“紺木綿”の読み方と例文
読み方割合
こんもめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紺木綿こんもめんののれんに白く「弥六」と染め抜いてあった。そしてまた老人のほうへ向き直った彼は、この土地の者かときいた。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その江戸を去る時、紺木綿こんもめんの切れの編みまぜてある二足の草鞋わらじをわざわざ餞別せんべつとして彼に贈ってくれたのもこの夫婦だ。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼等の仕事は、カッパざるを担ぐことと博奕をすることぐらいのもので、給金はたいてい二貫四百、一年中のお仕着せが紺木綿こんもめんあわせ一枚と紺単衣こんひとえ一枚。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)