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短
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みじ
ふりがな文庫
“
短
(
みじ
)” の例文
爪
(
つめ
)
は地面をひっかきしっぽは
短
(
みじ
)
かく
太
(
ふと
)
くなり、耳はつったち、口からはあわをふき、目は大きくひらいて、ほのおのように
輝
(
かがや
)
きました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
從
(
したが
)
つて
其方
(
そのはう
)
の
談判
(
だんぱん
)
は、
始
(
はじ
)
めから
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
て
筆
(
ふで
)
にした
事
(
こと
)
がなかつた。
小六
(
ころく
)
からは
時々
(
とき/″\
)
手紙
(
てがみ
)
が
來
(
き
)
たが、
極
(
きは
)
めて
短
(
みじ
)
かい
形式的
(
けいしきてき
)
のものが
多
(
おほ
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
是から一緒に逃去って、
永
(
なげ
)
え浮世に
短
(
みじ
)
けえ命、己と一緒に賊を働き、
栄耀栄華
(
えようえいが
)
の
仕放題
(
しほうだい
)
を致すがよい、心を広く持って盗賊になれ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
まあまあ、そう気が
短
(
みじ
)
こうては、自身のからだをやつれさすばかり、それでは
永
(
なが
)
い
年月
(
としつき
)
に、わが子をさがそうという
巡礼
(
じゅんれい
)
の
旅
(
たび
)
がつづきません。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
も
徹
(
とほ
)
す
桑
(
くは
)
の
弓
(
ゆみ
)
張裂
(
はりさく
)
胸
(
むね
)
を
押鎭
(
おししづ
)
め打果さでや置べきかと
裾
(
すそ
)
短
(
みじ
)
かに
支度
(
したく
)
を爲し既に一刀
佩
(
たば
)
さんて
出行
(
でかけ
)
んとする其の
折柄
(
をりから
)
後ろの
襖
(
ふすま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
長
(
なが
)
いにせよ、
又
(
また
)
短
(
みじ
)
かいにせよ、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
この
無意識
(
むいしき
)
から
眼
(
め
)
をさました
時
(
とき
)
が、
私
(
わたくし
)
たちの
世界
(
せかい
)
の
生活
(
せいかつ
)
の
始
(
はじ
)
まりで、
舞台
(
ぶたい
)
がすっかりかわるのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
などと云うと千世子は
短
(
みじ
)
っかく「ザンギリ」にした頭をまるむきに出して青っぽい袴と黒か白位の着物をノコッと着た肇を見てつくづく気の毒な様な気持がした。
千世子(二)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
と云うのは、それが何あろうか、巧妙な
鬘
(
かつら
)
であって、下は半白の、疎らな
短
(
みじ
)
か
毛
(
げ
)
であった。そうして、屍体の手に、一枚の揉みくちゃな紙が握られていたのである。
地虫
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「
箆棒
(
べらぼう
)
に
迂遠
(
まだる
)
つけえ
唄
(
うた
)
だな、
此
(
こ
)
の
夜
(
よ
)
の
短
(
みじ
)
けえのに
眠
(
ねむ
)
つたく
成
(
な
)
つちやあな」
側
(
そば
)
から
惡口
(
あくこう
)
を
吐
(
つ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
玉
(
たま
)
の
姫樣
(
ひめさま
)
御出生
(
ごしつしやう
)
と
聞
(
き
)
きも
敢
(
あ
)
へず、
散
(
ち
)
るや
櫻
(
さくら
)
の
我
(
わ
)
が
名
(
な
)
空
(
むな
)
しく
成
(
なり
)
ぬるを、
何處
(
いづく
)
に
知
(
し
)
りてか
六三
(
ろくさ
)
天地
(
てんち
)
に
哭
(
なげ
)
きて、
姫
(
ひめ
)
が
命
(
いのち
)
は
我
(
わ
)
れ
故
(
ゆゑ
)
と
計
(
ばかり
)
、
短
(
みじ
)
かき
契
(
ちぎ
)
りに
淺
(
あさ
)
ましき
宿世
(
しゆくせ
)
を
思
(
おも
)
へば、
一人
(
ひとり
)
殘
(
のこ
)
りて
我
(
わ
)
れ
何
(
なん
)
とせん
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『一
方
(
ぱう
)
へばかり、もッと
高
(
たか
)
く、それから一
方
(
ぱう
)
は、ずッと
短
(
みじ
)
かくしてやらう』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
若
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
の、
窶
(
やつ
)
れ
顏
(
がほ
)
に、
血
(
ち
)
の
色
(
いろ
)
が
颯
(
さつ
)
と
上
(
のぼ
)
つて、——
國々
(
くに/″\
)
島々
(
しま/″\
)
、
方々
(
はう/″\
)
が、いづれもお
分
(
わか
)
りのないとある、
唯
(
たゞ
)
一句
(
いつく
)
、
不思議
(
ふしぎ
)
な、
短
(
みじ
)
かい、
鸚鵡
(
あうむ
)
の
聲
(
こゑ
)
と
申
(
まを
)
すのを、
私
(
わたくし
)
が
先
(
さき
)
へ
申
(
まを
)
して
見
(
み
)
ませう……もしや?……
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
シヤツは
長
(
なが
)
し、ヅボン
下
(
した
)
は
短
(
みじ
)
かし、
上着
(
うはぎ
)
は
魚
(
さかな
)
の
燒
(
や
)
いた
臭
(
にほひ
)
がする。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
短
(
みじ
)
か
日
(
び
)
の光つめたき笹の葉に雨さゐさゐと降りいでにけり
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
さはれ、盛りの
短
(
みじ
)
かさよ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
極
(
きは
)
めて
短
(
みじ
)
かい
其時
(
そのとき
)
の
談話
(
だんわ
)
を、
一々
(
いち/\
)
思
(
おも
)
ひ
浮
(
うか
)
べるたびに、
其
(
その
)
一々
(
いち/\
)
が、
殆
(
ほと
)
んど
無着色
(
むちやくしよく
)
と
云
(
い
)
つていゝ
程
(
ほど
)
に、
平淡
(
へいたん
)
であつた
事
(
こと
)
を
認
(
みと
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それは
時間
(
じかん
)
にすれば
恐
(
おそ
)
らく
漸
(
ようや
)
く一
刻
(
とき
)
位
(
ぐらい
)
の
短
(
みじ
)
かい
統一
(
とういつ
)
であったと
思
(
おも
)
いますが、
心
(
こころ
)
が
引緊
(
ひきしま
)
っている
故
(
せい
)
か、
私
(
わたくし
)
とすれば
前後
(
ぜんご
)
にない
位
(
くらい
)
のすぐれて
深
(
ふか
)
い
統一状態
(
とういつじょうたい
)
に
入
(
はい
)
ったのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
えゝ
一席
(
いつせき
)
申上
(
まうしあ
)
げます、
明治
(
めいぢ
)
の
地獄
(
ぢごく
)
も新作と
申
(
まう
)
す
程
(
ほど
)
の事でもなく、
円朝
(
ゑんてう
)
が
先達
(
せんだつ
)
て
箱根
(
はこね
)
に
逗留中
(
とうりうちう
)
、
宗蓮寺
(
そうれんじ
)
で
地獄極楽
(
ぢごく/\らく
)
の
絵
(
ゑ
)
を見まして、それから
案
(
あん
)
じ
附
(
つ
)
きましたお
短
(
みじ
)
かい
落語
(
おとしばなし
)
でございますが
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
して
呉
(
く
)
れ
然
(
さ
)
うして
何
(
どう
)
ぞ
肴
(
さかな
)
を出し呉よと云ながら
縁臺
(
えんだい
)
にどつかと
腰
(
こし
)
を
打掛
(
うちかけ
)
やれ/\日の
短
(
みじ
)
かひ事だ十月の中の十日に心なしの者を
遣
(
つか
)
ふなとは
能
(
よく
)
云
(
いひ
)
しものだコレ/\若い者大急ぎだ早く酒と肴を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
不便
(
ふびん
)
だんべぢやねえかねえ
不具
(
かたわ
)
の
甥
(
おひ
)
つ
子
(
こ
)
のことをねえ、
保證
(
ほしよう
)
に
立
(
た
)
つた
位
(
くれえ
)
身上
(
しんしやう
)
潰
(
つぶ
)
れるつち
挨拶
(
あいさつ
)
なのさ、ねえこれ、
年齡
(
とし
)
とつちやこつちのおとつゝあん
先
(
さき
)
も
短
(
みじ
)
けえのに
心底
(
しんてえ
)
のえゝものでなくつちや
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
シャツは
長
(
なが
)
し、ズボン
下
(
した
)
は
短
(
みじ
)
かし、
上着
(
うわぎ
)
は
魚
(
さかな
)
の
焼
(
や
)
いた
臭
(
におい
)
がする。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
短
(
みじ
)
か日の孟宗さむき田圃横
藁家
(
わらや
)
ひとつ見えて
童
(
わらべ
)
雀追ふ
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
短
(
みじ
)
かく
脛
(
はぎ
)
に
掛
(
か
)
けて
甲斐々々
(
かひ/″\
)
しい。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
短
(
みじ
)
かしと
暮
(
くら
)
す
心
(
こゝろ
)
は
如何
(
いか
)
ばかり
長閑
(
のど
)
けかるらん
頃
(
ころ
)
は
落花
(
らくくわ
)
の三
月
(
ぐわつ
)
盡
(
じん
)
ちればぞ
誘
(
さそ
)
ふ
朝
(
あさ
)
あらしに
庭
(
には
)
は
吹雪
(
ふゞき
)
のしろ
妙
(
たへ
)
も
流石
(
さすが
)
に
袖
(
そで
)
は
寒
(
さむ
)
からで
蝶
(
てふ
)
の
羽
(
は
)
うらの
麗朗
(
うら/\
)
とせし
雨
(
あま
)
あがり
露椽先
(
ぬれゑんさき
)
に
飼猫
(
かひねこ
)
のたま
輕
(
かる
)
く
抱
(
だ
)
きて
首玉
(
くびたま
)
の
絞
(
しぼ
)
り
放
(
ばな
)
し
結
(
ゆ
)
ひ
換
(
か
)
ゆるものは
侍女
(
こしもと
)
のお
八重
(
やへ
)
とて
歳
(
とし
)
は
優子
(
ゆうこ
)
に一
ツ
劣
(
おと
)
れど
劣
(
おと
)
らず
負
(
ま
)
けぬ
愛敬
(
あいけう
)
の
片靨
(
かたゑくぼ
)
誰
(
た
)
れゆゑ
寄
(
よ
)
する
目元
(
めもと
)
のしほの
莞爾
(
につこり
)
として
手
(
て
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
汽車
(
きしや
)
に
乘
(
の
)
ると
短
(
みじ
)
かい
道中
(
だうちゆう
)
でも
氣
(
き
)
の
所爲
(
せゐ
)
か
疲
(
つか
)
れるね。
留守中
(
るすちゆう
)
に
別段
(
べつだん
)
變
(
かは
)
つた
事
(
こと
)
はなかつたかい」と
聞
(
き
)
いた。
實際
(
じつさい
)
彼
(
かれ
)
は
短
(
みじ
)
かい
汽車
(
きしや
)
旅行
(
りよかう
)
にさへ
堪
(
た
)
へかねる
顏付
(
かほつき
)
をしてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此
(
これ
)
が
年頃
(
としごろ
)
になったのでございますから、
縁談
(
えんだん
)
の
口
(
くち
)
は
諸方
(
しょほう
)
から
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
るようにかかりましたが、
俚諺
(
ことわざ
)
にも
帯
(
おび
)
に
短
(
みじ
)
かし
襷
(
たすき
)
に
長
(
なが
)
しとやら、なかなか
思
(
おも
)
う
壺
(
つぼ
)
にはまったのがないのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
盡
(
つく
)
したれ共更に
効
(
しる
)
しなく今は一
命
(
めい
)
旦夕
(
たんせき
)
に
迫
(
せま
)
り頼みの
綱
(
つな
)
も切果たる體なれば五左衞門
重
(
おも
)
き
枕
(
まくら
)
を
上
(
あげ
)
漸々
(
やう/\
)
と言葉
短
(
みじ
)
かに手紙を
認
(
したゝ
)
め丸龜なる養子半四郎方へ急ぎ飛脚を遣はしたり
偖
(
さて
)
又
(
また
)
半四郎は養父の
安否
(
あんぴ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“短”の意味
《名詞》
(タン)劣る部分。乏しい要素。
(タン、異表記:丹) 花札の札で、文字の書かれない赤色の短冊があしらわれたもの。
(出典:Wiktionary)
短
常用漢字
小3
部首:⽮
12画
“短”を含む語句
短銃
短刀
短衣
短剣
短艇
長短
短歌
手短
気短
短袴
短服
短冊
短夜
裾短
短日
短躯
短兵急
短靴
簡短
短慮
...