“つきあた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
突当47.4%
突當26.3%
衝当14.0%
衝突8.8%
抵触1.8%
衝中1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悚然ぞっとして、向直むきなおると、突当つきあたりが、樹の枝からこずえの葉へからんだような石段で、上に、かやぶきの堂の屋根が、目近まぢか一朶いちだの雲かと見える。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「はい、」とやなぎしたで、洗髮あらひがみのおしなは、手足てあし眞黒まつくろ配達夫はいたつふが、突當つきあたるやうにまへ踏留ふみとまつて棒立ぼうだちになつてわめいたのに、おどろいたかほをした。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
賢ちゃんが吃驚びッくりして眼を円くした時、私は卒然いきなりバタバタと駈出し、前へ行く児にトンと衝当つきあたる。何しやがるンだいと、其児に突飛されて、又誰だかに衝当つきあたる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ばあさんはそは/\としつゝせまいのでたがひ衝突つきあたつてはさわぎながら、自分じぶんいへときのやうな節制たしなみすこしもたもたれてなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
血気勃々ぼつぼつたる大助は、かくと聞くより扼腕やくわんして突立つったつ時、擦違う者あり、横合よりはたと少年に抵触つきあたる。啊呀あなやという間にげて一間ばかり隔りぬ。
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
打倒さんとするにぞ彌助は大に驚ろき逃出さんとして入口いりぐち障子しやうじ衝中つきあただうと倒れしかば此物音に驚き亭主八五郎はおくよりはせいで來り先々御客さま御勘辨ごかんべん下されよ實はかれが申通り今晩村の寄合御座候につき魚は餘分よぶんに仕入置しにより私し是に居てうかゞひ候はゞ御好通おこのみどほり早速御酒も肴もさし上げ申べけれども何を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)