雌雄
(
しゆう
)
の
虎
(
とら
)
がううと
唸
(
うな
)
りながら、一つ
檻
(
おり
)
のなかで荒れ狂っているような思い出が、千穂子の躯を熱く煮えたぎらせた。
河沙魚
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
勝って
還
(
かえ
)
る人達はとにかく元気でした。陸上の東田良平が、大きな
亀
(
かめ
)
の子を二
匹
(
ひき
)
、記念に
貰
(
もら
)
い
頸
(
くび
)
に
紐
(
ひも
)
をつけ、
朗
(
ほが
)
らかに引張って歩いているのが目立っていました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
それからお
腹
(
なか
)
がすいてなりませんでしたから、岩の上をあちらこちらと食べものをさがして歩きました。が、ひる頃までかかって、やっと
蟹
(
かに
)
を二
匹
(
ひき
)
捕
(
と
)
っただけです。
海からきた卵
(新字新仮名)
/
塚原健二郎
(著)
憐
(
あは
)
れな
小
(
ちひ
)
さな
蜥蜴
(
とかげ
)
の
甚公
(
じんこう
)
が
眞中
(
まンなか
)
に
居
(
ゐ
)
て、二
匹
(
ひき
)
の
豚
(
ぶた
)
に
支
(
さゝ
)
へられながら一
本
(
ぽん
)
の
壜
(
びん
)
から
何
(
なん
)
だか
出
(
だ
)
して
貰
(
もら
)
つて
居
(
ゐ
)
ましたが、
愛
(
あい
)
ちやんの
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
ると
直
(
す
)
ぐに
皆
(
みん
)
な
其方
(
そのはう
)
へ
突進
(
とつしん
)
しました
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
と、同時に囲炉裏には火がめろめろと
燃
(
も
)
え出した。勘太郎は天井の穴に目をつけて下を
覗
(
のぞ
)
き始めた。めろめろとした赤い
炎
(
ほのお
)
は、炉端に
座
(
すわ
)
っている四
匹
(
ひき
)
の鬼の顔を
照
(
て
)
らした。
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
でおまけに
坂道
(
さかみち
)
の
多
(
おほ
)
い
所
(
ところ
)
ですから
荷物
(
にもつ
)
はこの
通
(
とほ
)
り
馬
(
うま
)
が
運
(
はこ
)
びました。どうかすると五
匹
(
ひき
)
も六
匹
(
ぴき
)
も
荷物
(
にもつ
)
をつけた
馬
(
うま
)
が
續
(
つゞ
)
いて
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
の
前
(
まへ
)
を
通
(
とほ
)
ることもありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
今日も復一はようやく変色し始めた
仔魚
(
しぎょ
)
を一
匹
(
ぴき
)
二
匹
(
ひき
)
と
皿
(
さら
)
に
掬
(
すく
)
い上げ、熱心に拡大鏡で
眺
(
なが
)
めていたが、今年もまた失敗か——今年もまた望み通りの金魚はついに出来そうもない。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
大将「いいや。支那の大将と
豚
(
ぶた
)
を五
匹
(
ひき
)
でとりかえたのじゃ。」
饑餓陣営:一幕
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
二
匹
(
ひき
)
のねこは、もう
降
(
お
)
りようとしませんでした。ときどき、おびやかすように、ものすごい
木枯
(
こが
)
らしが、
吹
(
ふ
)
かなければ、なおよかったのです。
どこかに生きながら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ところがしばらくすると、またお
隣
(
となり
)
の
国
(
くに
)
の
殿様
(
とのさま
)
から、
信濃国
(
しなののくに
)
へお
使
(
つか
)
いが
手紙
(
てがみ
)
を
持
(
も
)
って
来
(
き
)
ました。
手紙
(
てがみ
)
といっしょに二
匹
(
ひき
)
の
牝馬
(
めうま
)
を
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
ました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
寂しそうに留守をしていた姪は、留守中に訪ねてくれた人達だの、種々な郊外の出来事だのを話して、ついでに、黒が植木屋の庭の裏手にある
室
(
むろ
)
の中で四
匹
(
ひき
)
ばかりの子供を産んだことを言出した。
芽生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
まるで二
匹
(
ひき
)
のりすのように、そこで取ッ組んだ
蛾次郎
(
がじろう
)
竹童
(
ちくどう
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二
匹
(
ひき
)
の馬は、達二を見て、
鼻
(
はな
)
をぷるぷる鳴らしました。
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そこで、
中途
(
ちゅうと
)
までいった
時分
(
じぶん
)
には、五
匹
(
ひき
)
とも
疲
(
つか
)
れてしまって、しばらく、
枝
(
えだ
)
の
上
(
うえ
)
に
休
(
やす
)
んで、
物珍
(
ものめずら
)
しげに、あたりの
景色
(
けしき
)
などをながめていました。
三匹のあり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二
匹
(
ひき
)
の
鬼
(
おに
)
はこの
声
(
こえ
)
に
驚
(
おどろ
)
いて、よく
見
(
み
)
ますと、
足
(
あし
)
もとに
豆
(
まめ
)
っ
粒
(
つぶ
)
のような
小男
(
こおとこ
)
が、いばり
返
(
かえ
)
って、つッ
立
(
た
)
っていました。
鬼
(
おに
)
はからからと
笑
(
わら
)
いました。
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「ねえ、お
母
(
かあ
)
さん、はちが一
匹
(
ぴき
)
いないのよ。いつも二
匹
(
ひき
)
のがどうしたんでしょうね?」といって、きいたのであります。
はちの巣
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ふん、まぐれ
当
(
あ
)
たりに
当
(
あ
)
たったな。いかにも二
匹
(
ひき
)
の
猫
(
ねこ
)
に
相違
(
そうい
)
ありません。それで一
匹
(
ぴき
)
は
赤猫
(
あかねこ
)
、一
匹
(
ぴき
)
は
白猫
(
しろねこ
)
です。」
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
二
匹
(
ひき
)
の
子
(
こ
)
ありは、そこから三
匹
(
びき
)
のお
友
(
とも
)
だちに
別
(
わか
)
れて
地
(
ち
)
の
上
(
うえ
)
へ
帰
(
かえ
)
ることになりました。そこには、こいしいお
母
(
かあ
)
さんやお
父
(
とう
)
さんがすんでいられました。
三匹のあり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
長持
(
ながもち
)
のふたをあけると、なるほど
赤
(
あか
)
と白の
猫
(
ねこ
)
が二
匹
(
ひき
)
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
しました。
天子
(
てんし
)
さまも
役人
(
やくにん
)
たちも
舌
(
した
)
をまいて
驚
(
おどろ
)
きました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
こんなことが、二
度
(
ど
)
とないように、こらしめるとでも
思
(
おも
)
ったのでしょう。しかし、
彼女
(
かのじょ
)
のもどったときは、二
匹
(
ひき
)
のねこの
姿
(
すがた
)
は、もう
見
(
み
)
えませんでした。
どこかに生きながら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
亡
(
な
)
くなったおじいさんに
聞
(
き
)
いたことがある。
親子
(
おやこ
)
の
分
(
わ
)
からない
馬
(
うま
)
は、二
匹
(
ひき
)
を
放
(
はな
)
しておいて、
間
(
あいだ
)
に
草
(
くさ
)
を
置
(
お
)
けばいい。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
おりおり、それらが、
龍巻
(
たつま
)
きのごとく、おどり
出
(
だ
)
すことがありますが、二
匹
(
ひき
)
のねこは、ひさしのすみの
方
(
ほう
)
で、
風
(
かぜ
)
をさけながら、それをながめていました。
どこかに生きながら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
むかし、
摂津国
(
せっつのくに
)
の
刀我野
(
とがの
)
という
所
(
ところ
)
に、一
匹
(
ぴき
)
の
牡鹿
(
おじか
)
が
住
(
す
)
んでいました。この
牡鹿
(
おじか
)
には二
匹
(
ひき
)
仲
(
なか
)
のいい
牝鹿
(
めじか
)
があって、一
匹
(
ぴき
)
の
牝鹿
(
めじか
)
は
摂津国
(
せっつのくに
)
の
夢野
(
ゆめの
)
に
住
(
す
)
んでいました。
夢占
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ほたるは、だんだん
弱
(
よわ
)
って、
日
(
ひ
)
ごとに、
小
(
ちい
)
さな
川
(
かわ
)
のほたるから、一
匹
(
ぴき
)
、二
匹
(
ひき
)
と
死
(
し
)
んでゆきました。そして、
最後
(
さいご
)
に
海
(
うみ
)
ぼたるだけがかごの
中
(
なか
)
に
残
(
のこ
)
りました。
海ぼたる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
殿様
(
とのさま
)
はまた、
連
(
つ
)
れて
来
(
き
)
た二
匹
(
ひき
)
の
馬
(
うま
)
をごらんになりますと、
大
(
おお
)
きさから
毛色
(
けいろ
)
まで、
瓜
(
うり
)
二つといってもいいほどよく
似
(
に
)
た
馬
(
うま
)
で、
同
(
おな
)
じような
元気
(
げんき
)
ではねていました。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「え、そうなの。二
匹
(
ひき
)
でいたのが、一
匹
(
ぴき
)
いくら
待
(
ま
)
っても、もうかえってこないの。」と、
光子
(
みつこ
)
さんは
答
(
こた
)
えました。
はちの巣
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「では
失礼
(
しつれい
)
ですが、わたくしから
申
(
もう
)
し
上
(
あ
)
げましょう。
長持
(
ながもち
)
の中にお
入
(
い
)
れになったのは
猫
(
ねこ
)
二
匹
(
ひき
)
です。」
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「ほんとうに
飼
(
か
)
うなら、
学校
(
がっこう
)
のを四、五
匹
(
ひき
)
あげよう。あとからきたまえ。」といって、
先生
(
せんせい
)
は、
誠
(
せい
)
一の
頭
(
あたま
)
をぐりぐりとなでて、
彼方
(
あっち
)
へいってしまわれました。
芽は伸びる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一寸法師
(
いっすんぼうし
)
はお
姫
(
ひめ
)
さまを
連
(
つ
)
れて
島
(
しま
)
に
上
(
あ
)
がって、きょろきょろしながら
歩
(
ある
)
いて行きますと、いつどこから出てきたともなく、二
匹
(
ひき
)
の
鬼
(
おに
)
がそこへひょっこり
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
してきました。
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
正
(
しょう
)
ちゃんは、二
匹
(
ひき
)
死
(
し
)
んでしまって、いま一
匹
(
ぴき
)
しか
生
(
い
)
きていないことを
話
(
はな
)
しました。すると、やさしい
先生
(
せんせい
)
は
正ちゃんとおかいこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
年寄
(
としよ
)
りのいうことですが、なんでも
静
(
しず
)
かな
真昼
(
まひる
)
ごろ、
足音
(
あしおと
)
をたてずに、
池
(
いけ
)
へ
近
(
ちか
)
よると、
金銀
(
きんぎん
)
の二
匹
(
ひき
)
のへびが、たわむれながら、
水面
(
すいめん
)
を
泳
(
およ
)
いで、お
社
(
やしろ
)
のほうへ
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正二
(
しょうじ
)
は、
自分
(
じぶん
)
たちのいった
川
(
かわ
)
は、いま
冷
(
つめ
)
たい
水
(
みず
)
が、ゴウゴウと
音
(
おと
)
をたてて
流
(
なが
)
れているだろうと
思
(
おも
)
うと、あとの二
匹
(
ひき
)
をその
川
(
かわ
)
へ
逃
(
に
)
がす
気
(
き
)
にもなれなかったのです。
兄と魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると、どうでしょう、そこには二
匹
(
ひき
)
の
小犬
(
こいぬ
)
がいて、いま
母犬
(
ははいぬ
)
のもってきてくれた、
魚
(
さかな
)
の
骨
(
ほね
)
を
争
(
あらそ
)
いながら、
小
(
ちい
)
さな
尾
(
お
)
をぴちぴちとふって
喜
(
よろこ
)
んでたべているのでした。
母犬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
晩方
(
ばんがた
)
、
正
(
しょう
)
ちゃんが
外
(
そと
)
からあそんでかえってきてみると、いつしかくわの
葉
(
は
)
はしおれてしまって、二
匹
(
ひき
)
は
死
(
し
)
んで、あとの一
匹
(
ぴき
)
だけが、はこのすみにじっとしていました。
正ちゃんとおかいこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
誠
(
せい
)
一は、
先生
(
せんせい
)
が、
大
(
おお
)
きな
桑
(
くわ
)
の
葉
(
は
)
の
上
(
うえ
)
へ、かいこを七
匹
(
ひき
)
ばかり、のせて
渡
(
わた
)
してくだされたのをありがたくいただきました。さあこれをどうして
持
(
も
)
って
帰
(
かえ
)
ったらいいだろう。
芽は伸びる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「むぎわらとんぼが二
匹
(
ひき
)
と、やんまを
取
(
と
)
ったよ。」と、
勇
(
ゆう
)
ちゃんは、とくいになって
答
(
こた
)
えました。
きれいなきれいな町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
新聞紙
(
しんぶんし
)
の
口
(
くち
)
をあけると、びっくりするようなぴちぴちとしたのが五
匹
(
ひき
)
もはいっていました。
正ちゃんとおかいこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、五
匹
(
ひき
)
の
子
(
こ
)
ありが
外
(
そと
)
に
遊
(
あそ
)
んでいて、
大
(
おお
)
きなくるみの
木
(
き
)
を
見上
(
みあ
)
げていました。
三匹のあり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、
太
(
ふと
)
い
綱
(
つな
)
を
切
(
き
)
ることができなかったのです。そのうち、
風
(
かぜ
)
は
力
(
ちから
)
がつきてしまい、いつしか、ひっそりとして、二
匹
(
ひき
)
のこいも
元気
(
げんき
)
なく、だらりと、さおの
先
(
さき
)
にたれさがりました。
心は大空を泳ぐ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
誠
(
まこと
)
さんの
留守
(
るす
)
に、
春子
(
はるこ
)
さんは、
一人
(
ひとり
)
でかぶと
虫
(
むし
)
と
玉虫
(
たまむし
)
とが、
箱
(
はこ
)
の
中
(
なか
)
でもだえているのをながめていましたが、
誠
(
まこと
)
さんが
帰
(
かえ
)
ると
無理
(
むり
)
にすすめて、二
匹
(
ひき
)
の
虫
(
むし
)
を
原
(
はら
)
っぱへ
逃
(
に
)
がしてやりました。
玉虫のおばさん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「まるこの
子
(
こ
)
だよ。
尾
(
お
)
の
短
(
みじか
)
いの二
匹
(
ひき
)
より、一
匹
(
ぴき
)
でも、このほうがいいだろう。」
夢のような昼と晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
日
(
ひ
)
、
政
(
せい
)
一は、おじいさんのいったように、わずかに
小
(
ちい
)
さなふなを二
匹
(
ひき
)
と、えびを三
匹
(
びき
)
釣
(
つ
)
ったばかりでした。
夕飯
(
ゆうはん
)
のとき、お
母
(
かあ
)
さんが、おじいさんの、
今日
(
きょう
)
の
話
(
はなし
)
をおきかせなされると
窓の内と外
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
川
(
かわ
)
でとってきてから、こんなに
長
(
なが
)
くいたんだもの、あとの二
匹
(
ひき
)
を
殺
(
ころ
)
しちゃ、
僕
(
ぼく
)
たちが
悪
(
わる
)
いのだよ。どうかして、この
冬
(
ふゆ
)
を
越
(
こ
)
すように、かわいがってやろうね。」と、
兄
(
にい
)
さんはいいました。
兄と魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
べつに、
自分
(
じぶん
)
の
知
(
し
)
ったものとも、あいませんでした。ただ、
広
(
ひろ
)
い
運動場
(
うんどうじょう
)
に、こいのぼりが
立
(
た
)
って、
高
(
たか
)
いさおのいただきに、
赤
(
あか
)
と
黒
(
くろ
)
の二
匹
(
ひき
)
のこいが、
生
(
い
)
きているように、
大空
(
おおぞら
)
を
泳
(
およ
)
いでいました。
心は大空を泳ぐ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
、
子供
(
こども
)
がガラスのびんを
手
(
て
)
に
持
(
も
)
って、
金魚
(
きんぎょ
)
をほしいといって、
泣
(
な
)
いていました。すると、
通
(
とお
)
りかかったどじょう
売
(
う
)
りのおじいさんが、そのびんの
中
(
なか
)
へ、どじょうを二
匹
(
ひき
)
いれてくれました。
どじょうと金魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小
(
ちい
)
さいのは、まだ
生
(
う
)
まれてから
日数
(
ひかず
)
のたたない
子
(
こ
)
ぐまで、
大
(
おお
)
きいのは、
母
(
はは
)
ぐまでした。二
匹
(
ひき
)
は、いま
自分
(
じぶん
)
たちが、
人間
(
にんげん
)
にねらわれているということもしらずに、
楽
(
たの
)
しく
遊
(
あそ
)
んでいたのであります。
猟師と薬屋の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
川
(
かわ
)
にいれば、いろいろのものを
食
(
た
)
べるから、
大
(
おお
)
きくなるのだけれど、こんないれものの
中
(
なか
)
では、ほかに
食
(
た
)
べるものがないだろう。
正
(
しょう
)
ちゃん、あとの二
匹
(
ひき
)
をかわいがってやろうね。」と、
兄
(
にい
)
さんは
兄と魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
匹
常用漢字
中学
部首:⼖
4画
“匹”を含む語句
匹儔
匹夫
一匹
匹田
二匹
匹敵
匹婦
一匹夫
数匹
匹偶
馬匹
何匹
匹夫下郎
緞匹
幾匹
匹夫匹婦
四匹
千匹屋
一匹婦
金銀緞匹
...