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供
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そな
ふりがな文庫
“
供
(
そな
)” の例文
「さきに、信長に、つくもがみの茶入れをねだられて、茶入れは取られたが、久秀の首と、平蜘蛛の釜だけは、信長の眼にも
供
(
そな
)
えぬ」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鶴見はここで彼をたしなめる
笞
(
むち
)
の音をはっきり聞いた。なるほどそうである。贖物を
供
(
そな
)
えずにいて、それなりに若返るすべはない。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
同じような
夫
(
おっと
)
の墓を思いながら、あちこちと春草の
萌
(
も
)
えだした中からタンポポやスミレをつんで
供
(
そな
)
えると、二人はだまって墓地を出た。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
そのうち
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
上座
(
じやうざ
)
の
像
(
ざう
)
に
食事
(
しよくじ
)
を
供
(
そな
)
へて
置
(
お
)
いて、
自分
(
じぶん
)
が
向
(
む
)
き
合
(
あ
)
つて一しよに
食
(
た
)
べてゐるのを
見付
(
みつ
)
けられましたさうでございます。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「何に使うか」というと、黙っている。「何でもよいから」という。やると豆腐を買ってきまして、三日月様に豆腐を
供
(
そな
)
える。
後世への最大遺物
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
▼ もっと見る
「
私
(
わたくし
)
さる者から、昨日古今無類の名酒を貰ひ受けましたから、上覧に
供
(
そな
)
へようと存じまして、唯今これへ持参いたしました。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
しかし、その心は既に神聖な祭壇に捧げられて、周圍には神火が
供
(
そな
)
へられてあるのです。最早間もなく犧牲として
焚
(
た
)
かれる他はないのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
徳兵衛は、鎮守様に
供
(
そな
)
えてある、御馳走を腹いっぱいに食べ、酒に酔っぱらって、
社殿
(
しゃでん
)
の
床
(
ゆか
)
の下に眠っていましたが、ふと眼を覚ましました。
ひでり狐
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
いつ何時、心が魔道に
墜
(
お
)
ちぬとも限らぬと、自誡のために、わざわざ白紙の一巻を、二柱の御神前に
供
(
そな
)
え
奉
(
たてまつ
)
って置いたわけ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
母親はその金をさも
尊
(
とおと
)
そうに押しいただくまねをして、立って
神棚
(
かみだな
)
に
供
(
そな
)
えた。神棚には
躑躅
(
つつじ
)
と山吹とが小さい花瓶に生けて上げられてあった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
こういう日の食物は、まず神々に
供
(
そな
)
え、
先祖
(
せんぞ
)
の
霊
(
れい
)
にすすめ、それと同じ物をわれも人も、ともどもに食べるから、ことに楽しかったのである。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
歳
(
とし
)
の
首
(
はじめ
)
といふので
有繋
(
さすが
)
に
彼
(
かれ
)
の
家
(
いへ
)
でも
相當
(
さうたう
)
に
餅
(
もち
)
や
饂飩
(
うどん
)
や
蕎麥
(
そば
)
が
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
/\の
例
(
れい
)
に
依
(
よつ
)
て
供
(
そな
)
へられた。
軟
(
やはら
)
かな
餅
(
もち
)
が
卯平
(
うへい
)
の
齒齦
(
はぐき
)
には一
番
(
ばん
)
適當
(
てきたう
)
して
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そして、その
青
(
あお
)
い
葉
(
は
)
と
赤
(
あか
)
い
実
(
み
)
のささった
下
(
した
)
に
利助
(
りすけ
)
のさかずきは、なみなみとこはく
色
(
いろ
)
の
酒
(
さけ
)
をたたえて
供
(
そな
)
えられていました。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
溜
(
ため
)
る
辛苦
(
しんく
)
の程察し入る呉々も
歡
(
よろ
)
こばしきことにこそ
而
(
して
)
其の
櫛
(
くし
)
は百五十兩の
形
(
かた
)
成
(
なれ
)
ば佛前へ
供
(
そな
)
へて御先祖其外
父御
(
てゝご
)
にも悦ばせ給へと叔母女房とも
口
(
くち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お習字やお針が
上手
(
じょうず
)
になるようにお祈りする夜なので、あの竹のお飾りも、そのお願いのためのお
供
(
そな
)
えであるという事を聞かされて、変な気がした。
作家の手帖
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
武士はそのまま
下駄
(
げた
)
を脱いで上へあがり、つかつかと仏像の前へ往って
懐
(
ふところ
)
の
財布
(
さいふ
)
から小粒の
金
(
かね
)
を出してそれに
供
(
そな
)
えた。
山寺の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
一隊商が
曠野
(
こうや
)
で
颶風
(
ぐふう
)
に遇った時、野神に
供
(
そな
)
うる
人身御供
(
ひとみごくう
)
として案内人を殺した。案内人を失った隊商等の運命は如何。
百喩経
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
格別の
益
(
やく
)
にはたゝんといふのだよ、着るものや、
食
(
たべ
)
るものや、雨露を
凌
(
しの
)
ぐ家はみんな両親に
供
(
そな
)
へて
貰
(
も
)
らふのだから、外に大した
入用
(
いりよう
)
はないではないか?
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
昼寐
(
ひるね
)
の
夜具
(
やぐ
)
を
敷
(
し
)
きながら
墓地
(
ぼち
)
の
方
(
はう
)
を
見下
(
みおろ
)
すと、いつも
落葉
(
おちば
)
に
埋
(
うづも
)
れたまゝ
打棄
(
うちす
)
てゝある
古
(
ふる
)
びた
墓
(
はか
)
も
今日
(
けふ
)
は
奇麗
(
きれい
)
に
掃除
(
さうぢ
)
されて、
花
(
はな
)
や
線香
(
せんかう
)
が
供
(
そな
)
へられてゐる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
養母の梅は今五十歳ですが、見た
処
(
ところ
)
、四十位にしか見えず、小柄の女で美人の相を
供
(
そな
)
え、なか/\立派な婦人です。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
もっとも
墓
(
はか
)
の
周圍
(
しゆうい
)
などには、
昔
(
むかし
)
はおまゐりする
時
(
とき
)
に、お
供
(
そな
)
へ
物
(
もの
)
をしたり、おまつりをするために、いろ/\のものが
置
(
お
)
いてあつたに
違
(
ちが
)
ひありませんが
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
こゝに、おみき
所
(
じよ
)
と
言
(
い
)
ふのに、
三寶
(
さんぱう
)
を
供
(
そな
)
へ、
樽
(
たる
)
を
据
(
す
)
ゑ、
緋
(
ひ
)
の
毛氈
(
まうせん
)
に
青竹
(
あをだけ
)
の
埒
(
らち
)
、
高張提灯
(
たかはりぢやうちん
)
、
弓張
(
ゆみはり
)
をおし
重
(
かさ
)
ねて、
積上
(
つみあ
)
げたほど
赤々
(
あか/\
)
と、
暑
(
あつ
)
くたつて
構
(
かま
)
はない。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
次の
小
(
ちひ
)
さき光の
中
(
なか
)
には、己が
書
(
ふみ
)
をアウグスティーンの
用
(
もち
)
ゐに
供
(
そな
)
へしかの信仰の保護者ほゝゑむ 一一八—一二〇
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
時頼
世
(
よ
)
を無常と觀じては、何恨むべき物ありとも覺えず、武士を去り、弓矢を捨て、君に離れ、親を辭し、一切衆縁を擧げ
盡
(
つく
)
して戀てふ惡魔の犧牲に
供
(
そな
)
へ
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
主人金右衞門の死骸は
檢屍
(
けんし
)
が濟んだばかりで、二階の八疊に寢かしたまゝ、形ばかりの
香華
(
かうげ
)
を
供
(
そな
)
へて、娘のお喜多が驅け付けた親類の者や近所の衆に應待し
銭形平次捕物控:145 蜘蛛の巣
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
供
(
そな
)
え祝った床の間ちかく、芸者幇間を侍らしてドデンとおさまっていた三十八、九のでっぷり立派やかな金太郎武蔵の主人はじめ、通人らしいその朋輩たちは
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
猶
(
なほ
)
幸
(
さいはひ
)
を神に祈るとて、
三八
巫子
(
かんなぎ
)
祝部
(
はふり
)
を召しあつめて、
三九
御湯
(
みゆ
)
をたてまつる。そもそも当社に
祈誓
(
いのり
)
する人は、
四〇
数の
祓物
(
はらへつもの
)
を
供
(
そな
)
へて
御湯
(
みゆ
)
を奉り、
吉祥
(
よきさが
)
凶祥
(
あしきさが
)
を
占
(
うらな
)
ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
腰
(
こし
)
ごろもの
觀音
(
くわんおん
)
さま
濡
(
ぬ
)
れ
佛
(
ぼとけ
)
にておはします
御肩
(
おんかた
)
のあたり
膝
(
ひざ
)
のあたり、はら/\と
花散
(
はなち
)
りこぼれて
前
(
まへ
)
に
供
(
そな
)
へし
樒
(
しきみ
)
の
枝
(
えだ
)
につもれるもをかしく、
下
(
した
)
ゆく
子守
(
こも
)
りが
鉢卷
(
はちまき
)
の
上
(
う
)
へ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その
供養物
(
くようもの
)
の前に沢山バタの
燈明
(
とうみょう
)
を
供
(
そな
)
え、また道の中央で大なる
篝火
(
かがりび
)
——バタの
飾物
(
かざりもの
)
になるべく熱気の及ばぬところに、それを焚いて誰にもよく見える様にしてある。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
年々
(
ねんねん
)
秋
(
あき
)
のみのり
時
(
どき
)
になりますと、この
神
(
かみ
)
さまの
召
(
め
)
し
上
(
あ
)
がり
物
(
もの
)
に、
生
(
い
)
きている
人間
(
にんげん
)
を
一人
(
ひとり
)
ずつ
供
(
そな
)
えないと、お
天気
(
てんき
)
が
悪
(
わる
)
くなって、
雨
(
あめ
)
が
降
(
ふ
)
ってもらいたいときには
降
(
ふ
)
らないし
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
かえって
高尚
(
こうしょう
)
らしくも聞こえるけれども、それは
慈善
(
じぜん
)
をなすときか、友人を祝うときか、
霊前
(
れいぜん
)
に
供
(
そな
)
うるときのことで、事業のためには、金銭は単に無心無情の
器械
(
きかい
)
である。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「いいえ、やッぱり、かつぶしの方が」と答えて、主人の細君に餅菓子を
供
(
そな
)
えてもらった。
猫八
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
五月雨の降り続くために仏前に
供
(
そな
)
えて置いた花も取りかえることが出来ず、日を経て枯れた上に腐るような心持もする、そこで或日雨中にその花を棄てに出るというのである。
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
玄関まで
皆々
(
みな/\
)
お出迎いをいたし、殿様は奥へ通りお
褥
(
しとね
)
の上にお坐りなされたから、いつもならば出来立てのお
供
(
そな
)
えのようにお國が側から
団扇
(
うちわ
)
で
扇
(
あお
)
ぎ立て、ちやほやいうのだが
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「首を
供
(
そな
)
えたのはわしじゃよ。お手前は、神保先生じゃろう。一つ、釣り上げてくれよか」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ただ神仏は商人のように、金銭では
冥護
(
みょうご
)
を御売りにならぬ。じゃから
祭文
(
さいもん
)
を読む。香火を
供
(
そな
)
える。この
後
(
うしろ
)
の山なぞには、姿の
好
(
よ
)
い松が沢山あったが、皆康頼に
伐
(
き
)
られてしもうた。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いつも派手な色の、ま新しい
涎
(
よだ
)
れかけを、必ず二三枚は胸にあてていられる。村の
蓮
(
はす
)
っぱな娘たちが、前かけや、羽織裏などのともぎれで作っては、人知れずお
供
(
そな
)
えするからである。
南方郵信
(新字新仮名)
/
中村地平
(著)
そして
櫛八玉神
(
くしやたまのかみ
)
という神を、お
供
(
そな
)
えものを料理する料理人にしてつけ
添
(
そ
)
えました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
肉と酒とを
供
(
そな
)
えて祭ればよし、さもなければ命を
亡
(
うしな
)
うことにもなるので、土地の人びとは大いに
懼
(
おそ
)
れ、争ってかの玄妙観へかけつけて、何とかそれを祓い
鎮
(
しず
)
めてくれるように嘆願すると
世界怪談名作集:18 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
瞿佑
(著)
別に若干の金を白雲のために
供
(
そな
)
えて立ちましたが、その後で封を切って見ると、五十両あったので、さすがの白雲も、この女の気前のよいことに、ちょっと度胆を抜かれた形であります。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「なんのそれよりは天子から霊山へご献納の
吊燈籠
(
つりどうろう
)
だ。そのほか、貴重な
香木
(
こうぼく
)
やら数々なお
供
(
そな
)
え物など。ああ、どうしようもない」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御幣
(
ごへい
)
をこしらえるやら、色々な品物を
供
(
そな
)
えるやらして、いざ
御祈祷
(
ごきとう
)
となると、村中の人が男も女も子供も集まって来ました。
正覚坊
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
老人夫婦が毎日米を取り分けて置くのを、奉公人は神様に
供
(
そな
)
へるのだらうと云つてゐるが、それにしてもおさがりが少しも無いと云ふのである。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
村落
(
むら
)
のどの
家
(
うち
)
からか
今日
(
けふ
)
も
念佛衆
(
ねんぶつしう
)
へというて
供
(
そな
)
へられた二
升樽
(
しようだる
)
を
圍爐裏
(
ゐろり
)
の
側
(
そば
)
へ
引
(
ひ
)
きつけて、
臀
(
しり
)
の
煤
(
すゝ
)
けた
土瓶
(
どびん
)
へごぼ/\と
注
(
つ
)
いで
自在鍵
(
じざいかぎ
)
へ
掛
(
か
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
殿
(
との
)
さまは、
黙
(
だま
)
ってうなずかれました。そして、その
日
(
ひ
)
から、
殿
(
との
)
さまの
食膳
(
しょくぜん
)
には、その
茶
(
ちゃ
)
わんが
供
(
そな
)
えられたのであります。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
岩手県では一般にこれをシットギと謂い、風の神送りの日に作って
藁苞
(
わらづと
)
に入れて
供
(
そな
)
え、または山の神祭の際に、田の
畔
(
くろ
)
に立てる
駒形
(
こまがた
)
の札に塗りつけた。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
主人金右衛門の死骸は
検屍
(
けんし
)
が済んだばかりで、二階の八畳に寝かしたまま、形ばかりの
香華
(
こうげ
)
を
供
(
そな
)
えて、娘のお喜多が駆け付けた親類の者や近所の衆に応対し
銭形平次捕物控:145 蜘蛛の巣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
仏壇には
灯
(
あかり
)
がついていて、
蓮
(
はす
)
の葉の上に
供
(
そな
)
えた団子だの、
茄子
(
なす
)
や白瓜でつくった牛馬だの、
真鍮
(
しんちゅう
)
の花立てにさしたみそ萩などが
額縁
(
がくぶち
)
に入れた絵のように見える。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
さび静まった
其
(
そ
)
の地上にぱっと目立つかんなやしおらしい夏草を
供
(
そな
)
えた新古の墓石や墓標が入り交って人々の生前と死後との境に、幾ばくかの主張を見せているようだ。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
されば
古
(
いにしへ
)
の人々その古の迷ひより、
牲
(
いけにへ
)
を
供
(
そな
)
へ誓願をかけて彼を
崇
(
あが
)
めしのみならず 四—六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
供
常用漢字
小6
部首:⼈
8画
“供”を含む語句
子供
供物
御供
小供
子供心
供揃
子供衆
女子供
供給
供養
供奉
供御
供人
節供
供廻
子供等
御供養
供餅
濫僧供
供養物
...