“さいそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
菜蔬62.5%
西素37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つらつらおもふに我国の料理ほど野菜に富めるはなかるべし。西洋にては巴里パリーに赴きて初めて菜蔬さいそあじわい称美すべきものにふといへどもその種類なほ我国の多きに比すべくもあらず。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
夫の留守中何事もおこたりがちなりければ、裏のはたけ大葱おおねぎの三四茎日に蒸されてえたるほか、饗応きょうおうすべきものとては二葉ばかりの菜蔬さいそもなかりき、法事をせずば仏にも近所にも済まず
空家 (新字新仮名) / 宮崎湖処子(著)
また工人の鍛冶屋かじや卓素たくそという者、またはたを織る西素さいその二人をも貢りました。はたみやつこあやあたえの祖先、それから酒を造ることをつているニホ、またのをススコリという者等も渡つて參りました。