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『現場の写真』
ふりがな文庫
『
現場の写真
(
げんばのしゃしん
)
』
その年の春はいつまでも寒さが続いたので、塚原俊夫君は、私に向かって、また大地震でも起こらねばよいがなどと、時々私を気味悪がらせておりました。けれども、幸いに、大きな天災地変もなく、五月に入ってからは急に暖かくなって、実験室の前の躑躅が一時に …
著者
小酒井不木
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「少年倶楽部 一四巻八号」1927(昭和2)年8月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約16分(500文字/分)
朗読目安時間
約27分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
軒端
(
のきばた
)
盲目
(
めくら
)
音
(
ね
)
逐一
(
ちくいち
)
迸
(
ほとばし
)
軒灯
(
けんとう
)
躑躅
(
つつじ
)
足駄
(
あしだ
)
裸足
(
はだし
)
腹
(
なか
)
笛
(
ふえ
)
兜町
(
かぶとちょう
)
湯屋
(
ゆや
)
検
(
しら
)
昨日
(
きのう
)
按摩
(
あんま
)
扉
(
ドア
)
憚
(
はばか
)
悪所
(
あくしょ
)
寝衣
(
ねまき
)
夜着
(
よぎ
)
呆気
(
あっけ
)