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突當
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つきあた
ふりがな文庫
“
突當
(
つきあた
)” の例文
新字:
突当
打越下伊呂村の
堤
(
つゝみ
)
へ掛りし時は空も
曇
(
くも
)
り
眞闇
(
まつくら
)
にて
四邊
(
あたり
)
は見えねども急ぎて歸る途中思はず
武士
(
さぶらひ
)
に
突當
(
つきあた
)
り段々樣子を承はりしに
連
(
つれ
)
の女の
行衞
(
ゆくゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「はい、」と
柳
(
やなぎ
)
の
下
(
した
)
で、
洗髮
(
あらひがみ
)
のお
品
(
しな
)
は、
手足
(
てあし
)
の
眞黒
(
まつくろ
)
な
配達夫
(
はいたつふ
)
が、
突當
(
つきあた
)
るやうに
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
踏留
(
ふみと
)
まつて
棒立
(
ぼうだち
)
になつて
喚
(
わめ
)
いたのに、
驚
(
おどろ
)
いた
顏
(
かほ
)
をした。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なれど
此處
(
こゝ
)
を
折
(
を
)
れて
眞直
(
まつすぐ
)
に
行
(
ゆき
)
て
欲
(
ほ
)
しゝと
小路
(
こみち
)
に
入
(
い
)
りぬ、
何
(
なん
)
の
事
(
こと
)
ぞ
此路
(
このみち
)
は
突當
(
つきあた
)
り、
外
(
ほか
)
に
曲
(
まが
)
らん
路
(
みち
)
も
見
(
み
)
えねば、モシお
宅
(
たく
)
はどの
邊
(
へん
)
でと
覺束
(
おぼつか
)
なげに
問
(
とは
)
んとする
時
(
とき
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
坡
(
どて
)
について曲る。少し行くと追分の
通
(
とほり
)
だ。都會の響がガヤ/″\と耳に響いて、卒倒でもしさうな心持になる……何んだか氣がワク/\して、
妄
(
やたら
)
と人に
突當
(
つきあた
)
りさうだ。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
其所
(
そこ
)
で、
入口
(
いりくち
)
を
入
(
い
)
ると、
其所
(
そこ
)
の
横幅
(
よこはゞ
)
が九
尺
(
しやく
)
四
寸
(
すん
)
ある。それから
突當
(
つきあた
)
りの
奧壁
(
おくかべ
)
まで一
丈
(
ぢやう
)
四
尺
(
しやく
)
の
長
(
なが
)
さがある。
奧壁
(
おくかべ
)
の
處
(
ところ
)
の
横幅
(
よこはゞ
)
は、
入口
(
いりくち
)
より
少
(
すこ
)
しく
延
(
の
)
びて一
丈
(
ぢやう
)
一
尺
(
しやく
)
五
寸
(
すん
)
ある。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
が、
通
(
とほ
)
された
部屋
(
へや
)
は、すぐ
突當
(
つきあた
)
りが
壁
(
かべ
)
で、
其處
(
そこ
)
から
下
(
お
)
りる
裏階子
(
うらばしご
)
の
口
(
くち
)
は
見
(
み
)
えない。で、
湯殿
(
ゆどの
)
へは
大𢌞
(
おほまは
)
りしないと
行
(
ゆ
)
かれぬ。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
穴
(
あな
)
は
間口
(
まぐち
)
七
尺
(
しやく
)
五
寸
(
すん
)
に、
奧行
(
おくゆき
)
八
尺
(
しやく
)
の、
高
(
たか
)
さ四
尺
(
しやく
)
、
長方形
(
ちやうはうけい
)
の
岩室
(
がんしつ
)
で、それに
柄
(
え
)
を
附
(
つ
)
けた
樣
(
やう
)
に
入口
(
いりぐち
)
の
道
(
みち
)
がある。
突當
(
つきあた
)
りに一
段
(
だん
)
高
(
たか
)
い
處
(
ところ
)
があつて、それから
周圍
(
しうゐ
)
と
中央
(
ちうわう
)
とに
淺
(
あさ
)
い
溝
(
みぞ
)
が
掘
(
ほ
)
つてある。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
突當
(
つきあた
)
りの
芥溜
(
ごみため
)
わきに九
尺
(
しやく
)
二
間
(
けん
)
の
上
(
あが
)
り
框
(
がまち
)
朽
(
く
)
ちて、
雨戸
(
あまど
)
はいつも
不用心
(
ぶようじん
)
のたてつけ、
流石
(
さすが
)
に一
方
(
ぱう
)
口
(
ぐち
)
にはあらで
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
の
仕合
(
しやわせ
)
は三
尺
(
じやく
)
斗
(
ばかり
)
の
椽
(
ゑん
)
の
先
(
さき
)
に
草
(
くさ
)
ぼう/\の
空地面
(
あきぢめん
)
、それが
端
(
はじ
)
を
少
(
すこ
)
し
圍
(
かこ
)
つて
青紫蘇
(
あをぢそ
)
、ゑぞ
菊
(
ぎく
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
履
(
はき
)
て
逃去
(
にげさら
)
んとする時馬鹿息子の五郎藏が小便に
起
(
おき
)
戸惑
(
とまど
)
ひなしつゝ
暗紛
(
くらまぎ
)
れに久兵衞へ
突當
(
つきあた
)
りしかば久兵衞は驚きながら
透
(
すか
)
し見てモシ若旦那
御靜
(
おしづ
)
かに成れましと云ば五郎藏も大いに驚きヤア貴樣は久兵衞か
草鞋
(
わらんぢ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
鍵
(
かぎ
)
なりに
町
(
まち
)
を
曲
(
まが
)
つて、
水
(
みづ
)
の
音
(
おと
)
のやゝ
聞
(
き
)
こえる、
流
(
ながれ
)
の
早
(
はや
)
い
橋
(
はし
)
を
越
(
こ
)
すと、
又
(
また
)
道
(
みち
)
が
折
(
を
)
れた。
突當
(
つきあた
)
りがもうすぐ
山懷
(
やまふところ
)
に
成
(
な
)
る。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それで
西面
(
せいめん
)
の
横穴
(
よこあな
)
には
斷念
(
だんねん
)
して、
山頂
(
さんてう
)
の
主墳探
(
しゆふんさが
)
しに
全力
(
ぜんりよく
)
を
盡
(
つく
)
す
事
(
こと
)
となつたが、
相變
(
あひかは
)
らず
埴輪圓筒
(
はにわゑんとう
)
の
破片
(
はへん
)
や、
埴輪土馬
(
はにわどば
)
の
破片等
(
はへんとう
)
が
出
(
で
)
る
位
(
くらゐ
)
で、
更
(
さら
)
に
石槨
(
せきくわく
)
に
突當
(
つきあた
)
らぬ。
如何
(
どう
)
も
古墳
(
こふん
)
は
無
(
な
)
いらしい。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
以て
追駈
(
おひかけ
)
ましたる時に參りしが其節加役方の笠原粂之進樣の
御供
(
おとも
)
へ
突當
(
つきあた
)
り
直
(
すぐ
)
に御召捕に相成候と申ければ越前守殿
否
(
いや
)
さ
幾日頃
(
いつかごろ
)
に文右衞門方へ言懸りに參りしぞと有に久兵衞は
拔
(
ぬか
)
らぬ
面
(
かほ
)
にて恐れながら云懸りには參りませんと云しかば大岡殿
默止
(
だまれ
)
久兵衞
汝
(
なんぢ
)
確
(
しか
)
とせし證據も
無
(
なき
)
事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
寧
(
いつそ
)
お
目
(
め
)
にかゝりしうへにて
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
もせんと
心
(
こゝろ
)
に
答
(
こた
)
へて
妻戀下
(
つまこひした
)
とばかり
當所
(
あてど
)
なしにこゝの
裏屋
(
うらや
)
かしこの
裏屋
(
うらや
)
さりとては
雲
(
くも
)
掴
(
つか
)
むやうな
尋
(
たづ
)
ねものも
思
(
おも
)
ふ
心
(
こゝろ
)
がしるべにや
松澤
(
まつざは
)
といふか
何
(
なに
)
か
知
(
し
)
らねど
老人
(
としより
)
の
病人
(
びやうにん
)
二人
(
ふたり
)
ありて
年若
(
としわか
)
き
車夫
(
しやふ
)
の
家
(
いへ
)
ならば
此裏
(
このうら
)
の
突當
(
つきあた
)
りから
三軒目
(
さんげんめ
)
溝板
(
どぶいた
)
の
外
(
はづ
)
れし
所
(
ところ
)
がそれなりとまで
教
(
をし
)
へられぬ
時
(
とき
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
兩人
(
りやうにん
)
の
裾
(
すそ
)
の
所
(
ところ
)
が、
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
横
(
よこ
)
、
一間
(
いつけん
)
に
三尺
(
さんじやく
)
、
張
(
はり
)
だしの
半戸
(
はんと
)
だな、
下
(
した
)
が
床張
(
ゆかば
)
り、
突當
(
つきあた
)
りがガラス
戸
(
ど
)
の
掃
(
はき
)
だし
窓
(
まど
)
で、そこが
裏山
(
うらやま
)
に
向
(
むか
)
つたから、
丁
(
ちやう
)
どその
窓
(
まど
)
へ
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
即
(
すなは
)
ち
襖
(
ふすま
)
の
破目
(
やれめ
)
を
透
(
とほ
)
して、
一
(
ひと
)
つ
突當
(
つきあた
)
つて、
折屈
(
をりまが
)
つた
上
(
うへ
)
に、たとへば
月
(
つき
)
の
影
(
かげ
)
に、
一刷
(
ひとはけ
)
彩
(
いろど
)
つた
如
(
ごと
)
く
見
(
み
)
えたのである。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
突當
(
つきあた
)
りの
松
(
まつ
)
の
樹
(
き
)
の
中
(
なか
)
の
其
(
そ
)
の
邸
(
やしき
)
に
行
(
ゆ
)
く、……
常
(
つね
)
さんの
家
(
うち
)
を
思
(
おも
)
ふにも、
恰
(
あたか
)
も
此
(
こ
)
の
時
(
とき
)
、
二更
(
にかう
)
の
鐘
(
かね
)
の
音
(
おと
)
、
幽
(
かすか
)
。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
嬰兒
(
あかんぼ
)
の
掌
(
てのひら
)
の
形
(
かたち
)
して、ふちのめくれた
穴
(
あな
)
が
開
(
あ
)
いた——
其
(
そ
)
の
穴
(
あな
)
から、
件
(
くだん
)
の
板敷
(
いたじき
)
を、
向
(
むか
)
うの
反古張
(
ほごばり
)
の
古壁
(
ふるかべ
)
へ
突當
(
つきあた
)
つて、ぎりゝと
曲
(
まが
)
つて、
直角
(
ちよくかく
)
に
菎蒻色
(
こんにやくいろ
)
の
干乾
(
ひから
)
びた
階子壇
(
はしごだん
)
……
十
(
とを
)
ばかり
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
婆
(
ばあ
)
さんに
聞
(
き
)
いた
突當
(
つきあた
)
りは、
練塀
(
ねりべい
)
か、
高
(
たか
)
い
石
(
いし
)
の
塀腰
(
へいごし
)
らしかつたが、
其
(
それ
)
はよく
見
(
み
)
なかつた。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
書棚
(
しよだな
)
を
覗
(
のぞ
)
いて
奧
(
おく
)
を
見
(
み
)
て、
抽出
(
ぬきだ
)
す
論語
(
ろんご
)
の
第一卷
(
だいいつくわん
)
——
邸
(
やしき
)
は、
置場所
(
おきばしよ
)
のある
所
(
ところ
)
とさへ
言
(
い
)
へば、
廊下
(
らうか
)
の
通口
(
かよひぐち
)
も
二階
(
にかい
)
の
上下
(
うへした
)
も、ぎつしりと
東西
(
とうざい
)
の
書
(
しよ
)
もつの
揃
(
そろ
)
つた、
硝子戸
(
がらすど
)
に
突當
(
つきあた
)
つて
其
(
それ
)
から
曲
(
まが
)
る
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
處
(
ところ
)
で、
此
(
こ
)
の
蒋才子
(
しやうさいし
)
、
今日
(
けふ
)
も
又
(
また
)
例
(
れい
)
の(
喜偶歩
(
ぐうほをよろこぶ
)
。)で、
靴
(
くつ
)
の
裏皮
(
うらかは
)
チヤラリと
出懸
(
でか
)
けて、
海岱門
(
かいたいもん
)
と
云
(
い
)
ふ、
先
(
ま
)
づは
町盡
(
まちはづ
)
れ、
新宿
(
しんじゆく
)
の
大木戸邊
(
おほきどへん
)
を、ぶらり/\と、かの
反身
(
そりみ
)
で、
婦
(
たぼ
)
が
突當
(
つきあた
)
つてくれれば
可
(
い
)
い
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
揃
(
そろ
)
つて
浮足
(
うきあし
)
に
成
(
な
)
つて、
瑪瑙
(
めなう
)
の
八
(
や
)
ツ
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
ると、
奧
(
おく
)
の
方
(
はう
)
に
又
(
また
)
一堂
(
いちだう
)
。
其處
(
そこ
)
へ
入
(
はひ
)
ると
伽藍
(
がらん
)
の
高天井
(
たかてんじやう
)
。
素通
(
すどほ
)
りに
進
(
すゝ
)
んで、
前庭
(
ぜんてい
)
へ
拔
(
ぬ
)
けると、
再
(
ふたゝ
)
び
其處
(
そこ
)
に
別亭
(
べつてい
)
あり。
噴水
(
ふんすゐ
)
あり。
突當
(
つきあた
)
りは、
數寄
(
すき
)
を
凝
(
こら
)
して
瀧
(
たき
)
まで
懸
(
かゝ
)
る。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
のも
一
(
ひと
)
ツの
廣室
(
ひろま
)
を
夢中
(
むちう
)
で
突切
(
つツき
)
つたが、
暗
(
くら
)
がりで
三尺
(
さんじやく
)
の
壁
(
かべ
)
の
處
(
ところ
)
へ
突當
(
つきあた
)
つて
行處
(
ゆきどころ
)
はない、
此處
(
こゝ
)
で
恐
(
おそろ
)
しいものに
捕
(
とら
)
へられるのかと
思
(
おも
)
つて、あはれ
神
(
かみ
)
にも
佛
(
ほとけ
)
にも
聞
(
きこ
)
えよと、
其壁
(
そのかべ
)
を
押破
(
おしやぶ
)
らうとして
拳
(
こぶし
)
で
敲
(
たゝ
)
くと
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
直
(
ぢ
)
き
其
(
そ
)
の
突當
(
つきあた
)
りを
曲
(
まが
)
つた
處
(
ところ
)
でございますよ。」
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
突
常用漢字
中学
部首:⽳
8画
當
部首:⽥
13画
“突”で始まる語句
突
突然
突立
突込
突出
突飛
突如
突兀
突伏
突張