“つきあたり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
突当78.6%
衝当7.1%
突當7.1%
衝當7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
路にぬぎ捨てある下駄を見ると年若の女ということが分る……僕は一切夢中で紅葉館こうようかんの方から山内へ下りると突当つきあたりにあるあの交番までけつけてその由を告げました……
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「ええ、存じています。あの衝当つきあたりにあるのが摂津国屋の墓でございます。」抱かれている穉子おさなごはわたくしを見て、しきりに笑っておどり上がった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
本堂の東側の中程に、真直まっすぐに石塀に向って通じている小径こみちがあって、その衝当つきあたりに塀を背にし西に面して立っているのが、香以が一家の墓である。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
かう買物かひもの出掛でかけるみちだ。中里町なかざとまちから寺町てらまちかうとする突當つきあたり交番かうばんひとだかりがしてるので通過とほりすぎてから小戻こもどりをして、立停たちどまつて、すこはなれたところ振返ふりかへつてた。
迷子 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
日輪寺は今の淺草公園の活動寫眞館の西で、昔は東南共にまちに面した角地面であつた。今は薪屋の横町の衝當つきあたりになつてゐる。寺内の墓地は半ば水に浸されて沮洳しよじよの地となり、を生じせりを生じてゐる。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)