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圃
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はたけ
ふりがな文庫
“
圃
(
はたけ
)” の例文
おたがいに
達者
(
たっしゃ
)
で、
働
(
はたら
)
くことはできるし、それに
毎年
(
まいねん
)
気候
(
きこう
)
のぐあいもよくて、
圃
(
はたけ
)
のものもたくさん
穫
(
と
)
れて、こんな
幸福
(
こうふく
)
なことはない。
自分で困った百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と誰に云ったのだか分らない
語
(
ことば
)
を出しながら、いかにも
蓮葉
(
はすは
)
に
圃
(
はたけ
)
から出離れて、そして振り返って
手招
(
てまね
)
ぎをして
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
蜂はまだ巣の頂上ができあがらないのに、一斗ほども集まって来た。竇はその蜂がどこから来たかと思って、来た所をしらべてみるとそれは隣の
圃
(
はたけ
)
からであった。
蓮花公主
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
ただ庭つづきの猫の額ほどの
圃
(
はたけ
)
を幾度か往き戻りしながら、あたりをじつと見まもるまでのことだ。
春の賦
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼はあたかも遠征を思い立ちし最初の日の夕のごとく
圃
(
はたけ
)
の人の帰るを測りて表の戸より立ち出でたり、彼が推測は
謬
(
あやま
)
らず、圃の人は皆帰り尽し、鳥さえ
塒
(
ねぐら
)
に還りてありし
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
▼ もっと見る
菫
(
きん
)
という植物は
元来
(
がんらい
)
、
圃
(
はたけ
)
に作る
蔬菜
(
そさい
)
の名であって、また
菫菜
(
きんさい
)
とも、
旱菫
(
かんきん
)
とも、
旱芹
(
かんきん
)
ともいわれている。中国でも作っていれば、また朝鮮にも栽培せられて食用にしている。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
聖彼得
(
サン、ピエトロ
)
寺の塔の湧出したる、橄欖の林、葡萄の
圃
(
はたけ
)
の緑いろ濃く山腹を覆ひたる、瀑布幾條か
漲
(
みなぎり
)
り
墮
(
お
)
つる巖の上にチヲリの人家の
簇
(
むらが
)
りたるなど、皆かつがつ我筆に上りしなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
おじいさんの
家
(
うち
)
は
町
(
まち
)
の
端
(
はし
)
になっていまして、その
辺
(
へん
)
は
圃
(
はたけ
)
や、
庭
(
にわ
)
が
広
(
ひろ
)
うございまして、なんとなく
田舎
(
いなか
)
へいったような
趣
(
おもむき
)
がありました。
おじいさんの家
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして皆さんの
思召
(
おぼしめし
)
に
酬
(
むく
)
いる、というような巧なる事はうまく出来ませぬので、已むを得ず自分の方の
圃
(
はたけ
)
のものをば、取り
繕
(
つくろ
)
いもしませんで無造作に持出しまして
馬琴の小説とその当時の実社会
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
夫の留守中何事も
懈
(
おこた
)
りがちなりければ、裏の
圃
(
はたけ
)
に
大葱
(
おおねぎ
)
の三四茎日に蒸されて
萎
(
な
)
えたるほか、
饗応
(
きょうおう
)
すべきものとては二葉ばかりの
菜蔬
(
さいそ
)
もなかりき、法事をせずば仏にも近所にも済まず
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
またこのオニユリは
往々
(
おうおう
)
圃
(
はたけ
)
に作ってあるが、なお諸処に
野生
(
やせい
)
もある。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
そのとき丈人が
圃
(
はたけ
)
に水をやるのに、御苦労さまにも坑道をつけた井のなかに降りて往き、そこから水甕を抱いて出て来るのを見て、子貢がひどく気の毒がって、そんなまだるっこいことをするよりも
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
屋敷
(
やしき
)
の
周囲
(
まわり
)
には
広々
(
ひろびろ
)
とした
圃
(
はたけ
)
がありました。そして、そこにはばらの
花
(
はな
)
や、けしの
花
(
はな
)
が、いまを
盛
(
さか
)
りに
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れているのであります。
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雜草が今まで茂つてのみ居た
圃
(
はたけ
)
を、これではならぬから新に良好な菜蔬を仕立てようとする場合であれば、それは即ち矢張り敢て新にするので有つて、若し其の地が新にされ了れば
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
その薄き光線を
曳
(
ひ
)
きつつ西方の峰を越えしより早や一時間余も過ぎぬ、遠寺に打ちたる
入相
(
いりあい
)
の鐘の
音
(
ね
)
も今は絶えて久しくなりぬ、
夕
(
ゆうべ
)
の雲は峰より峰をつらね、夜の影もトップリと
圃
(
はたけ
)
に
布
(
し
)
きぬ
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
見渡す限り
畑
(
はた
)
や
圃
(
はたけ
)
は黄金色に色づいて、家の裏表に
植
(
うわ
)
っている柿や、栗の樹の葉は黄色になって、ひらひらと秋風に揺れています。
嵐の夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど
小太郎
(
こたろう
)
は、こんなときにでも、
圃
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
に
立
(
た
)
っている
梅
(
うめ
)
の
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
の
間
(
あいだ
)
から、
青
(
あお
)
い、
青
(
あお
)
い
梅
(
うめ
)
がのぞいているのを
見逃
(
みのが
)
しませんでした。
けしの圃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いまごろ、
弓
(
ゆみ
)
なんか
持
(
も
)
ったかがしなんてあるものでない。どこの
田
(
た
)
や、
圃
(
はたけ
)
でも、
鉄砲
(
てっぽう
)
を
持
(
も
)
った、
勇
(
いさ
)
ましいかがしを
立
(
た
)
てている。」
からすとかがし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太郎
(
たろう
)
は、
圃
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
に
立
(
た
)
って、しょんぼりとして、
少年
(
しょうねん
)
の
行方
(
ゆくえ
)
を
見送
(
みおく
)
りました。いつしかその
姿
(
すがた
)
は、
白
(
しろ
)
い
路
(
みち
)
のかなたに
消
(
き
)
えてしまったのです。
金の輪
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこは、
人通
(
ひとどお
)
りのない、
家
(
いえ
)
の
前
(
まえ
)
の
圃
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
でありました。
梅
(
うめ
)
の
木
(
き
)
も、かきの
木
(
き
)
も、すでに二、三
尺
(
じゃく
)
も
根
(
ね
)
もとのほうは
雪
(
ゆき
)
にうずもれていました。
雪だるま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二郎
(
じろう
)
は、さっそく
圃
(
はたけ
)
へと
勇
(
いさ
)
んでゆきました。そして、はさみを
握
(
にぎ
)
って、
葉蔭
(
はかげ
)
をのぞきますと、そこに
大
(
おお
)
きなきゅうりがぶらさがっています。
遠くで鳴る雷
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
息
(
いき
)
の
音
(
ね
)
を
殺
(
ころ
)
していました。
翌日
(
よくじつ
)
起
(
お
)
きてから
外
(
そと
)
に
出
(
で
)
てみますと、
圃
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
には、
昨日
(
きのう
)
つくった
雪
(
ゆき
)
だるまが、そのままになっていました。
雪だるま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
晩
(
ばん
)
には、
寒
(
さむ
)
い
木枯
(
こが
)
らしが
吹
(
ふ
)
きすさびました。
翌日
(
よくじつ
)
起
(
お
)
きてみると、
屋根
(
やね
)
も、
圃
(
はたけ
)
も、
木
(
き
)
のこずえも、
霜
(
しも
)
で
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
でありました。
山へ帰ったやまがら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鶏
(
にわとり
)
が
圃
(
はたけ
)
で
餌
(
え
)
を
探
(
さが
)
して
歩
(
ある
)
いていたり、はとが
地面
(
じめん
)
に
降
(
お
)
りて
群
(
むら
)
がって
遊
(
あそ
)
んでいたりしまして、まことにのどかな
景色
(
けしき
)
でありました。
おじいさんの家
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
野原
(
のはら
)
には
圃
(
はたけ
)
がありました。
菜
(
な
)
の
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
いています。また、
麦
(
むぎ
)
がしげっています。そのほか、えんどうの
花
(
はな
)
や、いろいろの
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
いていました。
ちょうと怒濤
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、
暑
(
あつ
)
い
日盛
(
ひざか
)
りには、
楽
(
らく
)
に
暮
(
く
)
らしているような
人々
(
ひとびと
)
は、みんな
昼寝
(
ひるね
)
をしている
時分
(
じぶん
)
にも、
圃
(
はたけ
)
に
出
(
で
)
て
肥
(
こえ
)
をかけてやりました。
大根とダイヤモンドの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「もう、三十
日
(
にち
)
も
雨
(
あめ
)
が
降
(
ふ
)
らない。まだこのうえ、
旱
(
ひでり
)
がつづいたら、
田
(
た
)
や、
圃
(
はたけ
)
が
乾割
(
ひわ
)
れてしまうだろう。」といって、
一人
(
ひとり
)
は、
歎息
(
たんそく
)
をしますと
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
圃
(
はたけ
)
のものも黄ばんでしまった。なんだか
斯
(
こ
)
う、彼女の面影が目に見えて来る。そういえばこの道を去る秋、共に通ったことがあったのである。
面影:ハーン先生の一周忌に
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
後
(
あと
)
に
残
(
のこ
)
った
兄
(
あに
)
は、
圃
(
はたけ
)
に
出
(
で
)
てくわを
取
(
と
)
って
働
(
はたら
)
いていましたが、もとから
働
(
はたら
)
くことが
好
(
す
)
きでありませんから、たいていは
怠
(
なま
)
けて
家
(
うち
)
にいました。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
甲
(
こう
)
は
乙
(
おつ
)
の
圃
(
はたけ
)
へゆき、
乙
(
おつ
)
はときどき
甲
(
こう
)
の
圃
(
はたけ
)
へきて、たがいに
野菜
(
やさい
)
や
穀類
(
こくるい
)
の
伸
(
の
)
びたのをながめあって、ほめあったのであります。
自分で困った百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
の
午後
(
こご
)
、
太郎
(
たろう
)
はまた
圃
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
に
出
(
で
)
てみました。すると、ちょうど
昨日
(
きのう
)
と
同
(
おな
)
じ
時刻
(
じこく
)
に、
輪
(
わ
)
の
鳴
(
な
)
る
音
(
おと
)
が
聞
(
き
)
こえてきました。
金の輪
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ただ
路
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
には、なにか
小
(
ちい
)
さな
石
(
いし
)
が
日
(
ひ
)
に
照
(
て
)
らされて
光
(
ひか
)
っていました。そして、とんぼが、かなたの
圃
(
はたけ
)
の
上
(
うえ
)
を
飛
(
と
)
んでいるのが
見
(
み
)
えたばかりです。
子供の時分の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
飴
(
あめ
)
チョコの
天使
(
てんし
)
は、この
話
(
はなし
)
によって、この
辺
(
へん
)
には、まだところどころ
田
(
た
)
や、
圃
(
はたけ
)
に、
雪
(
ゆき
)
が
残
(
のこ
)
っているということを
知
(
し
)
りました。
飴チョコの天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あるところに、
性質
(
せいしつ
)
のちがった
兄
(
あに
)
と
弟
(
おとうと
)
がありました。
父親
(
ちちおや
)
は
死
(
し
)
ぬときに、
自分
(
じぶん
)
の
持
(
も
)
っている
圃
(
はたけ
)
を
二人
(
ふたり
)
に
分
(
わ
)
けてやりました。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二郎
(
じろう
)
は、
前
(
まえ
)
の
圃
(
はたけ
)
にまいた、いろいろの
野菜
(
やさい
)
の
種子
(
たね
)
が、
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
った
後
(
あと
)
で、かわいらしい
芽
(
め
)
を
黒土
(
くろつち
)
の
面
(
おもて
)
に
出
(
だ
)
したのを
見
(
み
)
ました。
遠くで鳴る雷
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
雪
(
ゆき
)
もたいてい
消
(
き
)
えてしまって、ただ
大
(
おお
)
きな
寺
(
てら
)
の
裏
(
うら
)
や、
圃
(
はたけ
)
のすみのところなどに、
幾分
(
いくぶん
)
か
消
(
き
)
えずに
残
(
のこ
)
っているくらいのものでありました。
金の輪
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私の家と、お繁さんの家とは
僅
(
わず
)
かに
圃
(
はたけ
)
を一つ
距
(
へだ
)
てているばかりで、その家の屋根が見える。窓に
点
(
とも
)
っている
燈火
(
ともしび
)
が見える。
夜の喜び
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうすれば、
俺
(
おれ
)
は、もう一
度
(
ど
)
この
村
(
むら
)
に
帰
(
かえ
)
って、みんな
家
(
うち
)
も
圃
(
はたけ
)
も
売
(
う
)
って、
後始末
(
あとしまつ
)
をつけて
出直
(
でなお
)
すつもりだ。そして、
旅
(
たび
)
で一
生
(
しょう
)
を
送
(
おく
)
ることにしよう。
おかしいまちがい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、
金持
(
かねも
)
ちから
時間
(
じかん
)
の
見方
(
みかた
)
を
教
(
おそ
)
わって、
彼
(
かれ
)
らは、
圃
(
はたけ
)
にいっても、
山
(
やま
)
にいっても、
寄
(
よ
)
ると
時計
(
とけい
)
の
話
(
はなし
)
をしたのであります。
時計のない村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
ると、
冬
(
ふゆ
)
の
日
(
ひ
)
は、
暖
(
あたた
)
かそうに
枯
(
か
)
れ
草
(
くさ
)
を
照
(
て
)
らしていました。ある
家
(
いえ
)
の
横
(
よこ
)
を
通
(
とお
)
ると、
前
(
まえ
)
の
圃
(
はたけ
)
にさくがしてあって、
鶏
(
にわとり
)
がたくさん
遊
(
あそ
)
んでいました。
僕は兄さんだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一
年
(
ねん
)
は、こうしてめぐってきた。
圃
(
はたけ
)
にも、
庭
(
にわ
)
にも、
去年
(
きょねん
)
のそのころに
咲
(
さ
)
いた
花
(
はな
)
が、また
黄
(
き
)
に、
紫
(
むらさき
)
に
咲
(
さ
)
いていたのでした。
公園の花と毒蛾
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、どの
道
(
みち
)
を
歩
(
ある
)
いていっても、その
方
(
ほう
)
には、
黒
(
くろ
)
い
森
(
もり
)
があり、
青々
(
あおあお
)
とした
圃
(
はたけ
)
があり、
遠
(
とお
)
い
地平線
(
ちへいせん
)
には、
白
(
しろ
)
い
雲
(
くも
)
がただよって
見
(
み
)
えるのでありました。
石をのせた車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どちらを
見
(
み
)
まわしても、
広々
(
ひろびろ
)
とした
圃
(
はたけ
)
でありましたので、ありにとっては、
大
(
おお
)
きな
国
(
くに
)
であったにちがいありません。
三匹のあり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それは、
野
(
の
)
にも、
山
(
やま
)
にも、
圃
(
はたけ
)
にも、
花
(
はな
)
という
花
(
はな
)
はあったし、やんわりとした
空気
(
くうき
)
には、
甘
(
あま
)
い
香
(
かお
)
りがただよっていた。
冬のちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あっちへ、
飛
(
と
)
んでいけ。」といって、
棒切
(
ぼうき
)
れへありのついたみみずを
引
(
ひ
)
っかけて、
圃
(
はたけ
)
の
方
(
ほう
)
へ
投
(
な
)
げてしまいました。
木の上と下の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おじいさんは、
年
(
とし
)
を
取
(
と
)
ったから、もうこうして
歩
(
ある
)
くのは
難儀
(
なんぎ
)
となって、
静
(
しず
)
かに、
故郷
(
こきょう
)
の
圃
(
はたけ
)
でばらの
花
(
はな
)
を
造
(
つく
)
って
暮
(
く
)
らしたいと
思
(
おも
)
っていたからであります。
金魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いまにも、だれかきて、
私
(
わたし
)
たちを
買
(
か
)
っていってしまうかもしれない。なんと
私
(
わたし
)
たちは、はかない
運命
(
うんめい
)
でしょう。
私
(
わたし
)
は、あの
黒
(
くろ
)
い、
広
(
ひろ
)
い、
圃
(
はたけ
)
がなつかしい。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あのくわなら、だいじょうぶだ。」と、おじいさんは、百
姓
(
しょう
)
が
毎日
(
まいにち
)
手
(
て
)
に
力
(
ちから
)
をいれて、
田
(
た
)
や
圃
(
はたけ
)
で、くわを
振
(
ふ
)
り
上
(
あ
)
げるようすを
思
(
おも
)
って、
独
(
ひと
)
り
言
(
ごと
)
をしました。
おじいさんとくわ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いよいよ、
兄
(
あに
)
の
持
(
も
)
っている
土地
(
とち
)
が
高
(
たか
)
い
価
(
ね
)
で
売
(
う
)
れることにきまると、
兄
(
あに
)
は、その
日
(
ひ
)
を
最後
(
さいご
)
として
圃
(
はたけ
)
をみまいました。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
近所
(
きんじょ
)
の
人々
(
ひとびと
)
は、
鶏
(
とり
)
のために
圃
(
はたけ
)
や、
庭
(
にわ
)
を
荒
(
あ
)
らされるのを
苦
(
く
)
に
思
(
おも
)
いましたけれど、
家
(
いえ
)
や、
地所
(
じしょ
)
が
金持
(
かねも
)
ちの
所有
(
しょゆう
)
であるために、なにもいわずに
忍
(
しの
)
んでいました。
金持ちと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
圃
漢検準1級
部首:⼞
10画
“圃”を含む語句
田圃
花圃
桑圃
苗圃
田圃道
葡萄圃
後圃
麦圃
老圃
柳圃
吉原田圃
豆圃
田圃路
田圃側
箕輪田圃
浅草田圃
中田圃
裏田圃
菜圃
三宅花圃
...