“中泉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかいづみ50.0%
なかいずみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中泉なかいづみが一大事の訴状を持つて二人の少年が来たと云ふのを聞くと、堀はすぐにあの事だなと思つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
さんぬるとし中泉なかいづみから中尊寺ちうそんじまうでた六ぐわつのはじめには、細流さいりうかげ宿やどして、山吹やまぶきはなの、かたかひきざめるがごといたのをた。かれつめた黄金わうごんである。これあたゝかき瑠璃るりである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「この道を行けばお前さん、中泉なかいずみの宿の方へ出てしまいますよ、掛川は東、中泉は西ですから、まるっきり方角が違いますね」
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
藤村は旧幕臣で、浜松中学校の業をえ、遠江国中泉なかいずみで小学校訓導をしていたが、外国語学校で露語生徒の入学を許し、官費を給すると聞いて、その試験を受けに来たのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)