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小僧
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こぞう
ふりがな文庫
“
小僧
(
こぞう
)” の例文
和尚
(
おしょう
)
さんのお
部屋
(
へや
)
があんまり
静
(
しず
)
かなので、
小僧
(
こぞう
)
さんたちは、どうしたのかと
思
(
おも
)
って、そっと
障子
(
しょうじ
)
の
透
(
す
)
き
間
(
ま
)
から中をのぞいてみました。
文福茶がま
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
だから、
小僧
(
こぞう
)
がものをいう
時分
(
じぶん
)
には、
耳
(
みみ
)
たぶが
赤
(
あか
)
くなって、
平生
(
へいぜい
)
でさえ、なんとなく、そのようすがあわれに
見
(
み
)
られたのであります。
初夏の不思議
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
竹童
(
ちくどう
)
みたいな
小僧
(
こぞう
)
には
斬
(
き
)
りまくられ、
旅僧
(
たびそう
)
ににらまれればすぐ
逃
(
に
)
げだすなんて、いくら
町人
(
ちょうにん
)
にしても、あまり
度胸
(
どきょう
)
がなさすぎるね」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いたずら
小僧
(
こぞう
)
のニールスは、おとうさんやおかあさんの
留守
(
るす
)
のまに、
小人
(
こびと
)
をからかったため、小人の
姿
(
すがた
)
に変えられてしまいました。
「ニールスのふしぎな旅 下」まえがき
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
藪入
(
やぶい
)
りの
小僧
(
こぞう
)
さん、学校帰りの
腕白
(
わんぱく
)
、中には色気盛りの若い衆までが「ここはお国を何百里」と、喜び勇んで、お馬の背中で
躍
(
おど
)
るのだ。
木馬は廻る
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
小僧
(
こぞう
)
はこの子を
粉
(
こな
)
ひきの
夫婦
(
ふうふ
)
のところへつれていきました。すると、粉ひきの夫婦には子どもがなかったものですから、ふたりは
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
西尾
(
にしを
)
から
東
(
ひがし
)
を
差
(
さ
)
して
来
(
き
)
た
小僧
(
こぞう
)
皆身
(
みなみ
)
の
為
(
ため
)
に
年季奉公
(
ねんきぼうこう
)
と、
東西南北
(
とうざいなんぼく
)
で書いて
遣
(
や
)
ると、お
前
(
まへ
)
の
親父
(
おやぢ
)
がそれを
国
(
くに
)
へ持つて
往
(
い
)
つて
表装
(
へうさう
)
を加へ
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「あたしだって、こわいもの平気よ。ポーデル先生、そのかわった人物というのは一つ目
小僧
(
こぞう
)
ですか、それともろくろッ首ですか」
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一
(
ひと
)
ツ
目
(
め
)
小僧
(
こぞう
)
の
豆腐買
(
とうふかい
)
は、
流灌頂
(
ながれかんちょう
)
の
野川
(
のがわ
)
の
縁
(
へり
)
を、
大笠
(
おおがさ
)
を
俯向
(
うつむ
)
けて、
跣足
(
はだし
)
でちよこ/\と巧みに
歩行
(
ある
)
くなど、
仕掛
(
しかけ
)
ものに成つて居る。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
もし、オヤユビ
小僧
(
こぞう
)
のニールスをここへつれてくることができれば、きっとこのかめはあけさせることができる、と言いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
思
(
おも
)
いがけない
出来事
(
できごと
)
に、
茫然
(
ぼうぜん
)
としていた
小僧
(
こぞう
)
の
市松
(
いちまつ
)
が、ぺこりと
下
(
さ
)
げた
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
で、
若旦那
(
わかだんな
)
の
声
(
こえ
)
はきりぎりすのようにふるえた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
要吉
(
ようきち
)
は、東京の
山
(
やま
)
の
手
(
て
)
にある、ある
盛
(
さか
)
り
場
(
ば
)
の
水菓子屋
(
みずがしや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さんです。要吉は、
半年
(
はんねん
)
ばかり前にいなかからでてきたのです。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
在所の者は誰も相手にせぬし、
便
(
たよ
)
る
方
(
かた
)
も無いので、少しでも口を
減
(
へ
)
す為に
然
(
さ
)
る
尼
(
あま
)
の
勧
(
すヽ
)
めに従つて、長男と二男を
大原
(
おほはら
)
の
真言寺
(
しんごんでら
)
へ
小僧
(
こぞう
)
に
遣
(
や
)
つた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
縁
(
えん
)
から
跣足
(
はだし
)
で
飛
(
と
)
んで
下
(
お
)
りて、
小六
(
ころく
)
の
頭
(
あたま
)
を
擲
(
なぐ
)
り
付
(
つ
)
けた。
其時
(
そのとき
)
から、
宗助
(
そうすけ
)
の
眼
(
め
)
には、
小六
(
ころく
)
が
小惡
(
こにく
)
らしい
小僧
(
こぞう
)
として
映
(
うつ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『ばんざい!』それは小さい煙突そうじの
小僧
(
こぞう
)
でした。生れてはじめて煙突の中をてっぺんまでのぼってきて、頭を外につき出したのでした。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「ぼくは、メーソフさんのところに、
小僧
(
こぞう
)
にあがってるんだよ。すると、この二、三日、馬車に変なことがあるから、そういってやったら……」
金の目銀の目
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
モコウは富士男の家につかわれている
小僧
(
こぞう
)
で、昔ふうにいえば、
主従
(
しゅじゅう
)
の関係である、だが富士男は、モコウをけっして
奴隷的
(
どれいてき
)
に見なしたことはない。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
しかたがない、わしの家も
当分
(
とうぶん
)
はまだせわしいから
手伝
(
てつだ
)
っていな。そのうち、どこか
小僧
(
こぞう
)
にでもいったらいいだろう。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
いうまでもなくこの
芸
(
げい
)
は、
新吉
(
しんきち
)
がもと
鍛冶屋
(
かじや
)
の
小僧
(
こぞう
)
だったので、それから思いついた芸で、歌の
文句
(
もんく
)
の「たたけやたたけ、はげあたま」というのは
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
持居たれども今は一文もなしなどと
獨
(
ひと
)
り
呟
(
つぶや
)
きながら通る所に肥前屋より
小僧
(
こぞう
)
を一人供に連て
出行
(
いでゆく
)
者の體小猿に
髣似
(
よくに
)
たりしかば三吉は
後
(
あと
)
を
尾
(
つけ
)
て能々是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そゝぐにお
高
(
たか
)
は
詞
(
ことば
)
に
違
(
たが
)
ひもなく
愁
(
うれひ
)
の
眉
(
まゆ
)
いつしかとけて
昨日
(
きのふ
)
にかはるまめ/\しさ
父
(
ちゝ
)
のもの
我
(
わ
)
がもの
云
(
い
)
へば
更
(
さら
)
に
手代
(
てだい
)
小僧
(
こぞう
)
の
衣類
(
いるゐ
)
の
世話
(
せわ
)
縫
(
ぬ
)
ひほどきにまで
氣
(
き
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「そら! また見えた、
橋桁
(
はしげた
)
に引っかかったよ。」と、欄杆に手を
掛
(
か
)
けて、自由に川中を
俯瞰
(
みおろ
)
し得る
御用聴
(
ごようきき
)
らしい
小僧
(
こぞう
)
が、自分の形勝の位置を
誇
(
ほこ
)
るかのように
死者を嗤う
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「
小僧
(
こぞう
)
。さあ、来。これから、
俺
(
お
)
れの
家来
(
けらい
)
だ。来う。この刀はいい刀だな。
実
(
じつ
)
に
焼
(
や
)
きをよぐかげである。」
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そういえばいつか小平さんが町の
床屋
(
とこや
)
さんへ、
小僧
(
こぞう
)
にいったということを、聞いたような気もします。
いぼ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
この家にて或る年
田植
(
たうえ
)
の
人手
(
ひとで
)
足
(
た
)
らず、
明日
(
あす
)
は
空
(
そら
)
も
怪
(
あや
)
しきに、わずかばかりの田を植え残すことかなどつぶやきてありしに、ふと
何方
(
いずち
)
よりともなく
丈
(
たけ
)
低
(
ひく
)
き
小僧
(
こぞう
)
一人来たりて
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
大入道
(
おほにふだう
)
、一つ
目
(
め
)
小僧
(
こぞう
)
などはそれである。
併
(
しか
)
し
復仇
(
ふくきう
)
の
方
(
はう
)
は
鍋島
(
なべしま
)
の
猫騷動
(
ねこさうどう
)
のやうに
隨分
(
ずゐぶん
)
しつこい。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
「おのれ、あの
小僧
(
こぞう
)
ッ神め」と、それはそれはお
怒
(
いか
)
りになって、
髪
(
かみ
)
の毛をひと束ずつ、もどかしく解きはなしていらっしゃるまに、こちらの大国主神はいっしょうけんめいにかけつづけて
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「
小僧
(
こぞう
)
! おめえ
迷兒
(
まいご
)
か、どこからきたんだ。だれか
尋
(
たづ
)
ねる
者
(
もの
)
でもあるのか」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
ぱちぱちという音のほかに、ぱんぱんと
鉄砲
(
てっぽう
)
をうつような音も聞こえていた。立ちどまってみると、ぼくのからだはぶるぶるふるえて、ひざ
小僧
(
こぞう
)
と下あごとががちがち音を立てるかと思うほどだった。
火事とポチ
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「そりゃ、貝原さんはいい人さ、小初先生と僕のことだって大目に見ての上で世話する気かも知れませんさ。だけど、僕あ嫌いです。いくら、僕、中学出たての
小僧
(
こぞう
)
だって、僕あそんな意気地無しにあ、なれません」
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「
新参
(
しんざん
)
の
小僧
(
こぞう
)
でございます。」
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
鍛冶屋
(
かぢや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さん
歌時計:童謡集
(旧字旧仮名)
/
水谷まさる
(著)
「おまえなんか、いくらかかってもだめさ。」と、
炭屋
(
すみや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さんは、
威張
(
いば
)
りました。
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さんは、いかにもくやしそうです。
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「バカ
野郎
(
やろう
)
め。目っけたというのはその竹童のことをいうのか。ふざけやがッて! だれがあんな
小僧
(
こぞう
)
をさがせといいつけたのだ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大
(
たい
)
そうけちんぼな
和尚
(
おしょう
)
さんがありました。
何
(
なに
)
かよそからもらっても、いつでも
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
でばかり
食
(
た
)
べて、
小僧
(
こぞう
)
には一つもくれませんでした。
和尚さんと小僧
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「じつは、いまから十四年ほどまえに、
箱
(
はこ
)
にいれられて、
堰
(
せき
)
にながれつきましたのを、
粉
(
こな
)
ひきの
小僧
(
こぞう
)
が水からひきあげたのでございます。」
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
けれども、
冬
(
ふゆ
)
の
鳥打帽
(
とりうちばう
)
を
被
(
かむ
)
つた
久留米絣
(
くるめがすり
)
の
小僧
(
こぞう
)
の、
四顧
(
しこ
)
人影
(
ひとかげ
)
なき
日盛
(
ひざか
)
りを、
一人
(
ひとり
)
雲
(
くも
)
の
峰
(
みね
)
に
抗
(
かう
)
して
行
(
ゆ
)
く
其
(
そ
)
の
勇氣
(
ゆうき
)
は、
今
(
いま
)
も
愛
(
あい
)
する。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それにしても、あの長い赤い足のコウノトリのやつは、こんなちっぽけな
小僧
(
こぞう
)
はまるっきり役にはたたないだろうと、思いこんでいるのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
少年探偵団の
井上一郎
(
いのうえいちろう
)
少年とポケット
小僧
(
こぞう
)
が、ちょっと用事があって、
練馬区
(
ねりまく
)
のはずれのさびしい町をあるいていました。
怪人と少年探偵
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
二百発の砲弾は、まるでいたずら
小僧
(
こぞう
)
の
群
(
むれ
)
を襲う
熊蜂
(
くまばち
)
の群のように、敵艦にとびついていったが、まことにふしぎな、そして奇怪な光景であった。
のろのろ砲弾の驚異:――金博士シリーズ・1――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
へい
入
(
い
)
らつしやいまし、
小僧
(
こぞう
)
やお
茶
(
ちや
)
を、サ
何卒
(
どうぞ
)
此方
(
こちら
)
へお
掛
(
か
)
け遊ばして、
今日
(
こんにち
)
は誠に
好
(
よ
)
いお天気になりました、
何卒
(
どうぞ
)
之
(
これ
)
へ。婦人「はい、
御免
(
ごめん
)
なさいよ。 ...
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
して藤助の處へ
行
(
ゆく
)
と番頭は何をして居ると尋ねらるゝに
小僧
(
こぞう
)
アノ藤助さんの
方
(
はう
)
へ
行
(
ゆく
)
と久兵衞さんは
直
(
すぐ
)
に二
階
(
かい
)
へ
上
(
あが
)
りお
民
(
たみ
)
さんと云ふ
美麗
(
うつくしい
)
姉
(
ねえ
)
さんと何だか
咄
(
はな
)
しを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小僧
(
こぞう
)
の
粗相
(
そそう
)
は
番頭
(
ばんとう
)
の
粗相
(
そそう
)
、
手前
(
てまえ
)
から、どのようにもおわびはいたしましょうから、
御勘弁
(
ごかんべん
)
願
(
ねが
)
えるものでございましたら、この
幸兵衛
(
こうべえ
)
に
御免
(
ごめん
)
じ
下
(
くだ
)
さいまして。……
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
さうして
夫等
(
それら
)
の
愛
(
あい
)
に
生
(
い
)
きるものが
重
(
かさ
)
ならない
許
(
ばかり
)
に
隙間
(
すきま
)
なく
清水谷
(
しみづだに
)
から
辨慶橋
(
べんけいばし
)
へ
續
(
つゞ
)
いて、
互
(
たがひ
)
に
睦
(
むつ
)
まじく
浮
(
うい
)
てゐると、
通
(
とほ
)
り
掛
(
がゝ
)
りの
小僧
(
こぞう
)
だの
閑人
(
ひまじん
)
が、
石
(
いし
)
を
打
(
う
)
ち
付
(
つ
)
けて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
太吉
(
たきち
)
と
小僧
(
こぞう
)
の
脊
(
せ
)
を
人
(
ひと
)
さし
指
(
ゆび
)
の
先
(
さき
)
に
突
(
つ
)
いて、お
舟
(
ふね
)
こぐ
眞似
(
まね
)
に
精
(
せい
)
の
出
(
で
)
て
店
(
みせ
)
の
品
(
しな
)
をばちよろまかされぬやうにしてお
呉
(
く
)
れ、
私
(
わたし
)
の
歸
(
かへ
)
りが
遲
(
おそ
)
いやうなら
構
(
かま
)
はずと
戸
(
と
)
をば
下
(
おろ
)
して
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
半之助方
小僧
(
こぞう
)
、
身
(
み
)
ぶるえしつつ、酒一斗はとても入り
兼
(
か
)
ね候と
返答
(
へんとう
)
致
(
いた
)
し候
処
(
ところ
)
、山男、まずは入れなさるべく候と
押
(
お
)
して申し候。半之助も顔色青ざめ
委細
(
いさい
)
承知
(
しょうち
)
と早口に申し候。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
平助は正覚坊の背中を
撫
(
な
)
でながら、さてその
始末
(
しまつ
)
に困りました。家に置いておけば、自分が
漁
(
りょう
)
に出た
不在中
(
るす
)
に、村のいたずら
小僧
(
こぞう
)
どもからどんな目にあわされるかわかりません。
正覚坊
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「でも、
小僧
(
こぞう
)
がひとりで、さびしがりますから。さいわいに風もございませんので。」
のら犬
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「悪いやつをなぐるのはあたりまえだ、おれの家の
小僧
(
こぞう
)
をおどかして毎朝
豆腐
(
とうふ
)
を
強奪
(
ごうだつ
)
しやがる、おれは
貧乏人
(
びんぼうにん
)
だ、貧乏人のものをぬすんでも助役の
息子
(
むすこ
)
ならかまわないというのか」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
やがて、雨があがると、いたずら
小僧
(
こぞう
)
がふたり、そこへやってきました。
すずの兵隊さん
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
“小僧”の意味
《名詞》
小僧(こぞう)
年少(子ども)の僧。
商店などで使用される若い男の店員。
年少の男子を見下していう語。坊主。
(出典:Wiktionary)
“小僧”の解説
小僧(こぞう)は、一人前でない僧侶、修行中の者を指す語である。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
僧
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
“小僧”で始まる語句
小僧子
小僧気
小僧達
小僧奉公