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犯
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をか
ふりがな文庫
“
犯
(
をか
)” の例文
斯
(
か
)
う
解釋
(
かいしやく
)
した
時
(
とき
)
、
御米
(
およね
)
は
恐
(
おそ
)
ろしい
罪
(
つみ
)
を
犯
(
をか
)
した
惡人
(
あくにん
)
と
己
(
おのれ
)
を
見傚
(
みな
)
さない
譯
(
わけ
)
に
行
(
ゆ
)
かなかつた。さうして
思
(
おも
)
はざる
徳義上
(
とくぎじやう
)
の
苛責
(
かしやく
)
を
人知
(
ひとし
)
れず
受
(
う
)
けた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
日本
(
につぽん
)
では
明治維新
(
めいじいしん
)
の
後
(
のち
)
、
森林
(
しんりん
)
をむやみに
伐
(
き
)
つた
結果
(
けつか
)
、
方々
(
ほう/″\
)
で
洪水
(
こうずい
)
に
犯
(
をか
)
され、
明治二十九年度
(
めいじにじゆうくねんど
)
には
二萬九百八十一町村
(
にまんくひやくはちじゆういつちようそん
)
といふものが
水
(
みづ
)
につかり
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
私の
死際
(
しにぎは
)
は、お前さへゐなかつたら
犯
(
をか
)
す氣にもならなかつたらうと思はれる惡い行爲の記憶の爲めに責めさいなまれてゐる。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
抑
(
そもそも
)
五一
永治
(
えいぢ
)
の昔、
犯
(
をか
)
せる
罪
(
つみ
)
もなきに、
五二
父
帝
(
みかど
)
の
命
(
みこと
)
を
恐
(
かしこ
)
みて、三歳の
五三
体仁
(
としひと
)
に
代
(
よ
)
を
禅
(
ゆづ
)
りし心、人慾深きといふべからず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
二十五六
歳
(
さい
)
の
頃
(
ころ
)
より
毎日
(
まいにち
)
朝夕
(
てうせき
)
實行
(
じつかう
)
して、七十七
歳
(
さい
)
の
今日
(
こんにち
)
に
及
(
およ
)
び、
爾來
(
じらい
)
數十年間
(
すうじふねんかん
)
頭痛
(
づつう
)
を
忘
(
わす
)
れ、
胃
(
ゐ
)
は
健全
(
けんぜん
)
となり、
感冐
(
かんばう
)
に
犯
(
をか
)
されたる
事
(
こと
)
未
(
いま
)
だ
一度
(
いちど
)
もあらず。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
▼ もっと見る
凡夫
(
ぼんぷ
)
の悲しさは、一度
犯
(
をか
)
せる惡事は善きにつけ惡しきにつけ、影の如く附き
纏
(
まと
)
ひて、此の年月の心苦しさ、自業自得なれば誰れに向ひて憂を分たん術もなく
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
思ひ
行末
(
ゆくすゑ
)
を案じけるに今迄一點の罪を
犯
(
をか
)
せし事もなきに斯る
無實
(
むじつ
)
の罪を
請
(
うけ
)
て
刄
(
やいば
)
に
懸
(
かゝ
)
り
非業
(
ひごふ
)
の
最期
(
さいご
)
を
遂
(
と
)
げ五體を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
君
(
きみ
)
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
きて
之
(
これ
)
を
賢
(
けん
)
として
曰
(
いは
)
く、「
孝
(
かう
)
なるかな、
母
(
はは
)
の
爲
(
た
)
めの
故
(
ゆゑ
)
に
刖罪
(
げつざい
)
を
犯
(
をか
)
せり」と。
君
(
きみ
)
と
果園
(
くわゑん
)
に
游
(
あそ
)
ぶ。
彌子
(
びし
)
、
桃
(
もも
)
を
食
(
くら
)
うて
甘
(
あま
)
し。((彌子))
盡
(
つく
)
さずして
君
(
きみ
)
に
奉
(
たてまつ
)
る。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
私
(
わたし
)
のやうに
身
(
み
)
の
廻
(
まは
)
りは
悉
(
こと/″\
)
く
心得
(
こゝろえ
)
ちがひばかりで
出來上
(
できあが
)
つて、
一
(
ひと
)
つとして
取柄
(
とりえ
)
の
無
(
な
)
い
困
(
こま
)
り
者
(
もの
)
でも、
心
(
こゝろ
)
として
犯
(
をか
)
した
罪
(
つみ
)
が
無
(
な
)
いほどに、これ
此樣
(
このやう
)
な
可愛
(
かあい
)
らしい
美
(
うつ
)
くしい
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
汝等の
性
(
さが
)
は、その
種子
(
たね
)
によりて
悉
(
こと/″\
)
く罪を
犯
(
をか
)
すに及び、樂園とともにこれらの尊き物を失ひ 八五—八七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
チッバルトを
殺
(
ころ
)
した
上
(
うへ
)
に、おのが
身
(
み
)
をも
殺
(
ころ
)
さうとや?
自
(
みづか
)
ら
墮地獄
(
だぢごく
)
の
罪
(
つみ
)
を
犯
(
をか
)
して、
卿
(
そなた
)
ゆゑにこそ
生
(
い
)
きてゐやるあの
姫
(
ひめ
)
をも
殺
(
ころ
)
さうとや?
何
(
なん
)
で
卿
(
そなた
)
は
出生
(
しゅっしゃう
)
を
呪
(
のろ
)
ひ、
天
(
てん
)
を
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
だが、
斯
(
こ
)
んな途方もない樣子を見せながら、お粂には何んとなく、
犯
(
をか
)
し難いものがあつたのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
(
否
(
いゝえ
)
、
存
(
ぞん
)
じません。)といふ
時
(
とき
)
忽
(
たちま
)
ち
犯
(
をか
)
すべからざる
者
(
もの
)
になつたから、
私
(
わし
)
は
口
(
くち
)
をつぐむと、
婦人
(
をんな
)
は、
匙
(
さぢ
)
を
投
(
な
)
げて
衣
(
きぬ
)
の
塵
(
ちり
)
を
払
(
はら
)
ふて
居
(
ゐ
)
る
馬
(
うま
)
の
前足
(
まへあし
)
の
下
(
した
)
に
小
(
ちい
)
さな
親仁
(
おやぢ
)
を
見向
(
みむ
)
いて
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
犯
(
をか
)
しました、けれど
継母
(
はゝうへ
)
、貴女のお望の破操の大悪よりは、軽う御座いますよ——
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
しかし、その態度の中には、何か、
厳
(
げん
)
として
犯
(
をか
)
すべからざるところがあつた。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
余
(
よ
)
は
現時
(
げんじ
)
人
(
ひと
)
より
羨
(
うらや
)
まるゝ
程
(
ほど
)
の
健康
(
けんかう
)
を
保
(
たも
)
ち
居
(
を
)
れども、
壯年
(
さうねん
)
の
頃
(
ころ
)
までは
體質
(
たいしつ
)
至
(
いた
)
つて
弱
(
よわ
)
く、
頭痛
(
づつう
)
に
惱
(
なや
)
まされ、
胃
(
ゐ
)
を
病
(
や
)
み、
屡
(
しば/\
)
風邪
(
ふうじや
)
に
犯
(
をか
)
され、
絶
(
た
)
えず
病
(
やまひ
)
の
爲
(
ため
)
に
苦
(
くるし
)
めり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
反
(
かへ
)
つて
(四八)
浮淫
(
ふいん
)
の
蠧
(
と
)
を
擧
(
あ
)
げて・
之
(
これ
)
を
(四九)
功實
(
こうじつ
)
の
上
(
うへ
)
に
加
(
くは
)
ふるを
疾
(
うれ
)
へ、
以爲
(
おも
)
へらく、
(五〇)
儒者
(
じゆしや
)
は
文
(
ぶん
)
を
用
(
もつ
)
て
法
(
はふ
)
を
亂
(
みだ
)
し、
而
(
しかう
)
して
(五一)
侠者
(
けふしや
)
は
武
(
ぶ
)
を
以
(
もつ
)
て
禁
(
きん
)
を
犯
(
をか
)
す。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
彼女の絹の着物を引き裂いて、
滅茶々々
(
めちや/\
)
にすることも、珍らしくないのだ。それでもなほ、リード夫人の「大切な一人ツ子」であつた。私は、どんな
過失
(
あやまち
)
も
犯
(
をか
)
さないようにした。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
予
(
わし
)
を
腹立
(
はらだ
)
たせて、
又
(
また
)
の
罪惡
(
ざいあく
)
を
犯
(
をか
)
させて
下
(
くだ
)
さるな。おゝ、
速
(
はや
)
う
去
(
い
)
なしゃれ。
眞實
(
しんじつ
)
、
予
(
わし
)
は
自分
(
じぶん
)
よりも
足下
(
おぬし
)
を
可愛
(
いと
)
しう
思
(
おも
)
うてゐる、
予
(
わし
)
は
自殺
(
じさつ
)
をしようと
覺悟
(
かくご
)
して
此處
(
こゝ
)
へ
來
(
き
)
た
者
(
もの
)
であるに
依
(
よ
)
って。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
優
(
やさ
)
しいなかに
強
(
つよ
)
みのある、
気軽
(
きがる
)
に
見
(
み
)
えても
何処
(
どこ
)
にか
落着
(
おちつき
)
のある、
馴々
(
なれ/\
)
しくて
犯
(
をか
)
し
易
(
やす
)
からぬ
品
(
ひん
)
の
可
(
い
)
い、
如何
(
いか
)
なることにもいざとなれば
驚
(
おどろ
)
くに
足
(
た
)
らぬといふ
身
(
み
)
に
応
(
こたへ
)
のあるといつたやうな
風
(
ふう
)
の
婦人
(
をんな
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
又
(
また
)
斯
(
か
)
ういふ
旦那
(
だんな
)
さまを
態
(
わざ
)
と
見
(
み
)
たてゝ
私
(
わたし
)
の
一生
(
いつしやう
)
を
苦
(
くる
)
しませて
下
(
くだ
)
さるかと
思
(
おも
)
ふと
實家
(
じつか
)
の
親
(
おや
)
、まあ
親
(
おや
)
です、それは
恩
(
おん
)
のある
伯父樣
(
をぢさま
)
ですけれども
其人
(
そのひと
)
の
事
(
こと
)
も
恨
(
うら
)
めしいと
思
(
おも
)
ひまするし、
第一
(
だいいち
)
犯
(
をか
)
した
罪
(
つみ
)
も
無
(
な
)
い
私
(
わたし
)
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
意氣な
袷
(
あはせ
)
の前をキチンと合せて進藤勝之助は四角に坐るのでした。二十二三のまだ若いが苦味走つた良い男、腕にも分別にも申分のないのが、侍の地が出ると、さすがに
犯
(
をか
)
し難いところがあります。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
犯
(
をか
)
し行かれしとて思ふ如き鳥も
罹
(
かゝ
)
るまじ
先
(
まづ
)
今日は
罷
(
やめ
)
に致し玉へ手柄は何時でも
成
(
でき
)
る事と
押止
(
おしとゞ
)
めけれど思ひ
込
(
こみ
)
たる左京は更に聞き入れず思立しが吉日なり是非とも參りたしと
強
(
たつ
)
ての
懇望
(
こんまう
)
なれば
然程
(
さほど
)
に思はれなば兎も角もと手下の
小賊
(
せうぞく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
北海道
(
ほくかいだう
)
に
移住後
(
いぢゆうご
)
、
冬時
(
とうじ
)
余
(
よ
)
の
服裝
(
ふくさう
)
は、
内地
(
ないち
)
に
在
(
あ
)
りし
時
(
とき
)
と
殆
(
ほと
)
んど
異
(
こと
)
ならず。
而
(
しか
)
して
當地
(
たうち
)
の
寒氣
(
かんき
)
を
左程
(
さほど
)
に
感
(
かん
)
ぜざるのみならず、
凍傷
(
とうしやう
)
等
(
とう
)
に
一度
(
いちど
)
も
犯
(
をか
)
されたる
事
(
こと
)
あらず。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
是
(
こ
)
れ
何
(
なん
)
の
徳
(
とく
)
に
遵
(
したが
)
ふ
哉
(
や
)
。
此
(
こ
)
れ
其
(
その
)
尤
(
もつと
)
も
大
(
おほい
)
に
(五三)
彰明
(
しやうめい
)
較著
(
かうちよ
)
なる
者也
(
ものなり
)
。
近世
(
きんせい
)
に
至
(
いた
)
るが
若
(
ごと
)
き、
(五四)
操行
(
さうかう
)
不軌
(
ふき
)
、
專
(
もつぱ
)
ら
(五五)
忌諱
(
きき
)
を
犯
(
をか
)
し、
而
(
しか
)
も
終身
(
しうしん
)
逸樂
(
いつらく
)
し、
富厚
(
ふうこう
)
、
世
(
よ
)
を
累
(
かさ
)
ねて
絶
(
た
)
えず。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
其處であなたは大變な過失を
犯
(
をか
)
すのです。どんな質のものか、またはどんな動機からかはまあいゝとして、その結果はあなたに一生涯つきまとひ、あなたの生存をすつかり毒してしまひます。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
國禁を
犯
(
をか
)
して
夥
(
おびたゞ
)
しい拔荷をさばいて居ることがわかりました。
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ならば、
貧
(
ひん
)
を
守
(
まも
)
るにも
及
(
およ
)
ばぬ。
法度
(
はっと
)
を
犯
(
をか
)
して
之
(
これ
)
を
取
(
と
)
りゃれ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
後眼
(
しりめ
)
に
掛
(
かけ
)
憑司は役人に向ひ御覽の通り飛石は血だらけに候と申す言葉に終ひに役人
上意
(
じやうい
)
の
聲
(
こゑ
)
と
諸共
(
もろとも
)
に
縛
(
いまし
)
めける傳吉大いに驚き私し身に
取
(
とり
)
犯
(
をか
)
せる罪は
決
(
けつ
)
してなしと言ひけれども
捕方
(
とりかた
)
は耳にも
掛
(
かけ
)
ず申し分あらば
奉行所
(
ぶぎやうしよ
)
に於て申すべしと傳吉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其
(
そ
)
の
諫説
(
かんぜい
)
して
君
(
きみ
)
の
顏
(
かほ
)
を
犯
(
をか
)
すに
至
(
いた
)
つては、
此
(
こ
)
れ
所謂
(
いはゆる
)
進
(
すす
)
みては
忠
(
ちう
)
を
盡
(
つく
)
すを
思
(
おも
)
ひ、
退
(
しりぞ
)
いては
過
(
あやまち
)
を
補
(
おぎな
)
ふを
思
(
おも
)
ふ
者
(
もの
)
なる
哉
(
かな
)
。
(七三)
假令
(
もし
)
晏子
(
あんし
)
にして
在
(
あ
)
らば、
余
(
よ
)
之
(
これ
)
が
爲
(
た
)
めに
鞭
(
むち
)
を
執
(
と
)
ると
雖
(
いへど
)
も
忻慕
(
きんぼ
)
する
所
(
ところ
)
なり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
犯
常用漢字
小5
部首:⽝
5画
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...