“菜蔬”の読み方と例文
読み方割合
さいそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝夕の飯米菜蔬さいそ、我食うべきものをこじきにほどこし、その身は主家の残れると、または流しの隅に網を釣りてたまりし物を
菜蔬さいそは最も莱菔だいこんを好んだ。生で食うときは大根だいこおろしにし、て食うときはふろふきにした。大根おろしは汁を棄てず、醤油しょうゆなどを掛けなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
つらつらおもふに我国の料理ほど野菜に富めるはなかるべし。西洋にては巴里パリーに赴きて初めて菜蔬さいそあじわい称美すべきものにふといへどもその種類なほ我国の多きに比すべくもあらず。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)