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貝
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かひ
ふりがな文庫
“
貝
(
かひ
)” の例文
渚
(
なぎさ
)
の
月
(
つき
)
に、
美
(
うつく
)
しき
貝
(
かひ
)
を
敷
(
し
)
いて、あの、すら/\と
細
(
ほそ
)
く
立
(
た
)
つ
煙
(
けむり
)
の、
恰
(
あたか
)
も
鴎
(
かもめ
)
の
白
(
しろ
)
き
影
(
かげ
)
を
岬
(
みさき
)
に
曳
(
ひ
)
くが
如
(
ごと
)
く
思
(
おも
)
はれたのは、
記憶
(
きおく
)
が
返
(
かへ
)
つたのである。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ホヽいやだよ
此人
(
このひと
)
は、
蜆
(
しゞみ
)
の
貝
(
かひ
)
ごと
食
(
た
)
べてさ……あれさお
刺身
(
さしみ
)
をおかつこみでないよ。梅「へえ……あゝ
好
(
い
)
い
心持
(
こゝろもち
)
になつた。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
また
骨角器以外
(
こつかくきいがい
)
に
貝殼
(
かひがら
)
で
造
(
つく
)
つた
器物
(
きぶつ
)
もないではありませんが、それは
主
(
おも
)
に
裝飾
(
そうしよく
)
に
用
(
もち
)
ひられたもので、
中
(
なか
)
でも
一番
(
いちばん
)
多
(
おほ
)
いものは
貝
(
かひ
)
の
腕輪
(
うでわ
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
(
貝塚土器
(
かひづかどき
)
の
破片
(
はへん
)
が、
僅
(
わづ
)
かに二三
片
(
ぺん
)
見出
(
みいだ
)
されたが、
貝
(
かひ
)
の
分量
(
ぶんりやう
)
から
比較
(
ひかく
)
して
見
(
み
)
ると、
何億萬分
(
なんおくまんぶん
)
の
一
(
いち
)
といふ
位
(
くらゐ
)
しかに
當
(
あた
)
らぬ)
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
もとより意識して私はおさやんの帯で
貝
(
かひ
)
の
口
(
くち
)
を結んで
後
(
うしろ
)
へ廻しましたそしておさやんの気の附かないうちにまた解いて置かうと思つて居ます所へもうおさやんが出て来ました。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
篠掛
(
すゞかけ
)
摺袴
(
すりはかま
)
磨紫金
(
ましきん
)
兜巾
(
ときん
)
貝
(
かひ
)
貝詰
(
かひつめ
)
護摩刀
(
ごまたう
)
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
人間は丸木舟の
殻
(
から
)
に乗つて
走
(
わし
)
る
貝
(
かひ
)
だ。
南洋館
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
阿古屋
(
あこや
)
の
貝
(
かひ
)
を
敷
(
し
)
き
列
(
つら
)
ね
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
世
(
よ
)
には、
清
(
きよ
)
らかな
白歯
(
しらは
)
を
玉
(
たま
)
と
云
(
い
)
ふ、
真珠
(
しんじゆ
)
と
云
(
い
)
ふ、
貝
(
かひ
)
と
言
(
い
)
ふ。……いま、ちらりと
微笑
(
ほゝえ
)
むやうな、
口元
(
くちもと
)
を
漏
(
も
)
るゝ
歯
(
は
)
は、
白
(
しろ
)
き
卯
(
う
)
の
花
(
はな
)
の
花片
(
はなびら
)
であつた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すると
人足
(
にんそく
)
の一
人
(
にん
)
か『
貝
(
かひ
)
の
出
(
で
)
る
處
(
ところ
)
は
此所
(
こゝ
)
ばかりぢやア
有
(
あ
)
りません。
御門
(
ごもん
)
を
入
(
はい
)
つて
右手
(
みぎて
)
の
笹山
(
さゝやま
)
の
後
(
うしろ
)
の
處
(
ところ
)
にも、
白
(
しろ
)
い
貝
(
かひ
)
が
地面
(
ちめん
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
ます』と
報告
(
ほうこく
)
した。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
それから
推
(
お
)
して
石器時代
(
せつきじだい
)
の
人間
(
にんげん
)
は
貝
(
かひ
)
や
魚
(
さかな
)
の
他
(
ほか
)
に、
主
(
おも
)
に
猪
(
ゐのしゝ
)
だとか
鹿
(
しか
)
だとかを
狩
(
か
)
りして
食料
(
しよくりよう
)
にしてゐたことが
知
(
し
)
られます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
帯は黒い
毛繻子
(
けじゆす
)
のくけ帯を
貝
(
かひ
)
の
口
(
くち
)
に結んで居ました。
紺木綿
(
こんもめん
)
の前掛をして居ました。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
貝
(
かひ
)
や
拾
(
ひろ
)
はん
莫告藻
(
なのりそ
)
や
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
いで、
戰場
(
せんぢやう
)
に
臨
(
のぞ
)
む
時
(
とき
)
は、
雜兵
(
ざふひやう
)
と
雖
(
いへど
)
も
陣笠
(
ぢんがさ
)
をいたゞく。
峰入
(
みねいり
)
の
山伏
(
やまぶし
)
は
貝
(
かひ
)
を
吹
(
ふ
)
く。
時節
(
じせつ
)
がら、
槍
(
やり
)
、
白馬
(
しろうま
)
といへば、モダンとかいふ
女
(
をんな
)
でも
金剛杖
(
こんがうづゑ
)
がひと
通
(
とほ
)
り。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
みな
成熟
(
せいじゆく
)
した
貝
(
かひ
)
ばかりで、
未成熟
(
みせいじゆく
)
のものがなく、また
二枚貝
(
にまいがひ
)
の
一方
(
いつぽう
)
だけのものが
多
(
おほ
)
いことなどがわかりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
一
反
(
たん
)
以上
(
いじやう
)
貝
(
かひ
)
を
掘
(
ほ
)
り
取
(
と
)
つて
運
(
はこ
)
び
出
(
だ
)
してある。
其跡
(
そのあと
)
からは
清水
(
しみづ
)
が
湧出
(
ゆうしゆつ
)
して、
直
(
たゞ
)
ちに
田
(
た
)
に
入
(
い
)
る
程
(
ほど
)
低
(
ひく
)
くなつて
居
(
ゐ
)
る。
此所
(
こゝ
)
に
貝塚
(
かひづか
)
があらうとは、
今日
(
けふ
)
まで
知
(
し
)
らなかつた。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
今
(
いま
)
ぞ
時
(
とき
)
貝
(
かひ
)
が
音
(
ね
)
ひゞく
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
蟲
(
むし
)
のやうだと
言
(
い
)
つたが、あゝ、
一層
(
いつそ
)
、くづれた
壁
(
かべ
)
に
潛
(
ひそ
)
んだ、
波
(
なみ
)
の
巖間
(
いはま
)
の
貝
(
かひ
)
に
似
(
に
)
て
居
(
ゐ
)
る。——
此
(
これ
)
を
思
(
おも
)
ふと、
大
(
おほい
)
なる
都
(
みやこ
)
の
上
(
うへ
)
を、
手
(
て
)
を
振
(
ふ
)
つて
立
(
た
)
つて
歩行
(
ある
)
いた
人間
(
にんげん
)
は
大膽
(
だいたん
)
だ。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
難有
(
ありがた
)
いと、それを
鞄
(
かばん
)
に
入
(
い
)
れて
居
(
ゐ
)
ると、
篩
(
ふるひ
)
で
貝
(
かひ
)
を
選
(
よ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
女土方
(
をんなどかた
)
が、
小
(
ちい
)
さな
聲
(
こゑ
)
で。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
臺所
(
だいどころ
)
の
豪傑儕
(
がうけつばら
)
、
座敷方
(
ざしきがた
)
の
僭上
(
せんじやう
)
、
榮耀榮華
(
えいえうえいぐわ
)
に
憤
(
いきどほり
)
を
發
(
はつ
)
し、しや
討
(
う
)
て、
緋縮緬小褄
(
ひぢりめんこづま
)
の
前
(
まへ
)
を
奪取
(
ばひと
)
れとて、
竈將軍
(
かまどしやうぐん
)
が
押取
(
おつと
)
つた
柄杓
(
ひしやく
)
の
采配
(
さいはい
)
、
火吹竹
(
ひふきだけ
)
の
貝
(
かひ
)
を
吹
(
ふ
)
いて、
鍋釜
(
なべかま
)
の
鎧武者
(
よろひむしや
)
が
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
なに
)
か
出
(
で
)
たかと
問
(
と
)
ひながらも、
眼
(
め
)
を四
方
(
はう
)
に
配
(
くば
)
つて
見
(
み
)
ると、
掘出
(
ほりだ
)
した
貝
(
かひ
)
は、
一々
(
いち/\
)
篩
(
ふるひ
)
で
振
(
ふる
)
つて、
貝
(
かひ
)
は
貝
(
かひ
)
だけとして、
山
(
やま
)
の
如
(
ごと
)
く
積
(
つ
)
んである。
破片
(
はへん
)
が
其所此所
(
そこここ
)
に
散亂
(
さんらん
)
して
居
(
ゐ
)
る。
胸
(
むね
)
は
土器々々
(
どき/\
)
である。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
去
(
さん
)
ぬる
年
(
とし
)
、
中泉
(
なかいづみ
)
から
中尊寺
(
ちうそんじ
)
に
詣
(
まう
)
でた六
月
(
ぐわつ
)
のはじめには、
細流
(
さいりう
)
に
影
(
かげ
)
を
宿
(
やど
)
して、
山吹
(
やまぶき
)
の
花
(
はな
)
の、
堅
(
かた
)
く
貝
(
かひ
)
を
刻
(
きざ
)
めるが
如
(
ごと
)
く
咲
(
さ
)
いたのを
見
(
み
)
た。
彼
(
かれ
)
は
冷
(
つめた
)
き
黄金
(
わうごん
)
である。
此
(
これ
)
は
温
(
あたゝ
)
かき
瑠璃
(
るり
)
である。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それは、二十
坪
(
つぼ
)
ばかりの
貝殼
(
かひがら
)
を、
殘
(
のこ
)
らず
綺麗
(
きれい
)
に
取出
(
とりだ
)
して、
他
(
た
)
の
藪
(
やぶ
)
の
方
(
はう
)
に
運
(
はこ
)
び、
其所
(
そこ
)
で
綺麗
(
きれい
)
に、
貝
(
かひ
)
は
貝
(
かひ
)
、
石
(
いし
)
は
石
(
いし
)
、
土
(
つち
)
は
土
(
つち
)
と、
篩
(
ふるひ
)
で
分
(
わ
)
けてあるに
拘
(
かゝは
)
らず、
石器
(
せきき
)
も、
土器
(
どき
)
も、
獸骨
(
じうこつ
)
も、
何
(
なに
)
も
出
(
で
)
て
居
(
を
)
らね。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
草
(
くさ
)
を
毟
(
むし
)
れ、
馬鈴薯
(
じやがいも
)
を
掘
(
ほ
)
れ、
貝
(
かひ
)
を
突
(
つ
)
け、で、
焦
(
こ
)
げつくやうな
炎天
(
えんてん
)
、
夜
(
よる
)
は
毒蛇
(
どくじや
)
の
霧
(
きり
)
、
毒蟲
(
どくむし
)
の
靄
(
もや
)
の
中
(
なか
)
を、
鞭打
(
むちう
)
ち
鞭打
(
むちう
)
ち、こき
使
(
つか
)
はれて、
三月
(
みつき
)
、
半歳
(
はんとし
)
、
一年
(
いちねん
)
と
云
(
い
)
ふ
中
(
うち
)
には、
大方
(
おほかた
)
死
(
し
)
んで
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
泥土
(
でいど
)
の
混亂
(
こんらん
)
も
無
(
な
)
く、
貝
(
かひ
)
の
色
(
いろ
)
も
雪
(
ゆき
)
の
如
(
ごと
)
く
白
(
しろ
)
く、
合貝
(
あひかひ
)
も
出
(
で
)
て、
灰層
(
くわいそう
)
も
有
(
あ
)
り、
然
(
さ
)
うしてなか/\
深
(
ふか
)
い。『
有望々々
(
いうぼう/\
)
』と
呼
(
よば
)
はりながら、
水谷氏
(
みづたにし
)
と
僕
(
ぼく
)
とは
穴
(
あな
)
を
並
(
なら
)
べて
掘
(
ほ
)
り
進
(
すゝ
)
んだが、
未
(
ま
)
だ
珍品
(
ちんぴん
)
らしい
物
(
もの
)
の
香
(
にほひ
)
もせぬ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
せめては
狩衣
(
かりぎぬ
)
か、
相成
(
あひな
)
るべくは、
緋縅
(
ひをどし
)
の
鎧
(
よろひ
)
……と
気
(
き
)
がつくと、
暑中伺
(
しよちううかゞ
)
ひに
到来
(
たうらい
)
の
染浴衣
(
そめゆかた
)
に、
羽織
(
はおり
)
も
着
(
き
)
ず、
貝
(
かひ
)
の
口
(
くち
)
も
横
(
よこ
)
つちよに
駕籠
(
かご
)
すれして、もの
欲
(
ほ
)
しさうに
白足袋
(
しろたび
)
を
穿
(
は
)
いた
奴
(
やつ
)
が
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
方々
(
かた/″\
)
の
様子
(
やうす
)
は
皆
(
みな
)
略
(
ほゞ
)
分
(
わか
)
つた、いづれも、それ/″\お
役者
(
やくしや
)
である。が、
白足袋
(
しろたび
)
だつたり、
浴衣
(
ゆたか
)
でしよたれたり、
貝
(
かひ
)
の
口
(
くち
)
が
横
(
よこ
)
つちよだつたり、
口上
(
こうじやう
)
を
述損
(
のべそこな
)
つたり……一
体
(
たい
)
それは
何
(
なに
)
ものだい。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鬘
(
かつら
)
ならではと
見
(
み
)
ゆるまでに
結
(
ゆひ
)
なしたる
圓髷
(
まるまげ
)
に、
珊瑚
(
さんご
)
の
六分玉
(
ろくぶだま
)
のうしろざしを
點
(
てん
)
じた、
冷艷
(
れいえん
)
類
(
たぐ
)
ふべきなきと、こゝの
名物
(
めいぶつ
)
だと
聞
(
き
)
く、
小
(
ちひ
)
さなとこぶしを、
青
(
あを
)
く、
銀色
(
ぎんしよく
)
の
貝
(
かひ
)
のまゝ
重
(
かさ
)
ねた
鹽蒸
(
しほむし
)
を
肴
(
さかな
)
に
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“貝”の意味
《名詞》
(かい)軟体動物のうち、一般に硬い殻を持つもの。
(出典:Wiktionary)
“貝”の解説
貝(かい)は、軟体動物の総称、または特に、はっきりとした貝殻を持つものの総称である。
(出典:Wikipedia)
貝
常用漢字
小1
部首:⾙
7画
“貝”を含む語句
法螺貝
鮑貝
貝層
赤貝
浅貝
青貝柄
小貝
螺貝
貝殻
貝塚
貝殼
貝細工
蜆貝
子安貝
貝多羅葉
桜貝
烏貝
青貝
蝶貝
貝釦
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