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瀬
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せ
ふりがな文庫
“
瀬
(
せ
)” の例文
瀬
(
せ
)
が動くと、クスクスと笑うものがあるので、誰と低くきくと、あたしだよと答えるのは姉さんで、そっと
這
(
は
)
うようにして
上陸
(
あが
)
る——
旧聞日本橋:03 蕎麦屋の利久
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
美
(
うつく
)
しい
瀬
(
せ
)
を
立
(
た
)
てて、
玉
(
たま
)
のやうな
礫
(
こいし
)
をおもしに、
獸
(
けもの
)
の
皮
(
かは
)
の
白
(
しろ
)
く
晒
(
さら
)
されたのが
浸
(
ひた
)
してある
山川
(
やまがは
)
に
沿
(
そ
)
うて
行
(
ゆ
)
くと、
山
(
やま
)
の
奧
(
おく
)
にまた
山
(
やま
)
があつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
だが、その夜は、あいにく、
逢
(
お
)
う
瀬
(
せ
)
にもめぐまれず、しかもそれ以後まもなく、二人の恋は、致命的な事件に会わねばならなかった。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
片足
(
かたあし
)
は、
水
(
みづ
)
の
落口
(
おちくち
)
に
瀬
(
せ
)
を
搦
(
から
)
めて、
蘆
(
あし
)
のそよぐが
如
(
ごと
)
く、
片足
(
かたあし
)
は
鷺
(
さぎ
)
の
眠
(
ねむ
)
つたやうに
見
(
み
)
える。……
堰
(
せき
)
の
上
(
かみ
)
の
水
(
みづ
)
は
一際
(
ひときは
)
青
(
あを
)
く
澄
(
す
)
んで
靜
(
しづか
)
である。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
自分が眠っている間も、あの人たちはじっと身動きもせずに立ちつづけているのだろう、と思うと
堪
(
たま
)
らない
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
なさがこみ上げて来た。
大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
「わたくしは
一番
(
いちばん
)
ヶ
瀬
(
せ
)
半兵衛
(
はんべえ
)
の
後家
(
ごけ
)
、しのと申すものでございます。実はわたくしの
倅
(
せがれ
)
、
新之丞
(
しんのじょう
)
と申すものが大病なのでございますが……」
おしの
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そして少しかみてが、滝とも
瀬
(
せ
)
ともつかない急な流れでゆきどまりとなり、その下に、大人の胸ほどの深さのひろい
淵
(
ふち
)
をこさえていました。
山の別荘の少年
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
疲れるにつれて、こんどは
耐
(
たま
)
らなく
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
なくなって来た。わっと泣きたいような、いきなり往来の真ン中にぶっ倒れてみたいような……。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
春の
徴兵適齢者
(
ちょうへいてきれいしゃ
)
たちは、報告書と照らしあわされて、
品評会
(
ひんぴょうかい
)
の菜っ葉や大根のようにその場で兵種がきめられ、やがて年の
瀬
(
せ
)
がせまるころ
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
その谷川の早い
瀬
(
せ
)
の
末
(
すえ
)
がロアール川の
支流
(
しりゅう
)
の一つへ流れこんで行く、その岸の小さな家で、わたしは子どもの時代を送った。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
いずれも力のはいる
見物
(
みもの
)
で、三十余組の勝負に時はようやく移って正午に一息つき、日のようやく傾く頃、武州
高槻
(
たかつき
)
の
柳剛流
(
りゅうごうりゅう
)
師範
雨
(
あま
)
ヶ
瀬
(
せ
)
某と
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ましてこんなに年を取つて、住み馴れた家を追はれ、嫌ひな人の所へなんか連れて来られて、どんなに
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
ないであらう。
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
そのほか、山の神さまや川の
瀬
(
せ
)
の神さまにいたるまで、いちいちもれなくお供えものをおあげになって、ていちょうにお祭りをなさいました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「十八日。晴。朝飯より出立。
用
(
よう
)
が
瀬
(
せ
)
迄小坂五六あり。当駅より人車に而
布袋
(
ほてい
)
村迄、夫より歩行、午後一時頃
味野
(
あぢの
)
村へ著。」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
茱萸
(
ぐみ
)
の
木
(
き
)
林
(
ばやし
)
に、今井四郎兼平のひきいる六千余騎は、
鷲
(
わし
)
の
瀬
(
せ
)
を渡って
日宮
(
ひのみや
)
林に陣を構え、大将義仲は、一万余騎を引き連れ、
埴生
(
はにゅう
)
に陣を敷いた。
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
第一にまず四ツ谷
永住町
(
ながずみちょう
)
の
太田
(
おおた
)
五斗兵衛
(
ごとべえ
)
、つづいては牛込の小林
玄竜
(
げんりゅう
)
、それから下谷竹町の三ノ
瀬
(
せ
)
熊右衛門
(
くまえもん
)
と、たった三人しきゃいねえんだよ。
右門捕物帖:26 七七の橙
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
其夜
(
そのよ
)
は
床
(
とこ
)
に
入
(
い
)
りしかども、さりとは
肝癪
(
かんしやく
)
のやる
瀬
(
せ
)
なく、よしや
如何
(
いか
)
なる
用事
(
ようじ
)
ありとても、
我
(
わ
)
れなき
留守
(
るす
)
に
無斷
(
むだん
)
の
外出
(
ぐわいしつ
)
、
殊更
(
ことさら
)
家内
(
かない
)
あけ
放
(
はな
)
しにして
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
こいつァどうも
御挨拶
(
ごあいさつ
)
だ。
人
(
ひと
)
の
知
(
し
)
らない、おせんの
裸
(
はだか
)
をのぞかせた
挙句
(
あげく
)
、
鼻
(
はな
)
のあるのが
不思議
(
ふしぎ
)
だといわれたんじゃ、
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
立
(
た
)
つ
瀬
(
せ
)
がありやせん。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
風のためか、今まで聞えなかった遠くの
瀬
(
せ
)
の音が、ひびいて参りました。坊さんの梟はゴホンゴホンと二つ三つせきばらいをして
又
(
また
)
はじめました。
二十六夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
彼は唯、学問に没頭することによって、僅かに
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
ない失恋の悲しみを
紛
(
まぎ
)
らそうとした。北川氏はそれらの事情を知り過ぎる程よく知っていた。
恐ろしき錯誤
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
松代は、
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
なさそうに、嘉津子の頭を自分の胸へぐっと
抱
(
かか
)
えた。嘉津子は母親の胸の中で静かに
歔欷
(
すすりなき
)
を始めた。
栗の花の咲くころ
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
水はせいぜい膝がしらぐらいの深さしかないが、五
間
(
けん
)
ほどの幅で、岩にせかれながら相当早い
瀬
(
せ
)
をつくって流れている。ちょっと手軽にゆきそうもない。
キャラコさん:04 女の手
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
そのかわりに二人の心は、日が暮れるのを待ちかねてこの地境の黒い土の上で
逢
(
お
)
う
瀬
(
せ
)
を楽しみ合うのでした。
卵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
三十五の出戻り、存分に
醜
(
みにく
)
い中年女は、この若い二人のやる
瀬
(
せ
)
ない戀路を、
格子
(
かうし
)
に
獅噛
(
しが
)
みついて、大向うから濡れ場を見るやうな熱心さで眺めてゐたのでした。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この子の巴里を迎い入れる
天稟
(
てんぴん
)
も私の好尚の第一意義に合致するのはうれしくも
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
ないことだった。
オペラの辻
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
そうなると貴女とだって、今までのように
贅沢
(
ぜいたく
)
な
逢
(
あ
)
う
瀬
(
せ
)
を楽しむことが出来なくなるじゃありませんか。僕の病気が再発しても、
最早
(
もはや
)
博士は救って下さいません。
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
たゞ
左右
(
さいう
)
の
斷崕
(
だんがい
)
と
其間
(
そのあひだ
)
を
迂回
(
うね
)
り
流
(
なが
)
るゝ
溪水
(
たにがは
)
ばかりである。
瀬
(
せ
)
を
辿
(
たど
)
つて
奧
(
おく
)
へ
奧
(
おく
)
へと
泝
(
のぼ
)
るに
連
(
つ
)
れて、
此處彼處
(
こゝかしこ
)
、
舊遊
(
きういう
)
の
澱
(
よどみ
)
の
小蔭
(
こかげ
)
にはボズさんの
菅笠
(
すげがさ
)
が
見
(
み
)
えるやうである。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
机
(
つくえ
)
くんなどは、こんど
働
(
はたら
)
きに
出
(
で
)
れば、きっと
重
(
おも
)
いものの
台
(
だい
)
にでもなるだろう。そうすれば、
一生
(
いっしょう
)
浮
(
う
)
かぶ
瀬
(
せ
)
がない。
乳母車
(
うばぐるま
)
さんだって、どうせ
楽
(
らく
)
な
日
(
ひ
)
はありっこない。
春さきの古物店
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
浮
(
うか
)
ぶ
瀬
(
せ
)
がないので、
味噌
(
みそ
)
とか、ゴマのようなものを混ぜて買って来ては、結構
利潤
(
りじゅん
)
がのぼっていた。
河沙魚
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
終生浮ぶ
瀬
(
せ
)
のなき
凌辱
(
りょうじょく
)
を
蒙
(
こうむ
)
りながら、なお儒教的教訓の圧制に余儀なくせられて、
窃
(
ひそ
)
かに愛の欠乏に泣きつつあるは、妾の境遇に比して、その幸不幸
如何
(
いか
)
なりやなど
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
そのお前の持つている大刀や弓矢を以つて、大勢の神をば坂の上に追い伏せ河の
瀬
(
せ
)
に追い
撥
(
はら
)
つて
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
川
(
かは
)
の
瀬
(
せ
)
の
石
(
いし
)
ふみ
渡
(
わた
)
りぬばたまの
黒馬
(
くろま
)
の
来
(
く
)
る
夜
(
よ
)
は
常
(
つね
)
にあらぬかも 〔巻十三・三三一三〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
それというのも、
義務
(
ぎむ
)
とか
責任
(
せきにん
)
とかいうことを、まじめに
正直
(
しょうじき
)
に考えておったらば、
実際
(
じっさい
)
人間の
立
(
た
)
つ
瀬
(
せ
)
はない。手足を
縛
(
ばく
)
して
水中
(
すいちゅう
)
におかれたとなんの
変
(
か
)
わるところもない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
抜いたのは同時だったが、
虚心流
(
きょしんりゅう
)
捨身
(
すてみ
)
の剣の前に、四人の供は
忽
(
たちま
)
ち地に
反
(
そ
)
って……身を捨ててこそ浮かぶ
瀬
(
せ
)
もある喬之助の
強刃
(
ごうじん
)
、
白蛇
(
はくだ
)
のごとく
躍
(
おど
)
って慶之助に追い迫った。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
さて
奇
(
き
)
なる事は、
河
(
かは
)
の
広
(
ひろ
)
き
場
(
ば
)
にてかれ
鮞
(
こ
)
を
産
(
うみ
)
おきたる所
洪水
(
こうずゐ
)
などにて
瀬
(
せ
)
かはりて
河原
(
かはら
)
となりしが幾とせたちても
産
(
うみ
)
たる子
腐
(
くさら
)
ず、ふたゝび瀬となればその子
生化
(
せいくわ
)
して
鮏
(
さけ
)
となる。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それで、彼女の、甘ったるく、
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
ない、恋路の夢が、突如として、中断されてしまった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
それは
尼
(
あま
)
ヶ
瀬
(
せ
)
の町から来てゐる金持の家の子で、
惣兵衛
(
そうべゑ
)
といふ名だつた。惣兵衛ちやんがみんなから仲間はづれになるのは、お坊ちやん育ちで
我儘
(
わがまま
)
で、わからずやだつたからである。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
しかし、二人の胸の中に
行
(
ゆ
)
き
交
(
か
)
う想いは、ヴァイオリンの音になって、高く低く聞こえている。その音は、あらゆる人の世の言葉にも増して、
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
ない悲しみを現わしたものである。
秋の歌
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
どんなにまた
煩悶
(
はんもん
)
をしておいでになる夜であろうなどと考えると苦しくなって、こんな
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
ない苦しみばかりをせねばならぬ恋というものをなぜおもしろいことに人は思うのであろうと
源氏物語:40 夕霧二
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
彼女はときどきに肩をふるわせて、
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
ないように
啜
(
すす
)
り泣きをしていた。
半七捕物帳:02 石灯籠
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
私は
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
ない
焦燥
(
しょうそう
)
を感じる。このままこの黴臭い息づまるような空気の中で、——女中部屋の中で、一生を過ごさねばならないのではないか、こういった不安に私はしょっちゅう襲われた。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
然
(
しか
)
も
其
(
その
)
種々
(
いろ/\
)
な
叫
(
さけ
)
びの
錯雜
(
さくざつ
)
して
聞
(
きこ
)
える
聲
(
こゑ
)
が
自分
(
じぶん
)
の
心部
(
むね
)
から
或
(
ある
)
物
(
もの
)
を
引
(
ひ
)
つ
攫
(
つか
)
んで
行
(
ゆ
)
くやうで、
自然
(
しぜん
)
にそれへ
耳
(
みゝ
)
を
澄
(
すま
)
すと
何
(
なん
)
だか
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
のないやうな
果敢
(
はか
)
なさを
感
(
かん
)
じて
涙
(
なみだ
)
が
落
(
お
)
ちた。
涙
(
なみだ
)
は
卯平
(
うへい
)
の
白髮
(
しらが
)
に
滴
(
したゝ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
束
(
つか
)
の間に危うきを
貪
(
むさぼ
)
りて、長き
逢
(
お
)
う
瀬
(
せ
)
の
淵
(
ふち
)
と変らば……
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いつまで
経
(
た
)
っても
浮
(
うか
)
ぶ
瀬
(
せ
)
はないことになる。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
絶對なんざあ、たつ
瀬
(
せ
)
があるまい。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
瀬
(
せ
)
を行く魚も
淵
(
ふち
)
にあり
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
霧
(
きり
)
深
(
ふか
)
く
河
(
かは
)
の
瀬
(
せ
)
なりて
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
急
(
はや
)
き
瀬
(
せ
)
の
中
(
うち
)
。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
去年、秀吉の
柳
(
やな
)
ヶ
瀬
(
せ
)
戦捷
(
せんしょう
)
のとき、家康から秀吉への賀の使者として、
初花
(
はつはな
)
の茶入れをたずさえ、石川数正がえらばれて大坂へ行った。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
田圃が湖にならぬが不思議で、どうどうと
瀬
(
せ
)
になって、
前途
(
ゆくて
)
に
一叢
(
ひとむら
)
の
藪
(
やぶ
)
が見える、それを境にしておよそ二町ばかりの間まるで川じゃ。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“瀬”の解説
瀬(せ)とは
1、河川の中で、流れが速く水深が浅い場所のことを指す。淵の対義語でもあるkb。
2、海流の流れ。潮流。海峡のような場所kb。
(出典:Wikipedia)
瀬
常用漢字
中学
部首:⽔
19画
“瀬”を含む語句
初瀬詣
瀬戸際
初瀬
塩瀬
渡瀬
瀬尾
柳瀬
三瀬川
逢瀬
瀬戸
八瀬
瀬踏
瀬川
渡良瀬川
川瀬
七瀬
水瀬
瀬尾太郎兼康
緋塩瀬
百瀬
...