“ゆや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ユヤ
語句割合
湯屋61.5%
熊野26.9%
混堂5.8%
湯谷1.9%
油谷1.9%
齋屋1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三馬さんば浮世風呂うきよぶろむうちに、だしぬけに目白めじろはうから、釣鐘つりがねつてたやうにがついた。湯屋ゆやいたのは(岡湯をかゆ)なのである。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おもてをつけず熊野ゆやの舞一くさりあり。久次の牢輿ろうごしにて連れ行かれしを見送り「まことや槿花きんか一日のさかえ、是非もなき世の盛衰ぢやなあ」との白廻せりふまわしもねうちあり。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
混堂ゆやつゞきて厨処だいどころあり、かまどにも穴ありて地火を引て物をにることたきゞに同じ。次に中のあり、ゆかの下より竹筩たけつゝを出し、口には一寸ばかりあかゞねはめて火をいださしむ。
そのうちに中学を落第しそうになって稽古を休んだのをキッカケにとうとう翁の処へ行かなくなった。唯「湯谷ゆや」のツレと「景清」のツレで面をかけて稽古した切り、シテとしては面を掛けずに終った。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
(十三)猩々(十四)小鍛冶(十五)岩船半能(十六)烏帽子折子方(十七)田村(十八)殺生石直面(十九)羽衣ワキ(二十)是界(二十一)蘆苅(二十二)えびら(二十三)湯谷ゆやツレ(二十四)景清ツレ——但これは稽古だけで能は中止(二十五)船弁慶ツレ
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
なお西国の山村に柚木ゆのき油谷ゆや・柚園等の地名が無数に有ることを気づかなかった誤りである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
むねなる齋屋ゆやにしのび
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)