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湯屋
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ゆや
ふりがな文庫
“
湯屋
(
ゆや
)” の例文
此の
烟
(
けむり
)
と
埃
(
ほこり
)
とで、新しい東京は
年毎
(
としごと
)
に
煤
(
すゝ
)
けて行く。そして人も
濁
(
にご
)
る。つい
眼前
(
めのまへ
)
にも
湯屋
(
ゆや
)
の
煤突
(
えんとつ
)
がノロ/\と黄色い煙を噴出してゐた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
三馬
(
さんば
)
の
浮世風呂
(
うきよぶろ
)
を
讀
(
よ
)
むうちに、だしぬけに
目白
(
めじろ
)
の
方
(
はう
)
から、
釣鐘
(
つりがね
)
が
鳴
(
な
)
つて
來
(
き
)
たやうに
氣
(
き
)
がついた。
湯屋
(
ゆや
)
の
聞
(
き
)
いたのは(
岡湯
(
をかゆ
)
)なのである。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ゆり
子
(
こ
)
ちゃんはいつもみんなが
遊
(
あそ
)
んでいる、お
宮
(
みや
)
の
前
(
まえ
)
へいってみようと、お
湯屋
(
ゆや
)
の
前
(
まえ
)
を
過
(
す
)
ぎて、
広
(
ひろ
)
い
道
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
いていきました。
金色のボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
だんだん取り調べをしてみると、午後十一時半頃、すなわち甚吉を使いに出してからすぐ、被害者泰助は、付近の
湯屋
(
ゆや
)
へ行ったことが分かった。
現場の写真
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
勢
(
いきほひ
)
の
自然
(
しぜん
)
と言つては
堅過
(
かたす
)
ぎるが、
成程
(
なるほど
)
江戸時代
(
えどじだい
)
から
考
(
かんが
)
へて見ても、
湯屋
(
ゆや
)
と
与太郎
(
よたらう
)
とは
横町
(
よこちやう
)
の
方
(
ほう
)
が
語呂
(
ごろ
)
がいゝ。(十八日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
しかのみならず今日に
至
(
いたり
)
ては、その御広間もすでに
湯屋
(
ゆや
)
の
薪
(
たきぎ
)
となり、御記録も
疾
(
と
)
く
紙屑屋
(
かみくずや
)
の手に渡りたるその後において、なお何物に
恋々
(
れんれん
)
すべきや。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「焼芋屋はあそこ一軒じゃないよ。裏通りのお
湯屋
(
ゆや
)
の隣へ行けばまだ大丈夫起きている、はやく行っといで……」
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
湯屋
(
ゆや
)
より、もちっとのびのびした自由の天地だ。まず
各自
(
めいめい
)
の家が——家並が
後景
(
はいけい
)
になって天下の往来が会場だ。
旧聞日本橋:15 流れた唾き
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「町内の
湯屋
(
ゆや
)
で——一と月も前ですよ。晝湯につかつて、良い心持に
唸
(
うな
)
つてゐると、どこの野郎か知らないが、あつしの三尺を
締
(
し
)
めて行つちまひましたよ」
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
壁
(
かべ
)
に
耳
(
みみ
)
ありよ。さっき、
通
(
とお
)
りがかりに
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
んだ
神田
(
かんだ
)
の
湯屋
(
ゆや
)
で、
傘屋
(
かさや
)
の
金蔵
(
きんぞう
)
とかいう
奴
(
やつ
)
が、てめえのことのように、
自慢
(
じまん
)
らしく、みんなに
話
(
はな
)
して
聞
(
き
)
かせてたんだ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
手渡しにして今夜にも必ず御出の有やうに
其言傳
(
そのことづて
)
は
斯々
(
かう/\
)
と
幾干
(
いくら
)
か
小遣
(
こづか
)
ひ
握
(
にぎ
)
らせれば事に
馴
(
なれ
)
たる吉六ゆゑ委細承知と
請込
(
うけこみ
)
つゝ三河町へと
急
(
いそ
)
ぎ
行
(
ゆき
)
湯屋
(
ゆや
)
の二階で
容子
(
ようす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
湯屋
(
ゆや
)
の番台の様な恰好をした、
無蓋
(
むがい
)
の札売り場で、大きな板の通り札を買うと、僕等はその中へはいって行った。(僕はとうとう禁令を犯した
訳
(
わけ
)
だ)中も外部に劣らず汚い。
百面相役者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
彼は
湯屋
(
ゆや
)
の三助に金を溜めた者が多くある様に金を溜めて居た。
併
(
しか
)
し、四十三歳の独身者の彼は女に近づかなかった。
否
(
いな
)
、女の肉体を彼の感覚が
忌避
(
きひ
)
して居たのかも知れぬ。
刺青
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
左側は
湯屋
(
ゆや
)
で湯番が表を掃いています。新百瀬の息子が乞食の花田と友達交際をしていることは町中知らぬ人はないので湯番も別に不審がらず、啓司に朝の挨拶をしました。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
女
(
をんな
)
も
逆上
(
のぼせ
)
て
居
(
ゐ
)
た
男
(
をとこ
)
の
事
(
こと
)
なれば
義理
(
ぎり
)
にせまつて
遣
(
や
)
つたので
御座
(
ござ
)
ろといふもあり、
何
(
なん
)
のあの
阿魔
(
あま
)
が
義理
(
ぎり
)
はりを
知
(
し
)
らうぞ
湯屋
(
ゆや
)
の
歸
(
かへ
)
りに
男
(
をとこ
)
に
逢
(
あ
)
ふたれば、
流石
(
さすが
)
に
振
(
ふり
)
はなして
逃
(
にげ
)
る
事
(
こと
)
もならず
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
源空寺門前という一町内には、床屋が一軒、
湯屋
(
ゆや
)
が一軒、そば屋が一軒というようにチャンと数が制限され、その町内の人がそのお
華客
(
とくい
)
で、何もかも一町内で事が運んだようなものであります。
幕末維新懐古談:05 その頃の床屋と湯屋のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
湯屋
(
ゆや
)
の
硝子戸
(
がらすど
)
を出ると
直
(
す
)
ぐ
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「どこの
林
(
はやし
)
だろう、あんな
林
(
はやし
)
があったかな。あの
高
(
たか
)
い
煙突
(
えんとつ
)
は、たしか
駅
(
えき
)
の
方
(
ほう
)
のお
湯屋
(
ゆや
)
だから、そうすると、
叔母
(
おば
)
さんの
家
(
いえ
)
は、やはりあのあたりだ。」
火事
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鉄馬創業
(
てつばそうげふ
)
の
際
(
さい
)
、
大通
(
おほどほ
)
りの
営業別
(
えいげふべつ
)
を
調
(
しら
)
べたるに、
新橋浅草間
(
しんばしあさくさかん
)
に
湯屋
(
ゆや
)
は
一軒
(
いつけん
)
なりしと、
旧
(
ふる
)
けれどこれも
其老人
(
そのらうじん
)
の
話也
(
はなしなり
)
。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
向
(
むか
)
う
側
(
がは
)
の
湯屋
(
ゆや
)
に
柳
(
やなぎ
)
がある。
此間
(
このあひだ
)
を、
男
(
をとこ
)
も
女
(
をんな
)
も、
一頃
(
ひところ
)
揃
(
そろ
)
つて、
縮緬
(
ちりめん
)
、
七子
(
なゝこ
)
、
羽二重
(
はぶたへ
)
の、
黒
(
くろ
)
の
五紋
(
いつゝもん
)
を
着
(
き
)
て
往
(
ゆ
)
き
來
(
き
)
した。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
流石
(
さすが
)
の乱暴書生も
是
(
こ
)
れには
辟易
(
へきえき
)
して
迚
(
とて
)
も居られない。夕方
湯屋
(
ゆや
)
に行くと着物が臭くって犬が吠えると云う
訳
(
わ
)
け。
仮令
(
たと
)
い
真裸体
(
まっぱだか
)
で
遣
(
やっ
)
ても
身体
(
からだ
)
が臭いと
云
(
いっ
)
て人に
忌
(
いや
)
がられる。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
したの又
渠
(
かれ
)
は
無學文盲
(
むがくもんまう
)
の何も知らぬ山師醫者の
元締
(
もとじめ
)
なりなど
湯屋
(
ゆや
)
の二
階
(
かい
)
髮結床
(
かみゆひどこ
)
などにて長庵の
惡評
(
あくひやう
)
を
聞
(
きく
)
も
夏蠅
(
うるさき
)
ばかりなれば果は
命
(
いのち
)
の入ぬのか又は
死
(
しに
)
たく思ふ人は長庵の
藥
(
くすり
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
湯屋
(
ゆや
)
で
拾
(
ひろ
)
い
集
(
あつ
)
めた
爪
(
つめ
)
じゃァねえよ。
蚤
(
のみ
)
や
蚊
(
か
)
なんざもとよりのこと、
腹
(
はら
)
の
底
(
そこ
)
まで
凍
(
こお
)
るような
雪
(
ゆき
)
の
晩
(
ばん
)
だって、おいらァじっと
縁
(
えん
)
の
下
(
した
)
へもぐり
込
(
こ
)
んだまま
辛抱
(
しんぼう
)
して
来
(
き
)
た
苦心
(
くしん
)
の
宝
(
たから
)
だ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
中年の女、角帽、
湯屋
(
ゆや
)
帰りの紳士などが数人私たちの前を通り過ぎました。あたりは真っ暗ですけれど、それでも、遠くの
軒灯
(
けんとう
)
の光で、私たちのいることは、通り過ぎる人にも分かります。
現場の写真
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
お
湯屋
(
ゆや
)
の煙突などよりもずっと高い煙突です。怪物はそれを機械でできたサルのように、すこしも休まず、非常な早さでのぼって行き、もう懐中電灯の光もとどかなくなってしまいました。
青銅の魔人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
湯屋
(
ゆや
)
の
曇硝子
(
くもりがらす
)
とに
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
あちらに
見
(
み
)
える
高
(
たか
)
い
煙突
(
えんとつ
)
は、
町
(
まち
)
のお
湯屋
(
ゆや
)
か、それとも
工場
(
こうじょう
)
の
煙突
(
えんとつ
)
らしく、
黒
(
くろ
)
い
煙
(
けむり
)
が
早春
(
そうしゅん
)
の
乳色
(
ちちいろ
)
の
空
(
そら
)
へ、へびのようにうねりながら
上
(
あ
)
がっていました。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大川
(
おほかは
)
の
方
(
はう
)
へその
出
(
で
)
つ
端
(
ぱな
)
に、お
湯屋
(
ゆや
)
の
煙突
(
えんとつ
)
が
見
(
み
)
えませう、
何
(
ど
)
ういたして、あれが、
霧
(
きり
)
もやの
深
(
ふか
)
い
夜
(
よる
)
は、
人
(
ひと
)
をおびえさせたセメント
會社
(
ぐわいしや
)
の
大煙突
(
だいえんとつ
)
だから
驚
(
おどろ
)
きますな。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殘らず話し
又
(
また
)
此頃
(
このごろ
)
湯屋
(
ゆや
)
にて
惡口
(
あくこう
)
されし事如何にも殘念に存て斯々は
爲
(
なせ
)
ど盜みに入りしには非ずと申ければ是を聞て
皆々
(
みな/\
)
三郎兵衞は人に非ずと
憎
(
にく
)
み四郎右衞門を
憫然
(
あはれ
)
に思ひて町内申
合
(
あはせ
)
無盡
(
むじん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
やがて、畸形児の行手に一軒の
湯屋
(
ゆや
)
の大きな屋根が立ちふさがった。うしろを見れば、追手はいつの間にか二人になっている。ぐずぐずしている内にはまだ人数がふえるかも知れないのだ。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
湯屋
(
ゆや
)
は
朝
(
あさ
)
から
寄合所
(
よりあいしょ
)
のように
賑
(
にぎ
)
わいを
見
(
み
)
せていた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
その
話
(
はなし
)
のきれたころ、おじいさんは、
思
(
おも
)
いだしたように、さっき
湯屋
(
ゆや
)
の
前
(
まえ
)
に、ものすごい
人
(
ひと
)
たちが
立
(
た
)
っていた
話
(
はなし
)
をなさると、みんなが、
笑
(
わら
)
いだしました。
かたい大きな手
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まざ/\と
譫言
(
たはこと
)
吐
(
つ
)
く……
私
(
われら
)
の
婦
(
をんな
)
知
(
し
)
つたりや、と
問
(
と
)
ひますと、
其
(
それ
)
を
知
(
し
)
らいで
何
(
なに
)
をする……
今日
(
けふ
)
も
晩方
(
ばんがた
)
、
私
(
み
)
が
相長屋
(
あひながや
)
の
女房
(
にようぼ
)
が
見
(
み
)
て
來
(
き
)
て
話
(
はな
)
した。
谷町
(
たにまち
)
の
湯屋
(
ゆや
)
で
逢
(
あ
)
うたげな。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
小田
(
おだ
)
が、
小西
(
こにし
)
の
家
(
いえ
)
を
知
(
し
)
っているというので、ほかの
二人
(
ふたり
)
は、ついていきました。さるすべりの
咲
(
さ
)
いている
家
(
いえ
)
の
垣根
(
かきね
)
について
曲
(
ま
)
がると、お
湯屋
(
ゆや
)
がありました。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
古本屋は、今日この平吉の
家
(
うち
)
に来る時通った、確か、あの
湯屋
(
ゆや
)
から四、五軒手前にあったと思う。
四辻
(
よつつじ
)
へ
行
(
ゆ
)
く時分に、
祖母
(
としより
)
が
破傘
(
やぶれがさ
)
をすぼめると、
蒼
(
あお
)
く光って、
蓋
(
ふた
)
を払ったように月が出る。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いつもいく、
昔
(
むかし
)
ふうの
暗
(
くら
)
い
湯屋
(
ゆや
)
でした。
近所
(
きんじょ
)
に
旅籠屋
(
はたごや
)
があるので、いろいろの
人
(
ひと
)
がこの
湯
(
ゆ
)
へ
入
(
はい
)
りにきました。
夕雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どこか
近郊
(
きんこう
)
へ
出
(
で
)
たら、と
近
(
ちか
)
まはりで
尋
(
たづ
)
ねても、
湯屋
(
ゆや
)
も
床屋
(
とこや
)
も、
釣
(
つり
)
の
話
(
はなし
)
で、
行々子
(
ぎやう/\し
)
などは
對手
(
あひて
)
にしない。ひばり、こま
鳥
(
どり
)
、うぐひすを
飼
(
か
)
ふ
町内
(
ちやうない
)
名代
(
なだい
)
の
小鳥
(
ことり
)
ずきも、
一向
(
いつかう
)
他人
(
たにん
)
あつかひで
對手
(
あひて
)
にせぬ。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
自転車屋
(
じてんしゃや
)
のおじさん、いいんだよ。」と、
小西
(
こにし
)
は、むりに
男
(
おとこ
)
を
押
(
お
)
さえました。そして、三
人
(
にん
)
を
引
(
ひ
)
っ
張
(
ぱ
)
るようにして、
湯屋
(
ゆや
)
の
前
(
まえ
)
のすこしばかりの
空
(
あ
)
き
地
(
ち
)
へきました。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
湯屋
(
ゆや
)
は郵便局の方へ
背後
(
うしろ
)
になった。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私
(
わたし
)
は、
母親
(
ははおや
)
が、
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
へ
歩
(
ある
)
いていく
後
(
うし
)
ろ
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
たので、みんなから
別
(
わか
)
れて
飛
(
と
)
んでいきました。
母親
(
ははおや
)
のたもとにつかまって、
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
り、
坂道
(
さかみち
)
を
上
(
あ
)
がって、お
湯屋
(
ゆや
)
へまいりました。
夕雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そう言えば
湯屋
(
ゆや
)
はまだある。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「おじいさん、まだ、お
湯屋
(
ゆや
)
は、あいていませんよ。」と、
勇吉
(
ゆうきち
)
は、
立
(
た
)
ちどまりました。
かたい大きな手
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
、お
湯屋
(
ゆや
)
で、三
助
(
すけ
)
が、
青
(
あお
)
い
顔
(
かお
)
の
坊
(
ぼっ
)
ちゃんだが、どこかわるくはないんですか、
子供
(
こども
)
のうちは、
勉強
(
べんきょう
)
などよりも
体
(
からだ
)
がいちばん
大事
(
だいじ
)
ですぜといった、
言葉
(
ことば
)
にたいそう
感心
(
かんしん
)
なさって
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
湯屋
(
ゆや
)
から、
手
(
て
)
ぬぐいをぶらさげて、
出
(
で
)
てきた、おじいさんが、
上
(
うえ
)
をあおいで
風七題
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あちらに、
親
(
した
)
しみのある、
湯屋
(
ゆや
)
の
高
(
たか
)
い
煙突
(
えんとつ
)
が
見
(
み
)
えたころです。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“湯屋(
銭湯
)”の解説
銭湯(せんとう)は、日本の公衆浴場の一種。風呂屋(ふろや)とも、湯屋(ゆや)とも呼ばれる(詳細は後述)。大規模な銭湯ではスーパー銭湯を名乗る場合もある。
(出典:Wikipedia)
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“湯”で始まる語句
湯
湯槽
湯気
湯呑
湯女
湯治
湯殿
湯沸
湯浴
湯漬