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菜蔬
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さいそ
ふりがな文庫
“
菜蔬
(
さいそ
)” の例文
朝夕の飯米
菜蔬
(
さいそ
)
、我食うべきものをこじきに
施
(
ほど
)
こし、その身は主家の残れると、または流しの隅に網を釣りてたまりし物を
奇談クラブ〔戦後版〕:15 お竹大日如来
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
菜蔬
(
さいそ
)
は最も
莱菔
(
だいこん
)
を好んだ。生で食うときは
大根
(
だいこ
)
おろしにし、
烹
(
に
)
て食うときはふろふきにした。大根おろしは汁を棄てず、
醤油
(
しょうゆ
)
などを掛けなかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
つらつら
按
(
おも
)
ふに我国の料理ほど野菜に富めるはなかるべし。西洋にては
巴里
(
パリー
)
に赴きて初めて
菜蔬
(
さいそ
)
の
味
(
あじわい
)
称美すべきものに
遇
(
あ
)
ふといへどもその種類なほ我国の多きに比すべくもあらず。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
夫の留守中何事も
懈
(
おこた
)
りがちなりければ、裏の
圃
(
はたけ
)
に
大葱
(
おおねぎ
)
の三四茎日に蒸されて
萎
(
な
)
えたるほか、
饗応
(
きょうおう
)
すべきものとては二葉ばかりの
菜蔬
(
さいそ
)
もなかりき、法事をせずば仏にも近所にも済まず
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
炭三両二分ばかり、大根漬一両三分ばかり、
菜蔬
(
さいそ
)
の料家具の料十四、五両、衣服の料また十七、八両、
普請
(
ふしん
)
の料六、七両、
給金
(
きゅうきん
)
八、九両、地代二十二、三両、都合百両余を費すべし。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
金帛
(
きんはく
)
を以て謝することの出来ぬものも、米穀
菜蔬
(
さいそ
)
を
輸
(
おく
)
って
庖厨
(
ほうちゅう
)
を
賑
(
にぎわ
)
した。後には遠方から
轎
(
かご
)
を以て迎えられることもある。馬を以て
請
(
しょう
)
ぜられることもある。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“菜蔬”の意味
《名詞》
菜蔬(さいそ)
野菜。
(出典:Wiktionary)
菜
常用漢字
小4
部首:⾋
11画
蔬
漢検1級
部首:⾋
15画
“菜”で始まる語句
菜
菜種
菜葉
菜漬
菜園
菜飯
菜根譚
菜葉服
菜種油
菜切庖丁