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衝当
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つきあた
ふりがな文庫
“
衝当
(
つきあた
)” の例文
旧字:
衝當
色は白いが顔の地のあれた廿二三の
婢
(
おんな
)
、
衝当
(
つきあた
)
りの六畳へ燈を点けて、こちらへと云うに貞之進はついて這入ると、この家は
間
(
ま
)
ごと間ごと瓦斯を用いてある
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
賢ちゃんが
吃驚
(
びッくり
)
して眼を円くした時、私は
卒然
(
いきなり
)
バタバタと駈出し、前へ行く児にトンと
衝当
(
つきあた
)
る。何しやがるンだいと、其児に突飛されて、又誰だかに
衝当
(
つきあた
)
る。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
どうやらそれを全く別の意味のものに変えることが出来るような、その人生の不思議に行って
衝当
(
つきあた
)
った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
筏乗は悪く致すと岩角に
衝当
(
つきあた
)
り、水中へ
陥
(
おち
)
るような事が毎度ありますが、山田川から前橋まで
漕出
(
こぎだ
)
す賃金は
稍
(
ようや
)
く金二円五十銭ぐらいのもので、長い
楫
(
かじ
)
を持ち筏の上に乗って
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
コリャ
困
(
こまっ
)
た、今から引返すと却て
引身
(
ひけみ
)
になって追駈けられて後から
遣
(
や
)
られる、
寧
(
いっ
)
そ大胆に此方から進むに
若
(
し
)
かず、進むからには臆病な風を見せると
付上
(
つけあが
)
るから、
衝当
(
つきあた
)
るように遣ろうと決心して
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
足元の荷車に
衝当
(
つきあた
)
りかけて、ヒョイと飛退いて不審そうに、その荷車を打守った、渡邊は今朝から少からず悩まされた、馴れてはいるが今日の春日は大分変である、何の目的で歩いて居るのやら
誘拐者
(新字新仮名)
/
山下利三郎
(著)
騒動
(
さわぎ
)
に気を取られて、文三が覚えず立止りて
後方
(
うしろ
)
を振向く途端に、バタバタと
跫音
(
あしおと
)
がして、避ける間もなく誰だかトンと文三に
衝当
(
つきあた
)
ッた。
狼狽
(
あわて
)
た声でお政の声で
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
ちょうどその時起って
手水
(
ちょうず
)
に行った女の、しょい揚の赤いのに疑念がかゝって、小歌ではあるまいかと用も無い
椽境
(
えんざか
)
いの
紙障
(
しょうじ
)
をあけて、こちらへ這入ろうとするその女に
衝当
(
つきあた
)
り
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
一説に、彼は町はづれで油売に
衝当
(
つきあた
)
つて、其油に滑つて、悟つたともいふ。
静観庵
(
じやうくわんあん
)
として今日迄残つて居るのは、この白隠の大悟した場処を記念する為に建てられたものである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
衝
常用漢字
中学
部首:⾏
15画
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“衝”で始まる語句
衝
衝立
衝突
衝動
衝撃
衝角
衝心
衝天
衝々
衝田