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ぶん
ふりがな文庫
“
文
(
ぶん
)” の例文
文
(
ぶん
)
の
男
(
をとこ
)
と書きます。頭の恰好が、どうも、あなたに似てゐるやうです。失礼ながら、そんな工合に、はちが開いてゐるやうな形なのです。
津軽
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
しかし、やがて
贈
(
おく
)
り
主
(
ぬし
)
の
悲
(
かな
)
しき
形
(
かた
)
見になつたその
寫眞器
(
しやしんき
)
は、
支那
(
しな
)
の旅から
歸
(
かへ
)
ると
間
(
ま
)
もなく、或る
文
(
ぶん
)
學青年の
詐欺
(
さぎ
)
にかゝつてうしなはれた。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
今日の状態は独り
袁
(
えん
)
〔
世凱
(
せいがい
)
〕政府たるがためのみでなく、袁
亡
(
ほろ
)
んで
孫
(
そん
)
〔
文
(
ぶん
)
〕が立とうが、
黄
(
こう
)
〔
興
(
こう
)
〕が立とうが、誰が立とうとも同一である。
三たび東方の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
この
塾
(
じゅく
)
では、はじめて
入学
(
にゅうがく
)
したものには、
上級生
(
じょうきゅうせい
)
が、ガランマチカ(
文法
(
ぶんぽう
)
)をおしえ、やさしい
文
(
ぶん
)
のよみかたとやくしかたをおしえました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
起
(
き
)
曰
(
いは
)
く、『三
軍
(
ぐん
)
に
將
(
しやう
)
として
士卒
(
しそつ
)
をして
死
(
し
)
を
樂
(
たの
)
しましめ、
敵國
(
てきこく
)
をして
敢
(
あへ
)
て
謀
(
はか
)
らざらしむるは、
子
(
し
)
、
起
(
き
)
に
孰
(
いづ
)
れぞ』と。
文
(
ぶん
)
曰
(
いは
)
く、『
子
(
し
)
に
如
(
し
)
かず』と。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
▼ もっと見る
又
増一阿含経
(
ぞういちあごんぎやう
)
(第卅三。等法品第卅九)に
転輪聖王
(
てんりんじやうわう
)
の徳にそなはりたる一尺六寸の
夜光摩尼宝
(
やくわうまにはう
)
は
彼国
(
かのくに
)
十二
由旬
(
ゆじゆん
)
を
照
(
てら
)
すとあり、
文
(
ぶん
)
多
(
おほ
)
ければあげず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
愈々
(
いよいよ
)
大津の息子はお梅さんを
貰
(
もら
)
いに帰ったのだろう、
甘
(
うま
)
く行けば
後
(
あと
)
の高山の
文
(
ぶん
)
さんと長谷川の息子が失望するだろう
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
今朝
(
こんちょう
)
のご参詣のあと、わがお
館
(
やかた
)
には、ふしぎな
奇瑞
(
きずい
)
にお会いなされた。あまりのありがたさゆえ、それを皆へも告げ知らせる。まずは次の一
文
(
ぶん
)
を聞け」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そしてその次には、玉転がし、
文
(
ぶん
)
廻し、鉄砲、くじ引き、瓶釣り、その他あらゆるあてものの店がならんでいる。普通にものを買える店は一つもないのだ。
日本脱出記
(新字新仮名)
/
大杉栄
(著)
彼奴
(
あいつ
)
は有名な悪党なんですよ。ええ、あの一座の親方って奴はね。ちょっと私とも
知己
(
しりあい
)
なんで。
釜無
(
かまなし
)
の
文
(
ぶん
)
というんでさ。……ああ本当に飛んだことをした。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
見らるゝに
手跡
(
しゆせき
)
も見事にして其文章も
勿々
(
なか/\
)
能
(
よく
)
譯
(
わか
)
りしかば則ち目安方へ渡され目安方
高々
(
たか/″\
)
と
讀上
(
よみあげ
)
る其
文
(
ぶん
)
に
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「神戸?」鼻つたらしの町内の腕白太郎は、不思議さうに目をぱちくりさせて、
側
(
そば
)
にゐた友達の一人をふりかへつた。「神戸つてどこだい。
文
(
ぶん
)
ちやん、君知つてる。」
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
故
(
ゆゑ
)
に彼の恋は青年を楽む
一場
(
いちじよう
)
の風流の
麗
(
うるはし
)
き夢に似たる
類
(
たぐひ
)
ならで、質はその
文
(
ぶん
)
に勝てるものなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
現今
(
げんこん
)
日本
(
にほん
)
では、
歐文
(
おうぶん
)
で
通信
(
つうしん
)
や
著作
(
ちよさく
)
や、その
他
(
た
)
各種
(
かくしゆ
)
の
文
(
ぶん
)
を
書
(
か
)
く
場合
(
ばあひ
)
に、その
署名
(
しよめい
)
に
歐米風
(
おうべいふう
)
にローマ
字
(
じ
)
で
名
(
な
)
を
先
(
さき
)
に
姓
(
せい
)
を
後
(
あと
)
に
書
(
か
)
くことにしてゐるが、これは
由々
(
ゆゝ
)
しい
誤謬
(
ごべう
)
である。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
破
(
やぶ
)
れかぶれに
暴
(
あば
)
れて
暴
(
あば
)
れて、
正太郎
(
しようたらう
)
が
面
(
つら
)
に
疵
(
きず
)
一つ、
我
(
わ
)
れも
片眼
(
かため
)
片足
(
かたあし
)
なきものと
思
(
おも
)
へば
爲
(
し
)
やすし、
加擔人
(
かたうど
)
は
車屋
(
くるまや
)
の
丑
(
うし
)
に
元結
(
もとゆひ
)
よりの
文
(
ぶん
)
、
手遊屋
(
おもちやゝ
)
の
彌助
(
やすけ
)
などあらば
引
(
ひ
)
けは
取
(
と
)
るまじ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
(三) 子曰く、周は二代に
監
(
かんが
)
み
郁郁乎
(
いくいくこ
)
として
文
(
ぶん
)
なるかな。吾は周に従わん。(同上、一四)
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
「お
文
(
ぶん
)
さんという、
常磐津
(
ときわず
)
の地で、
地弾
(
じび
)
きをしてくれる人が、あたしを可愛がってね。小石川
伝通院
(
でんづういん
)
にいた、高名な三津江師匠のところへ連れてってくれたのだが芸は
怖
(
こわ
)
い。」
市川九女八
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
其処
(
そこ
)
で
食
(
た
)
べるなよ、
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
てから
食
(
た
)
べなさいな。小「へえ、
夫
(
それ
)
でも
是
(
これ
)
を置いて
参
(
まゐ
)
りますと、
栄
(
えい
)
どんだの
文
(
ぶん
)
どんが
皆
(
みんな
)
食
(
た
)
べて
終
(
しま
)
ひます。主「
夫
(
それ
)
では
何処
(
どこ
)
か
知
(
し
)
れない所へ
隠
(
かく
)
して置け。 ...
日本の小僧
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「やい
文
(
ぶん
)
き、青六が村長になつたちうて、皆なが喜んでゐるのがおもろいやないかい。」
太政官
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
玲瓏
(
れいろう
)
、
明透
(
めいてつ
)
、その
文
(
ぶん
)
、その
質
(
しつ
)
、
名玉山海
(
めいぎよくさんかい
)
を
照
(
て
)
らせる
君
(
きみ
)
よ。
溽暑蒸濁
(
じよくしよじようだく
)
の
夏
(
なつ
)
を
背
(
そむ
)
きて、
冷々然
(
れい/\ぜん
)
として
獨
(
ひと
)
り
涼
(
すゞ
)
しく
逝
(
ゆ
)
きたまひぬ。
倏忽
(
たちまち
)
にして
巨星
(
きよせい
)
天
(
てん
)
に
在
(
あ
)
り。
光
(
ひかり
)
を
翰林
(
かんりん
)
に
曳
(
ひ
)
きて
永久
(
とこしなへ
)
に
消
(
き
)
えず。
芥川竜之介氏を弔ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
その才八という「一寸
文
(
ぶん
)
のわかる男」が、風邪でふせっている令嬢の気ばらしに
婦人と文学
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
お
文
(
ぶん
)
さんと言つて、私と同年で、父から
讀書
(
よみかき
)
を受ける爲に毎日通つて來たのです。父を『お師匠樣』と呼んだのは斯の
娘
(
こ
)
ばかりでなく、村中の重立つた家の子はあらかた父の弟子でした。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
当時妾の感情を
洩
(
も
)
らせる
一片
(
いっぺん
)
の
文
(
ぶん
)
あり、
素
(
もと
)
より
狂者
(
きょうしゃ
)
の言に近けれども、当時妾が国権主義に心酔し、忠君愛国ちょう事に熱中したりしその有様を知るに足るものあれば、叙事の順序として
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
君が歌を作り
文
(
ぶん
)
を作るのは、君自身でもいうとおり、作らねばならない必要があって作るのではなく、いわば一種のもの好き一時の慰みであるのだ。君はもとより君の境遇からそれで
結構
(
けっこう
)
である。
去年
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
文学を味わうものは皆
文
(
ぶん
)
の
士
(
さむらい
)
である。そういう建前から、僕は読む方を主としている。書く方もやらないことはない。創作が三度雑誌に載ったから、木寺君の二科入選に一遍丈け勝っている
次第
(
わけ
)
だ。
妻の秘密筥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
王上
(
おうじょう
)
に
白
(
はく
)
を冠すれば、
其
(
その
)
文
(
ぶん
)
は皇なり、
儲位
(
ちょい
)
明らかに定まりて、太祖未だ崩ぜざるの時だに、
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
きの怪僧ありて、燕王が為に白帽を奉らんとし、
而
(
しこう
)
して燕王
是
(
かく
)
の如きの怪僧を
延
(
ひ
)
いて
帷幙
(
いばく
)
の中に
居
(
お
)
く。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
幼く且つ拙しとおもふわが
文
(
ぶん
)
を讀み選みつつ捨てられぬかも
樹木とその葉:01 序文に代へてうたへる歌十首
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
彼はこれから
文
(
ぶん
)
を売って口を
糊
(
のり
)
するつもりだと云っていた。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
美しき
文
(
ぶん
)
を見むことを願ふ
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
君六十年
文
(
ぶん
)
を
售
(
う
)
りて
偏奇館吟草
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
起
(
き
)
曰
(
いは
)
く、『百
官
(
くわん
)
を
治
(
をさ
)
め、
萬民
(
ばんみん
)
を
親
(
した
)
しましめ、
(九一)
府庫
(
ふこ
)
を
實
(
み
)
たすは、
子
(
し
)
、
起
(
き
)
に
孰
(
いづ
)
れぞ』と。
文
(
ぶん
)
曰
(
いは
)
く、『
子
(
し
)
に
如
(
し
)
かず』と。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
又
増一阿含経
(
ぞういちあごんぎやう
)
(第卅三。等法品第卅九)に
転輪聖王
(
てんりんじやうわう
)
の徳にそなはりたる一尺六寸の
夜光摩尼宝
(
やくわうまにはう
)
は
彼国
(
かのくに
)
十二
由旬
(
ゆじゆん
)
を
照
(
てら
)
すとあり、
文
(
ぶん
)
多
(
おほ
)
ければあげず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
呆
(
あき
)
れるじゃないの。文化ってどんな事なの?
文
(
ぶん
)
のお
化
(
ば
)
けと書いてあるわね。どうして日本のひとたちは、こんなに誰もかれも指導者になるのが好きなのでしょう。
冬の花火
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
これがすむと、セインタキス(
文章法
(
ぶんしょうほう
)
)をおしえ、すこしむずかしい
文
(
ぶん
)
をならわせます。この二つがわかるようになると、あとは、
自分
(
じぶん
)
で
勉強
(
べんきょう
)
をすすめていくのです。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
ところが神様の罰があたり、わしは
迂闊
(
うっか
)
りその秘密を「
釜無
(
かまなし
)
の
文
(
ぶん
)
」めに話してしまった。文は宝壺をよこせと云った。だがわしは承知しなかった。そこで文めは仇をした。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そしてその後、日本の浅草よりももっとずっと上等の遊び場へ行って、そこの立派な踊り場やキャフェの中にも、やはりこの玉転がしや
文
(
ぶん
)
まわしがあるのにはさらに驚いた。
日本脱出記
(新字新仮名)
/
大杉栄
(著)
正太郎が面に疵一つ、我れも片眼片足なきものと思へば爲やすし、
加擔人
(
かたうど
)
は車屋の丑に元結よりの
文
(
ぶん
)
、
手遊屋
(
おもちやゝ
)
の彌助などあらば引けは取るまじ、おゝ夫よりは
彼
(
か
)
の人の事
彼
(
あ
)
の人の事
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
駈寄
(
かけよ
)
る岸の柳を
潜
(
くぐ
)
りて、水は深きか、宮は
何処
(
いづこ
)
に、と
葎
(
むぐら
)
の露に
踏滑
(
ふみすべ
)
る身を
危
(
あやふ
)
くも
淵
(
ふち
)
に臨めば、
鞺鞳
(
どうとう
)
と
瀉
(
そそ
)
ぐ早瀬の水は、
駭
(
おどろ
)
く
浪
(
なみ
)
の
体
(
たい
)
を
尽
(
つく
)
し、乱るる流の
文
(
ぶん
)
を
捲
(
ま
)
いて、眼下に幾個の怪き
大石
(
たいせき
)
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
己
(
おら
)
アお作が多助へ送った
文
(
ぶん
)
だが、馬鹿なマア
此間
(
こねえだ
)
まで、
青鼻
(
あおっぱな
)
アくっ
垂
(
たら
)
して、
柾
(
まさき
)
の葉で笛を拵えて遊んで居たのがハア、こんな事を仕出かすように成ったかえ、ナント馬鹿々々しい事だがのおかめさん
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
認
(
したゝ
)
め
遣
(
つか
)
はしける其
文
(
ぶん
)
に曰く
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
文
(
ぶん
)
はこれでおわっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
或人
(
あるひと
)
に答ふる
文
(
ぶん
)
矢立のちび筆
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
文
(
ぶん
)
曰
(
いは
)
く、『
子
(
し
)
に
如
(
し
)
かず』と、
起
(
き
)
曰
(
いは
)
く、『
此
(
こ
)
れ
子
(
し
)
、
三
(
み
)
つの
者
(
もの
)
、
皆
(
みな
)
吾
(
わ
)
が
下
(
しも
)
に
出
(
い
)
でて、
位
(
くらゐ
)
、
吾
(
わ
)
が
上
(
かみ
)
に
加
(
くは
)
はるは、
何
(
なん
)
ぞや』と。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
晴天風なき時日
出
(
いづ
)
れば十三の小嶋おの/\
離散
(
りさん
)
して池中に遊ぶが如し、日入れば池の
正中
(
まんなか
)
にあつまりて一ツの嶋となる。此池に種々の
奇異
(
きゐ
)
あれども
文
(
ぶん
)
多
(
おほ
)
ければしるさず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
加担人
(
かたうど
)
は車屋の
丑
(
うし
)
に
元結
(
もとゆひ
)
よりの
文
(
ぶん
)
、
手遊屋
(
おもちやや
)
の
弥助
(
やすけ
)
などあらば引けは取るまじ、おおそれよりはあの人の事あの人の事、藤本のならば
宜
(
よ
)
き智恵も貸してくれんと、十八日の暮れちかく
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
釜無
(
かまな
)
しの
文
(
ぶん
)
」だよ」こう云いながらその男は、ヌッと部屋の中へ入って来たが「婆さん」と、ひどく威嚇的に「お前あっちへ行っていな、
俺
(
おい
)
ら「爺つあん」に用があるんだからな」
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
晏嬰
(
あんえい
)
乃
(
すなは
)
ち
田穰苴
(
でんじやうしよ
)
を
薦
(
すす
)
めて
曰
(
いは
)
く、『
穰苴
(
じやうしよ
)
は
田氏
(
でんし
)
の
(四)
庶孽
(
しよげつ
)
なりと
雖
(
いへど
)
も、
然
(
しか
)
れども
其人
(
そのひと
)
、
文
(
ぶん
)
は
能
(
よ
)
く
衆
(
しう
)
を
附
(
つ
)
け、
武
(
ぶ
)
は
能
(
よ
)
く
敵
(
てき
)
を
威
(
おど
)
す。
願
(
ねが
)
はくは
君
(
きみ
)
之
(
これ
)
を
試
(
こころ
)
みよ』
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
晴天風なき時日
出
(
いづ
)
れば十三の小嶋おの/\
離散
(
りさん
)
して池中に遊ぶが如し、日入れば池の
正中
(
まんなか
)
にあつまりて一ツの嶋となる。此池に種々の
奇異
(
きゐ
)
あれども
文
(
ぶん
)
多
(
おほ
)
ければしるさず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
反
(
かへ
)
つて
(四八)
浮淫
(
ふいん
)
の
蠧
(
と
)
を
擧
(
あ
)
げて・
之
(
これ
)
を
(四九)
功實
(
こうじつ
)
の
上
(
うへ
)
に
加
(
くは
)
ふるを
疾
(
うれ
)
へ、
以爲
(
おも
)
へらく、
(五〇)
儒者
(
じゆしや
)
は
文
(
ぶん
)
を
用
(
もつ
)
て
法
(
はふ
)
を
亂
(
みだ
)
し、
而
(
しかう
)
して
(五一)
侠者
(
けふしや
)
は
武
(
ぶ
)
を
以
(
もつ
)
て
禁
(
きん
)
を
犯
(
をか
)
す。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
夫
(
そ
)
れ
(二)
學
(
がく
)
は
載籍
(
さいせき
)
極
(
きは
)
めて
博
(
ひろ
)
けれども、
猶
(
な
)
ほ
信
(
しん
)
を
六蓺
(
りくげい
)
に
考
(
かんが
)
ふ。
(三)
詩書
(
ししよ
)
(四)
缺
(
か
)
けたりと
雖
(
いへど
)
も、
然
(
しか
)
れども
(五)
虞夏
(
ぐか
)
の
文
(
ぶん
)
知
(
し
)
る
可
(
べ
)
き
也
(
なり
)
。
堯
(
げう
)
將
(
まさ
)
に
位
(
くらゐ
)
を
(六)
遜
(
のが
)
れんとするや、
虞舜
(
ぐしゆん
)
に
讓
(
ゆづ
)
る。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
“文”の解説
文(ぶん)とは、一つの完結した言明を表す言語表現の単位である。基本的には主語と述語(一方が省略されることもある)からなる。ただし、これに加えて話題(主題、題目)が重視される場合もある。
(出典:Wikipedia)
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
“文”を含む語句
文章
文書
倭文
註文
文身
一文
頭文字
文化
文使
文色
文様
文字
呪文
祭文
古文書
御文
文反古
文七元結
序文
象形文字
...