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巣
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す
ふりがな文庫
“
巣
(
す
)” の例文
ついに、彼の目の睫毛と睫毛との間に小さな一
匹
(
ぴき
)
の
蜘蛛
(
くも
)
が
巣
(
す
)
をかけるに及んで、彼はようやく自信を得て、師の飛衛にこれを告げた。
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
そうだ、これを
弟
(
おとうと
)
に
見
(
み
)
せてやろう。そして、りこうなはちが、どうして
巣
(
す
)
を
造
(
つく
)
り、また
子供
(
こども
)
を
育
(
そだ
)
てるのに
苦心
(
くしん
)
するかを
教
(
おし
)
えてやろう。
ある夏の日のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ところが、ふたりは
人殺
(
ひとごろ
)
しの
巣
(
す
)
のなかにとびこんだのです。ですから、くらやみにまぎれて、十二人の人殺しどもがやってきました。
なぞ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
かっぽじって、よっくきけよ。かく申すそれがしは、トビの
巣
(
す
)
文字山
(
もじやま
)
の
初陣
(
ういじん
)
より、かっておくれをとらぬ、大久保彦左ヱ門忠教——
幻術天魔太郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこにコウノトリが
巣
(
す
)
をつくっていました。ちょうどいまコウノトリがその上に立って、くちばしをガチャガチャやっていました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
しかもこの吊り橋を、天井の偉大さにくらべると、まるで講堂の天井に、小さい
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
がかかっているほどにしか見えなかった。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
蛙
(
かへる
)
の
肉
(
にく
)
を
食
(
た
)
べに
來
(
き
)
た
蜂
(
はち
)
は
餌
(
え
)
をくはへて
巣
(
す
)
の
方
(
はう
)
へ
飛
(
と
)
んで
行
(
い
)
きますが、その
小
(
ちひ
)
さな
蛙
(
かへる
)
の
肉
(
にく
)
についた
紙
(
かみ
)
の
片
(
きれ
)
で
巣
(
す
)
の
行衛
(
ゆくゑ
)
を
見定
(
みさだ
)
めるのです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
白羽
(
しらは
)
の箭が立った若者には、勇んで出かける者もある。
抽籤
(
くじ
)
を
遁
(
のが
)
れた礼参りに、わざ/\
鴻
(
こう
)
の
巣
(
す
)
在
(
ざい
)
の何宮さんまで出かける若者もある。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
漸々
(
だん/\
)
大宮の
宿
(
しゅく
)
を離れて、
桶川
(
おけがわ
)
を通り過ぎ、
鴻
(
こう
)
の
巣
(
す
)
の手前の左は桑畠で、右手の方は杉山の林になって居ります処までまいりました。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
右手
(
めて
)
に、名刀
般若丸
(
はんにゃまる
)
を、ひだりの手では、地や
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
をなでまわしながら、ソロリと、八神殿の
床下
(
ゆかした
)
をはいだしてきた者がある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
露にぬれた牧場の草を踏み分け、
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
と
棘
(
いばら
)
を払ひのけながら、メンデルの峠へ通じる自動車道の、とあるカーヴへ姿を現はしました。
けむり(ラヂオ物語)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「二
階
(
かい
)
に
寝
(
ね
)
ればねずみがさわぐ。
臼
(
うす
)
の
中
(
なか
)
はくもの
巣
(
す
)
だらけ。
釜
(
かま
)
の中は
温
(
あたた
)
かで、
用心
(
ようじん
)
がいちばんいい。そうだ、やっぱり
釜
(
かま
)
の中に
寝
(
ね
)
よう。」
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
蜂
(
はち
)
の
巣
(
す
)
をつついたような大さわぎになった。大きな子供たちがどたばたかけだしていったあとで、女の子はわあわあ泣きだした。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
みすみす一粒の
芥子種
(
からしだね
)
が春陽に乗じて生長するがごとく、ついに空中を舞うの
燕雀
(
えんじゃく
)
さえもその枝に
巣
(
す
)
くうに至るの勢いとなれり。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
卯平
(
うへい
)
は
勘次
(
かんじ
)
との
間
(
あひだ
)
は
豫期
(
よき
)
して
居
(
ゐ
)
た
如
(
ごと
)
く
冷
(
ひやゝ
)
がではあつたが、
丁度
(
ちやうど
)
落付
(
おちつ
)
かない
藁屑
(
わらくづ
)
を
足
(
あし
)
で
掻
(
か
)
つ
拂
(
ぱ
)
いては
鷄
(
にはとり
)
が
到頭
(
たうとう
)
其
(
そ
)
の
巣
(
す
)
を
作
(
つく
)
るやうに
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
あんなところに
蜂
(
はち
)
の
巣
(
す
)
をかけられては、
味噌部屋
(
みそべや
)
へ
味噌
(
みそ
)
をとりにゆくときにあぶなくてしようがないということを
話
(
はな
)
しました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
コウノトリに二、三
秒
(
びょう
)
おくれて、アッカもグリンミンゲ
城
(
じょう
)
のコウノトリの
巣
(
す
)
につきました。見れば、その巣は大きくて、りっぱなものです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
寢
(
ね
)
しなに
女連
(
をんなれん
)
のこれが
問題
(
もんだい
)
になつた。ガラスを
通
(
とほ
)
して、ふすまが
松葉越
(
まつばご
)
しに
外
(
そと
)
から
見
(
み
)
えよう。
友禪
(
いうぜん
)
を
敷
(
し
)
いた
鳥
(
とり
)
の
巣
(
す
)
のやうだ。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
螻蟻
(
ろうぎ
)
の一念は天へも
通
(
つう
)
ずとの
俚諺
(
りげん
)
又
宜
(
むべ
)
なるかな大岡殿
此度
(
このたび
)
幸手宿三五郎
妻
(
つま
)
文
(
ふみ
)
の申立を
聽
(
きか
)
れ武州
鴻
(
こう
)
の
巣
(
す
)
鎌倉屋金兵衞方へ
差紙
(
さしがみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
また、りすの
巣
(
す
)
を集めたり、めずらしい植物を
採集
(
さいしゅう
)
してきては、兄さんたちにその名をきいて、たくわえておきました。
ジェンナー伝
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
大宮から
上尾
(
あげお
)
へ二里——上尾から
桶川
(
おけがわ
)
へ三十町——桶川から
鴻
(
こう
)
の
巣
(
す
)
へ一里三十町——鴻の巣から熊谷へ四里六町四十間。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
笑ひ娯み、笑ひ怠るものは、泣き号び泣きくるしむ者となるべきが自然の道理である。
鳥
(
とり
)
其
巣
(
す
)
を焚かれたるが如くなつて、大なる凶を得べきである。
震は亨る
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
熊谷
(
くまがい
)
のさる豪農に某という息子があったが、医者になりたいという志願であったから、
鴻
(
こう
)
の
巣
(
す
)
の某家に養子に
与
(
や
)
った。
取り交ぜて
(新字新仮名)
/
水野葉舟
(著)
商人たちは、そこを待ちかまえていて、わしを
巣
(
す
)
から追い出して、肉の中のダイヤモンドをとるという話であります。
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
台所の流しの下には、
根笹
(
ねざさ
)
や、
山牛蒡
(
やまごぼう
)
のような
蔓草
(
つるくさ
)
がはびこっていて、
敷居
(
しきい
)
の根元は
蟻
(
あり
)
の
巣
(
す
)
でぼろぼろに
朽
(
く
)
ちていた。
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
主従蜂にさされて顔がはれたものだから、高谷君と細井君が
巣
(
す
)
を見にきた。その日夕方までうちくつろいだのが始まりで、以来学校では始終一
緒
(
しょ
)
だ。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
巣
(
す
)
の
中
(
なか
)
で、
胸毛
(
むなげ
)
にふかく
頸
(
くび
)
をうづめた
母燕
(
おやつばめ
)
が
眠
(
ねむ
)
るでもなく
目
(
め
)
をつぶつてじつとしてゐると
雛
(
ひな
)
の一つがたづねました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
かれ
曙立
(
あけたつ
)
の王に
科
(
おほ
)
せて、うけひ白さしむらく
一〇
、「この大神を拜むによりて、
誠
(
まこと
)
に
驗
(
しるし
)
あらば、この
鷺
(
さぎ
)
の
巣
(
す
)
の池
一一
の樹に住める鷺を、うけひ落ちよ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
○天保三年辰四月、我が
住
(
すむ
)
塩沢の
中町
(
なかまち
)
に鍵屋某が家のほとりに
喬木
(
たかきき
)
あり。此
樹
(
き
)
に
烏
(
からす
)
巣
(
す
)
をむすび、
雛
(
ひな
)
梢々
(
やゝ
)
頭
(
かしら
)
をいだすころ、巣のうちに白き
頭
(
かしら
)
の鳥を見る。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼
(
かれ
)
はちょうど、そうぞうしい
蜂
(
はち
)
の
巣
(
す
)
のようだった。しかし
誰
(
たれ
)
もそれに気づかなかった。
彼自身
(
かれじしん
)
も
気
(
き
)
づかなかった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
白色をしており、その形態は淡い扁平なもので、時には全天を覆い単に乳白色を示すこともあり、また時には乱れた
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
状の組織を示すこともある。
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
其頃
(
そのころ
)
武内
(
たけのうち
)
は
富士見町
(
ふじみちやう
)
の
薄闇
(
うすぐら
)
い
長屋
(
ながや
)
の
鼠
(
ねづみ
)
の
巣
(
す
)
見たやうな
中
(
うち
)
に
燻
(
くすぶ
)
つて
居
(
ゐ
)
ながら
太平楽
(
たいへいらく
)
を
抒
(
なら
)
べる元気が
凡
(
ぼん
)
でなかつた
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
この
鳥
(
とり
)
は
食物
(
しよくもつ
)
の
中
(
なか
)
で
不消化
(
ふしようか
)
なものがあれば
嗉嚢
(
そのう
)
の
中
(
なか
)
でまるめて、
口
(
くち
)
から
吐
(
は
)
き
出
(
だ
)
すから、
巣
(
す
)
の
下
(
した
)
には、かならず、さうした
團子
(
だんご
)
のような
塊
(
かたま
)
りが
積
(
つも
)
つてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「ゆけ、おまえたちはおまえたちの
巣
(
す
)
に帰って自由に幸福であれ。ぼくらもまたいまぼくらの
故郷
(
こきょう
)
へ帰るのだ」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
それでも
母樣
(
かあさま
)
私
(
わたし
)
は
何處
(
どこ
)
へか
行
(
ゆ
)
くので
御座
(
ござ
)
りましやう、あれ
彼處
(
あすこ
)
に
迎
(
むか
)
ひの
車
(
くるま
)
が
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
まする、とて
指
(
ゆび
)
さすを
見
(
み
)
れば
軒端
(
のきば
)
のもちの
木
(
き
)
に
大
(
おほ
)
いなる
蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
のかゝりて
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
子供たちは秋になるとそれ等の実を採りに来るので、それ等のある場所を殆んど暗記していた。それからまた小鳥の
巣
(
す
)
のある場所を私に教えてくれたりした。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
我よく汝が己の光の中に
巣
(
す
)
くひて目よりこれを出すをみる、汝笑へば目
煌
(
きら
)
めくによりてなり 一二四—一二六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
長州
鷹
(
たか
)
の
巣
(
す
)
の木島家までも手を廻したので、心弱い里方の父もその応対に困り果てましたが、その時祖母が
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
「まあ、よく、あとで考えてごらん。市蔵なんてそんなにわるい名じゃないよ。」鷹は大きなはねを
一杯
(
いっぱい
)
にひろげて、自分の
巣
(
す
)
の方へ飛んで帰って行きました。
よだかの星
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
もう日がとっぷりとくれて、
巣
(
す
)
に帰る鳥が飛び連れてかあかあと夕焼けのした空のあなたに見えています。
燕と王子
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
おかあさんは海岸の
柳
(
やなぎ
)
の木陰に足をとめましたが、その柳の幹と枝とにはさまった
巣
(
す
)
が、風のまにまに柳がなびくにつれて、ゆれ動いて小鳥らを
夢
(
ゆめ
)
にさそいます。
真夏の夢
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
ウルイ沢・
鷹
(
たか
)
の
巣
(
す
)
山の類の採取物によったものまで、幾つかの親しみの差等はあるが、とにかくに人が生活の交渉に基いて、入用のあるほどずつ名を設けていたお蔭に
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「四、五年の間、あの寺を
空
(
あ
)
き
家
(
や
)
にしといたので、その間に鬼どもが
巣
(
す
)
をくったのだろう。」
鬼退治
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
予
(
わし
)
はまた
別
(
べつ
)
の
方
(
はう
)
へ
往
(
い
)
て
梯子
(
はしご
)
を
取
(
と
)
って
來
(
こ
)
ねばならぬ、
其
(
その
)
梯子
(
はしご
)
でお
前
(
まへ
)
の
戀人
(
こひびと
)
が、
今宵
(
こよひ
)
暗
(
くら
)
うなるが
最後
(
さいご
)
、
鳥
(
とり
)
の
巣
(
す
)
へ
登
(
のぼ
)
らッしゃるのぢゃ。
予
(
わし
)
は
只
(
たゞ
)
もう
齷齬
(
あくせく
)
とお
前
(
まへ
)
を
喜
(
よろこ
)
ばさうと
念
(
おも
)
うて。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
これこれテン太郎
一寸
(
ちよつと
)
まて きのふからな お父さんの
髯
(
ひげ
)
にコオロギが
巣
(
す
)
をつくつたんぢや
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
その種子には
肉阜
(
にくふ
)
(カルンクル)と呼ぶ
軟肉
(
なんにく
)
が
着
(
つ
)
いていて、これが
蟻
(
あり
)
の食物になるものだから、その地面に
転
(
ころ
)
がっている種子を
蟻
(
あり
)
が見つけると、みなそれをわが
巣
(
す
)
に運び入れ
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「お六坊、暫らくだったなア。こんなところに
巣
(
す
)
ウ
食
(
く
)
っていようたあお釈迦さまでも——」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
『
巧
(
うま
)
い
事
(
こと
)
云
(
い
)
つてら!』と
云
(
い
)
ひ
捨
(
す
)
てゝ
鳩
(
はと
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
巣
(
す
)
に
落着
(
おちつ
)
きました、
愛
(
あい
)
ちやんは
首
(
くび
)
が
枝
(
えだ
)
から
枝
(
えだ
)
に
絡
(
から
)
みさうなので、
出來
(
でき
)
るだけ
森
(
もり
)
の
中
(
なか
)
に
屈
(
かゞ
)
んでゐましたが、
歩
(
ある
)
く
時
(
とき
)
には
屡々
(
しば/\
)
足
(
あし
)
を
停
(
と
)
めて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
社殿
(
しゃでん
)
の床下からはい出してきたばかりで、頭には
蜘蛛
(
くも
)
の
巣
(
す
)
までひっかかっていました。
ひでり狐
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
痼疾
(
こしつ
)
のように、吉良兵曹長の心に
巣
(
す
)
くう何物かが、彼をかり立てているようであった。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
“巣”の意味
《名詞》
(す) 鳥や獣や虫が卵を産み、あるいは子を育てる所。
(す) 人の住む所。
(す) よからぬ者がたむろする所。
(す) 蜘蛛が張った網。
(出典:Wiktionary)
“巣”の解説
巣(す)とは、動物がその生活の必要のために自分の体外に作る特別な構造であり、その体の一部ではないものである。なお、その構造を作ることを営巣(えいそう)という。
(出典:Wikipedia)
巣
常用漢字
小4
部首:⼮
11画
“巣”を含む語句
巣窟
空巣狙
巣立
巣林子
巣籠
浮巣
燕巣
鳥巣
神産巣日
巣兆
巣元方
鷲巣
魚巣
新巣
高御産巣日
巣鴨
空巣
古巣
懸巣
巣喰
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